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ほの研ブログ - 柏市認知症予防講座「いまこそおうちで認知症予防」実施報告

柏市認知症予防講座「いまこそおうちで認知症予防」実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2020-11-15 8:00
 柏市認知症予防講座は、今年で実施開始から5年目、6講座目を迎えました。新型コロナウィルス禍、開催が危ぶまれましたが、当初の予定通り、9月29日、10月13日、27日の3回にわたり、ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長を講師として開講致しました。
 感染症対策として、会場の定員が、スタッフを含めて13名となったため、例年18名募集のところ10名の募集と縮小しました。想定外の定員を大幅に上回る34名の応募者があり、抽選の結果、9名の方に受講していただくことになりました。応募者の内訳は60〜70歳代が3分の2、80歳代が3分の1でしたが、34名中、女性が32名と大勢を占めました。

 会場の実施者は人員縮小して、ほのぼの研究所のスタッフ3名のみ、ほのぼのプラザますおのスタッフ1名とし、マスク着用の上、ほのぼのプラザますおの広い会場スペースまなび館にて、十分な間隔をとっての実施となりました。


感染予防を配慮した講座会場

 大武美保子講師、テクニカルサポート1名、ほのぼの研究所スタッフ1名は、東京都、神奈川県からZOOMを利用しての参加で、文字通り遠隔での講座となりました。リハーサルを繰り返す中で、Wi-Fiがうまく繋がらなかった際の対策等の準備を整え、無事に終講することができました。


大武所長のリモート講座画面
 
 「共想法」は元来、テーマに基づいた写真を持ち寄り集合し、それを大きなスクリーンに投影してその話題について説明し、質疑応答を通して想いや情報の交換を行うものです。今年度の講座は認知症予防に関する座学と、新型コロナ流行禍集合することができないために、集合しなくても在宅(おうち)で共想法に参加できるように開発された、スマホアプリを使っての共想法の体験の構成としました。

 共想法のテーマは「好きな物」とし、1日目は研究員の実演をみていただき、2、3日目には9名の参加者に3名ずつ3グループに分かれて共想法を体験していただきました。
 感染を防ぐため、実際にはスタッフがスマホを操作しましたが、参加者は各写真が映し出されるスマホ画面が大きく映し出されるスクリーンの写真を見ながら、説明、質疑応答を交わし、活発な共想法が実現しました。「マスクの端切れで作った手提げ」やお嬢さんがお母さんのために完成させた「紙ひものカゴ」など、参加者の多くを占めた女性ならではの、いまどきの話題が提供されたのが印象的でした。

 すべての参加者がZOOMによる講座が初体験であり、スマホの扱いに不慣れな方もいらした中、ご苦労も多かったとお察しいたしますが、事後アンケートには、この講座に「満足」「ほぼ満足」の回答が寄せられ、「共想法を初めて知ってよかった」「共想法をしてみたい」という意見を多くいただきました。一方、不慣れで難しい面もあったとみえ、遠隔でないほうがよいという本音のご感想もいただきました。

 グローバル化が進み、コロナ感染症だけでなく、様々な感染症の広がりは防ぐことが難しくなると思われる中、コミュニケーションにも、これまでとは異なる方法の工夫が必要に迫られることが想定できます。実施者として、初めての試みでしたので、改善すべき点は多々ありますが、新しい活動方式のひとつの最初の一歩を踏み出せたことは、私たちの明日への糧になると思っています。

 本講座運営に多大なご助力をくださった、柏市ならびに社会福祉協議会のスタッフの皆様、受講者の皆様に厚く御礼申しあげます。

市民研究員 魚谷 茜

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