ほの研ブログ - 第13回日本認知症予防学会学術集会参加報告―浦上賞受賞
2024年9月27日から29日までパシフィコ横浜ノースで開催された、第13回日本認知症予防学会学術集会に参加しましたので、ご報告させていただきます。私は、ほのぼの研究所の市民研究員として先輩諸氏と一緒に、大武先生のご指導のもと過去には盛岡や岡山の学会に参加してきましたが、市民研究員がまとまって学会に参加するのは久しぶりのことで感無量でした。
日本認知症予防学会学術集会開催会場パシフィコ横浜ノース
今回の発表は、連番でほのぼの研究所の4名がポスター発表をしました。昨年の新潟で参加した学術集会では、皆様に興味をもっていただけたかどうかという雰囲気でしたが、今回は、大武先生のご登壇で聴衆の数も多く注目度は抜群でした。
ギャラリーに集まって下さったポスター会場
28日の発表は、大武先生の「認知症予防拠点の当事者研究拠点ほのぼの研究所
における共想法の実践研究」と題するほのぼの研究所に関する総括的発表を筆頭に、
ほのぼの研究所の活動概要を発表する大武代表理事・所長
長久研究員の「高齢者の認知機能低下を防ぐために当事者の声を反映して開発した認知症予防会話手法共想法の遠隔アプリ」の発表が続きました。内容は、大武先生の指導下、理化学研究所の大武チームの実に根気強く、親身なテクニカルサポートのもと、魚谷研究員の緻密で的確なリードで、市民研究員と継続コース参加者が遠隔共想法アプリの開発とさらなる進展のために歩んだプロセスをまとめたものです。
タイムリーな座長先生のリードに応じながら、発表
それに続く根岸研究員の「高齢者の総合的な認知症予防を目的とする『街歩き共想法』の実践的検討」では各方面から質問が寄せられ、共同実施のお声がけもいただきました。
質問が多く寄せられた「街歩き共想法」についての発表
最後は永田研究員の「会話支援手法のテーマ設定の特徴とその効果について:自由会話とテーマに沿った会話の相違点に関する考察」と、合計4人でほのぼの研究所を総合的にご案内する流れで行いました。
共感の多かった高齢者が会話を継続することの効果に関する発表
ポスター発表参加者一同
その後、発表というお役目を果たしてほっと一息つき、会場のコーヒーショップで昼食をとってから解散しました。その夕方ホテルに戻ってくつろいでいると、大武先生からメールがあり、情報交換会に参加してほしいとのことでしたので、急ぎタクシーで会場のレストランに駆けつけました。すると、情報交換会の中で行われた浦上賞の授賞式の受賞発表の最後のころに、筆頭演者である長久研究員の名前が呼ばれ、共同演者の永田が代理で無事に浦上先生から賞状を拝受することができ、安堵しました。
浦上賞授賞式と拝受した賞状
浦上賞は一般演題発表の中から特に優秀な発表について、日本認知症予防学会代表理事であり、2021年のほのぼの研究所クリスマス講演会にご登壇いただいた、浦上克哉先生より授与される賞です。
この受賞は、遠隔共想法の参加者の皆様を巻き込んだほのぼの研究所での地道な活動が評価されたと言えるでしょう。また学術集会発表者の多くが各分野の専門家が占める中、一般の高齢者が携わった珍しい活動と言うご感想もいただきました。発表後にはコラボ活動のご提案や、ご自身の施設での導入等に関してお声がけいただき、大変実り豊かな時間を過ごすことができたことは、望外の幸せでした。
家路につく途中、大観覧車を眺めながら横浜駅の近辺を歩いてみましたが、改装が終わった横浜駅は高齢者には辛いほど巨大化しており、若者や海外からの旅行者で賑わっていました。認知症と高血圧を防ぐためにも、運動の必要性を痛感した次第です。また今回の経験では高齢者といえどもチャレンジすることにより、新しい可能性を見出すことができるのだなと教えていただきました。
日本認知症予防学会学術集会開催会場パシフィコ横浜ノース
今回の発表は、連番でほのぼの研究所の4名がポスター発表をしました。昨年の新潟で参加した学術集会では、皆様に興味をもっていただけたかどうかという雰囲気でしたが、今回は、大武先生のご登壇で聴衆の数も多く注目度は抜群でした。
ギャラリーに集まって下さったポスター会場
28日の発表は、大武先生の「認知症予防拠点の当事者研究拠点ほのぼの研究所
における共想法の実践研究」と題するほのぼの研究所に関する総括的発表を筆頭に、
ほのぼの研究所の活動概要を発表する大武代表理事・所長
長久研究員の「高齢者の認知機能低下を防ぐために当事者の声を反映して開発した認知症予防会話手法共想法の遠隔アプリ」の発表が続きました。内容は、大武先生の指導下、理化学研究所の大武チームの実に根気強く、親身なテクニカルサポートのもと、魚谷研究員の緻密で的確なリードで、市民研究員と継続コース参加者が遠隔共想法アプリの開発とさらなる進展のために歩んだプロセスをまとめたものです。
タイムリーな座長先生のリードに応じながら、発表
それに続く根岸研究員の「高齢者の総合的な認知症予防を目的とする『街歩き共想法』の実践的検討」では各方面から質問が寄せられ、共同実施のお声がけもいただきました。
質問が多く寄せられた「街歩き共想法」についての発表
最後は永田研究員の「会話支援手法のテーマ設定の特徴とその効果について:自由会話とテーマに沿った会話の相違点に関する考察」と、合計4人でほのぼの研究所を総合的にご案内する流れで行いました。
共感の多かった高齢者が会話を継続することの効果に関する発表
ポスター発表参加者一同
その後、発表というお役目を果たしてほっと一息つき、会場のコーヒーショップで昼食をとってから解散しました。その夕方ホテルに戻ってくつろいでいると、大武先生からメールがあり、情報交換会に参加してほしいとのことでしたので、急ぎタクシーで会場のレストランに駆けつけました。すると、情報交換会の中で行われた浦上賞の授賞式の受賞発表の最後のころに、筆頭演者である長久研究員の名前が呼ばれ、共同演者の永田が代理で無事に浦上先生から賞状を拝受することができ、安堵しました。
浦上賞は一般演題発表の中から特に優秀な発表について、日本認知症予防学会代表理事であり、2021年のほのぼの研究所クリスマス講演会にご登壇いただいた、浦上克哉先生より授与される賞です。
この受賞は、遠隔共想法の参加者の皆様を巻き込んだほのぼの研究所での地道な活動が評価されたと言えるでしょう。また学術集会発表者の多くが各分野の専門家が占める中、一般の高齢者が携わった珍しい活動と言うご感想もいただきました。発表後にはコラボ活動のご提案や、ご自身の施設での導入等に関してお声がけいただき、大変実り豊かな時間を過ごすことができたことは、望外の幸せでした。
家路につく途中、大観覧車を眺めながら横浜駅の近辺を歩いてみましたが、改装が終わった横浜駅は高齢者には辛いほど巨大化しており、若者や海外からの旅行者で賑わっていました。認知症と高血圧を防ぐためにも、運動の必要性を痛感した次第です。また今回の経験では高齢者といえどもチャレンジすることにより、新しい可能性を見出すことができるのだなと教えていただきました。
市民研究員 永田映子