ほの研ブログ - ほのぼの研究所2023年度活動方針
2023年度は、2020年より始まった新型コロナウイルス流行から約3年が経過し、5月8日以降、新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行しました。これまで抑えていた活動を再開する機運が高まるところから始まりました。根本治療薬は未だ完成しておらず、ワクチン接種の効果も限定的であり、高齢者にとっての危険性が十分取り除かれていないことから、引き続き感染予防対策を講じた上で、オンラインと現地開催のよさの両方を引き出す、新しい活動様式を生み出すことを目指します。
第一に、2020年度よりオンライン開催、それ以前は現地開催してきた年2回開催する講演会を、現地とオンラインのハイブリッドで開催します。オンラインでは、北海道や大阪府など、活動の本拠地である千葉県から見て遠隔からの参加が可能になった一方、それまで現地開催の時に参加頂いていた近隣在住の高齢者の参加が難しくなるという課題がありました。ハイブリッド開催により、近隣と遠隔の両方の方に参加の道を開きます。
第二に、月一回定期開催している共想法継続コースは、すでに遠隔地域からの参加があること、体調の関係で外出が難しい方にもご自宅から参加頂ける利点があることから、引き続き、スマートフォンおよびタブレットを用いた遠隔共想法形式で開催します。遠隔共想法とは、スマートフォンおよびタブレットの画面に映し出される参加者が撮影した写真を見ながら、時間を決めて、参加者が順に話し、聞き、質問し合うものです。持ち時間と順序が決まっているため、会話に確実に、バランスよく参加できることが特徴です。対面で開催する共想法は、参加を通じて言葉を取り出す認知機能が向上することが確認されています。
第三に、遠隔共想法体験会を開催します。遠隔共想法は、話を聞いただけでは参加のイメージが湧きにくいため、興味を持って頂いた方には、参加している様子を横で見学頂いたり、機材を開催者が準備した上で体験参加頂いたりします。体験会の様子を記録し、情報発信することで、遠隔共想法参加イメージを、体験会に参加しない方にも伝えることを目指します。
第四に、街歩きと共想法を組み合わせた、街歩き共想法を開催します。屋外で共に歩くことは、感染症予防の観点で比較的安全であると確認されていることから、街歩きイベントを注意深く開催します。その上で、共想法部分は、遠隔共想法、もしくは、換気のよいカフェなどを会場とする対面共想法を組み合わせます。カフェなどで参加者を募集し、開催することで、地域の新たなコミュニティづくりの手法となりうるかを検討します。
2023年は、ほのぼの研究所NPO法人化15周年を迎える節目の年です。2050年の超高齢社会を見据えて、その時に高齢者となる2023年現在の中高年世代、その時現役世代となる、現在の子ども、若手世代を含む幅広い世代にリーチする活動を、展開したいと考えています。高齢者は、後に続く世代にとって、自分の未来の姿を考える鏡のような存在です。ありたい未来を多世代で共に考え、よりよい未来に向けて、一石一石を投じて参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
第一に、2020年度よりオンライン開催、それ以前は現地開催してきた年2回開催する講演会を、現地とオンラインのハイブリッドで開催します。オンラインでは、北海道や大阪府など、活動の本拠地である千葉県から見て遠隔からの参加が可能になった一方、それまで現地開催の時に参加頂いていた近隣在住の高齢者の参加が難しくなるという課題がありました。ハイブリッド開催により、近隣と遠隔の両方の方に参加の道を開きます。
第二に、月一回定期開催している共想法継続コースは、すでに遠隔地域からの参加があること、体調の関係で外出が難しい方にもご自宅から参加頂ける利点があることから、引き続き、スマートフォンおよびタブレットを用いた遠隔共想法形式で開催します。遠隔共想法とは、スマートフォンおよびタブレットの画面に映し出される参加者が撮影した写真を見ながら、時間を決めて、参加者が順に話し、聞き、質問し合うものです。持ち時間と順序が決まっているため、会話に確実に、バランスよく参加できることが特徴です。対面で開催する共想法は、参加を通じて言葉を取り出す認知機能が向上することが確認されています。
第三に、遠隔共想法体験会を開催します。遠隔共想法は、話を聞いただけでは参加のイメージが湧きにくいため、興味を持って頂いた方には、参加している様子を横で見学頂いたり、機材を開催者が準備した上で体験参加頂いたりします。体験会の様子を記録し、情報発信することで、遠隔共想法参加イメージを、体験会に参加しない方にも伝えることを目指します。
第四に、街歩きと共想法を組み合わせた、街歩き共想法を開催します。屋外で共に歩くことは、感染症予防の観点で比較的安全であると確認されていることから、街歩きイベントを注意深く開催します。その上で、共想法部分は、遠隔共想法、もしくは、換気のよいカフェなどを会場とする対面共想法を組み合わせます。カフェなどで参加者を募集し、開催することで、地域の新たなコミュニティづくりの手法となりうるかを検討します。
2023年は、ほのぼの研究所NPO法人化15周年を迎える節目の年です。2050年の超高齢社会を見据えて、その時に高齢者となる2023年現在の中高年世代、その時現役世代となる、現在の子ども、若手世代を含む幅広い世代にリーチする活動を、展開したいと考えています。高齢者は、後に続く世代にとって、自分の未来の姿を考える鏡のような存在です。ありたい未来を多世代で共に考え、よりよい未来に向けて、一石一石を投じて参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
大武美保子