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ほの研ブログ - 行事カテゴリのエントリ

柏の葉街歩き共想法 C班実施報告

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ほの研日誌 » 行事
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TaguchiY 2014-12-7 8:00
 ほのぼの研究所では、話題探しのコツを楽しみながら学ぶことを目的として、街歩きと共想法を組み合わせた新しい企画に取り組んでいます。第四回は、千葉県柏市の北部地区にあります、柏の葉スマートシティを舞台に開催しました。街歩きしたグループ毎に報告します。
 前回までのA班、B班からの報告に続き、今回は、「柏の葉街歩き共想法C班」からの実施報告です。企画全体の報告については、
柏の葉街歩き共想法 実施報告 をご覧ください。
 
 色々見学して回りたい気持ちは十分あるものの、残暑の中、身体への負担が少々不安、しかしながら柏の葉の街づくりについては“じっくり知りたい”との強い思いから、スマートシティミュージアムツアーのみのコース(C班)を選んだのは男性1人、女性5人のメンバーです。


スマートシティミュージアムの全景

 2人のガイドさんの丁寧でわかりやすい説明を受けながら、官民学の連携のもと、環境エネルギー問題、経済再生、そしてほのぼの研究所の活動やメンバーにも関わりの深い、超高齢社会といった社会的課題に、解決モデルを創出していく街づくりの進捗と未来について見学しました。       
 入場した途端、目の前に広がる大型のジオラマには、以前の当地の様子を思い返してその変貌ぶりに驚かされ、超巨大な土地開発規模を感じ入ることができました。


柏の葉街づくり模型

 一瞬テーマパークを訪れたような快適な錯覚に陥っておりました。映像・音響技術を巧みに使った立体感のあるスクリーンによる街づくりの紹介には、安全で快適な暮らしを掲げる街づくりの理想像を感じることができました。
 また、ITを駆使した巨大な地球儀と映像からは、先の震災を含めた地殻変動の様子、温暖化が刻々と進む様子等がリアルに伝わり、はかりしれない自然の力や深刻な環境問題を再認識したことでした。 
 さらに快適な暮らしを支えるためのエネルギー・気象・防災・交通の情報等、あらゆるデータを収集・分析しているスマートセンターの仕組みは、未来都市さながらで、技術の粋を感じ取ることができました。


集中コントロールの仕組み図

 こうして予定を少々オーバーした濃密な1時間余のツアーは、夏バテ気味の脳みそを多方向からしっかりと刺激してくれたことでした。
 少子高齢化がさらに進む10年後、20年後、このスマートシティはどのように変遷していくのでしょうか。気になるところでもあります。
 見学終了後の、コミュニティラウンジでの、この街にお住まいのボランティア市民ガイドさんとの語らいは、心が和むものでありました。折りにふれ足元を気遣って下さった温かいご配慮には、心から感謝したことでした。

市民研究員 長久秀子

柏の葉街歩き共想法 B班実施報告

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NegishiK 2014-11-30 8:00
 ほのぼの研究所では、話題探しのコツを楽しみながら学ぶことを目的として、街歩きと共想法を組み合わせた新しい企画に取り組んでいます。第四回は、千葉県柏市の北部地区にあります、柏の葉スマートシティを舞台に開催しました。
 街歩きしたグループ毎に報告します。前回のA班からの報告に続き、今回は、「柏の葉街歩き共想法B班」からの実施報告です。企画全体の報告については、柏の葉街歩き共想法 実施報告をご覧下さい。

 B班は、柏の葉スマートシティの街歩き「ゲートスクエア」のコースを選びました。
最初、スマートシティミュージアムに入り、「環境への取り組み」「健康への取り組み」「新産業への取り組み」をガイドの方に案内、紹介していただきました。街づくりの全体の模型を見ながら、現在造成中の街が、どんなふうに発展していくのか、このエリアがどの様になるのか等、B班のメンバーは、どの取り組みにも関心を寄せ、メモを取ったり、カメラに収めたりの見学に大わらわでした。
 次に、人と地球に優しい省エネ活動、日本の新しい活力を生み出す新産業の水耕栽培、交通の取り組みでスマートサイクルとマルチ交通シェアリング、街全体のエネルギー管理をしてCO2にも配慮するシステム作りのコーナーでもたくさんの発見がありました。
 最も感動した巨大な地球儀、今世界中で暴れている風水害、温暖化による気象現象のいろんな場面を、自分の手で触りながら知る事が出来る最新システム、3.11東北大震災の地震波の伝播等々、目を見張るものばかりでした。時間が許されるなら、南極の氷が温暖化により日々溶けていく姿を、過去から比べて見てみたいものです。


巨大な地球儀

ミュージアムを出て、いよいよ街の探検です。全員にイヤホンが渡されて、ガイドによる説明付での街歩きです。体験型貸農場のオークビレッジ柏の葉の前を抜け、ゲートスクエアへ。ここでは、太陽光発電や、モビリティポートの説明を受け、電気の活用が十分行われていることがわかりました。


カーシェア用の電気自動車

次いで、KOIL(Kashiwanoha Open Innovation Labの略)の見学です。最先端の技術、機器を備えたデジタル工房では今話題の「3Dプリンター」や、水耕栽培による野菜を使ったレストラン等、話題と実りの多い発見に出会えました。

市民研究員 根岸勝壽

柏の葉街歩き共想法 A班実施報告

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ほの研日誌 » 行事
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fri 2014-11-23 8:00
ほのぼの研究所では、話題探しのコツを楽しみながら学ぶことを目的として、街歩きと共想法を組み合わせた新しい企画に取り組んでいます。第四回は、千葉県柏市の北部地区にあります、柏の葉スマートシティを舞台に開催しました。
 街歩きしたグループ毎に報告します。今回は、「柏の葉街歩き共想法A班」からの実施報告です。企画全体の報告については、柏の葉街歩き共想法 実施報告をご覧下さい。

 心配された台風の影響もなく好天に恵まれ、スマートシティツアーに参加するA班は全部で7名です。
 A班のコースは「ゲートスクエアコース」を選びました。
ツアーの内容は
(1) オープニング(街づくりのコンセプトを映像で紹介)
(2) 柏の葉スマートセンター(地域エネルギー運用・監視・制御拠点)
(3) KOIL(新産業を生み出すイノベーションオフィス)
(4) 街のすこやかステーション(疾病予防型の健康サービス専門店街)
(5) エネルギー棟(創・省・畜エネルギーの供給・制御設備を集約させた施設)
(6) オープンスペース(モビリティポート・プラザなど)
です。
 つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅9時30分集合、本日街歩きを共にするB班と柏の葉アーバンデザインセンターで受付を済ませ、柏の葉スマートシティミュージアムに向かいました。
 建物の中に入ると、街づくりの全体図の模型を見ながら、現在造成中であるが、街ができたエリアを先導的に観てもらい、街ができて行くイメージを持ってもらいたいとの説明がありました。ドームシアターでは、館内を回りスマートシティに暮らすという、未来のライフスタイルを映像や展示で示されるなど、分かりやすい施設でした。
 スマートシティミュージアムを出て、ここからは街歩きです。今回の「テーマ」は「私の発見」です。全員トランシーバーによる説明で、ガイドとの距離が離れてもとても聞きやすく、初めての体験でした。まず、オークビレッジ柏の葉(体験型貸農園)の前を通り、ゲートスクエア(スマートシティの中心となる機能を集約)、モビリティポート(電動自転車・電動バイク・電気自動車)、最後にKOIL柏の葉オープンイノベーションラボ(最先端の機器を備えたデジタル工房や自然な交流を生み出すカフェを併設)、と歩き、受付に戻りアンケート用紙に記入し、街歩きを終了しました。


オークビレッジ柏の葉の前で説明を聞く参加者



KOIL柏の葉オープンイノベーションラボ


 街歩きで感じたことは、高齢者にとって最先端未来都市づくりはどのように映るのか?若者層向きの街づくりを直感した方もいたのではないか?ということです。一方、計画造成中なのでこれから先、街づくりがどのような形で進んで行くか、興味・関心事にも捨てがたく思いました。

市民研究員 野口宗昭

柏の葉街歩き共想法 実施報告

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ほの研日誌 » 行事
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NegishiK 2014-11-16 8:00
2014年9月9日(火)千葉県柏市の北部地区にあります、柏の葉スマートシティを舞台に、第四回街歩き共想法を実施しました。
  これまでの開催地は、第一回が谷根千で知られる東京都台東区の谷中、第二回が筑波山の北側に位置するひな祭りで有名な茨城県桜川市真壁町、第三回が高齢者向けのリフォームが進んでいる千葉県千葉市の海浜ニュータウンです。
  街歩き共想法は、街歩きに出かける機会をつくり、街歩きをして発見した話題を写真と共に持ち寄って共想法形式で会話するものです。話題探しと新しく話す相手を見つけることができます。今回は、環境と健康に配慮した街づくりを目ざす新しい街、柏の葉スマートシティにおいて、街歩き共想法の実施にいたりました。
  この日は、台風一過の秋晴れに恵まれ、午前9時30分につくばエクスプレス(通称TX)柏の葉キャンパス駅に集合し、参加者で集合写真を撮ったのち、3班に分かれて散策が開始されました。


参加者集合写真

9:30〜12:00
  参加者21名が3つのグループに分かれ、スマートシテイツアーA班7名、スマートシテイツアーB班7名、スマートシテイミュージアムツアーC班7名と、「私の発見」をテーマに2時間30分の見学ツアーとなりました。この街歩きの様子は、各班の報告にゆだねますのでご期待ください。

12:00〜14:00
  見学ツアーを終えると、大型店を歩き回って求めた昼食や、手持ちのお弁当など、それぞれに携え、街歩き共想法の会場となる千葉大学柏の葉キャンパスへ移動しました。会話を楽しみながらテーマに沿った写真の選定にも気を使います。実施担当者は、写真の取り込み等、共想法開始に備えるのに大わらわです。

14:00〜16:00
  当日午前中、街歩きする中で得られた「私の発見」をテーマに、共想法を開催しました。話題提供1分と質疑応答2分の持ち時間で、3組に分けての実施でした。
  話題は、柏の葉スマートシテイの最先端の技術革新に集まり、ミュージアムのジオラマ、触れる地球儀、植物工場や葉物栽培ディスプレイ、併せて自然環境や子どもの様子、駅周辺の近代的な建造物と広範囲にわたりました。


共想法実施風景

寄せられた主な感想

  • 話す時間は思ったより短く、1分で言いたいことをまとめるのに頭を使う。
  • 初めて参加してみてドキドキしましたが、皆さんの話に引き込まれ、いつの間にか一緒になって楽しめました。
  • 初参加の方もおられましたが、とてもスムーズで会話が盛り上がりました。
  • 新しい技術や斬新な発想、たくさんの新しい発見がありました。
  • 入手した耳より情報を帰り道などで、早速自分の目で確かめ共有できるのは、街歩きで共想法を行えることならではないでしょうか。

尚、午前中の街歩きの様子は、班ごとに3週にわたりまして、皆様にお届けいたします。

2014米国人工知能学会シンポジウム

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ほの研日誌 » 行事
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NegishiK 2014-11-9 8:00
2014年3月24日から26日まで、米国・スタンフォード大学で開催された国際会議AAAI Spring Symposia (米国人工知能学会春のシンポジウム)にて、ほのぼの研究所代表理事・所長の大武美保子が招待講演を行いましたので、報告します。

会議は、American Association of Artificial Intelligence (AAAI)(米国人工知能学会)が主催するものです。8つのシンポジウムが並列で開催され、そのうちの一つに参加しました。テーマは、Big Data Becomes Personal: Knowledge into Meaning (ビッグデータは個人的に利用できるようになる:知識から意味へ)です。人工知能の研究者を中心に、多様なバックグラウンドを持つ研究者が集い、23件の発表と5件のポスター発表があり、活発な議論が行われました。開催地は、米国カリフォルニア州にあるスタンフォード大学で、紅白の八重桜が咲き誇っていました。


スタンフォード大学の八重桜

発表は、ゲノムデータの解析、脳波データ、睡眠の分析、認知ケアやサポートシステム、個人データの利用基盤や適切な流通システム、携帯端末を用いた健康情報管理など、多岐に渡りました。その中で、当研究所代表理事の招待講演は、May Interactive Group Conversation Improve Our Cognitive Health?(双方向のグループ会話は認知的健康を向上させるか?)と題して行われました。認知症予防・回復を目的として、共想法と名付けた会話支援手法を提唱していることと、ほのぼの研究所でのフィールドワークを紹介しました。日常の双方向の会話や、日々の出来事を写真に撮って覚え、それを題材に最近あった出来事を写真から思い出すことが、加齢に伴って衰えやすい認知機能を訓練することにつながるという知見を報告しました。長寿で知られる、平均年齢92歳のぎんさんの娘さん姉妹の会話に見られる特徴的なパターン、たとえば、相槌が多いこと、話者交代が隙間なく行われることについても、触れました。活発で楽しい会話の動画は、言語を超えてたくさんの笑いを誘いました。


大武美保子代表理事の招待講演

会場のスタンフォード大学は、シリコンバレーの中心地に位置するため、自由な雰囲気と発想にあふれていました。シンポジウム終了後、シンポジウムで知り合った参加者と共に、スタンフォード大学のCenter for Design Research (CDR) (デザイン研究センター)と、隣接するInstitute of Design (d.school) (デザインスクール)を訪ねました。デザイン研究センター設立時からの所長である、Larry Leifer(ラリー・ライファー)教授から3時間にわたって、身振り手振りを交えた迫力ある説明を受け、所狭しと試作品が並ぶ工作室をくまなく見学しました。ライファー教授が運営するプロジェクト演習、ME310では、企業がスポンサーとなり、社員と教員とで相談して課題を設定します。学生のグループ発表に社員が参加して意見をフィードバックし、試作を繰り返しながらアイディアを形にするものづくりをするのが特徴です。隣接するデザインスクールでは、より概念、コンセプトを生み出すことに力を入れていて、シリコンバレーにオフィスのあるアップルなどのデザイナーを輩出しています。


ライファー教授による身振り手振りを交えた迫力ある説明
(本人の許可を得て掲載)

既存のものの改良ではない、新しい発想のものごとを生み出すこと、それを社会変革までつなげるイノベーションを起こすことが、人類が経験したことがない超高齢化に直面する現代に求められています。このため、スタンフォード大学で実施されているデザイン教育研究を参考に、世界各地の大学で、独自のプロジェクト演習やワークショップが開催されています。報告者は、d.schoolを参考に千葉大学で実施されたイノベーション対話型ワークショップ「超少子高齢社会における多世代共生社会の構築」に参加し、タブレットを用いた話題発見・多世代交流支援システムを開発しました。ほのぼの研究所の関係者による利用評価が進んでいます。共想法を基点として、希望の持てる近未来社会に向けてイノベーションを引き起こしていこうと、決意を新たにする訪問となりました。

代表理事・所長 大武美保子

2014年ほのぼの研究所設立記念交流会

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NagataE 2014-8-3 9:00
  2014年7月8日(火)、NPO法人ほのぼの研究所の設立6周年を記念して開催された講演会の後、会場を模様替えして交流会の始まりです。司会はウイットいっぱい、スピーチ上手な田崎研究員です。大武先生から花束へのお礼の言葉に始まり、笑いを交えて、年齢はタブーの話に盛り上がりました。ぼのちゃんもタイミング良く笑ってくれたので、またまた会場は大爆笑でした。次に古賀社長の挨拶を頂いた後、長谷川事務長の乾杯の音頭で立食パーテイーが始まりました。 



  テーブルは4つに分かれ、○1和食○2洋食○3中華○4多国籍と自分が好きな食べ物を思い浮かべてテーブル別に集います。懐石料理を思いサンドイッチを、ステーキを描きプチケーキを、飲茶を思いプリンを、インドカレーを食べる気分でお煎餅を、と皆さんパクパクしながら楽しい語らいです。ぼのちゃんと笑い比べをして大笑いしている方もいて、思わず写真をパチリとと撮りました。賑やかの中にも自己紹介の時間です。
  まずは千葉大学男性9人、先生の秘書の女性1人の合計10人、若さいっぱい優秀な学生の各専門分野の紹介に続き、企業の方々、大日本印刷と、今回初めて参加のトッパン印刷がライバル関係に有りと、胸の内の話に大爆笑となりました。ルミテックの方からは、システム開発して共想法を盛り上げていきたいと心強いご支援の言葉をいただき、古賀社長も元気溌剌のご挨拶でした。



  ここで血液型別の席替えとなりジュース、コーヒー、冷茶等で喉を潤し、きらりびと、マカベと自己紹介が続きます。賛助会員の7人からは立派なご挨拶を頂きました。最後に研究員について、長谷川事務長が他己紹介されました。(千葉大生が呟いていましたが造語でしょうか。)一人一人をユーモア一杯に的確な表現で語り、大武先生に関してはホームページを拝見すれば分かりますが、全てに万能で、工学系で有りながらピアノに俳句、合気道と多芸多才と、満面の笑みで紹介されました。長谷川さんの紹介は大武先生からで、「意外とおちゃめな人」とのことでした。



  時間も経過し中締めとして柏市市議会議員上橋泉先生よりご挨拶があり、楽しい時間はアッと言う間に過ぎ、閉会となりました。
  ご参加頂いた皆様、交流会に携われた方々の御協力に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

市民研究員 成富昌子

共想法一日体験コース実施報告

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SatoK 2014-5-25 8:00
2014年4月22日(火) 13:30より、ほのぼのプラザますお「まなび館」において、一日体験共想法が、実施されました。
まず、大武先生より、共想法は日々進化していて、必ずバージョンアップすることを目標に、日々システムの改良に取り組んでいるとの、力強い挨拶がありました。次に各地からの参加者(青森県弘前市から1名、岩手県盛岡市から1名、東京都大田区から1名、千葉県内4名、合計7名)の方々の、参加のきっかけと自己紹介および市民研究員の自己紹介がありました。
続いて、本題の共想法に移りました。テーマ「すきな食べ物」で最初に研究員により、続いて参加者により、実施されました。その中で、九州長崎のびわ、東北津軽のりんご、銀座名店寿司屋の軍艦寿司、地元柏のフレンチトーストありで、最後には、鹿児島地鶏の鶏飯まで飛び出し、活発でにぎやかな会話の応酬でした。時間のたつのが早く、あっという間に終了したと感じました。


共想法一日体験コース

その後一時間の懇親会が開かれ、大武先生を囲んで、地域で街歩き共想法を開催する方法など、皆様との色々な情報交換が続き、参加者の熱心な取り組みに圧倒されました。
参加者の皆様、遠路はるばる柏までお越しいただき、ありがとうございました。ほのぼの研究所一同、厚く御礼申し上げます。

市民研究員 松村 光輝

海浜ニュータウン共想法 実施報告

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ほの研日誌 » 行事
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NoguchiM 2014-4-6 8:00
  千葉県の海浜ニュータウンは、1970年代から、高度経済成長下の東京のベッドタウンとして開発が進められました。全国各地にあるニュータウンは、街と住民の高齢化の問題に直面しています。千葉大学の教員が設立した、NPO法人ちば地域再生リサーチは、海浜ニュータウンをモデル地区として、住宅のリフォームを中心とした団地再生に取り組んでいます。
  NPO法人ほのぼの研究所は、高齢化に対応した住まいづくりについて学ぶため、海浜ニュータウンにある高洲団地を訪問し、リフォームされた団地を見学し、共想法をすることを計画しました。千葉大学 コミュニティ再生・ケアセンター、NPO法人ちば地域再生リサーチ、UR都市機構にご協力頂き、計画が実現しました。
  2014年3月17日(月)、JR柏駅に9時集合、マイクロバスで高洲団地に向かい、高洲第一ショッピングセンター内の千葉大学サテライトキャンパス準備室に11時過ぎに到着。現地に集合した団地住民、企業の方と合流しました。大武先生の挨拶と、参加者全員による自己紹介の後、UR都市機構が管理する高洲団地の高齢者向け賃貸住宅の改装前、改装後を見学しました。


千葉大学サテライトキャンパス準備室にて、大武先生の挨拶と自己紹介



UR都市機構の職員の説明を聞く参加者


  UR都市機構の職員の方に、住宅の改良点や新設設備について解説して頂きながら、そこの場所で各自が、感じたものや目に留まったものの写真を撮り、キャンパス準備室に再集合しました。共想法のテーマに沿って3つにグループ分けし、Aグループは外装、Bグループは内装、Cグループは工夫としました。グループ毎に、話が重ならないように、写真の選定をして昼食となりました。昼食と並行して、撮影された写真のパソコンへの取り込みを行い、共想法の実施となりました。写真、一人一枚です。持ち時間は、一人当たり、話題提供一分、質疑応答二分ずつです。例えば、次のことが話題になりました。

【外付けエレベータ】 五階建ての建物の外階段に、階段の上り下りを補助するため、外付けエレベータが設置されています。二階と三階の間、四階と五階の間の踊り場に止まります。(Aグループ 外装)


外付けエレベータの外観



外付けエレベータの出入口


【転倒防止金具取付壁】  台所の向かいの大きい壁です。従来、賃貸ではむやみに釘が打てませんでした。地震防災のために、転倒防止金具が取り付けられるよう、壁が厚くなっています。(Bグループ 内装)

転倒防止金具取付壁


【フローリングの床に新素材の襖】は面白い。 通常の襖は、紙製か布製ですが、新しい素材を使っていて、掃除が楽です。この襖はとりはずしが簡単で掃除が楽です。(Cグループ 工夫)

フローリングの床に新素材の襖



共想法の実施風景

  共想法終了後、参加者でお茶と、高洲団地第一ショッピングセンター内の和菓子屋さんで買ったお団子や桜餅を囲んで懇談しました。話が盛り上がり、終了は定刻を過ぎて16時半過ぎになりました。
  今回の共想法は、現地集合と、柏集合の2通りの参加方法を用意しました。特にこの団地にお住まいの方の参加が得られて、直接お話を伺えたことがよかったように思います。千葉大学 コミュニティ再生・ケアセンター、NPO法人ちば地域再生リサーチの方には、会場の手配から、地域住民の参加募集、UR都市機構との連絡調整等、全般にわたりお世話になりました。また、UR都市機構の方には、リフォーム前後の部屋を詳しくご案内頂きました。ここに感謝申し上げます。

市民研究員 根岸勝壽

真壁のひなまつり共想法 実施報告

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ほの研日誌 » 行事
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NagataE 2014-3-30 8:00
  前日までは、震えるような冬の寒さでしたが、当日は一変して穏やかな春の陽気に包まれた2014年2月25日、ほのぼの研究所初めてのバス研修が行われました。
  目的は、見学と共想法を組み合わせた新しいプログラムをつくることです。茨城県桜川市真壁町のひなまつりを見学し、一週間後の3月4日、千葉県柏市の介護予防センターほのぼのプラザますおに於いて、共想法を行いました。交通が不便な場所であっても、足が悪い人でも参加しやすいよう、バスを使って現地まで往復する進め方を試しました。

<行きのバス>
  バスには、東武野田線増尾駅から6名、JR常磐線柏駅から 15名乗り込み、合計21名がルンルン気分で、時間通り9時に柏を出発しました。バスの座席はあらかじめグループがまとまって座れるように、名入りの袋が置いてあります。中に、真壁町出身の市民研究員、永田映子さんが集めて下さった、詳しい地図やいろんな資料が入っていて、見学ルートについて相談出来るよう、細かく配慮されていました。


バスの中で一日の流れの説明

  高速道路に入ってからは、以下のことを実施しました。
・司会を担当した市民研究員、根岸勝壽さんより、一日の流れの説明(配布資料使用)
・大武先生の開会挨拶、街歩き共想法のポイントと趣旨説明
−できるだけ独自の視点で世界を見て、写真と話題を用意すること
−今回のバス研修は、千葉大学後援で、街歩き共想法の実践研究である
・参加者確認、名簿を確認しながら、グループリーダーが、名簿番号のSDカードを渡す
・デジカメに渡されたSDカードを入れ、各自動作確認を兼ね自分で自分を記念撮影
・グループ毎に、グループリーダーの連絡先確認
・全員、簡単に自己紹介
・地図を用いて、真壁のひなまつりの主な見所の説明(配布資料使用)
・バスを降りる直前に歩数計確認、歩数記入
予定通り、11時に真壁町庁舎駐車場に到着し、真壁町で開催されている共想法参加者のY.H.さんと合流しました。柏からバスで参加した殆どの皆さんは、真壁町は初めての方が多く、全く土地勘は有りませんでしたので、Y.H.さんの参加は大変助かりました。バスを降りてからは、昼食に全員集合する以外、5名または6名ずつの4つのグループ毎に見学しました。


桜川市真壁市町庁舎駐車場に到着、バスを降りグループ毎に見学開始


<真壁町にて>
  真壁家は、平安時代末期から戦国時代まで約430年の歴史が有り、真壁町の基礎を築きました。206軒もの商家や民家に、江戸時代から平成まで伝えられている、さまざまなおひな様が所狭しと飾られ、数多くの見学客で賑わいを見せていました。


江戸時代(面は貝殻)から平成までのおひな様

  真壁町は、おひな様だけでなく、街並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、国の登録有形文化財に選定されている歴史的建造物が多くあります。昔の城下町の風情を残し、鍵の手に作られた町割りや、旧家の長屋門、店舗・住居を兼ねた見世蔵、土蔵等を沢山見ることが出来ました。


潮田家住宅 見世蔵



細谷家住宅 長屋門

  現在、町の人口は約2万人ですが、ひな祭りの期間中に真壁を訪れる観光客は10万人を超えると言う事です。テレビの影響もあってか、年々盛んになるようです。3月3日を過ぎると、片付けが始まるのですが、これがひどく大変と仰っていましたので、暫く飾っていたら如何ですか?とお尋ねしたら、誰も見る人がいなくなるので片付けるのだそうです。宝物のおひな様を褒めて、眺めて頂けるから、飾って嬉しいのでしょうね。
  老舗の伊勢屋旅館にて昼食をとり、すいとん、五目ちらし、みそおでんを楽しみました。お食事中、真壁町で開催されている共想法参加者のK.O.さんが、真壁のひなまつりの歴史について語り、おみやげに和菓子まで下さりました。住民の発案で始まり、年々盛り上がっている真壁のひなまつりは、町おこしの成功例として、参考になります。
  お菓子屋さん、小物屋さんでお土産を買い、酒蔵で試飲し、私以外の皆様は甘酒やコロッケに舌鼓を打ち、楽しく真壁町を堪能出来た一日でした。最後にユニークな屋台の焼き芋屋さん。美味しい焼き芋をたらふくご馳走になりましたが、食べるのに夢中で、焼き芋の写真を撮るのを忘れてしまった事が残念でした。
  どの方も、良い思い出がいっぱいだったと見え、満足そうな顔が印象的でした。

<帰りのバス>
  帰りのバスでは、以下のことを実施しました。
・乗車したら直ぐ、歩数計確認、歩数記入 
・ベスト3の写真の番号と、そのテーマを、配布資料に記入
・ベスト3の写真が決まった人から、SDカード、配布資料をグループリーダーに提出
・翌週の共想法の案内(3月4日)
・真壁での体験を、日常生活に活かす方法について、大武先生より解説
−旅人になったつもりで、家に帰ってからも身近なものごとを観察すること
−気づいたことを、沢山写真に撮ること
高速道路を降り、そろそろ柏が近づいた頃、今回の計画を担当した市民研究員の、閉会の挨拶が有りました。時間に正確で怪我人なし、楽しく大満足なバス研修でした。
  この様に素晴らしい研修が出来たのは、全般計画を立てて下さった二人の市民研究員と、真壁在住の参加者がいらした事、お天気に恵まれた事でしょうか。詳しい地図やいろいろな資料等を準備して下さったり、真壁の歴史やおひな様を説明して下さったりと、大勢の方に御協力頂いたことは、大変幸せだと思います。

<後日の共想法>
  3月4日には、「街並み」、「食べ物/おみやげ」、「歴史/自然」の三つのテーマで共想法を開催しました。見学してから一週間でしたが、随分日にちが経ったように感じました。共想法にご参加の皆様は、思い出すように楽しかった話を沢山して下さいました。見学と共想法を組み合わせる、共想法の新しい進め方が、また一つ増えました。


真壁のひなまつり共想法

市民研究員 佐藤由紀子記

台東区生涯学習講座 実施報告

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
fri 2014-2-23 8:00
2014年2月8日(土)14:00-16:30、生涯学習講座「共想法体験〜写真を使って、会話をしよう〜」が台東区生涯学習センター5F研修室において、台東区教育委員会主催で開催されました。
  この講座は、高齢者施設ボランティアの養成を目指す、連続五回の生涯学習講座の第二回として開催されました。最終回の第五回では、実際に介護施設にて実習を行います。第二回の目的は、初対面の高齢者と効果的にコミュニケーションを図る方法の一つとして、受講者が共想法を学ぶことです。台東区研修担当の方が、大武美保子著「介護に役立つ共想法」を読み、共想法のことを知ったことがきっかけで、開催の運びとなりました。


複合施設、台東区生涯学習センター

以下、実施状況をご報告いたします。
参加者は、受講者5名(2名欠席)、生涯学習課研修担当3名、大武先生、市民研究員5名、合計14名でした。会場は、参加者が十分入れるような広さで、スクリーンも設置され、窓からの眺望も楽しめる、落ち着いた豊かな環境でした。
  この日の天候は開催日の夜半から当日は、天気予報通り、吹雪と積雪の荒天候に見舞われ、一時、予定通りの内容での開催が危ぶまれるような状況でした。研修担当の方からは、天候状況にあわせ、その時点、時点で、交通状況や参加者一人ひとりの状況を把握した対応や、温かいお茶のもてなし等、きめ細やかなご配慮がありました。


当日、会場からの雪景色

以下は当日の流れです。
13:30 研究員集合、講座用の資料の配布準備、椅子とテーブルを共想法用に配置、プロジェクタ設置の準備等を行いました。
  配布資料は、1.レジメ、2.ケアワーク2012年9月号「ふれあい共想法で認知症予防を」、3.アンケート2件(共想法体験、講演会に関して)、4.チラシ2件(真壁ひなまつり共想法、谷中で共想法)、5.ほの研通信15号と、最新版の資料でした。


講座用に配布した資料と回覧した書籍「介護に役立つ共想法

14:00 講座開始     
1.はじめのあいさつ 台東区研修担当の方より 連絡事項・紹介
2.講座、講師大武先生
以下、レジメに沿ってテキストや動画、その他の資料を活用し、進められました。
1) 配布資料確認、自己紹介(ほのぼの研究所市民研究員、受講者) 、動画上映
2)高齢者にとってのコミュニケーション
3)介護施設で初めて出会う高齢者の方と会話をするきっかけを作るひとつの方法である共想法、書籍「介護に役立つ共想法」回覧
4)共想法の実施手順、動画上映

15:00 休憩 
その間、写真を当日持ってきた方の写真をシステムに登録しました。
5)共想法体験 1人 写真1枚、話題提供時間1分、質疑応答時間2分
  1回目  テーマ 「谷中」、PC司会:田崎
  参加者:大武先生、研究員…田口、松村、永田、清水
  2回目  テーマ「近所」(台東区) 、PC司会:大武先生
  参加者 受講者…K.Tさん、K.Hさん、Y.N.さん、K.Sさん


受講者Y.N.さんの話題提供「言問橋からのスカイツリー

6)介護施設での実習に向けて、まとめ
7)質疑応答
3.終了あいさつ 台東区研修担当の方より 連絡事項
16:30 講座終了

  講座の前半、全員の自己紹介では、参加された受講者の方には、受講したきっかけや、期待するものなどを紹介していただき、交流が図られていました。傾聴を学んでいる方が多いことが分かりました。特に、大武先生とほのぼの研究所の紹介として、講座翌日の2月9日に放送されたTBS「夢の扉+」の「楽しい会話でさらば!認知症」の予告動画の上映も行いました。

  4)共想法の実施手順では、介護老人保健施設マカベシルバーピアの動画上映を行いました。熱心に受講されていた受講者の中からは、「興味があるが遠慮がちな高齢者は、共想法に参加しているのか?」、といった、的確な質問が出ました。この質問には、実施者の永田さんが、「そのような方は、まず見学頂いて、入院などにより欠員が出た時に参加頂けるよう、工夫している」、と具体的にお答えしました。参加者が自然に引き込まれた1時間だったのではないでしょうか。

  講座後半の5) 共想法体験では、写真が持ってこなかった受講者も会話に参加できるように、その方に適した話題のタイミングのところで、入ってこられるように、振ってみられました。そのことで、見学から参加へと話の輪が広がりました。共想法は、実施者の対応の仕方によって、皆が参加して楽しめることを、体験を通して伝えました。共想法を行ってからは、参加者一人ひとりの存在をより意識し、打ち解けた雰囲気が流れだしたように感じられました。


共想法後の打ち解けた雰囲気

  6)介護施設での実習に向けて、以下のまとめがありました。
(1)共想法という、良く知らない方とでも会話をしやすくする方法がある。
(2)写真を使うと、良く知らない方とでもスムースに話をすることができる。
(3)共想法を活用(応用)して、実習やボランティア活動に役立てることができる。

  7)質疑応答のところでは、受講者の方から、「共想法で提供された話題に対する質問について、話題提供者以外の人が答えてもよいのか?」といった質問がだされました。それに対して、大武先生は、話題提供をみんなで会話を楽しむための「呼び水」に喩えた上で、「呼び水から、参加者の皆さんで話を膨らませながら会話を盛り上げて行くので、一つの話題に対し、できるだけ多くの参加者が発言するのがよい」ということでした。講座は、時間があっという間にすぎたように感じられたのではないでしょうか。閉講後も残られて、先生と質疑応答が続き、そこでも、とても意欲的な姿に出会えました。


講座風景

  即日、受講者の方から、話題の200字要旨が、研修担当の方からは、今回の研修に対する熱い思いが寄せられました。天候は厳しかった替わりに、得ることが多い出前講座を行うことができました。今回の講座が介護施設での実習にお役に立つようにと祈っております。

  ここで余談となりますが、講座のお話があった時、ほのぼの研究所は、初の試みとして、街歩きと組み合わせた共想法を、台東区浅草で開催する案を練っていたところでした。その台東区からの連絡でしたので、びっくりしました。星の巡り会わせでしょうか。その後、浅草ではなく、谷中で開催することができました。詳しくは、「谷中共想法 実施報告」をご参照下さい。

  報告の最後になりましたが、今回の講座を開催するにあたり、多大なご支援とご協力をくださいました、台東区教育委員会関係の方々に、ほのぼの研究所一同より心から感謝とお礼を申し上げます。

市民研究員 清水きよみ