ほの研ブログ - 行事カテゴリのエントリ
長いお付き合いの我孫子の友人から出前講座の依頼を受けたのは、2013年8月の半ば過ぎでした。「ACOBA」はコミュニティビジネスを支援・実践し、活き活きとした地域づくりに取り組み、地域活動を目指す人たちを支援することを目的として設立された、組織的にしっかりしたNPOです。活動に対応して、複数の事業部があります。友人はまちづくり、あびこ市民活動等地域を元気にするための活動をしており、いきいき生活倶楽部「まほろば」に属しています。
9月より、複数回の打ち合わせを重ね、計画を練りました。ACOBAへの出前講座の実施計画の中で重視したのは、1) 日常生活の心構えについて伝える、2) 動画を活用する、3) 参加者には積極的な姿勢で参加していただく、4) 共想法を体験、参加していただく、の4点です。当日は、ほのぼの研究所スタッフ4名が手分けして講座に臨みました。
日時:2013年10月18日(金)13:30〜16:30
場所:我孫子駅前けやきプラザ我孫子市南近隣センター8階第一会議室
☆NPO法人ほのぼの研究所の挨拶と概論講義の担当は、副代表理事の長谷川さんです。
「認知症とは」「共想法とは」「ほのぼの研究所(以後略してほの研)の活動」の三点について、配布資料を見ながら説明しました。ほの研の活動として、五周年史の中の日本地図を示しながら、拠点の柏市増尾、協働で共想法の実施研究に努める長崎県の長崎北病院、埼玉県宮代町のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県真壁町の介護施設マカベシルバートピアが紹介され、世界地図を示しながら、研究交流拠点のスイスが紹介されました。地道な活動の広がりを、参加の方々は静かに聞き入っていました。
講座風景
☆次は認知症予防の実例です。
NHKで紹介された動画2点「認知症の予防」と「ぎんさんの娘4姉妹のグループ会話」を放映しました。自らの体験を踏まえて「継続して参加している共想法により、心身ともに回復、元気に活動に参加しています」と、田口が報告しました。
☆休憩をはさんでいよいよ共想法の体験です。
今回初めて、参加者全員と一緒に滑舌をよくするように、音読と早口言葉を唱和して共想法の準備体操としました。
共想法は5人分の写真をいただき準備を整えましたが、2名が欠席、3名での実施となりました。テーマの「好きなこと」を2分で説明、3分で質疑です。初参加で戸惑いもあり、一人目の質問に対して答えが時間ぎりぎりまで続いたため、パソコン記録担当の佐藤さんが「質問も回答も簡潔にして、時間内に多くの質疑が出来るように」と助言、二人目の質疑からはスムーズに進行ができました。体験型での実施の場合、初めて参加頂く方に、短い時間でコツを理解頂けるよう、さらなる工夫が必要です。
☆千葉大学西千葉キャンパスにおられる大武先生と、会場がskypeでつながりました。
先生の挨拶と10分間のミニ講義が始まりました。演題は著書「介護に役立つ共想法」の紹介と「介護を防ぐ共想法」です。
大武先生のSkypeによる講義
『共想法』は今日あったこと、最近のことを話すことで、情報の新陳代謝を上げることが出来ます。常に新しい情報を頭に入れます。平均年齢94歳になるぎんさんの娘姉妹は、昔のことを覚えているのと同時に、最近のこともよく御存知です。その時々の「今」の情報を入れて、生きている時間のことを整理しながら毎日を生きている。頭を使いながら会話をしていることが頭の健康に繋がっています。
気づいたこと、ちょっとした出来事をデジカメで撮る。目で見る情報は頭に残ると言われています。毎日に、きっかけを作る、そう!そのきっかけを作るのが『共想法』です。
会場の様子が先生によく見えるように、佐藤さんはパソコンを持って調整しました。先生は会場の質問に丁寧に答えられました。質問の中の一つを紹介します。
Q:柏の広報を読んでいると、増尾の方で活動が活発なのはどうしてですか?
A:ほのぼの研究所は「柏市介護予防センターほのぼのプラザますお」に拠点を置いています。ほの研も、ときに広報に載ります。柏は、研究者が街の中で研究する取り組みが盛んです。柏には東大の小林先生の十坪ジムがあります。小林先生に先ず看板を掛けなさいとアドバイス頂き、ほのぼの研究所という看板(名前)を掲げるところからはじめました。ほの研の活動は原則週一回、毎週火曜日です。
☆プログラムの最後は、会場の皆さんにアンケートに答えていただき、即、集計して解説しました。スタッフが前に並び、長谷川さんがアンケートに答えました。
Q:共想法と介護の関係は?
A:共想法は認知症予防がもともとの目的のため、従来の講座では余り介護には触れていません。ただご質問があったので、身近な人が認知症になった場合の対応について、要点を説明いたします。対応は、家庭によって異なりますが、次の手順になります。
? 地域包括センターに相談。
? 受診拒否が多いので、ホームドクターに先ず相談。
? なるべく専門医にかかる。
? 財産管理等は任意後見人制度や法定後見人制度を活用。
*質問者からお礼の言葉が聞かれました。
Q:教育と教養とは?
A:「教育と教養」と書かれた方がいた。以前、高齢者の問題を研究している先生に伺った。・今日行くところがある(きょういく)・今日用事がある(きょうよう)の意味です。
今日はやることがなくてテレビを見ている。奥さんといても会話がない。これが続いたらよくない。
*一同納得。笑いあり。
☆賛助会員、研究員募集・クリスマス講演会・交流会のご案内をして、無事に出前講座を終了しました。
9月より、複数回の打ち合わせを重ね、計画を練りました。ACOBAへの出前講座の実施計画の中で重視したのは、1) 日常生活の心構えについて伝える、2) 動画を活用する、3) 参加者には積極的な姿勢で参加していただく、4) 共想法を体験、参加していただく、の4点です。当日は、ほのぼの研究所スタッフ4名が手分けして講座に臨みました。
日時:2013年10月18日(金)13:30〜16:30
場所:我孫子駅前けやきプラザ我孫子市南近隣センター8階第一会議室
☆NPO法人ほのぼの研究所の挨拶と概論講義の担当は、副代表理事の長谷川さんです。
「認知症とは」「共想法とは」「ほのぼの研究所(以後略してほの研)の活動」の三点について、配布資料を見ながら説明しました。ほの研の活動として、五周年史の中の日本地図を示しながら、拠点の柏市増尾、協働で共想法の実施研究に努める長崎県の長崎北病院、埼玉県宮代町のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県真壁町の介護施設マカベシルバートピアが紹介され、世界地図を示しながら、研究交流拠点のスイスが紹介されました。地道な活動の広がりを、参加の方々は静かに聞き入っていました。
講座風景
☆次は認知症予防の実例です。
NHKで紹介された動画2点「認知症の予防」と「ぎんさんの娘4姉妹のグループ会話」を放映しました。自らの体験を踏まえて「継続して参加している共想法により、心身ともに回復、元気に活動に参加しています」と、田口が報告しました。
☆休憩をはさんでいよいよ共想法の体験です。
今回初めて、参加者全員と一緒に滑舌をよくするように、音読と早口言葉を唱和して共想法の準備体操としました。
共想法は5人分の写真をいただき準備を整えましたが、2名が欠席、3名での実施となりました。テーマの「好きなこと」を2分で説明、3分で質疑です。初参加で戸惑いもあり、一人目の質問に対して答えが時間ぎりぎりまで続いたため、パソコン記録担当の佐藤さんが「質問も回答も簡潔にして、時間内に多くの質疑が出来るように」と助言、二人目の質疑からはスムーズに進行ができました。体験型での実施の場合、初めて参加頂く方に、短い時間でコツを理解頂けるよう、さらなる工夫が必要です。
☆千葉大学西千葉キャンパスにおられる大武先生と、会場がskypeでつながりました。
先生の挨拶と10分間のミニ講義が始まりました。演題は著書「介護に役立つ共想法」の紹介と「介護を防ぐ共想法」です。
大武先生のSkypeによる講義
『共想法』は今日あったこと、最近のことを話すことで、情報の新陳代謝を上げることが出来ます。常に新しい情報を頭に入れます。平均年齢94歳になるぎんさんの娘姉妹は、昔のことを覚えているのと同時に、最近のこともよく御存知です。その時々の「今」の情報を入れて、生きている時間のことを整理しながら毎日を生きている。頭を使いながら会話をしていることが頭の健康に繋がっています。
気づいたこと、ちょっとした出来事をデジカメで撮る。目で見る情報は頭に残ると言われています。毎日に、きっかけを作る、そう!そのきっかけを作るのが『共想法』です。
会場の様子が先生によく見えるように、佐藤さんはパソコンを持って調整しました。先生は会場の質問に丁寧に答えられました。質問の中の一つを紹介します。
Q:柏の広報を読んでいると、増尾の方で活動が活発なのはどうしてですか?
A:ほのぼの研究所は「柏市介護予防センターほのぼのプラザますお」に拠点を置いています。ほの研も、ときに広報に載ります。柏は、研究者が街の中で研究する取り組みが盛んです。柏には東大の小林先生の十坪ジムがあります。小林先生に先ず看板を掛けなさいとアドバイス頂き、ほのぼの研究所という看板(名前)を掲げるところからはじめました。ほの研の活動は原則週一回、毎週火曜日です。
☆プログラムの最後は、会場の皆さんにアンケートに答えていただき、即、集計して解説しました。スタッフが前に並び、長谷川さんがアンケートに答えました。
Q:共想法と介護の関係は?
A:共想法は認知症予防がもともとの目的のため、従来の講座では余り介護には触れていません。ただご質問があったので、身近な人が認知症になった場合の対応について、要点を説明いたします。対応は、家庭によって異なりますが、次の手順になります。
? 地域包括センターに相談。
? 受診拒否が多いので、ホームドクターに先ず相談。
? なるべく専門医にかかる。
? 財産管理等は任意後見人制度や法定後見人制度を活用。
*質問者からお礼の言葉が聞かれました。
Q:教育と教養とは?
A:「教育と教養」と書かれた方がいた。以前、高齢者の問題を研究している先生に伺った。・今日行くところがある(きょういく)・今日用事がある(きょうよう)の意味です。
今日はやることがなくてテレビを見ている。奥さんといても会話がない。これが続いたらよくない。
*一同納得。笑いあり。
☆賛助会員、研究員募集・クリスマス講演会・交流会のご案内をして、無事に出前講座を終了しました。
市民研究員 田口良江
2013年11月2日(土)13時30分より、千葉大学西千葉キャンパスのけやき会館大ホールで行われたシンポジウムに出席しましたので、報告いたします。ほのぼの研究所からは、研究員の佐藤(由)、田口、永田、2013年度実践コースの長久秀子さんが、第51回千葉大祭を含めて参加しました。
けやき会館・会場
大学祭でにぎわうキャンパスを横切り、まずは留学生の営む多国籍料理でお腹を満たしてから、ダンスや展示を楽しみました。その後けやき会館へ移動し、13時半からの開始を待ちました。本日は、厚生労働大臣の田村憲久氏の招待講演が目玉ですが、田村大臣は千葉大学の法経学部を卒業されているというお話でした。
キャンパス・大学祭
まずは主催者である千葉大学長の齋藤 康氏のあいさつに始まり、来賓の文部科学省大臣官房審議官の常盤豊氏と続きました。第1部の田村大臣の招待講演の中で、アベノミクスという言葉は大臣がはじめて使ったこと、また認知症がふつうの概念となるような社会作りなど、興味深いお話を伺いました。
田村大臣の講演
休憩をはさんで第2部のパネルディスカッションに移りました。その様子が、11月3日の朝7時前に、NHKで放送されていたのにはびっくりしました。コーディネーターの高林克日己氏(千葉大学医学部附属病院副病院長)の司会により、5名のパネリストから「明るい未来」について、熱い議論が展開されました
パネリスト 左側4名
パネリストのお名前は、左から水野創氏、石井邦子氏、明石洋一氏、中央より右に、神野真吾氏、大武美保子氏です。ステージの左端には司会の高林氏が座り、右端には女の子の衣装を着たロボットのぼのちゃんが鎮座していました。皆さんが盛り上がるとロボットが笑います。
パネリスト 右側2名とぼのちゃん
千葉県経済同友会副代表幹事で(株)ちばぎん総合研究所取締役社長の水野氏、千葉県立保健医療大学教授の石井氏、千葉大学名誉教授の明石氏、千葉大学准教授の神野氏と大武氏より、超高齢社会への貴重な提言がなされました。その中で強く思ったことは、現在65歳前後の団塊の世代が75歳位になるまで、積極的に社会貢献をし、更には起業する位の意欲がないと、日本の将来は立ち行かないということでした。その世代の一人として、身のひきしまる思いがしました。
ぎんさんの娘姉妹
最後に進行係の千葉大学医学部附属病院病院長の宮崎勝氏より、耳よりなお話を伺いました。入院患者のうち、活発に会話をしている人は治りが早いそうです。ぎんさん娘4姉妹の元気の秘密は、そのあたりにありそうです。
ほのぼの研究所実践コース参加者である長久秀子さんから、シンポジウムの感想が届いておりますので、ご紹介します。
第3回高齢社会を考えるシンポジウム 参加感想
シンポジウム聴講のお誘いを受けて、何十年ぶりかに訪れた大学のキャンパス。木々が色づき始めた自然豊かな広大な敷地で孫世代に近い世代のあふれんばかりの若さと迫力に圧倒され、隔世の感を禁じえませんでした。
一方、キャンパスの賑わいとは趣を異にしたシンポジウムにおいては、厳しい社会的背景・現実がつまびらかにされた上で、高齢者と実際に向き合う方々の切実な課題、さらなる学びを加えた社会とのつながりへの高齢者としてのトライアル、地域特性や地縁を享受した堅実な高齢コミュニティの生活実態、そして会話の訓練にフォーカスして科学的見地から認知症予防・改善の手法を実践していく研究等々、様々な分野、立場、切り口から逼迫した超高齢社会の事例、課題、提案が挙げられ、議論が展開されました。
今もこれからも高齢社会にどっぷり身を置く我が身ですが、マスコミをはじめとする偏ったわずかな情報源からしか現実を捉えていなかったことを反省、広角的に高齢社会を捉えるべきことを気づかされ、生き方を見直すよい機会となりました。
同時に、キャンパスの賑わいや若者達のパワーを目の当たりにして、課題解決のためには世代、エリア、ライフステージ、フィールドを超えた連携・協同、研究もさらに必要であることもあらためて実感したことでした。
トリがゆえに、持ち時間10分以内と時間的制約のなか、大武先生は冒頭に歯磨きの励行が高齢者の総入れ歯率を劇的に減少させたというデータを元に、「何の対策もしないで現在の高齢者が認知症になるのは、歯磨きをしないで総入れ歯になるのと同じようなもの、適切なことをすれば減らすことができるのでは」とのパワフルな投げかけから、ぎんさん姉妹の会話実態のビデオ紹介や会話訓練の必要性の解説や提唱、そしてほの研の活動や12月のクリスマス講演会紹介までと、一気呵成の効果的スピーチで、少々おカタイ会場の雰囲気を大いに和ませて下さいました。そして会場からは大きなうなずきや笑いも。
ところで、パネルディスカッションを盛り上げるためにと壇上に登場した笑い促進プロブラムを擁したぼのちゃんですが、会場の雰囲気にも敏感に反応できる機能も備えているのでしょうか、「開発途上」というエキスキューズを返上できそうな当意即妙の大活躍ぶりでした。
認知症予防のための会話訓練の必要性:共想法についてはニュースでも早速取りあげられた由、興味を持って下さる方が一人でも増えることに期待したいと思います。
シンポジウムはUSTREAMで放映、録画されました。当日の様子を合計3時間あまりの動画で見ることができます。
―第3回高齢社会を考えるシンポジウムその1(178:30)
―第3回高齢社会を考えるシンポジウムその2(5:30)
けやき会館・会場
大学祭でにぎわうキャンパスを横切り、まずは留学生の営む多国籍料理でお腹を満たしてから、ダンスや展示を楽しみました。その後けやき会館へ移動し、13時半からの開始を待ちました。本日は、厚生労働大臣の田村憲久氏の招待講演が目玉ですが、田村大臣は千葉大学の法経学部を卒業されているというお話でした。
キャンパス・大学祭
まずは主催者である千葉大学長の齋藤 康氏のあいさつに始まり、来賓の文部科学省大臣官房審議官の常盤豊氏と続きました。第1部の田村大臣の招待講演の中で、アベノミクスという言葉は大臣がはじめて使ったこと、また認知症がふつうの概念となるような社会作りなど、興味深いお話を伺いました。
田村大臣の講演
休憩をはさんで第2部のパネルディスカッションに移りました。その様子が、11月3日の朝7時前に、NHKで放送されていたのにはびっくりしました。コーディネーターの高林克日己氏(千葉大学医学部附属病院副病院長)の司会により、5名のパネリストから「明るい未来」について、熱い議論が展開されました
パネリスト 左側4名
パネリストのお名前は、左から水野創氏、石井邦子氏、明石洋一氏、中央より右に、神野真吾氏、大武美保子氏です。ステージの左端には司会の高林氏が座り、右端には女の子の衣装を着たロボットのぼのちゃんが鎮座していました。皆さんが盛り上がるとロボットが笑います。
パネリスト 右側2名とぼのちゃん
千葉県経済同友会副代表幹事で(株)ちばぎん総合研究所取締役社長の水野氏、千葉県立保健医療大学教授の石井氏、千葉大学名誉教授の明石氏、千葉大学准教授の神野氏と大武氏より、超高齢社会への貴重な提言がなされました。その中で強く思ったことは、現在65歳前後の団塊の世代が75歳位になるまで、積極的に社会貢献をし、更には起業する位の意欲がないと、日本の将来は立ち行かないということでした。その世代の一人として、身のひきしまる思いがしました。
ぎんさんの娘姉妹
最後に進行係の千葉大学医学部附属病院病院長の宮崎勝氏より、耳よりなお話を伺いました。入院患者のうち、活発に会話をしている人は治りが早いそうです。ぎんさん娘4姉妹の元気の秘密は、そのあたりにありそうです。
ほのぼの研究所実践コース参加者である長久秀子さんから、シンポジウムの感想が届いておりますので、ご紹介します。
市民研究員 永田映子
第3回高齢社会を考えるシンポジウム 参加感想
シンポジウム聴講のお誘いを受けて、何十年ぶりかに訪れた大学のキャンパス。木々が色づき始めた自然豊かな広大な敷地で孫世代に近い世代のあふれんばかりの若さと迫力に圧倒され、隔世の感を禁じえませんでした。
一方、キャンパスの賑わいとは趣を異にしたシンポジウムにおいては、厳しい社会的背景・現実がつまびらかにされた上で、高齢者と実際に向き合う方々の切実な課題、さらなる学びを加えた社会とのつながりへの高齢者としてのトライアル、地域特性や地縁を享受した堅実な高齢コミュニティの生活実態、そして会話の訓練にフォーカスして科学的見地から認知症予防・改善の手法を実践していく研究等々、様々な分野、立場、切り口から逼迫した超高齢社会の事例、課題、提案が挙げられ、議論が展開されました。
今もこれからも高齢社会にどっぷり身を置く我が身ですが、マスコミをはじめとする偏ったわずかな情報源からしか現実を捉えていなかったことを反省、広角的に高齢社会を捉えるべきことを気づかされ、生き方を見直すよい機会となりました。
同時に、キャンパスの賑わいや若者達のパワーを目の当たりにして、課題解決のためには世代、エリア、ライフステージ、フィールドを超えた連携・協同、研究もさらに必要であることもあらためて実感したことでした。
トリがゆえに、持ち時間10分以内と時間的制約のなか、大武先生は冒頭に歯磨きの励行が高齢者の総入れ歯率を劇的に減少させたというデータを元に、「何の対策もしないで現在の高齢者が認知症になるのは、歯磨きをしないで総入れ歯になるのと同じようなもの、適切なことをすれば減らすことができるのでは」とのパワフルな投げかけから、ぎんさん姉妹の会話実態のビデオ紹介や会話訓練の必要性の解説や提唱、そしてほの研の活動や12月のクリスマス講演会紹介までと、一気呵成の効果的スピーチで、少々おカタイ会場の雰囲気を大いに和ませて下さいました。そして会場からは大きなうなずきや笑いも。
ところで、パネルディスカッションを盛り上げるためにと壇上に登場した笑い促進プロブラムを擁したぼのちゃんですが、会場の雰囲気にも敏感に反応できる機能も備えているのでしょうか、「開発途上」というエキスキューズを返上できそうな当意即妙の大活躍ぶりでした。
認知症予防のための会話訓練の必要性:共想法についてはニュースでも早速取りあげられた由、興味を持って下さる方が一人でも増えることに期待したいと思います。
実践コース参加者 長久秀子
シンポジウムはUSTREAMで放映、録画されました。当日の様子を合計3時間あまりの動画で見ることができます。
―第3回高齢社会を考えるシンポジウムその1(178:30)
―第3回高齢社会を考えるシンポジウムその2(5:30)
2013年7月2日に開催された、ほのぼの研究所NPO法人設立5周年記念講演会・交流会に、ご参加の皆様から頂いたご感想を掲載いたします。当日、または後日文書にて届けてくださった方もいらっしゃいました。ご協力頂きまして有難うございました。
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木治恵先生招待講演
〇「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがい、から見た健康づくり」
・帰宅後、5角形の図を大きな紙に書き、居間の柱に掛けて毎日見ています。
正木先生の熱心な講演と共に日常生活の基礎として大切にしたいと思います。
・普段はあまり反応の無い夫が、メモを取りながら聞いていました。
・正木先生の講演を聞きながら、普段の自分の生活を振り返り、実践出来ている項目をチェックしながら聞きました。参加してよかったと思っています。
・正木先生の講演は老人・若い人・男も女、だれにでも通じるお話で、次の例会でメモしたことを話すつもりです。
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木治恵先生のスライドより
からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいの5つの側面
千葉大学看工連携高齢者支援 工学研究室客員教授 三宅徳久先生招待講演
〇「私たちの暮らしを見守る人にやさしいベッド」
・日本の長い畳の生活文化の中で、高齢化による介護の必要性が高まる今、ベッドの果たす役割の大切さをあらためて知ることが出来ました。そして予防医学の面でも、機能を発揮しているとのお話がありました。
・施設Mに入居している95歳の母を看ています。ベッドの話を興味深く聞きました。いずれ自分たちが直面する問題だと思いました。
・もっと大勢の人に聞いてもらえるとよかったのではないかと思いました。
・ベッドに取り付けられたセンサーが感知して、患者を支援する話を聞き、認知症の母親が入院していた頃を思い起こしました。何度かベッドから落ちて骨折したこともありました。
千葉大学看工連携高齢者支援 工学研究室客員教授 三宅徳久先生のスライドより
加齢に伴う身体能力の変化
千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授、
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長 大武美保子先生基調講演
○「写真で見る、ほのぼの研究所の歩み」
・設立5周年の活動とあゆみのお話がありました。5周年というお目出度い記念講演会に参加させていただき、本当にありがとうございました。
大武先生の講演 広がる共想法の拠点
○講演会全般についての感想
・これからの人生に役立つお話が聞けて、とてもよかったと思います。
・初めて講演会に参加させて戴き、皆様の活動に感銘を受けました。かなりご高齢の方々がいらしていましたので、元気を頂きました。
・人間らしく自分らしく生きることの大切さを考えさせられた時間でした。
・なるほど、実感です。毎日に追われ、先のことと思っていました。
・共想法の実施の様子を見せて頂き、もっと広く伝えてほしいと感じました。
・受付、会計が多少混乱しました。次回からの検討材料にしてください。
皆様から生の声を聴かせて頂き、大いに励みになりました。
講演会・交流会共に楽しんで頂き、参加してよかったとお感じになった方が多くいらした事は、関わった者にとって、この上ない喜びでございます。一方受付、会計での不手際の為、ご迷惑をお掛けした事をお詫び申し上げまして、次回からの反省材料とさせていただきます。
皆様お忙しいところ、感想をお寄せ頂きまして有難うございました。
―ほのぼの研究所NPO法人設立5周年記念講演会
―ほのぼの研究所NPO法人設立5周年記念交流会
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木治恵先生招待講演
〇「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがい、から見た健康づくり」
・帰宅後、5角形の図を大きな紙に書き、居間の柱に掛けて毎日見ています。
正木先生の熱心な講演と共に日常生活の基礎として大切にしたいと思います。
・普段はあまり反応の無い夫が、メモを取りながら聞いていました。
・正木先生の講演を聞きながら、普段の自分の生活を振り返り、実践出来ている項目をチェックしながら聞きました。参加してよかったと思っています。
・正木先生の講演は老人・若い人・男も女、だれにでも通じるお話で、次の例会でメモしたことを話すつもりです。
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木治恵先生のスライドより
からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいの5つの側面
千葉大学看工連携高齢者支援 工学研究室客員教授 三宅徳久先生招待講演
〇「私たちの暮らしを見守る人にやさしいベッド」
・日本の長い畳の生活文化の中で、高齢化による介護の必要性が高まる今、ベッドの果たす役割の大切さをあらためて知ることが出来ました。そして予防医学の面でも、機能を発揮しているとのお話がありました。
・施設Mに入居している95歳の母を看ています。ベッドの話を興味深く聞きました。いずれ自分たちが直面する問題だと思いました。
・もっと大勢の人に聞いてもらえるとよかったのではないかと思いました。
・ベッドに取り付けられたセンサーが感知して、患者を支援する話を聞き、認知症の母親が入院していた頃を思い起こしました。何度かベッドから落ちて骨折したこともありました。
千葉大学看工連携高齢者支援 工学研究室客員教授 三宅徳久先生のスライドより
加齢に伴う身体能力の変化
千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授、
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長 大武美保子先生基調講演
○「写真で見る、ほのぼの研究所の歩み」
・設立5周年の活動とあゆみのお話がありました。5周年というお目出度い記念講演会に参加させていただき、本当にありがとうございました。
大武先生の講演 広がる共想法の拠点
○講演会全般についての感想
・これからの人生に役立つお話が聞けて、とてもよかったと思います。
・初めて講演会に参加させて戴き、皆様の活動に感銘を受けました。かなりご高齢の方々がいらしていましたので、元気を頂きました。
・人間らしく自分らしく生きることの大切さを考えさせられた時間でした。
・なるほど、実感です。毎日に追われ、先のことと思っていました。
・共想法の実施の様子を見せて頂き、もっと広く伝えてほしいと感じました。
・受付、会計が多少混乱しました。次回からの検討材料にしてください。
皆様から生の声を聴かせて頂き、大いに励みになりました。
講演会・交流会共に楽しんで頂き、参加してよかったとお感じになった方が多くいらした事は、関わった者にとって、この上ない喜びでございます。一方受付、会計での不手際の為、ご迷惑をお掛けした事をお詫び申し上げまして、次回からの反省材料とさせていただきます。
皆様お忙しいところ、感想をお寄せ頂きまして有難うございました。
―ほのぼの研究所NPO法人設立5周年記念講演会
―ほのぼの研究所NPO法人設立5周年記念交流会
市民研究員 佐藤由紀子
2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベッド共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。
招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベッド」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。
千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生
<ベッドに関する基礎知識>
起き上がりと立ち上がり補助機能があり、背上げができる、病院用ベッド・介護用ベッドについて説明がありました。
背上げベッドの歴史は、100年位前に始まります。日本には1940年代に医療用ベッドとして入ってきました。1960年には電動式となり、1970年には介護用ベッドとして用いられるようになりました。
起き上がりが楽で、安全に寝られ、立ち上がり易く介護に負担がかからない、更に快適な背上げ動作に向けて、機材の大きさなど、姿・かたち(機構)の工夫に加えて、動かし方(制御)の工夫をすることで、腰がずれず、圧迫感のないものになってきました。
・理想の背上げコンセプトは以下の通りです。
(1)良い姿勢が保たれる
(2)より適応性がある
(3)「すべり」がない
(4)圧迫感が減少する
<千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について>
2013年4月に設立された、千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座は、私たちの暮らしを見守ることに関して、特に睡眠と転倒を研究テーマとしています。睡眠と転倒に関する技術と共同研究講座における研究課題について説明がありました。
1、睡眠のお話
睡眠時の生体情報センシングとは、眠っている間の心拍・呼吸・体の動きをセンサーで測ることです。特に体の動きだけを取り出して測定することで、寝ているか、起きているかを測ります。そのことで眠りの質が分かり、課題を見つけて改善策を考えることができます。
・共同研究講座の研究課題(睡眠について)
(1)睡眠の質を向上させるためには、どんな生活パターンが望ましいか?
(2)体動から尿意などの検知ができないか?
(3)どんな形で情報を掲示すれば、看護環境がよくなるか?
2、転倒のお話
医療事故として、転倒・転落が1番多いのです。転倒・転落に着目すべき理由として、これらは70歳位から多くなり、ベッドから車椅子への乗り降りや、ベッドからの立ち上がりの場合など、ベッド絡みが9割以上を占めることがあります。これらを考えると、ベッドから離れる前に、立ち上がりや尿意等の予兆を検出して、看護師に知らせることが必要になります。
転倒が多い原因として、加齢に伴う身体能力の変化が挙げられます。身体能力のピークは20歳です。筋力は65歳で20歳の3分の2に、平衡性は65歳で20歳の時の3分の1に落ちます。筋力はそこそこあるので大丈夫と思っていても、筋力と比べて平衡感覚がより落ちているので、転びやすいのです。このため、転倒し寝たきりとなる可能性が増します。
さらに、高齢化に伴い、要介護者が増加しています。そこで、日常生活に支障のある患者さんの状態を、センシングする機能をベッドに付けてみることにしました。センサーが患者さんの動きを力で感知し、ナースステーションに知らせることができます。
・共同研究講座の研究課題(転倒に関わる患者状態の検知について)
(1)信頼性の向上(検知率を上げて、誤報率を下げる)
(2)使い易さの改善
(3)ベッドから離れることを、いち早く推定する方法の検討
加齢に伴う身体能力の変化(三宅先生スライドより)
3、看工連携高齢者支援工学共同研究講座
看工連携高齢者支援工学共同研究講座では、既存技術のブラッシュアップと新技術の開発を行います。人にやさしく、見守ってくれる賢いベッド環境として、以下の二点を目指します。
(1)ベッドに寝たきりにしないための技術
(2)安心してアクティブな生活を送れる環境
研究課題は、携わる研究者の専門に対応して、以下の四点を考えています。
(1)患者の方の尊厳を重視した計測技術(プライバシーを侵害しない)
(2)対話を通した「意図」の分析・理解
(3)看護環境の経験的知識に基づく予測法
(4)システム利用プログラム(ガイドライン)の開発
アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢者の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベッド」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。
千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生
<ベッドに関する基礎知識>
起き上がりと立ち上がり補助機能があり、背上げができる、病院用ベッド・介護用ベッドについて説明がありました。
背上げベッドの歴史は、100年位前に始まります。日本には1940年代に医療用ベッドとして入ってきました。1960年には電動式となり、1970年には介護用ベッドとして用いられるようになりました。
起き上がりが楽で、安全に寝られ、立ち上がり易く介護に負担がかからない、更に快適な背上げ動作に向けて、機材の大きさなど、姿・かたち(機構)の工夫に加えて、動かし方(制御)の工夫をすることで、腰がずれず、圧迫感のないものになってきました。
・理想の背上げコンセプトは以下の通りです。
(1)良い姿勢が保たれる
(2)より適応性がある
(3)「すべり」がない
(4)圧迫感が減少する
<千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について>
2013年4月に設立された、千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座は、私たちの暮らしを見守ることに関して、特に睡眠と転倒を研究テーマとしています。睡眠と転倒に関する技術と共同研究講座における研究課題について説明がありました。
1、睡眠のお話
睡眠時の生体情報センシングとは、眠っている間の心拍・呼吸・体の動きをセンサーで測ることです。特に体の動きだけを取り出して測定することで、寝ているか、起きているかを測ります。そのことで眠りの質が分かり、課題を見つけて改善策を考えることができます。
・共同研究講座の研究課題(睡眠について)
(1)睡眠の質を向上させるためには、どんな生活パターンが望ましいか?
(2)体動から尿意などの検知ができないか?
(3)どんな形で情報を掲示すれば、看護環境がよくなるか?
2、転倒のお話
医療事故として、転倒・転落が1番多いのです。転倒・転落に着目すべき理由として、これらは70歳位から多くなり、ベッドから車椅子への乗り降りや、ベッドからの立ち上がりの場合など、ベッド絡みが9割以上を占めることがあります。これらを考えると、ベッドから離れる前に、立ち上がりや尿意等の予兆を検出して、看護師に知らせることが必要になります。
転倒が多い原因として、加齢に伴う身体能力の変化が挙げられます。身体能力のピークは20歳です。筋力は65歳で20歳の3分の2に、平衡性は65歳で20歳の時の3分の1に落ちます。筋力はそこそこあるので大丈夫と思っていても、筋力と比べて平衡感覚がより落ちているので、転びやすいのです。このため、転倒し寝たきりとなる可能性が増します。
さらに、高齢化に伴い、要介護者が増加しています。そこで、日常生活に支障のある患者さんの状態を、センシングする機能をベッドに付けてみることにしました。センサーが患者さんの動きを力で感知し、ナースステーションに知らせることができます。
・共同研究講座の研究課題(転倒に関わる患者状態の検知について)
(1)信頼性の向上(検知率を上げて、誤報率を下げる)
(2)使い易さの改善
(3)ベッドから離れることを、いち早く推定する方法の検討
加齢に伴う身体能力の変化(三宅先生スライドより)
3、看工連携高齢者支援工学共同研究講座
看工連携高齢者支援工学共同研究講座では、既存技術のブラッシュアップと新技術の開発を行います。人にやさしく、見守ってくれる賢いベッド環境として、以下の二点を目指します。
(1)ベッドに寝たきりにしないための技術
(2)安心してアクティブな生活を送れる環境
研究課題は、携わる研究者の専門に対応して、以下の四点を考えています。
(1)患者の方の尊厳を重視した計測技術(プライバシーを侵害しない)
(2)対話を通した「意図」の分析・理解
(3)看護環境の経験的知識に基づく予測法
(4)システム利用プログラム(ガイドライン)の開発
アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢者の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
市民研究員 野口宗昭
2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベッド共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。
招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
1、老いを生きるとは
心理学者エリクソンの人間発達理論によれば、それぞれの人間の生涯は発達に応じて課題が異なり、それぞれの時期に応じて発達課題をこなして行くことで、人間的な成長あるいは、人間が生きていく意味に近づき、見えてくるとされています。
乳幼児期は、信頼関係を親や近隣の人たちを結ぶことで、人が社会の中で生きていく、そこに安心をし自分の身を委ねるという、人間的発達を一つ一つを経て行く時期です。
老年期は、統合対絶望あるいは嫌悪の課題と統合するか絶望するか、その両局面の中で葛藤したり努力したりする時期です。そして、統合と絶望の両局面に備え、そして乗り換えていくプロセスを通して人間は英知を獲得すると、人間発達理論では述べられています。
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生
健やかに老いる上での目標は以下の項目に整理されます。(出典:正木治恵、老年看護学、放送大学出版、2009)
(1)ADL(基本的日常生活動作)を維持・回復すること
(2)セルフケア能力を高めて健康の維持・増進を図ること
(3)健康上の問題を予測し予防すること
(4)対人関係・社会交流を創り出すこと
(5)死の瞬間まで尊厳と安楽を維持すること
2、からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがい
健康について、以下の5つの側面から理解し、考えていくことが重要であると述べられました。
(1)からだとは身体的領域のこと
(2)こころとは心理的領域のこと
(3)かかわりとは人間関係的領域のこと
(4)暮らしとは生活的領域のこと
(5)生きがいとは価値的領域のこと
5つの側面は相互に関連し合っていて、良循環と悪循環があります。
・良循環を繰り返していくと心と体が良い方向に整っていく。
・悪循環となると、心と体の機能が低下し、閉じこもり、疾病が多くなる。また、心と体を使わないことで自然の老化より衰えてくる。
5つの側面の調査方法は、大きく分けて二通りあります。
?客観的機能側面
活動能力、握力、疾病として診断されている数など、身体の側面を測る。
?主観的心理側面
幸福、自分が今、幸せで充実している等、心の側面を測る。
からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいの5つの側面
(正木先生スライドより)
3、老いへの備え
(1)生活習慣病の包括的管理
体を整えるための5つの側面、特に起こりやすくなっていく糖尿病、高血圧、動脈硬化等を、できるだけ自分の力で予防し管理すること。また、骨粗鬆症の予防や筋力、バランス能力の維持も大切です。
生活習慣病に備えるとは、日々の暮らしの中で、自分自身が健康のためにできることを行っていくことです。
(2)悪循環を断ち、良循環させる習慣
最後のまとめになります。体は少しずつ細胞の老化とともに、これまで出来たことが、できなくなる体の変化を起こしています。そのような変化が心の変化までいかないよう、悪循環に至るところを断ち切ることで、良循環に戻していくことができます。
悪循環を断ち、良循環させる習慣を今から身に付けてくださいと、分かりやすく話され、正木先生の講演は終了しました。
招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
1、老いを生きるとは
心理学者エリクソンの人間発達理論によれば、それぞれの人間の生涯は発達に応じて課題が異なり、それぞれの時期に応じて発達課題をこなして行くことで、人間的な成長あるいは、人間が生きていく意味に近づき、見えてくるとされています。
乳幼児期は、信頼関係を親や近隣の人たちを結ぶことで、人が社会の中で生きていく、そこに安心をし自分の身を委ねるという、人間的発達を一つ一つを経て行く時期です。
老年期は、統合対絶望あるいは嫌悪の課題と統合するか絶望するか、その両局面の中で葛藤したり努力したりする時期です。そして、統合と絶望の両局面に備え、そして乗り換えていくプロセスを通して人間は英知を獲得すると、人間発達理論では述べられています。
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生
健やかに老いる上での目標は以下の項目に整理されます。(出典:正木治恵、老年看護学、放送大学出版、2009)
(1)ADL(基本的日常生活動作)を維持・回復すること
(2)セルフケア能力を高めて健康の維持・増進を図ること
(3)健康上の問題を予測し予防すること
(4)対人関係・社会交流を創り出すこと
(5)死の瞬間まで尊厳と安楽を維持すること
2、からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがい
健康について、以下の5つの側面から理解し、考えていくことが重要であると述べられました。
(1)からだとは身体的領域のこと
(2)こころとは心理的領域のこと
(3)かかわりとは人間関係的領域のこと
(4)暮らしとは生活的領域のこと
(5)生きがいとは価値的領域のこと
5つの側面は相互に関連し合っていて、良循環と悪循環があります。
・良循環を繰り返していくと心と体が良い方向に整っていく。
・悪循環となると、心と体の機能が低下し、閉じこもり、疾病が多くなる。また、心と体を使わないことで自然の老化より衰えてくる。
5つの側面の調査方法は、大きく分けて二通りあります。
?客観的機能側面
活動能力、握力、疾病として診断されている数など、身体の側面を測る。
?主観的心理側面
幸福、自分が今、幸せで充実している等、心の側面を測る。
からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいの5つの側面
(正木先生スライドより)
3、老いへの備え
(1)生活習慣病の包括的管理
体を整えるための5つの側面、特に起こりやすくなっていく糖尿病、高血圧、動脈硬化等を、できるだけ自分の力で予防し管理すること。また、骨粗鬆症の予防や筋力、バランス能力の維持も大切です。
生活習慣病に備えるとは、日々の暮らしの中で、自分自身が健康のためにできることを行っていくことです。
(2)悪循環を断ち、良循環させる習慣
最後のまとめになります。体は少しずつ細胞の老化とともに、これまで出来たことが、できなくなる体の変化を起こしています。そのような変化が心の変化までいかないよう、悪循環に至るところを断ち切ることで、良循環に戻していくことができます。
悪循環を断ち、良循環させる習慣を今から身に付けてくださいと、分かりやすく話され、正木先生の講演は終了しました。
市民研究員 野口宗昭
2013年7月2日(火)、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベット共同研究講座設立」を記念した講演会の終了後、休憩を挟んで講演会会場と同じ 千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、交流会が開かれました。参加者数は、59名(スカイプ(遠隔会議システム)にて繋がった長崎北病院のスタッフ2名含)でした。
講演会終了後の休憩時間には、控え室において、共想法の記録ビデオをご覧いただきました。ホールでは担当スタッフにより着々と交流会会場の準備が整って・・さぁ 交流会スタートです!
ほのぼの研究所 研究員・スタッフ
交流会の司会は佐藤さん、ビデオ撮影は講演会に引き続き、志茂さんです。大武先生の開会挨拶から始まりました。来賓のご挨拶を上橋先生、宮地先生に頂きました。さて、今回はちょっと趣向を変えて・・ご来場の皆様には、多くの方々と広く交流していただけるよう、血液型別で4つに分かれてテーブルへ、なんとなくにこやかに、楽しそうに皆様各テーブルへの移動が完了し、乾杯となりました。乾杯はほのぼの研究所の長谷川副代表理事です。「A型が多いですねぇ」と微笑ましい乾杯となりました。
柏市議会議員 上橋 泉先生
かんぱ〜い!!
「あらぁ △型なのぉ」「あなたも?」・・と会話のつかみはOK!すぐに賑やかにお話が弾んでいる様子で明るい交流があちこちで行われていました。盛りつけもステキでおいしそうなお料理、サラダ、飲み物・・次々とお腹の中に入っていきました。とってもおいしく頂きました。
美味しい料理と楽しいふれあい
広がる、深まる交流
宴もたけなわ、皆様のお話も盛り上がっている中、名札のシールの色分けによるチームごと(学校関係・企業関係)の自己紹介をお願いする佐藤さんの声に、皆様前に出て並び、1人ずつお話してくださいました。各テーブルはお話したり拍手をしたり、もちろんお食事したり・・ますます盛り上がり マイクの声も通らない程でした。
長崎北病院の小砲気鵝Πて遒気
きらりびとみやしろの皆さん
さて、ここで本日第2弾の席替えです。今度は出身地別に分かれてテーブル移動です。「北海道・東北チーム」、「関東・北陸チーム」、「西日本チーム」、「四国・九州チーム」の4つです。今回も皆様 楽しそうに移動して下さり、会話も弾んでいる様子でますます交流を深めてくださっているようでした。そして、スカイプで長崎北病院ともつながり、協働チームとしての自己紹介が再開、会場内の協働チーム(きらりびと・マカベ)、賛助会員、研究員と続き、長崎の映し出されている画面に向かって挨拶をしたり手を振ったり楽しい時間は あっという間に過ぎていきました。きらりびと理事長、島村孝一さんに中締めの言葉をいただき、皆さんで三三七拍子をし、盛会のうちに無事終了致しました。
賛助会員の皆様
中締め・きらりびと島村孝一理事長
このように素晴らしい会になりましたこと 皆様のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。
講演会終了後の休憩時間には、控え室において、共想法の記録ビデオをご覧いただきました。ホールでは担当スタッフにより着々と交流会会場の準備が整って・・さぁ 交流会スタートです!
ほのぼの研究所 研究員・スタッフ
交流会の司会は佐藤さん、ビデオ撮影は講演会に引き続き、志茂さんです。大武先生の開会挨拶から始まりました。来賓のご挨拶を上橋先生、宮地先生に頂きました。さて、今回はちょっと趣向を変えて・・ご来場の皆様には、多くの方々と広く交流していただけるよう、血液型別で4つに分かれてテーブルへ、なんとなくにこやかに、楽しそうに皆様各テーブルへの移動が完了し、乾杯となりました。乾杯はほのぼの研究所の長谷川副代表理事です。「A型が多いですねぇ」と微笑ましい乾杯となりました。
柏市議会議員 上橋 泉先生
かんぱ〜い!!
「あらぁ △型なのぉ」「あなたも?」・・と会話のつかみはOK!すぐに賑やかにお話が弾んでいる様子で明るい交流があちこちで行われていました。盛りつけもステキでおいしそうなお料理、サラダ、飲み物・・次々とお腹の中に入っていきました。とってもおいしく頂きました。
美味しい料理と楽しいふれあい
広がる、深まる交流
宴もたけなわ、皆様のお話も盛り上がっている中、名札のシールの色分けによるチームごと(学校関係・企業関係)の自己紹介をお願いする佐藤さんの声に、皆様前に出て並び、1人ずつお話してくださいました。各テーブルはお話したり拍手をしたり、もちろんお食事したり・・ますます盛り上がり マイクの声も通らない程でした。
長崎北病院の小砲気鵝Πて遒気
きらりびとみやしろの皆さん
さて、ここで本日第2弾の席替えです。今度は出身地別に分かれてテーブル移動です。「北海道・東北チーム」、「関東・北陸チーム」、「西日本チーム」、「四国・九州チーム」の4つです。今回も皆様 楽しそうに移動して下さり、会話も弾んでいる様子でますます交流を深めてくださっているようでした。そして、スカイプで長崎北病院ともつながり、協働チームとしての自己紹介が再開、会場内の協働チーム(きらりびと・マカベ)、賛助会員、研究員と続き、長崎の映し出されている画面に向かって挨拶をしたり手を振ったり楽しい時間は あっという間に過ぎていきました。きらりびと理事長、島村孝一さんに中締めの言葉をいただき、皆さんで三三七拍子をし、盛会のうちに無事終了致しました。
賛助会員の皆様
中締め・きらりびと島村孝一理事長
このように素晴らしい会になりましたこと 皆様のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。
市民研究員 田崎 誉代
2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベット共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。多方面に渡る賛助会員様、共想法参加者様、企業関係者様等、ほのぼの研究所の活動の広さが伺える95名の方々に参加をいただき、盛況のうち無事終了いたしました。
講演会は、定刻の13時30分より黒田市民研究員の進行司会に始まり、NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長の開会挨拶に続き、お二方の来賓挨拶をいただきました。千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生の来賓挨拶では、研究者にとって大学を移ることは大きな決意がいるお話、看護学と工学が連携して研究講座が今年4月から開設されたこと、看工連携高齢者支援工学研究室の説明がありました。NPO法人きらりびとみやしろ前理事長 安倍 晨様からは、「ふれあい共想法」を地域福祉役立てることを目的とし、取入れる経過についての説明がありました。そして、招待講演2件、基調講演と進みました。
NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長開会挨拶
千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生
NPO法人きらりびとみやしろ前理事長安倍 晨様
講演会会場の様子
招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
- 正木治恵先生招待講演(リンク)
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生
休憩15分の後、招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベット」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。
アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
- 三宅徳久先生招待講演(リンク)
千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生
最後に基調講演として、千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授、NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長 大武美保子先生が、「写真で見る、ほのぼの研究所の歩み」と題して、当日受付で配布した資料の「特定非営利活動法人ほのぼの研究所5周年史」をもとに説明しました。この5周年史は、初期段階から参加した研究員有志が、記事を集め討議を重ねて完成したものです。最後のページにある編集後記を示し、掲載された5周年史編集担当5名の方々の紹介がありました。ページに沿って大武先生が詳しく説明され、ほのぼの研究所の5年間の歩みが、写真を通して分かりやすく理解されたと思います。そして、ほのぼの研究所賛助会員ならびに市民研究員への参加募集がありました。
千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授
NPO法人ほのぼの研究所代表理事 大武美保子先生
閉会の挨拶では、NPO法人ほのぼの研究所 長谷川多度 副代表理事が、NPO法人設立前から数えて6年間共想法に携わり、思うことを述べました。施設のバリアフリーがあるのはあたりまえだが、日常生活の中には社会的バリアフリー、物的バリアフリーがあり、共想法に出会ったことで、共想法の場がこれらの問題を解決してくれる場面にもなっていると、閉会の挨拶の中で話され、終了しました。
NPO法人ほのぼの研究所 長谷川 多度 副代表理事
講演会は、定刻の13時30分より黒田市民研究員の進行司会に始まり、NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長の開会挨拶に続き、お二方の来賓挨拶をいただきました。千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生の来賓挨拶では、研究者にとって大学を移ることは大きな決意がいるお話、看護学と工学が連携して研究講座が今年4月から開設されたこと、看工連携高齢者支援工学研究室の説明がありました。NPO法人きらりびとみやしろ前理事長 安倍 晨様からは、「ふれあい共想法」を地域福祉役立てることを目的とし、取入れる経過についての説明がありました。そして、招待講演2件、基調講演と進みました。
NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長開会挨拶
千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生
NPO法人きらりびとみやしろ前理事長安倍 晨様
講演会会場の様子
招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
- 正木治恵先生招待講演(リンク)
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生
休憩15分の後、招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベット」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。
アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
- 三宅徳久先生招待講演(リンク)
千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生
最後に基調講演として、千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授、NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長 大武美保子先生が、「写真で見る、ほのぼの研究所の歩み」と題して、当日受付で配布した資料の「特定非営利活動法人ほのぼの研究所5周年史」をもとに説明しました。この5周年史は、初期段階から参加した研究員有志が、記事を集め討議を重ねて完成したものです。最後のページにある編集後記を示し、掲載された5周年史編集担当5名の方々の紹介がありました。ページに沿って大武先生が詳しく説明され、ほのぼの研究所の5年間の歩みが、写真を通して分かりやすく理解されたと思います。そして、ほのぼの研究所賛助会員ならびに市民研究員への参加募集がありました。
千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授
NPO法人ほのぼの研究所代表理事 大武美保子先生
閉会の挨拶では、NPO法人ほのぼの研究所 長谷川多度 副代表理事が、NPO法人設立前から数えて6年間共想法に携わり、思うことを述べました。施設のバリアフリーがあるのはあたりまえだが、日常生活の中には社会的バリアフリー、物的バリアフリーがあり、共想法に出会ったことで、共想法の場がこれらの問題を解決してくれる場面にもなっていると、閉会の挨拶の中で話され、終了しました。
NPO法人ほのぼの研究所 長谷川 多度 副代表理事
市民研究員 野口宗昭
2013年6月4日から7日まで、富山国際会議場で開催された、人工知能学会に参加したので報告します。ほのぼの研究所からは、大武先生、市民研究員の佐藤和子さん、永田映子が参加しました。昨年山口大会で無事卒業した近未来チャレンジセッションに引き続き、初の取り組みとして国際セッション「COGNITIVE TRAINING AND ASSISTIVE TECHNOLOGY FOR AGING (高齢者の認知機能訓練と支援技術)」が開催されました。私は次回が国際セッションと伺っていたので、自分とは無関係なものと考えておりましたが、英語での発表を勧められチャレンジすることにしました。辞書片手に発音記号を調べるところから始め、文字通り、狐につままれた思いで会場へと向かいました。
第27回人工知能学会富山大会が開催された富山国際会議場
5日午後の部、6日午前の部において、全部で12件の発表がありました。スイス、日本、韓国、インドネシアなどの国々から、国際色豊かな方々が集まりましたが、印象的だったのは、東南アジアの皆様が、母国語のように英語を話されるということでした。
5日午後の部では、最初にスイスのチューリッヒ大学Mike Martin教授の遠隔会議システムskypeを用いた遠隔招待講演があり、去年のクリスマス交流会で聞いたなつかしい声で、機能的生活の質(fQOL)モデルのお話が展開されました。
Mike Martin教授の遠隔招待講演(スライド右上に写っているのがMartin先生)
同じく5日には、私も施設の写真活動について発表させていただきました。直前に風邪をひいたので、滑らかとはいきませんでしたが、原稿を目で追うことだけは何とかできました。英語での発表が人生初という方が、私以外にも数名いらしたので、少し救われました。
報告者の発表
6日午前の部では、最初に韓国の成均館大学Sukhan Lee教授の招待講演がありました。アメリカ滞在の長い先生の英語は、うらやましい位流暢でしたので、生活支援ロボットの写真を拝見しながら、何となく分かったような気分になりました。
Sukhan Lee教授の招待講演
6日午前の部の最後には、大武先生が名古屋のぎんさん姉妹の会話研究について発表されました。NHKの取材映像をまじえて、明るい姉妹の会話が響きました。
ぎんさん姉妹の会話について発表する大武先生(右端)応援団の市民研究員(左端)
セッション終了後、その日に発表された方を中心にして、記念撮影がありました。中央の黒いスーツの方がLee先生です。
国際セッション発表者記念撮影
その後、近くの日本食レストランで、海鮮丼を囲んでの会食がありました。メニューを選びながら、Lee先生が「生の魚も大丈夫です。米国から帰ってきてから、韓国の料理の辛さにはまだ慣れない。」とおっしゃったので、一同爆笑となりました。
国際セッション発表者会食
6日の夕方、会場前の富山城を拝見しようと出かけ、お堀の前で写真と撮っていますと、何やら不思議な物体を発見しました。富山市はガラス産業が盛んだと伺っていましたので、おそらくはガラス製品かと思われます。題名は「ピカソ・銀」とあり、「金」も隣に並んでいました。これもぎんさんの娘4姉妹との、何かのご縁かもしれません。
富山城(左)、彫刻「ピカソ・銀」(右)
第27回人工知能学会富山大会が開催された富山国際会議場
5日午後の部、6日午前の部において、全部で12件の発表がありました。スイス、日本、韓国、インドネシアなどの国々から、国際色豊かな方々が集まりましたが、印象的だったのは、東南アジアの皆様が、母国語のように英語を話されるということでした。
5日午後の部では、最初にスイスのチューリッヒ大学Mike Martin教授の遠隔会議システムskypeを用いた遠隔招待講演があり、去年のクリスマス交流会で聞いたなつかしい声で、機能的生活の質(fQOL)モデルのお話が展開されました。
Mike Martin教授の遠隔招待講演(スライド右上に写っているのがMartin先生)
同じく5日には、私も施設の写真活動について発表させていただきました。直前に風邪をひいたので、滑らかとはいきませんでしたが、原稿を目で追うことだけは何とかできました。英語での発表が人生初という方が、私以外にも数名いらしたので、少し救われました。
報告者の発表
6日午前の部では、最初に韓国の成均館大学Sukhan Lee教授の招待講演がありました。アメリカ滞在の長い先生の英語は、うらやましい位流暢でしたので、生活支援ロボットの写真を拝見しながら、何となく分かったような気分になりました。
Sukhan Lee教授の招待講演
6日午前の部の最後には、大武先生が名古屋のぎんさん姉妹の会話研究について発表されました。NHKの取材映像をまじえて、明るい姉妹の会話が響きました。
ぎんさん姉妹の会話について発表する大武先生(右端)応援団の市民研究員(左端)
セッション終了後、その日に発表された方を中心にして、記念撮影がありました。中央の黒いスーツの方がLee先生です。
国際セッション発表者記念撮影
その後、近くの日本食レストランで、海鮮丼を囲んでの会食がありました。メニューを選びながら、Lee先生が「生の魚も大丈夫です。米国から帰ってきてから、韓国の料理の辛さにはまだ慣れない。」とおっしゃったので、一同爆笑となりました。
国際セッション発表者会食
6日の夕方、会場前の富山城を拝見しようと出かけ、お堀の前で写真と撮っていますと、何やら不思議な物体を発見しました。富山市はガラス産業が盛んだと伺っていましたので、おそらくはガラス製品かと思われます。題名は「ピカソ・銀」とあり、「金」も隣に並んでいました。これもぎんさんの娘4姉妹との、何かのご縁かもしれません。
富山城(左)、彫刻「ピカソ・銀」(右)
市民研究員 永田映子 記
千葉大学大武研究室では、高齢者の共想法形式のグループ会話を盛り上げるロボットを開発しています。ロボットが人間の会話データを利用することで、質の高い会話セラピーを実施する試みは世界初となります。社会的交流の不足は認知症発症と相関があることが知られており、共想法は認知機能の維持向上を図る効果的なグループ会話手法として普及しつつあります。
共想法では、会話記録・実施記録等を通じて、実施したセッションを記録に残しています。記録に基づいて、参加者を盛り上げることのできた高齢者の話を、ロボット研究員「ぼのちゃん」が、ほのぼの研究所で実施している共想法継続コースの話題提供で再利用しました。再利用した話は、NPO法人きらりびとみやしろで実施している共想法の参加者である男性が提供してくださった「どら焼き」、「バナナ」、「筍」、「金環日食」のお話です。
ロボット研究員「ぼのちゃん」が参加した共想法
ロボットに実装した話題の提供者である男性およびロボットが、それぞれ提供した話題によって、参加者から話題提供1 分当たりに笑いをとった回数を下図に示します。ロボットの方が高い頻度で参加者から笑いをとれることがありました。
元の話題提供者とロボットが参加者から笑いをとった回数
本研究では、健常高齢者がロボットを操作できるように開発を進めています。共想法形式のグループ会話でロボットが司会したり、参加したりして、会話を盛り上げるには、熟練した技術が必要とされます。共想法が各地に普及するにつれて、優れた司会者やサポーターがより多く求められることが予想されます。優れた発言・スキルをロボットに実装することで、様々な場所で質の高いサービスの提供が可能になります。ロボットで好印象だった発言等を自分でも使うようになり、共想法をさらに楽しむ気持ちを持ったという感想を、ロボットを操作した研究員よりいただきました。
共想法に参加するロボットについて、解決すべきいくつかの問題があります。参加者の皆様より得られた御意見は次の通りです。
1)ロボットの音声は低い声の方が良いが、抑揚・方言が無いと面白みに欠ける。
2)参加者の間にロボットを置くと、参加者がロボットを見ない。会場前方のスクリーン側に置いてほしい。
頂いたご意見、ご感想とデータを基に、共想法をサポートするロボットの開発を進め、ロボットを活用して認知機能の訓練ができるようにしたいと考えております。
共想法では、会話記録・実施記録等を通じて、実施したセッションを記録に残しています。記録に基づいて、参加者を盛り上げることのできた高齢者の話を、ロボット研究員「ぼのちゃん」が、ほのぼの研究所で実施している共想法継続コースの話題提供で再利用しました。再利用した話は、NPO法人きらりびとみやしろで実施している共想法の参加者である男性が提供してくださった「どら焼き」、「バナナ」、「筍」、「金環日食」のお話です。
ロボット研究員「ぼのちゃん」が参加した共想法
ロボットに実装した話題の提供者である男性およびロボットが、それぞれ提供した話題によって、参加者から話題提供1 分当たりに笑いをとった回数を下図に示します。ロボットの方が高い頻度で参加者から笑いをとれることがありました。
元の話題提供者とロボットが参加者から笑いをとった回数
本研究では、健常高齢者がロボットを操作できるように開発を進めています。共想法形式のグループ会話でロボットが司会したり、参加したりして、会話を盛り上げるには、熟練した技術が必要とされます。共想法が各地に普及するにつれて、優れた司会者やサポーターがより多く求められることが予想されます。優れた発言・スキルをロボットに実装することで、様々な場所で質の高いサービスの提供が可能になります。ロボットで好印象だった発言等を自分でも使うようになり、共想法をさらに楽しむ気持ちを持ったという感想を、ロボットを操作した研究員よりいただきました。
共想法に参加するロボットについて、解決すべきいくつかの問題があります。参加者の皆様より得られた御意見は次の通りです。
1)ロボットの音声は低い声の方が良いが、抑揚・方言が無いと面白みに欠ける。
2)参加者の間にロボットを置くと、参加者がロボットを見ない。会場前方のスクリーン側に置いてほしい。
頂いたご意見、ご感想とデータを基に、共想法をサポートするロボットの開発を進め、ロボットを活用して認知機能の訓練ができるようにしたいと考えております。
千葉大学大武研究室一期生 山口健太
ほのぼの研究所では、2009年度4月から公式ホームページのブログを開設して以来、毎週日曜ごとに更新を行っています。ブログの更新の準備や作業は、現在、研究員がチームを組み、6チーム12名にて交代で担当しています。記載記事は、共想法で出された面白いお話や、素敵な写真にコメントを付けて載せます。また、ほのぼの研究所での行事や講座の実施報告なども掲載しますので、なかなか大変な作業です。
私たちは、普段ホームページは見ますが、ホームページの更新や投稿などは、あまりしませんので、すごく新鮮に見えます。掲載途中で、手順が分からなくなったり、うまく写真が入らなかったり、悪戦苦闘をしながらブログ更新ができた時の喜びや安堵感が、何とも言えない誇らしさを感じます。
我々高齢者は、常に何かの物ごとに取り組んで、それを達成していくことで、これからの長寿社会で健康に過ごしていけると思います。
☆以下は、2012年度ほの研ブログで掲載した共想法の中からピックアップしたものです。
<ひ孫の浴衣>
日ごろは生意気な口を利くひ孫も浴衣を着るとおしとやかになります。「ほれ、写真を撮ってやるから、後ろを向いて。」と言いながらパチリと一枚。最近の浴衣の流行は私にはよく分かりませんが、良い記念になって写真をやっていると楽しいです。
ひ孫の浴衣
コメント:市民研究員 E.N.さん
今年94歳のUさんはデジカメ歴3年のベテランカメラ女子です。ひ孫さんはバレーも習っている容姿端麗のお嬢さん、浴衣姿はフォトジェニック賞!これからもいい写真を撮られると思いますので皆様ご期待下さい。
<柳屋の鯛焼き>
人形町柳屋の鯛焼き、年間通して販売しているが、やはり鯛焼きは冬を感じる。真っ赤に熾きた炭火の上でコロコロ回しながら焼いていく柳屋の鯛焼きは、天然ものであると言った人がいる。鯛焼きに天然&養殖も有るの? ネットで検索、有りました、養殖は機械で流れ作業でつくる、だから餡子はお腹だけ入っている。そう言えば柳屋の鯛焼きは尾っぽまで餡子が詰まっていた。
季節を感じるもの
コメント:市民研究員 M.N.さん
鯛焼きに養殖ものと天然ものがあるとは?全員大爆笑でした。また、S.Sさん楽しいお話を聞かせてください。
<土手の朝もや>
まだまだ日中は猛暑に見舞われることの多かった9月の半ば、散歩途中の土手の道に差し掛かると辺り一面が白い朝もやに包まれていました。いつもの風景とはまるで異なり、自然の織りなす情景にしばし足をとめました。“田んぼの稲が実って、朝もやがかかると秋だよ”と聞かされた昔のことなど思い起こしました。
土手の朝もや
コメント:市民研究員 S.K.さん
そっと近づく秋をとらえたとても良い写真ですね。私も時々犬を連れて土手に散歩に行きますが、四季折々の自然の変化を感じるとても良い場所だと思っています。
私たちは、普段ホームページは見ますが、ホームページの更新や投稿などは、あまりしませんので、すごく新鮮に見えます。掲載途中で、手順が分からなくなったり、うまく写真が入らなかったり、悪戦苦闘をしながらブログ更新ができた時の喜びや安堵感が、何とも言えない誇らしさを感じます。
我々高齢者は、常に何かの物ごとに取り組んで、それを達成していくことで、これからの長寿社会で健康に過ごしていけると思います。
市民研究員 黒田征二 記
☆以下は、2012年度ほの研ブログで掲載した共想法の中からピックアップしたものです。
<ひ孫の浴衣>
日ごろは生意気な口を利くひ孫も浴衣を着るとおしとやかになります。「ほれ、写真を撮ってやるから、後ろを向いて。」と言いながらパチリと一枚。最近の浴衣の流行は私にはよく分かりませんが、良い記念になって写真をやっていると楽しいです。
マカベ共想法参加者 U.H.さん
ひ孫の浴衣
コメント:市民研究員 E.N.さん
今年94歳のUさんはデジカメ歴3年のベテランカメラ女子です。ひ孫さんはバレーも習っている容姿端麗のお嬢さん、浴衣姿はフォトジェニック賞!これからもいい写真を撮られると思いますので皆様ご期待下さい。
<柳屋の鯛焼き>
人形町柳屋の鯛焼き、年間通して販売しているが、やはり鯛焼きは冬を感じる。真っ赤に熾きた炭火の上でコロコロ回しながら焼いていく柳屋の鯛焼きは、天然ものであると言った人がいる。鯛焼きに天然&養殖も有るの? ネットで検索、有りました、養殖は機械で流れ作業でつくる、だから餡子はお腹だけ入っている。そう言えば柳屋の鯛焼きは尾っぽまで餡子が詰まっていた。
きらりびと第1チーム S.S.さん
季節を感じるもの
コメント:市民研究員 M.N.さん
鯛焼きに養殖ものと天然ものがあるとは?全員大爆笑でした。また、S.Sさん楽しいお話を聞かせてください。
<土手の朝もや>
まだまだ日中は猛暑に見舞われることの多かった9月の半ば、散歩途中の土手の道に差し掛かると辺り一面が白い朝もやに包まれていました。いつもの風景とはまるで異なり、自然の織りなす情景にしばし足をとめました。“田んぼの稲が実って、朝もやがかかると秋だよ”と聞かされた昔のことなど思い起こしました。
市民研究員 H.T.さん
土手の朝もや
コメント:市民研究員 S.K.さん
そっと近づく秋をとらえたとても良い写真ですね。私も時々犬を連れて土手に散歩に行きますが、四季折々の自然の変化を感じるとても良い場所だと思っています。