ほの研ブログ - 長島町「できるまで帰れません!」共想法実施報告
2016年9月14日から1週間、鹿児島県出水郡長島町の地域活性化プラン「できるまで帰れません!」において、千葉大学の学生で、ほのぼの研究所の学生研究員の上田哲也と根本卓也が、長島町にあった共想法の活用を検討すべく、長島町役場保健衛生課のみなさんのご協力をいただき、様々な実施形式を検討しました。
長島町は鹿児島県最北端に位置し、海と山の景観が共存する美しいまちです。ぶりの養殖の生産量が世界一、温州みかん発祥の地としても知られています。
九州本島と長島をつなぐ黒之瀬戸大橋(手前が長島)
長島町は、総務省から「地方創生人材支援制度」により、地方創生担当として井上貴至副町長が赴任し、地方創生に関する先進的な取り組みを行っている自治体です。
本企画は、長島町の地域活性化プラン企画・実現コンテスト「できるまで帰れません!」にのっとり行われました。同企画は、大学生などの参加者を募り、町役場が行きの旅費と1週間分の宿泊費を支給し、プランの実現で帰りの旅費も支給いただけるという制度です。
−鹿児島県長島町 http://www.town.nagashima.lg.jp/default.asp
−できるまで帰れません!(井上副町長のブログ)
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68537755.html
ラッコ教室での共想法
上の写真は母子教室「ラッコ教室」での共想法の様子です。島外出身の母親の皆さんの会話のきっかけに共想法が活用できないか、と考え企画しました。
この日の写真テーマは「私の好きなもの」で、お子さんの好きなものの写真についてお話しされる方がほとんどでした。
はじめは何をするのか、不安に思われたお母さんがたも、育児の様子などについて、最後にはとても会話が弾んでいらっしゃいました。その後のアンケートで「共想法で、普段聞けない他の参加者のお話が聞けましたか?」という問いに対し、参加者全員から「聞けた」という回答をいただくことができました。
普段は教室に来て、会話することなくお帰りになられる方も共想法で会話のきっかけをつかまれたようでした。
巡回みんなの保健室(小浜地区)での共想法
上の写真は小浜地区での巡回みんなの保健室の1回として、共想法体験を行った時の様子です。巡回みんなの保健室は保健衛生課の健康寿命を伸ばすのに有効な、健康に関するクイズ、運動教室などを行う取り組みです。
この日の写真テーマは「夏の思い出」、「好きな食べ物」でした。夏の思い出に関して、悲喜こもごも様々な話題で盛り上がりました。
共想法を運動教室などと組み合わせることで、より認知症予防効果を高めることができる可能性を感じました。
取り組みの3つ目として、保健師さんの各戸訪問先で共想法を実施しました。
共想法の会話支援の側面を活かし、保健師さんの聞き取りをより効率的に行えないか、と考え計画しました。訪問形式で行うことで、外出の足がなく交流のきっかけが少なくなっている方にも共想法に参加いただけます。
保健師さん2名、訪問先の方1名、司会1名で共想法を行い、テーマ「好きな食べ物、場所」についてとても会話が盛り上がりました。普段会話しない分、共想法でたくさん話せて気分が良くなったというお声もいただきました。
共想法で会話が弾むうちに、不意に生活の苦労などを伺うことができ、健康状態の背景を知ることが出来ました。
今後も保健衛生課をはじめ、長島町役場との連携で共想法を展開することで、コミュニティの新しいネットワークづくり、会話を通じた健康チェックに共想法を活用していただけるようバックアップをしていきます。
できるまで帰れません!の取り組みとして、成功のお墨付きをいただき無事帰路につくことができました。
お世話になった長島町の皆様に改めてお礼申し上げます。
長島町は鹿児島県最北端に位置し、海と山の景観が共存する美しいまちです。ぶりの養殖の生産量が世界一、温州みかん発祥の地としても知られています。
九州本島と長島をつなぐ黒之瀬戸大橋(手前が長島)
長島町は、総務省から「地方創生人材支援制度」により、地方創生担当として井上貴至副町長が赴任し、地方創生に関する先進的な取り組みを行っている自治体です。
本企画は、長島町の地域活性化プラン企画・実現コンテスト「できるまで帰れません!」にのっとり行われました。同企画は、大学生などの参加者を募り、町役場が行きの旅費と1週間分の宿泊費を支給し、プランの実現で帰りの旅費も支給いただけるという制度です。
−鹿児島県長島町 http://www.town.nagashima.lg.jp/default.asp
−できるまで帰れません!(井上副町長のブログ)
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68537755.html
ラッコ教室での共想法
上の写真は母子教室「ラッコ教室」での共想法の様子です。島外出身の母親の皆さんの会話のきっかけに共想法が活用できないか、と考え企画しました。
この日の写真テーマは「私の好きなもの」で、お子さんの好きなものの写真についてお話しされる方がほとんどでした。
はじめは何をするのか、不安に思われたお母さんがたも、育児の様子などについて、最後にはとても会話が弾んでいらっしゃいました。その後のアンケートで「共想法で、普段聞けない他の参加者のお話が聞けましたか?」という問いに対し、参加者全員から「聞けた」という回答をいただくことができました。
普段は教室に来て、会話することなくお帰りになられる方も共想法で会話のきっかけをつかまれたようでした。
巡回みんなの保健室(小浜地区)での共想法
上の写真は小浜地区での巡回みんなの保健室の1回として、共想法体験を行った時の様子です。巡回みんなの保健室は保健衛生課の健康寿命を伸ばすのに有効な、健康に関するクイズ、運動教室などを行う取り組みです。
この日の写真テーマは「夏の思い出」、「好きな食べ物」でした。夏の思い出に関して、悲喜こもごも様々な話題で盛り上がりました。
共想法を運動教室などと組み合わせることで、より認知症予防効果を高めることができる可能性を感じました。
取り組みの3つ目として、保健師さんの各戸訪問先で共想法を実施しました。
共想法の会話支援の側面を活かし、保健師さんの聞き取りをより効率的に行えないか、と考え計画しました。訪問形式で行うことで、外出の足がなく交流のきっかけが少なくなっている方にも共想法に参加いただけます。
保健師さん2名、訪問先の方1名、司会1名で共想法を行い、テーマ「好きな食べ物、場所」についてとても会話が盛り上がりました。普段会話しない分、共想法でたくさん話せて気分が良くなったというお声もいただきました。
共想法で会話が弾むうちに、不意に生活の苦労などを伺うことができ、健康状態の背景を知ることが出来ました。
今後も保健衛生課をはじめ、長島町役場との連携で共想法を展開することで、コミュニティの新しいネットワークづくり、会話を通じた健康チェックに共想法を活用していただけるようバックアップをしていきます。
できるまで帰れません!の取り組みとして、成功のお墨付きをいただき無事帰路につくことができました。
お世話になった長島町の皆様に改めてお礼申し上げます。
学生研究員 根本 卓也