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ほの研ブログ - 6年目を迎えた共想法「継続コース」開始

6年目を迎えた共想法「継続コース」開始

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoK 2016-6-12 8:00
 平成28年度の継続コースは、4月26日のオリエンテーションから始まりました。共想法「継続コース」は、ほのぼの研究所のオリジナルプログラムで、発足から6年目になります。昨年度末のコース終了時アンケートでは、9割の方が、引き続き参加を希望されたのは嬉しいことでした。新参加者を含めて11名のスタートとなりました。

  認知症予防を目標に、4回を1シリーズとして3ターム、年間に12回の共想法を実施します。年度初めには、継続コース参加者、研究員全員が恒例の健康テストを受けることになっています。
  毎回、課題のテーマに沿って、参加者は2枚の写真を撮り、準備します。1グループ5〜6名で行います。2枚の写真の説明時間はひとり2分、一巡して次に、ひとり3分の質疑応答になります。ルールで、持ち時間と順番が決められるので、全員参加となります。初めは話すのに夢中になって、他の人の話を聞くのがおろそかになりがちですが、お互いによく聞くようになると、質疑が活発になります。他の人に決められた時間内に説明すること、そしてメモをすることは許されていませんから、目で写真をしっかりと確かめ、皆さんの話をよく聞いて記憶するトレーニングになります。


聞く力をつけて認知症予防

  共想法で使用するテーマ(課題)の写真は、今まではデジカメで撮って、実施者宛てに送信していましたが、昨年度からは、参加者に貸与されたタブレット(ほのタブ)を利用して写真を撮影、それをそのまま実施者の表示パネル(ほのぼのパネル)に登録出来るようになったので、便利になりました。そのシステムも日々使い勝手が便利に更新されていますので、タブレットを活用するようになって、参加者も実施者もますます共想法を楽しめるようになりました。

  平成28年度夏学期の共通テーマは「やってみた」。課題のための写真を撮るために、自分の体を使って、これまで経験したことのないことに挑戦することで、見たことのない風景に出会ったり、気づかなかったものごとを発見したりする喜びを味わうことができて、運動と満足感の両方が得られます。すなわち、課題のために新しいことを計画し、身体を動かし、体験を記憶し、テーマを気にかけつつ行動して注意分割力を養うことで、おのずと脳をフル回転させることになり、認知症予防へつながるのです。
 共想法終了後は、お茶の時間を設けて、おやつをいただきながらくつろぎ、和やかに歓談、ひといき気分転換をしてから帰途につきます。今回はそれに先立ち、全員で記念写真を撮りました。


共想法継続コース参加者全員で記念写真

 夏学期の2回目は、5月10日に実施されました。テーマは前述の「やってみた」シリーズの「10分歩いて発見したもの」でした。いつも通る道とは反対方向に歩いてみつけたもの、いつもと違う観点で巡った街並みから見えてきたもの等、楽しい話題が挙げられました。今後、折に触れてご紹介してまいりますので、どうぞお楽しみに。

継続コース担当 市民研究員 田口良江

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