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ほの研ブログ - 軽井沢街歩き共想法実施報告

軽井沢街歩き共想法実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2024-8-4 8:00
 2024年7月3日(水)、ほのぼの研究所 大武美保子所長がチームリーダーとして勤務する、理化学研究所革新知能統合研究センター認知行動支援技術チーム主催の軽井沢街歩き共想法を実施しました。ほのぼの研究所は、研究協力の一環として、街歩き共想法実施運営のノウハウの共有および情報発信面で協力することとなりました。

軽井沢街歩き共想法の案内チラシ

 今回、軽井沢が散策地になったのは、コロナ禍に東京から軽井沢へ移住され、ほのぼの研究所賛助会員で遠隔共想法にも軽井沢からご参加の竹田様ご夫妻が、お二人で撮りためられた軽井沢の美しい風景写真で東京で個展を開かれるなど、この地の魅力を発信して下さっていたのがきっかけで、ぜひ散策してみたいということで決まりました。

 軽井沢というと避暑地のイメージですが、当日は軽井沢在住の方も暑いとおっしゃるくらいの猛暑日。そんな暑い中にも関わらず、ほのぼの研究所継続コース参加者、理化学研究所の研究者とスタッフ一同、総勢27名が参加。またそのほかにも記録動画を作成するため映像制作会社の方や信濃毎日新聞の記者の方も同行して下さいました。

 翌日(7/4)に信濃毎日新聞朝刊に掲載された記事が、Webにも掲載されましたので、ご興味のある方はご覧下さい。
<信濃毎日新聞デジタル>
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024070400583
 今回の街歩きは、Aコース50分、Bコース30分と2つのコースに分かれて行われました。
Aコース:駅前本通り→矢ケ崎公園
Bコース:駅前周辺
 Aコースではまず、軽井沢駅を出発して軽井沢本通りへ。道路脇には等間隔に木彫りの置物やオブジェが。木彫りの動物(ふくろうやうさぎなど)はとても愛嬌があって、皆さん、各々に自分のお気に入りの動物を写真に収めていました。

木彫りの動物             オブジェ

 次に矢ケ崎公園へ。広さ約4万6000平方メートルの多目的公園。ブランコや滑り台、鉄棒などの遊具が設置されていて、観光客らしい親子連れの方々が楽しく遊んでいる姿も見られました。公園に隣接した池にはスイレンの花が咲き、池から見える浅間山、離山は絶景。木々の緑が生い茂り澄んだ空気を満喫しました。

      矢ケ崎公園散策風景      矢ケ崎公園からの池から見える風景

 その後、バスに乗って軽井沢レイクガーデンへ。ガーデン入り口ではたくさんの白いアジサイ、アナベルが私たちを出迎えてくれました。また敷地面積1万坪のレイクガーデンにはたくさんのバラが見ごろを迎え、バラの香りを感じながらゆっくり40分ほど散策。

   白いアジサイ          見ごろを迎えたバラ
 
 日差しがとても強く、日傘を借りて散策する人も。またところどころにベンチが設置されていて、ゆったりとした時間の流れを感じました。

   木陰に設置されているベンチ

 参加者の皆さんは思い思いに自分のベストショットをスマホに収め、午後の共想法に向けて準備万端。
 たくさん歩いてお腹がすいたところで、レイクガーデンにあるマナーハウス2階のガーデンカルチャークラブへ。マナーハウスとは貴族の「領主の館」を意味し、ガーデンと一体化した建物となっているとのこと。重厚な空間に浸りながら楽しく昼食をとりました。

 午後からはご参加の方々が撮影した写真を使っての共想法です。

   共想法実施風景
 
 参加者が多かったため、1グループ4〜5名で、1人写真1枚で共想法を実施することになりました。写真説明時間は1分、質問時間は2分の設定、ぼのちゃんの司会で始まりました。ぼのちゃんが、参加者の名前をフルネームで呼ぶときの間の開け方が面白くて笑い声が起こる場面も。

   司会をしたぼのちゃん

 共想法の写真では、軽井沢駅のお店で見つけた旬のあんずや矢ケ崎公園で見つけたきのこ、ベンチで休憩した時にふと目に入った雑草など、それぞれが自分の五感をフルに使って撮影された写真がお披露目されました。写真の説明ではご自身が話しながらその時の気持ちが溢れ出して、1分で収まらない方もいれば、言葉に詰まって時間が余ってしまう方も。1分という時間で話すことの難しさを体験することとなりました。また、共想法では最近の話をすることになっていますが、質問の仕方によっては過去の話になってしまったり、質問ではなく少し雑談的になってしまったりするケースもありました。
また、質問はグループの方同士で行うのですが、場の雰囲気もあったのでしょうか?グループ以外の方や後方から質問が飛び交い、和気あいあいとした雰囲気を感じる場面もありました。

 街歩き共想法は、自分の五感をフルに活用して散策し、そこで経験したこと、感じたことをすぐに周りの人と共有するので、認知予防になることはもちろん、自分という人となりを再確認できる場でもあるように思いました。

   参加者集合写真

 共想法の会場は風通しはよかったのですが、外気が暑すぎることもあり、熱中症対策をしながらの実施となりました。街歩きに参加するほど元気な皆さんでしたので、誰一人具合が悪くなることもなく、無事終了することができました。参加してくださった皆様、本当にお疲れさまでした。

 次回の街歩き共想法は千葉県我孫子市で実施する予定です。ご興味のある方は是非ご参加ください。

市民研究員 三浦 真代

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