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ほの研ブログ - 岸和田市街歩き共想法実施報告

岸和田市街歩き共想法実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2024-7-14 8:00
ほのぼの研究所大武所長がチームリーダーとして勤務する、理化学研究所革新知能統合研究センター認知行動支援技術チームが、2023年度、大阪府岸和田市と岸和田市にある有限会社野花ヘルスプロモートの三者共同研究として、遠隔共想法の実証実験を行いました。この実証実験のフォローアップイベントとして、岸和田市街歩き共想法を、2024年6月2日(日)に実施しました。
 ほのぼの研究所は、研究協力の一環として、街歩き共想法実施運営のノウハウの共有および情報発信面で協力することとなりました。

岸和田街歩き共想法チラシ


 岸和田といえば秋に開催される『だんじり祭り』が超有名ですが、その他にも岸和田城や八陣の庭、五風荘庭園など見所は数々存在しています。また、参勤交代の道として大阪と和歌山を結んでいた紀州街道には江戸時代から明治時代の町屋建築が残っており、当時の風情を感じることができる素敵な街並みです。

 参加者は、2023年度岸和田市で行った実証実験参加者と岸和田市役所の方 、その方々を1年間サポートしてきたほのぼの研究所賛助会員の野花ヘルスプロモートの社員の方々、大阪在住のほのぼの研究所共想法継続コース参加者、理化学研究所の研究者とスタッフ一同、総勢30名あまりです。この他に記録動画を制作するための映像制作者やその動画撮影のご支援をいただく人気ユーチューバーの方などが同行くださいました。この皆さんを野花ヘルスプ<ロモートの先導により安全に配慮した街歩きを行いました。

ご参加の皆様


 今回の街歩きは写真を撮りながらゆっくり歩いて1時間半程度のコースです。
‖膾縅僂鯔召犂瀟妥張戰ぅ┘螢△離ぅ戰鵐伐饐譟愼邀は伽撻曄璽襦戮鬟好拭璽函E卦い惑曇りで直射日光が当たらない上々の街歩き日和でした。

浪切ホールをスタート

△世鵑犬蟶廚蠅任慮せ場「やりまわし(だんじりを直角に曲げること)」が見られる『カンカン場』を通過し紀州街道へ。

カンカン場

この交差点の左右からだんじりが全力で駆けてきて減速せず正面の通りへと直角に旋回します。左にあるFOODS MARKETの駐車場に観覧席が設けられ観客で一杯になります。

5州街道を南西の方向(和歌山方向)に散策し、古い町並みを堪能。岸和田では既にだんじり祭りの準備が始まっており、お囃子の稽古をやっていました。

紀州街道道標     紀州街道の街並み


だんじり(お囃子の稽古中)
              
 
さ州街道から左に見える岸和田市役所、岸和田城を通過して左折、だんじり会館を左に見ながらちょっとした坂を登ってもう一度左折し、岸和田城の方向へ。だんじり会館の裏を通りました。左に睡蓮が咲く堀を見て岸和田城へと向かいます。途中に土産物屋もあり観光地という風情です。 

だんじり会館の裏側     水連が咲く岸和田城の壕

ゴ瀟妥直襪謀着。お城の前が八陣の庭になっています。お城の上から眺めたい庭でしたが、今回はお城には上らず地上から見ただけでした。次回訪れた時にはぜひ上から眺めたいものです。

お濠越しの岸和田城      岸和田城と八陣の庭

Δ城を出て今度は杉江能楽堂に向かいます。今この能楽堂はレストランになっており、中で食事をしないと能楽堂を見ることができないとのこと。前だけ通って帰路につきました。

左上に杉江能楽堂の看板

Г城を下って行って紀州街道まで戻ります。紀州街道を大阪方面に戻り、カンカン場の方へ曲がって横断歩道を渡れば浪切ホール。皆さん無事ゴールしました。

ゴールまで500m     ゴール

 さて各々昼食を済ませ、午後からは皆さんが午前中に撮影した写真を使っての共想法です。場所は浪切ホールの特別会議室。今回は参加者も多いことから5名1グループで一人一枚の写真を使います。説明時間は1分ですが、質問時間は3分に設定されています。全部で6グループです。広い特別会議室の前後で3グループずつに分かれ共想法の開始です。

 ここでトラブル発生。ロボットのぼのちゃんが不調です。1台はどこかがオーバーヒートしたのかちょっと焦げ臭い匂いがします。熱もあるようです。慌てて電源OFFにして匂いが消えた頃に再起動したところ声はすれども手と顔が動きません。再度確認するとケーブルがちゃんと接続されてなかったようです。これを修正し正常動作するようになりました。良かったです。あとの一台は正常に動くのですが、広い会場に対して声が小さく聞きづらいためパソコンのスピーカーから音声を流すことになりました。理化学研究所のテクニカルサポートメンバーは一瞬焦りましたが、無事、共想法を開始することができました。

 共想法での写真は岸和田城の写真やだんじりの写真、マンホールやら道路標識などそれぞれの感性で気になったものになっていました。道路標識の写真で1分説明するのは難しく時間が余るなど、持ち時間ぴったりに写真を説明し、質問するのに苦労なさる方が結構いらっしゃって、話を膨らませることで脳をたくさん使うことになったでしょう。共想法の狙いがしっかり反映される形になったと思います。

共想法の様子1


共想法の様子2

 感染症の影響で遠隔実施だった共想法を、街歩きと言う形で皆さんと直に会ってお話できたことで、経験者の方も新鮮に感じられた、岸和田に住んでいるのに今まで気づかなかったものが見えたというような感想が多くあり、皆さん楽しまれた様子でした。中には歩く事が苦手だったのに、実は歩く事は楽しい事だと気づいたという方もいらっしゃいました。
皆さん楽しくお話されたようで、笑顔と笑いの絶えない共想法になっていました。これを機会に関西方面へも共想法を広げたいですね。事実、野花ヘルスプロモートさんはお隣の泉大津市でも街歩き共想法ができないか提案に赴くようです。
 皆様、お疲れ様でした。

理化学研究所 テクニカルサポート
 平良弘之

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