ほの研ブログ - 山口紀行
去る6月、「第25回人工知能学会全国大会in山口」に、発表者として出席された市民研究員の武下秀子さんに紀行文「山口紀行―いざ山口学会へ」を書いて頂きましたので、本日、掲載させて頂きます。同じく市民研究員の佐藤由紀子さん、田口良江さんが同行されました。
<6月12日>、東京駅集合は9:40。大武先生はロボット研究員ほのちゃんをキャリーカートに、ポスターを手にと、まるで身動きもできない程の出立ちです。少し手分けし、佐藤さん、田口さん、武下もそれぞれ荷物を持ち出発です。改札口に入るところからもう記録用のビデオも作動開始、きりっと気持ちを引き締め、さあ3泊4日の旅のはじまりです。
新山口駅に到着し、たくさんの荷物と共に
今回の旅の主な目的は、山口で開催される人工知能学会に参加発表することです。2月の半ば、先生から山口で開催される人工知能学会について「章ごとに分担して報告を」とのお話をいただきました。一人ではない気楽さも手伝い佐藤さん、田口さんを恃みに参加を希望しました。
当日までの準備は思うように進まず、パワーポイント作成やポスターセッション内容など先生にご指導いただきながら3人でもミーティングを持ちました。なかなか不安を自信に変えることは困難でしたが頑張ってまいります。
<6月13日>、午前、午後とそれぞれの会場においてほのちゃん司会の熱いセッションが繰り広げられました。午前の会場は、山口県教育会館、午後の会場は、山口県自治会館です。詳しくは、山口人工知能学会参加報告をご覧ください。
―山口人工知能学会 参加報告
夕食は、魚の美味しいお店「和食 あかぎ」にしました。刺身、煮魚、生ビールでまずは乾杯!お疲れさまでした。大武先生、佐藤さん、田口さん、写真の会について発表された永田さん、動画記録担当の志茂さん、話題の尽きることはありません。ゆったりと腰を据えての夕食にすっかり癒されました。また、当地の話も花を添えました。
店主は、「山口の魚は美味しいですよ。瀬戸内海、玄海灘、日本海と三つの海に囲まれているので、種類も豊富で新鮮な料理を皆さんに提供できます。」と自信のほど披露していました。なるほどと納得できたのも、ノドグロやウニなどの刺身や煮魚の心地よい満腹感によるものと思います。改めて山口の地形を思い浮かべたものです。
<6月14日>、厳島神社 安芸の宮島へ。第2の目的地は、日本三景の一つであり、世界文化遺産、平成12年大河ドラマの『平清盛』などで熱いこの地に決めました。
大武先生、永田さんは13日に引き続き、午前のポスター発表、午後は大武先生の表彰式出席のため学会に残られます。佐藤さん、田口さん、武下の3人は山口駅8:28発JR山口線に乗り込み岩国経由にて目的地へ向かいます。
岩国は山陽本線への乗り継ぎだけでした。あちこちに錦帯橋の案内が目につき、次の機会があるのかどうかあのアーチが美しい木造の橋を愛でたいものだと、旅心を掻き立てられたものです。
おしゃべりしている間に宮島口へ、腹時計もお昼です。駅前周辺のガイドブックにも載っている老舗のあなごめし「うえの」で先ずは腹ごしらえをと店の中へ、何と待ち時間3,40分の表示があります。のんびりしている間はありません。帰りまでお預けにし、次の行動へ。連絡船のチケットをもとめて「みせん丸」に乗り込み宮島口から宮島へ向かいます。
なお、時間は前後しますが、厳島神社の見学を終え、おなかペコペコの3人が向かったところは勿論「うえの」でした。あなごのだし汁、蒲焼がたっぷりのあなごめしを堪能しました。
帰りまでお預けの「あなごめし」
晴天に恵まれ、シカの散歩する参道をシカ達と遊び汗だくになりながら、すぐ目の前に見えていてもなかなかたどり着けなかった待望の厳島神社に到着しました。
厳島神社、さすがに、美しいです!
観光客は外国の方が目立ちます。三々五々と見学者の列は途切れることなく続きます。長い長い朱塗りの回廊を、われわれはビデオ撮影もぬかりなく、担当交代もしました。わあー難しい。感が掴めないまま、次の人にバトンタッチです。それにしてもよくこんな建造物がと目を見張るばかりです。大河ドラマの『平清盛』と併せて世界文化遺産を生んだこの厳島を少しでも見聞できたらと、もともとまじめな3人、行きつ戻りつで、デジカメもフル可動です。そのうち帰りの時間が気になり次の場所へと急ぎました。
大鳥居周辺へ。干潮時には大鳥居の下まで歩け、満潮時には大鳥居の下(黒くなった部分)まで満々と海水に浸されるといいます。見上げれば圧倒されそうな迫力、威厳に満ちたこの大鳥居は1168年に造営されたといいますから驚くばかりです。当時から続くこの大自然の営みに人々は干潮時になるとたくさんの生き物たちに出会うことができるのだと思います。
アオサ、ホンダワラ、カニ、牡蠣、巻貝など、少し沖まで歩いてみますと、やはり海の底、まるで小さな生き物の宝庫です。写真のアオサはきれいに取り出して、大武先生と永田さんのおみやげにいただいて帰りました。
こうして大勢の観光客を魅了してやまない建造物、宝物また弥山(みせん)原始林を含む大自然を、ほんの一部かも知れませんがそれぞれビデオにカメラにしっかりと納めました。中には初心者カメラマンの爆笑作品もあります。
大鳥居
干潮時の生き物
さて、時計は帰りの連絡船の時刻に迫っています。大慌てで厳島神社にも別れを告げ大足徒歩で「みせん丸」に乗り込みました。行きと帰りの風景に大きな違いをしみじみと感じながら10分。宮島口に着きますと、さすがに空腹の虫が・・・3人で顔を見合わせ、駅前のあなごめし「うえの」へ駆けつけました。
瑠璃光寺前庭、香山公園で行われる人工知能学会全国大会の交流会(ガーデンパーティ)が17:00から始まります。14:00代の電車に合わせておみやげを求めました。少しでもいいものをと一生懸命探しまわるのも旅の楽しみの一つかもしれません。やれやれ、無事に復路に入ることができました。宮島からの帰りは電車の連絡もスムーズで、予定通り参加することができてほっとしました。
山口きっての観光名所、瑠璃光寺において開催された交流会
交流会は、庭園散策に始まり、山口市伝承の鷺流狂言「鬼瓦」が披露され、瑠璃光寺ならではの雰囲気に浸ることができました。メインの学会賞受賞者の紹介及び挨拶は、業績賞、現場イノベーション賞、論文賞の3部門でした。学問と実生活(実社会)との直結を痛感しました。アトラクションは郷土料理(岩国寿司実演)と筝&フルートの演奏です。本日までの役目を終えられた研究者の方々、学生さん、一般参加者の方々がリラックスモードで歓談される様子が印象に残りました。
アトラクションの生演奏をBGMに歓談
交流会の弁当とおみやげの萩焼の湯呑
<6月15日>、ホテルを8:00にスタート、最終日は湯田温泉駅発12:32を逆算しての見学になりました。向かったのは、中原中也記念館です。中也の生涯を語る作品や入口から玄関までの常設展示の詩の数々にふれ、記念館の見学は短い時間の中にも充実感がありました。
中原中也
清閑な記念館をあとに、程なく中也通りにさしかかりました。そこで見つけたマンホールのふたは、中也の帽子を模ったものでした。デザインのピンクが目をひきました。また、すぐ近くの井上公園には、井上馨銅像、明治維新の志士の碑や放浪詩人の種田山頭火の句碑、そして足湯があります。足湯はいいですね・・・。ゆったりとつかっている間もありませんが、湯田温泉近くの足湯には何かほっとするものがありました。
中也の帽子をかたどったマンホールのふたを撮影
湯田温泉駅に向かうタクシーからの風景に、出会った人々のことや静かな落ちついた街のことが想い起され、このような山口での学会参加がとても印象深く感じられました。お世話になった方々に感謝を込め、帰路につきました。
<6月12日>、東京駅集合は9:40。大武先生はロボット研究員ほのちゃんをキャリーカートに、ポスターを手にと、まるで身動きもできない程の出立ちです。少し手分けし、佐藤さん、田口さん、武下もそれぞれ荷物を持ち出発です。改札口に入るところからもう記録用のビデオも作動開始、きりっと気持ちを引き締め、さあ3泊4日の旅のはじまりです。
新山口駅に到着し、たくさんの荷物と共に
今回の旅の主な目的は、山口で開催される人工知能学会に参加発表することです。2月の半ば、先生から山口で開催される人工知能学会について「章ごとに分担して報告を」とのお話をいただきました。一人ではない気楽さも手伝い佐藤さん、田口さんを恃みに参加を希望しました。
当日までの準備は思うように進まず、パワーポイント作成やポスターセッション内容など先生にご指導いただきながら3人でもミーティングを持ちました。なかなか不安を自信に変えることは困難でしたが頑張ってまいります。
<6月13日>、午前、午後とそれぞれの会場においてほのちゃん司会の熱いセッションが繰り広げられました。午前の会場は、山口県教育会館、午後の会場は、山口県自治会館です。詳しくは、山口人工知能学会参加報告をご覧ください。
―山口人工知能学会 参加報告
夕食は、魚の美味しいお店「和食 あかぎ」にしました。刺身、煮魚、生ビールでまずは乾杯!お疲れさまでした。大武先生、佐藤さん、田口さん、写真の会について発表された永田さん、動画記録担当の志茂さん、話題の尽きることはありません。ゆったりと腰を据えての夕食にすっかり癒されました。また、当地の話も花を添えました。
店主は、「山口の魚は美味しいですよ。瀬戸内海、玄海灘、日本海と三つの海に囲まれているので、種類も豊富で新鮮な料理を皆さんに提供できます。」と自信のほど披露していました。なるほどと納得できたのも、ノドグロやウニなどの刺身や煮魚の心地よい満腹感によるものと思います。改めて山口の地形を思い浮かべたものです。
<6月14日>、厳島神社 安芸の宮島へ。第2の目的地は、日本三景の一つであり、世界文化遺産、平成12年大河ドラマの『平清盛』などで熱いこの地に決めました。
大武先生、永田さんは13日に引き続き、午前のポスター発表、午後は大武先生の表彰式出席のため学会に残られます。佐藤さん、田口さん、武下の3人は山口駅8:28発JR山口線に乗り込み岩国経由にて目的地へ向かいます。
岩国は山陽本線への乗り継ぎだけでした。あちこちに錦帯橋の案内が目につき、次の機会があるのかどうかあのアーチが美しい木造の橋を愛でたいものだと、旅心を掻き立てられたものです。
おしゃべりしている間に宮島口へ、腹時計もお昼です。駅前周辺のガイドブックにも載っている老舗のあなごめし「うえの」で先ずは腹ごしらえをと店の中へ、何と待ち時間3,40分の表示があります。のんびりしている間はありません。帰りまでお預けにし、次の行動へ。連絡船のチケットをもとめて「みせん丸」に乗り込み宮島口から宮島へ向かいます。
なお、時間は前後しますが、厳島神社の見学を終え、おなかペコペコの3人が向かったところは勿論「うえの」でした。あなごのだし汁、蒲焼がたっぷりのあなごめしを堪能しました。
帰りまでお預けの「あなごめし」
晴天に恵まれ、シカの散歩する参道をシカ達と遊び汗だくになりながら、すぐ目の前に見えていてもなかなかたどり着けなかった待望の厳島神社に到着しました。
厳島神社、さすがに、美しいです!
観光客は外国の方が目立ちます。三々五々と見学者の列は途切れることなく続きます。長い長い朱塗りの回廊を、われわれはビデオ撮影もぬかりなく、担当交代もしました。わあー難しい。感が掴めないまま、次の人にバトンタッチです。それにしてもよくこんな建造物がと目を見張るばかりです。大河ドラマの『平清盛』と併せて世界文化遺産を生んだこの厳島を少しでも見聞できたらと、もともとまじめな3人、行きつ戻りつで、デジカメもフル可動です。そのうち帰りの時間が気になり次の場所へと急ぎました。
大鳥居周辺へ。干潮時には大鳥居の下まで歩け、満潮時には大鳥居の下(黒くなった部分)まで満々と海水に浸されるといいます。見上げれば圧倒されそうな迫力、威厳に満ちたこの大鳥居は1168年に造営されたといいますから驚くばかりです。当時から続くこの大自然の営みに人々は干潮時になるとたくさんの生き物たちに出会うことができるのだと思います。
アオサ、ホンダワラ、カニ、牡蠣、巻貝など、少し沖まで歩いてみますと、やはり海の底、まるで小さな生き物の宝庫です。写真のアオサはきれいに取り出して、大武先生と永田さんのおみやげにいただいて帰りました。
こうして大勢の観光客を魅了してやまない建造物、宝物また弥山(みせん)原始林を含む大自然を、ほんの一部かも知れませんがそれぞれビデオにカメラにしっかりと納めました。中には初心者カメラマンの爆笑作品もあります。
大鳥居
干潮時の生き物
さて、時計は帰りの連絡船の時刻に迫っています。大慌てで厳島神社にも別れを告げ大足徒歩で「みせん丸」に乗り込みました。行きと帰りの風景に大きな違いをしみじみと感じながら10分。宮島口に着きますと、さすがに空腹の虫が・・・3人で顔を見合わせ、駅前のあなごめし「うえの」へ駆けつけました。
瑠璃光寺前庭、香山公園で行われる人工知能学会全国大会の交流会(ガーデンパーティ)が17:00から始まります。14:00代の電車に合わせておみやげを求めました。少しでもいいものをと一生懸命探しまわるのも旅の楽しみの一つかもしれません。やれやれ、無事に復路に入ることができました。宮島からの帰りは電車の連絡もスムーズで、予定通り参加することができてほっとしました。
山口きっての観光名所、瑠璃光寺において開催された交流会
交流会は、庭園散策に始まり、山口市伝承の鷺流狂言「鬼瓦」が披露され、瑠璃光寺ならではの雰囲気に浸ることができました。メインの学会賞受賞者の紹介及び挨拶は、業績賞、現場イノベーション賞、論文賞の3部門でした。学問と実生活(実社会)との直結を痛感しました。アトラクションは郷土料理(岩国寿司実演)と筝&フルートの演奏です。本日までの役目を終えられた研究者の方々、学生さん、一般参加者の方々がリラックスモードで歓談される様子が印象に残りました。
アトラクションの生演奏をBGMに歓談
交流会の弁当とおみやげの萩焼の湯呑
<6月15日>、ホテルを8:00にスタート、最終日は湯田温泉駅発12:32を逆算しての見学になりました。向かったのは、中原中也記念館です。中也の生涯を語る作品や入口から玄関までの常設展示の詩の数々にふれ、記念館の見学は短い時間の中にも充実感がありました。
中原中也
清閑な記念館をあとに、程なく中也通りにさしかかりました。そこで見つけたマンホールのふたは、中也の帽子を模ったものでした。デザインのピンクが目をひきました。また、すぐ近くの井上公園には、井上馨銅像、明治維新の志士の碑や放浪詩人の種田山頭火の句碑、そして足湯があります。足湯はいいですね・・・。ゆったりとつかっている間もありませんが、湯田温泉近くの足湯には何かほっとするものがありました。
中也の帽子をかたどったマンホールのふたを撮影
湯田温泉駅に向かうタクシーからの風景に、出会った人々のことや静かな落ちついた街のことが想い起され、このような山口での学会参加がとても印象深く感じられました。お世話になった方々に感謝を込め、帰路につきました。
武下秀子 記