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ほの研ブログ - 「今から始める認知症予防 共想法体験会」実施報告

「今から始める認知症予防 共想法体験会」実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2025-2-23 8:00
 2025年1月31日(金)13:30より、柏市文化交流総合施設パレット柏多目的スペースAにて、ほのぼの研究所主催の「今から始める認知症予防 共想法体験会」を開催しました。このような体験型講座は、コロナ禍以降、オンライン中心の活動が中心になり、新しいお仲間にお目にかかる機会が減少してしまったのを取り返す意味もあります。座学やデモンストレーションをご覧いただくたけでは、とかくイメージの湧きにくい共想法を、共想法の手法の詳細ご説明と共に、直接ロボットを使う体験を通して理解を深めていただきたいと、昨年度来、開催しているものです。2024年度の開催は、昨年7月の、ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)で開催した「今から始める認知症予防 ロボット体験会」に次ぎ、2回目となりました。

 今体験会は、準備期間が限られていたこともあり、広く公募はいたしませんでした。代わりに、比較的直近でご縁があった方に直接お声掛けしました。1月18日に大武美保子代表理事・所長が出講した、さわやかちば県民プラザでの「ちばアカデミア講座5」をご聴講時に共想法に興味を持たれた方と、主宰していらっしゃる活動のお仲間の方々。これまでのほのぼの研究所のイベントに数多くご参加経験のある、柏フレイル予防サポーターとそのお仲間。近々共想法継続コースへ参加される方、等。近隣にお住まいの方を中心に、50〜80歳代まで、多世代13名にご参集いただきました。

 大武代表理事・所長の開会挨拶に続き、座学として、認知症予防に効果的な2つのアプローチについて、下図のように説明しました。

認知症予防に効果的なアプローチ

 そして、共想法は【認知的アプローチ】であり、色々な角度から認知機能を活用するばかりでなく、食事や健康に関するテーマに取り組むことで、生理的アプローチにもつながること。また、この手法を取り入れた生活習慣を続けることが、予防につながると述べました。続いて、共想法の参加手順や、そのプロセスごとに活用できる認知機能について説明を行いました。

共想法に関する座学

  次いで、いよいよ共想法体験に移りました。テーマは「好きな食べ物」、共想法に使う写真は、事前にメールで送っていただき、現物をご持参いただいた方には、研究員がその撮影やシステムへの登録をお手伝いさせていただきました。
 参加者は3グループに分かれ、自己紹介をした後に、早速ロボットぼのちゃん司会による共想法体験(写真1枚、話題提供1分、質疑応答2分)が、いよいよスタート。

参加者の共想法体験

  設定していたテーマは「好きな食べ物」でしたが、果たして、ご自身の好物ばかりでなく、ご自身、ご家族との食生活や食事作りの紹介、お取り寄せやお土産でとても気に入った、美しく素材が斬新な和菓子や果物、旅行先やお出かけ先での多彩なお膳、ご実家の思い出深いお菓子、嬉しかったお祝いのケーキ等々、日常・非日常双方の「食」シーンが様々な切り口で披露された印象を持ちました。そして、どなたもが、健康を意識されながら、日々の「食」を大いに楽しんでいらっしゃることを、拝察することができました。

  共想法の体験では、ご参加の皆様には、興味を持たれた話題が多いとみえ、「感想」ではなく、熱心で活発な「質問」満載の共想法として、理想的な質疑応答が繰り広げられ、見学者ともども和やかで楽しい時間となりました。そしてパンクチュアルなロボットの司会で時間切れとなったその流れは、閉講後の懇親にもつながっていきました。

 なお、懇親の時間に、お仲間大勢でご参加いただきました、柏市を中心に市民活動へのICT啓蒙活動などをなさっている、虹色未来大学という団体の活動と連携する企画を、次年度に行うという嬉しい計画案も生まれました。体験会実施でのこれまでとは異なる、新しい実りを得ることができました。
 
 今回の体験会は、共想法に事前にご興味を持ってご参加なさった方と、その方のお誘いで、共想法への事前情報をあまりお持ちでない方の、両方がご参加下さいました。事後のアンケートでは、役立つ情報が得られ、共想法体験を含めて、参加者との交流や情報交換ができて、楽しい時をすごされた方が多いとみえ、体験会全体としてはご満足いただけたようでした。また、パレット柏という駅近の利便性の良いところでの開催や、参加料無料も、ご参加誘因の大きな要素であることも明らかになりました。
 併せて、ロボット等の機器トラブルを僅少に抑えたり、参加者の共想法のご興味度レベルに関わらず、その楽しさを効果的に伝える体験方法など、今後のよりよい運営への、忌憚のないアドバイスやご提案もいただきました。今回いただいた有難く貴重なご意見を、今後にぜひ活かしてきたいと思います。

市民研究員 松村光輝

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