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ほの研ブログ - 2015年ほのぼの研究所設立記念講演会

2015年ほのぼの研究所設立記念講演会

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2015-8-30 8:00
 2015年6月23日(火)13時30分から、共催させていただいた東葛テクノプラザの多目的ホールにおいて開催された講演会について、報告いたします。テーマは、「高齢者が若者・次世代を支える社会」 〜社会的交流から考える共想法〜で、未来社会に向けて、行政、企業、大学、地域活動に携わる方を迎え、実現方法について討議してきた経過を報告するとともに、更に深める場としてワークショップが企画されました。

 梅雨の曇り空のもと、大武先生をはじめ講師の株式会社プレイケア代表 川崎陽一氏、6名の千葉大学学生、大日本印刷(株)の木村氏、横田氏、東葛テクノプラザの山田所長、藤原副所長、平賀氏他4名、他に産学官民の方々、そして9名の研究員、8名の継続コース参加者と70余名が参集いたしました。


設立記念講演会会場

 最初に、株式会社プレイケア代表である川崎陽一氏の実践報告がありました。玩具メーカーに勤務していた川崎氏は、介護現場の悩みであるレクリエーションを支援すべく、現在の仕事を立ち上げ広く活動しておられます。その並々ならない行動力は、これからのビジネスモデルとなっていくことでしょう。


招待講演 株式会社プレイケア代表 川崎陽一氏

 続く大武先生の基調講演では、本講演会のテーマが設定された経緯が説明されました。科学技術振興機構社会技術研究センターが設定した研究領域「持続可能な多世代共創社会のデザイン」の一環として、平成26年度企画調査事業「共想法による多世代交流支援方法の検討」が進められました。高齢者の認知機能訓練を目的として、高齢者を中心に共想法を実施してきましたが、社会実装に向けて、参加者と実施者を共に多世代に拡張することで、より根本から「防ぎうる認知症にかからない社会」に近づけると考えられます。そのための課題と解決策を明らかにすることを目指し、「高齢者が若者・次世代を支える社会」ビジョン作成のためのワークショップを、大日本印刷ソーシャルイノベーション研究所の協力を得て、先行実施しました。ここで得られた知見をもとに、今回同名のワークショップを企画しました。


基調講演 ほのぼの研究所所長 大武先生

 講演会に続くワークショップ「高齢者が若者・次世代を支える社会に向けて」では、まず、大日本印刷の横田氏から研究経過報告、総合ファシリテータの木村氏から実施説明がありました。その後以下の3つのテーマの中から1つを選び、6〜8名に分けられたグループ毎にテーブルを囲み、選んだテーマについて自分の意見を要旨に記入し、それぞれの班毎に討議しました。そのテーマとは、1.「みんなが参加しやすいいコミュニティとは?」、 2.「継続して参加し続けるための秘訣は?」、3.「さまざまな年齢の方が一緒に活動し続けるには?」の3件です。


ワークショップグループワーク



ワークショップグループ発表



ワークショップグループ発表に熱心に耳を傾ける参加者

 討議した内容は班毎に大きな模造紙にまとめ、パネルに貼り付けて公開しました。班の代表による熱心な発表は、予定時間を25分もオーバーするほどでした。最後に大武先生と川崎氏の講評を伺い、盛会のうちに講演会とワークショップの幕を閉じました。このような稀有な企画は、これからの未来社会に向けた対策を考える時、明るい見通しを抱かせると同時に、大きな励みを与えてくれるものとなりました。

市民研究員 永田映子

                                               

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