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ほの研ブログ - 新年のご挨拶2016

新年のご挨拶2016

カテゴリ : 
ほの研日誌 » お知らせ
執筆 : 
NagahisaH 2016-1-3 8:00

2016年 申年
長野県 地獄谷野猿公苑の母子猿

あけましておめでとうございます

 旧年は、「防ぎうる認知症にかからない社会」につながる、共想法を起点とする新しい認知症予防事業の創出に向けて、これまでにも増して、多方面との連携による事業を展開した一年となりました。活動を支えて下さったすべての方々に、心より感謝申し上げます。

 第一に、2014年よりはじめた街歩き共想法は、大学、病院、企業との連携により、ヘルスツーリズム事業としての展開を意識して開催しました。
 2015年3月には、愛知県豊田市足助町において、名古屋大学と足助病院との連携により、病院を中心とする健康な街づくりと観光による地域活性化をはかるモデル事業として実施しました。
 また、同じく3月に、千葉県柏市柏の葉スマートシティにおいて、スイスの研究者を主な対象に、インバウンドの健康観光のモデル事業として実施しました。科学技術振興機構、スイス大使館、チューリッヒ大学が共催する、日本―スイス 合同ワークショップの現地視察の受入機関として協力しました。
 11月には、千葉大学普遍教育科目「地域NPO活動体験」実習生、大日本印刷株式会社ソーシャルイノベーション研究所、株式会社JTBコーポレートセールス法人営業千葉支店と連携し、千葉県成田市成田山新勝寺および成田山公園一帯で実施しました。街歩き共想法に加えてフォトブックを作成することで、事業としての付加価値を高める可能性を探りました。

 第二に、「防ぎうる認知症にかからない社会」の土台となる「高齢者が役割を持ち、多世代へ貢献することができる社会」において共想法を活用する方法を明らかにするため、共想法の多世代への展開と、多世代による実施運営に取り組みました。
 2015年1月から2月にかけて、科学技術振興機構の調査事業として、多世代が参加するワークショップを開催し、高齢者が若者、次世代を支える持続可能な社会の実現に必要な要素を明らかにしました。
 さらに、新たな取り組みとして、8月より千葉大学の実習生を6名受け入れ、企業と連携し、上述したように、フォトブックを作成する本づくり街歩き共想法の企画運営を支援しました。

 第三に、年2回、夏と冬に自主事業として開催してきた講演会を、地域の産業振興を支援する公的機関との共催事業として実施しました。
 具体的に、2015年6月の設立記念講演会は、千葉県柏市の東葛テクノプラザにおいて、千葉県産業振興センターと共催しました。12月のクリスマス講演会は、千葉県千葉市の千葉市ビジネス支援センターにおいて、千葉市産業振興財団と共催しました。いずれも、講演だけでなく、参加者がアイディアを出し合うワークショップの時間を設ける、参加型の企画としました。

 一連の活動実績が認められ、2015年3月には、コープみらい地域かがやき賞を受賞し、8月には、大同生命厚生事業団のシニアボランティア活動助成に採択されました。10月には、当研究所の大武美保子代表理事・所長が、千葉大学先進科学賞を受賞しました。

 新年は、これまで活動を共にした、もしくは、今後の展開に必要な組織と連携しながら、活動と共に人の流れを作り出し、活動の推進に携わる人の輪を拡げて参ります。企業、自治体、公的機関、大学、病院や介護施設等と連携することを通じて、共想法事業を次々と生み出す触媒としての役割を強化し、「防ぎうる認知症にかからない社会」の実現に向けて、歩を進めたいと思います。

 本年もご指導ご鞭撻ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

2016年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
千葉大学准教授 大武美保子

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