ほの研ブログ - 行事カテゴリのエントリ
2011年12月13日、クリスマス講演会が、東京大学柏キャンパス・柏図書館メディアホールで開催されました。クリスマス行事も四回目を数え、年々盛況になってきています。今回は大武先生の著書『介護に役立つ共想法』の出版を記念して開催し、会場のメディアホールがほぼ満員となりました。内容も例年にない、とてもユニークな講演会でした。まず、本研究所・大武美保子代表理事の開会挨拶に続き、柏市・秋山浩保市長からビデオによるほのぼの研究所への応援メッセージをいただきました。
秋山浩保・柏市長からのビデオメッセージ
招待講演には、人気のSF作家、瀬名秀明先生をお迎えして、「ほのぼの未来の作り方 SFとコミュニティの想像力」についてお話頂きました。空と飛行機のお話に始まり、「ほのぼの」の定義、SFの中で描かれている「ほのぼの」のあり方など、夢のある楽しいお話、考えさせられるお話を、沢山聞かせて頂きました。
招待講演 瀬名秀明先生
次に、基調講演として、ほのぼの研究所所長で、東京大学准教授の大武美保子先生が、「ほのぼの会話のすすめ 現在過去未来をつなぐ共想法」と題して熱くお話をして下さいました。共想法に参加する人は、少し先の「未来」で語るための話題として、ビビッドな「現在」を写真と共に切り取り、少し前の「過去」として保存します。このようにして、共想法は現在と過去、未来をつなぐということです。
基調講演 大武美保子先生
休憩をはさんで引き続き行われたのが、瀬名先生、大武先生の対談を、新たにほの研に参加したロボット研究員“ほのちゃん“の司会で進めるというユニークな企画でした。両先生の知識あふれる対話に、ほのちゃんのちょっととぼけた司会ぶりと絶妙な間が会場を大いに盛り上げ、とても楽しい対談となりました。132名の参加者の皆さんにとって楽しく、満足をいただけた講演会であったと思います。
ロボット司会による対談 瀬名秀明先生x大武美保子先生
ほぼ満席の柏図書館メディアホール
市民研究員 黒田征二さん、佐藤由紀子さん 記
講演会の様子は、工作舎ウェブサイトの[書評&イベント]のページ、および、ロボコンマガジンオンライン版で詳しくご紹介頂きましたので、ご案内します。
○『貢献する心』の瀬名秀明さん・大武美保子さん講演報告(2011年12月20日)
○ ほのぼの研究所 クリスマス講演会(2011年12月27日)
秋山浩保・柏市長からのビデオメッセージ
招待講演には、人気のSF作家、瀬名秀明先生をお迎えして、「ほのぼの未来の作り方 SFとコミュニティの想像力」についてお話頂きました。空と飛行機のお話に始まり、「ほのぼの」の定義、SFの中で描かれている「ほのぼの」のあり方など、夢のある楽しいお話、考えさせられるお話を、沢山聞かせて頂きました。
招待講演 瀬名秀明先生
次に、基調講演として、ほのぼの研究所所長で、東京大学准教授の大武美保子先生が、「ほのぼの会話のすすめ 現在過去未来をつなぐ共想法」と題して熱くお話をして下さいました。共想法に参加する人は、少し先の「未来」で語るための話題として、ビビッドな「現在」を写真と共に切り取り、少し前の「過去」として保存します。このようにして、共想法は現在と過去、未来をつなぐということです。
基調講演 大武美保子先生
休憩をはさんで引き続き行われたのが、瀬名先生、大武先生の対談を、新たにほの研に参加したロボット研究員“ほのちゃん“の司会で進めるというユニークな企画でした。両先生の知識あふれる対話に、ほのちゃんのちょっととぼけた司会ぶりと絶妙な間が会場を大いに盛り上げ、とても楽しい対談となりました。132名の参加者の皆さんにとって楽しく、満足をいただけた講演会であったと思います。
ロボット司会による対談 瀬名秀明先生x大武美保子先生
ほぼ満席の柏図書館メディアホール
市民研究員 黒田征二さん、佐藤由紀子さん 記
講演会の様子は、工作舎ウェブサイトの[書評&イベント]のページ、および、ロボコンマガジンオンライン版で詳しくご紹介頂きましたので、ご案内します。
○『貢献する心』の瀬名秀明さん・大武美保子さん講演報告(2011年12月20日)
○ ほのぼの研究所 クリスマス講演会(2011年12月27日)
2011年12月13日(火)、ふれあい共想法書籍出版を記念して、ほのぼの研究所 『クリスマス講演会・交流会・展示会』 が、東京大学柏キャンパス柏図書館「メディアホール」(講演会)「コンファレンスルーム」(展覧会)「プラザ・憩い」(交流会)にて、楽しくまた盛大に開催されました。順にご報告します。
講演会参加者は132名、交流会参加者は82名でした。多数の参加者をお迎えするにあたって、市民研究員の他、研修コース参加者7名全員と、継続コース参加者4名に、献身的にご協力頂き、ここに終了出来ました事を、紙面をお借りして御礼申し上げます。有難うございました。
●各記事を個別にご覧頂けるよう、それぞれにリンクを貼りましたので、クリックしてご覧ください。
ほのぼの研究所
クリスマス講演会 / クリスマス交流会 /クリスマス展覧会
講演会参加者は132名、交流会参加者は82名でした。多数の参加者をお迎えするにあたって、市民研究員の他、研修コース参加者7名全員と、継続コース参加者4名に、献身的にご協力頂き、ここに終了出来ました事を、紙面をお借りして御礼申し上げます。有難うございました。
NPO法人ほのぼの研究所事務局一同
●各記事を個別にご覧頂けるよう、それぞれにリンクを貼りましたので、クリックしてご覧ください。
ほのぼの研究所
クリスマス講演会 / クリスマス交流会 /クリスマス展覧会
昨年の12月13日に行われましたクリスマス講演会に、ロボット研究員が登場しました。
「名前は“ほの”といいます。みなさんは“ほのちゃん”って呼んでね。」目玉のくりっとした小さいロボットが、サンタクロースの装いで壇上の中央に座り、会場の皆さんに自己紹介をしました。
“ほのちゃん”の初仕事は、ゲストの瀬名秀明先生と大武美保子先生の対談の司会です。瀬名先生が話し始めると、先生の顔を見て大きくうなずきます。瀬名先生は、にこやかに“ほのちゃん”相手に話を進めます。大武先生が話し始めると先生の方を向いてうなずき、会場を見渡して体をゆすり両手を振って、「いいお話でしょう。」とパントマイムです。大武先生に向かって(お話は)「手短にお願いします。」に会場は大爆笑です。“ほのちゃん”だからこそ言えるセリフです。
ロボットを操作している3人の市民研究員は全くの黒子で、今日の主役は、ロボット研究員の“ほのちゃん”です。司会は大成功でした。
市民研究員 田口良江さん記
司会者をする“ほのちゃん”
ほのちゃんの裏方・市民研究員の田口さん、佐藤さん、長谷川さん
すましている“ほのちゃん”
解説:
ほのちゃんの機体は、京都のATR 知能ロボティクス研究所で開発され、柏のほのぼの研究所にやってきました。コミュニケーションロボットの研究開発用のプラットフォームRPC-S1(アールピーシー・エスワン)として、ヴイストン株式会社で販売されています。新学術領域研究「人ロボット共生学」における東京大学、ATR、ほのぼの研究所の共同研究の成果です。
「名前は“ほの”といいます。みなさんは“ほのちゃん”って呼んでね。」目玉のくりっとした小さいロボットが、サンタクロースの装いで壇上の中央に座り、会場の皆さんに自己紹介をしました。
“ほのちゃん”の初仕事は、ゲストの瀬名秀明先生と大武美保子先生の対談の司会です。瀬名先生が話し始めると、先生の顔を見て大きくうなずきます。瀬名先生は、にこやかに“ほのちゃん”相手に話を進めます。大武先生が話し始めると先生の方を向いてうなずき、会場を見渡して体をゆすり両手を振って、「いいお話でしょう。」とパントマイムです。大武先生に向かって(お話は)「手短にお願いします。」に会場は大爆笑です。“ほのちゃん”だからこそ言えるセリフです。
ロボットを操作している3人の市民研究員は全くの黒子で、今日の主役は、ロボット研究員の“ほのちゃん”です。司会は大成功でした。
市民研究員 田口良江さん記
司会者をする“ほのちゃん”
ほのちゃんの裏方・市民研究員の田口さん、佐藤さん、長谷川さん
すましている“ほのちゃん”
解説:
ほのちゃんの機体は、京都のATR 知能ロボティクス研究所で開発され、柏のほのぼの研究所にやってきました。コミュニケーションロボットの研究開発用のプラットフォームRPC-S1(アールピーシー・エスワン)として、ヴイストン株式会社で販売されています。新学術領域研究「人ロボット共生学」における東京大学、ATR、ほのぼの研究所の共同研究の成果です。
共想法に関する世界初の書籍が出版されました。介護専門職のための総合情報誌「おはよう21」での連載をもとに、連載で書ききれなかったことを加えてまとめられたものです。
本書の特徴は、各地で開催された共想法において、実際に用いられた写真と話題が、全部で30件以上掲載されていることです。共想法を通じて繰り広げられるほのぼのとした会話の雰囲気を豊富な具体例から楽しむことができます。基礎的な考え方と共に、準備や実施手順と活用事例が述べられています。共想法の入門に最適の一冊です。
(もくじ)
<第1部 コミュニケーションを面白くするコツ>
第1章 日常会話のむずかしさ
第2章 聞くことと話すことのバランスをとる
第3章 聞く力をつける
第4章 話す力をつける
第5章 交流する場をつくる
<第2部 「むずかしい」を「面白い」に変える共想法>
第6章 共想法とは何か
第7章 共想法を準備し実施する
第8章 共想法を活用する
大武美保子.介護に役立つ共想法−認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション,中央法規出版,2012.
介護に役立つ共想法Facebookページに、関連情報があります。
また、オンライン書店Amazonから購入できます。
書籍「介護に役立つ共想法」の表紙
本書の特徴は、各地で開催された共想法において、実際に用いられた写真と話題が、全部で30件以上掲載されていることです。共想法を通じて繰り広げられるほのぼのとした会話の雰囲気を豊富な具体例から楽しむことができます。基礎的な考え方と共に、準備や実施手順と活用事例が述べられています。共想法の入門に最適の一冊です。
(もくじ)
<第1部 コミュニケーションを面白くするコツ>
第1章 日常会話のむずかしさ
第2章 聞くことと話すことのバランスをとる
第3章 聞く力をつける
第4章 話す力をつける
第5章 交流する場をつくる
<第2部 「むずかしい」を「面白い」に変える共想法>
第6章 共想法とは何か
第7章 共想法を準備し実施する
第8章 共想法を活用する
大武美保子.介護に役立つ共想法−認知症の予防と回復のための新しいコミュニケーション,中央法規出版,2012.
介護に役立つ共想法Facebookページに、関連情報があります。
また、オンライン書店Amazonから購入できます。
書籍「介護に役立つ共想法」の表紙
平成23年11月17日(米国東海岸時間)、2011年度国際回想法とライフレヴュー学会の開会式を、許可を得て、各地の共想法実施研究拠点に同時中継することができましたので報告します(大武美保子 報告)。
国際回想法とライフレヴュー学会は、2年に一回開催され、今年で9回目となります。2011年は、11月17日夕方から18日にかけて、米国東海岸マサチューセッツ州ボストンにて開催されました。この国際会議の特色は、研究者(researcher)と実践者(practitioner)が一同に介し、相互に意見交換する点にあります。私は、2009年に初参加し、今回2回目の参加となりました。
開会式は、The Heart of Grievingという喪失経験からの立ち直りを支援するサービスを運営しているソーシャルワーカーのJennifer Wortham氏による基調講演から始まりました。サービスは、個人相談、ワークショップ、グループワークやセミナーで構成されます。特に、The Art of Grievingワークショップでは、過去の人生を批判的に検討するライフレヴューの他、コラージュや絵画、仮面を作るといった創造活動を行います。
Jennifer Wortham氏による基調講演
この間、共想法実施研究拠点とグループビデオ通話により中継しました。具体的には、千葉県柏市のほのぼの研究所、長崎県時津町の長崎北病院、埼玉県宮代町のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県真壁町の介護老人保健施設マカベシルバートピアの4拠点と接続しました。
グループビデオ通話により基調講演を聞く
基調講演の後の休憩時間には、会議の運営に当たったDonna Sisloさんと挨拶を交わし、その様子を撮影しました。
千葉県柏市から見た、ボストンのDonnaさんと大武、他拠点メンバー
日本とボストンとで、14時間の時差があり、ボストンで17日夕方18時からの基調講演は、日本で18日朝8時です。懇親会が始まる現地20時30分(朝10時30分)頃まで、病院や介護施設、NPOのメンバーは業務の合間を縫っての参加となりました。参加メンバーの感想の一部をご紹介します。
−電波の状態で、繋がったり消えたりでしたが、地球の裏側からでもこの様な鮮明な映像が見られる事に驚きでした。ボストン、長崎、埼玉、茨城、千葉…パソコンも頑張りました。柏に居ながらボストンの国際学会の様子が見られるなんて、まったく驚きです。パソコンをやっていて良かった〜♪とつくづく思う一日でした。(ほのぼの研究所市民研究員 佐藤由紀子さん)。
−ネットを介して海外との通信をしたのは、初めての経験でした。とても新鮮でした。勤務中だったため、参加できたり出来なかったりでしたが、みなさん全員と顔を合わせることができよかったです。久しぶりに世界の風を感じ、身が引き締まる思いでした(長崎北病院臨床心理士 土井悠希江さん、作業療法士 小僕了劼気鵝法
国際回想法とライフレヴュー学会は、2年に一回開催され、今年で9回目となります。2011年は、11月17日夕方から18日にかけて、米国東海岸マサチューセッツ州ボストンにて開催されました。この国際会議の特色は、研究者(researcher)と実践者(practitioner)が一同に介し、相互に意見交換する点にあります。私は、2009年に初参加し、今回2回目の参加となりました。
開会式は、The Heart of Grievingという喪失経験からの立ち直りを支援するサービスを運営しているソーシャルワーカーのJennifer Wortham氏による基調講演から始まりました。サービスは、個人相談、ワークショップ、グループワークやセミナーで構成されます。特に、The Art of Grievingワークショップでは、過去の人生を批判的に検討するライフレヴューの他、コラージュや絵画、仮面を作るといった創造活動を行います。
Jennifer Wortham氏による基調講演
この間、共想法実施研究拠点とグループビデオ通話により中継しました。具体的には、千葉県柏市のほのぼの研究所、長崎県時津町の長崎北病院、埼玉県宮代町のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県真壁町の介護老人保健施設マカベシルバートピアの4拠点と接続しました。
グループビデオ通話により基調講演を聞く
基調講演の後の休憩時間には、会議の運営に当たったDonna Sisloさんと挨拶を交わし、その様子を撮影しました。
千葉県柏市から見た、ボストンのDonnaさんと大武、他拠点メンバー
日本とボストンとで、14時間の時差があり、ボストンで17日夕方18時からの基調講演は、日本で18日朝8時です。懇親会が始まる現地20時30分(朝10時30分)頃まで、病院や介護施設、NPOのメンバーは業務の合間を縫っての参加となりました。参加メンバーの感想の一部をご紹介します。
−電波の状態で、繋がったり消えたりでしたが、地球の裏側からでもこの様な鮮明な映像が見られる事に驚きでした。ボストン、長崎、埼玉、茨城、千葉…パソコンも頑張りました。柏に居ながらボストンの国際学会の様子が見られるなんて、まったく驚きです。パソコンをやっていて良かった〜♪とつくづく思う一日でした。(ほのぼの研究所市民研究員 佐藤由紀子さん)。
−ネットを介して海外との通信をしたのは、初めての経験でした。とても新鮮でした。勤務中だったため、参加できたり出来なかったりでしたが、みなさん全員と顔を合わせることができよかったです。久しぶりに世界の風を感じ、身が引き締まる思いでした(長崎北病院臨床心理士 土井悠希江さん、作業療法士 小僕了劼気鵝法
excite教育のコンテンツ、知識とスキルを知るインタビュー「既成概念を覆す技術と思考」と題する動画に、大武先生が出演され、9月27日に公開されました。
先般、横浜市で行われました『認知症ケア学会大会』に、参加された、現在研修コースに参加されている永田映子さんに、聴講記を書いて頂きましたので、写真とともに掲載致します。ご覧下さい。
2011年9月24日〜25日、横浜市みなとみらい地区パシフィコ横浜で開催された第12回認知症ケア学会大会に参加しましたので、ご報告いたします。2万人近い会員数の認知症ケア学会が開催する大会は会場の規模も大きく、昨年の神戸大会同様大勢の方が参加されていました。
認知症ケア学会が開かれた会場の夕景
今年度は回想法の野村豊子先生が座長をつとめられたシンポジウム「コミュニケーションとアクティビティーの可能性」に、大武先生がシンポジストとして参加されました。題名は「写真と会話で“想い”を“共”有する共想法」でした。回想法的な共想法、あるいは共想法形式の回想法が可能と伺い、これからの広がりが楽しみになりました。
大武先生の講演(回想法と共想法)
他には園芸療法の安川緑先生、アートセラピーの長坂剛夫先生、古地図語りの会の福島廣子先生と本間萌先生がさまざまな活動を報告されました。その底には活動を見守る先生方の暖かいまなざしが流れているように感じられました。またケアをする側が反対に慰めと喜びを手にしていると伺い、人と人との関わりの奥深さを教えていただきました。
シンポジウムのパネリスト
夕方ステンドグラスの映える会場を後にし、近くのレストランで食事をしていましたら隣の席では「共想法って初めて聞いたわ」と早速話題になっていました。
永田映子さん記
追記:
永田さんは、「高齢者が写真で表現することについての意義の考察ー震災のさなかに制作されたアルバム画像において語られたものー」について、ポスター発表されました。
ポスターの前で説明する永田さん(後ろ向き)
大武美保子先生記
2011年9月24日〜25日、横浜市みなとみらい地区パシフィコ横浜で開催された第12回認知症ケア学会大会に参加しましたので、ご報告いたします。2万人近い会員数の認知症ケア学会が開催する大会は会場の規模も大きく、昨年の神戸大会同様大勢の方が参加されていました。
認知症ケア学会が開かれた会場の夕景
今年度は回想法の野村豊子先生が座長をつとめられたシンポジウム「コミュニケーションとアクティビティーの可能性」に、大武先生がシンポジストとして参加されました。題名は「写真と会話で“想い”を“共”有する共想法」でした。回想法的な共想法、あるいは共想法形式の回想法が可能と伺い、これからの広がりが楽しみになりました。
大武先生の講演(回想法と共想法)
他には園芸療法の安川緑先生、アートセラピーの長坂剛夫先生、古地図語りの会の福島廣子先生と本間萌先生がさまざまな活動を報告されました。その底には活動を見守る先生方の暖かいまなざしが流れているように感じられました。またケアをする側が反対に慰めと喜びを手にしていると伺い、人と人との関わりの奥深さを教えていただきました。
シンポジウムのパネリスト
夕方ステンドグラスの映える会場を後にし、近くのレストランで食事をしていましたら隣の席では「共想法って初めて聞いたわ」と早速話題になっていました。
永田映子さん記
追記:
永田さんは、「高齢者が写真で表現することについての意義の考察ー震災のさなかに制作されたアルバム画像において語られたものー」について、ポスター発表されました。
ポスターの前で説明する永田さん(後ろ向き)
大武美保子先生記
2010年度の四大成果は、2011年5月に発行したほの研通信第7号で、長谷川多度当研究所事務局長よりご報告しましたが、関連するブログ記事がほぼ揃いましたので、改めて総括します。
2010年の特色としては、第一に、厚労省所管の福祉医療機構から助成を頂き、且つ赤い羽根募金からも助成をたまわり、業務の内容が公的な性格を帯びるようになったことです。
第二に、地域が全国規模に拡大したことです。関東近県は勿論、西は長崎県、東は福島県にまたがり、先生他市民研究員十数名は東奔西走いたしました。
第三に、業務の内容は、最も難しい引き籠り高齢者や初期認知症者の方に共想法を試みた点で、今後の改善点について貴重な知見を得ることができました。
第四に、技術的な改良が加えられた点です。十指に余る学識経験者から貴重な助言を頂き、検証方法への反映や、ほのぼのパネルソフトの改良など、遂にはロボットによる共想法司会の試みまでとびだしました。
これ等を四大成果として列挙いたします。併せて、関連するブログ記事へリンクします。
?共想法の実施(標準共想法・遠隔地の共想法・小規模多機能型居宅介護施設や介護老人保健施設の初期認知症者共想法・乗り合いタクシー送迎付共想法。地区社会福祉協議会への出前共想法など)
・郡山での共想法と日の出
・乗り合いタクシー共想法
・柏中央地区ボランティア交流会出前講座
?長崎北病院、きらりびとみやしろとの協働
・宮代町「ふれあい共想法」講演会
?講演会・交流会(三周年行事、クリスマス行事、NHK取材と放映)
・WAM記念講演会・交流会
・クリスマス講演会・交流会
?研究活動(学会参加、有識者の外部評価。ソフト改良、ロボット司会)
・長崎学会 聴講記
・長崎紀行
・人工知能学会セミナー聴講記
・テルテル坊主ロボット共想法司会実験
・アンドロイド
事務局長 長谷川多度 記
2010年の特色としては、第一に、厚労省所管の福祉医療機構から助成を頂き、且つ赤い羽根募金からも助成をたまわり、業務の内容が公的な性格を帯びるようになったことです。
第二に、地域が全国規模に拡大したことです。関東近県は勿論、西は長崎県、東は福島県にまたがり、先生他市民研究員十数名は東奔西走いたしました。
第三に、業務の内容は、最も難しい引き籠り高齢者や初期認知症者の方に共想法を試みた点で、今後の改善点について貴重な知見を得ることができました。
第四に、技術的な改良が加えられた点です。十指に余る学識経験者から貴重な助言を頂き、検証方法への反映や、ほのぼのパネルソフトの改良など、遂にはロボットによる共想法司会の試みまでとびだしました。
これ等を四大成果として列挙いたします。併せて、関連するブログ記事へリンクします。
?共想法の実施(標準共想法・遠隔地の共想法・小規模多機能型居宅介護施設や介護老人保健施設の初期認知症者共想法・乗り合いタクシー送迎付共想法。地区社会福祉協議会への出前共想法など)
・郡山での共想法と日の出
・乗り合いタクシー共想法
・柏中央地区ボランティア交流会出前講座
?長崎北病院、きらりびとみやしろとの協働
・宮代町「ふれあい共想法」講演会
?講演会・交流会(三周年行事、クリスマス行事、NHK取材と放映)
・WAM記念講演会・交流会
・クリスマス講演会・交流会
?研究活動(学会参加、有識者の外部評価。ソフト改良、ロボット司会)
・長崎学会 聴講記
・長崎紀行
・人工知能学会セミナー聴講記
・テルテル坊主ロボット共想法司会実験
・アンドロイド
事務局長 長谷川多度 記
市民研究員の武下秀子さんに、去る6月に盛岡市で行なわれました人工知能学会聴講記を書いて頂きましたので、本日、写真と共に掲載致します。
2011年度第25回人工知能学会全国大会は、6月1日(水)岩手県民情報交流センター(岩手県盛岡市)「アイーナ」において開催された。ほのぼの研究所からは、大武美保子先生、塚脇章生さん、永田映子さん、応援者として、佐藤由紀子さん、田口良江さん、武下秀子が参加した。
近未来チャレンジ2011(サバイバル・オブ・チャレンジ)セッション「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」について、15件の貴重な研究成果の発表が行われた。分科会は、主催者である大武美保子先生のご挨拶<「ふれあい共想法」の新語紹介等>に始まった。
大武先生の講演
ほのぼの研究所の塚脇さんは、“認知症予防回復支援サービス「ふれあい共想法」の介護福祉施設における実施手法の開発”について発表された。7月から10月までの介護福祉施設(柏市、郡山市)及び【柏市介護予防センターほのぼのプラザますお】への来所者を対象とした共想法の実施により、認知症があっても共想法に参加でき、慣れてくれば楽しめることも確かめられた。また、実施に必要な事前準備、要介護者を対象とする実施の工夫、フェイススケールによる主観評価が可能であることが確かめられ、以後、持続可能な実施体制を整える計画であると締めくくられた。
市民研究員 塚脇章生さんの発表
「マカベシルバートピア」永田映子さんの発表
分科会の最後に、大武美保子先生が「高齢者が遠隔操作するロボットを用いた司会による共想法形式のグループ会話支援」と題して高齢者同士のグループ会話を、遠隔操作ロボットで司会することができるかを確かめた研究成果を発表された。
応援者3人の学会参加の感想としては、
?「学会の発表」を聴くことにあまり抵抗なく参加できてよかった。理由として
・前日の交流会の席で、発表される方の話を聞くことができたこと。
・ロボット関係の発表にはこれまでの体験から親しみを持って聞くことができたこと。
?認知症に対し、あらゆる角度から研究が進められていることが分かった。
?積み重ねられた研究成果の発表に質疑が多く出された。
発表者、発表グループはもとより実用化の過程等の質問にいたるまで、さすがに格調高い人工知能学会であったと感じさせられた。
市民研究員 武下秀子 記
セッション前夜の交流会
2011年度第25回人工知能学会全国大会は、6月1日(水)岩手県民情報交流センター(岩手県盛岡市)「アイーナ」において開催された。ほのぼの研究所からは、大武美保子先生、塚脇章生さん、永田映子さん、応援者として、佐藤由紀子さん、田口良江さん、武下秀子が参加した。
近未来チャレンジ2011(サバイバル・オブ・チャレンジ)セッション「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」について、15件の貴重な研究成果の発表が行われた。分科会は、主催者である大武美保子先生のご挨拶<「ふれあい共想法」の新語紹介等>に始まった。
大武先生の講演
ほのぼの研究所の塚脇さんは、“認知症予防回復支援サービス「ふれあい共想法」の介護福祉施設における実施手法の開発”について発表された。7月から10月までの介護福祉施設(柏市、郡山市)及び【柏市介護予防センターほのぼのプラザますお】への来所者を対象とした共想法の実施により、認知症があっても共想法に参加でき、慣れてくれば楽しめることも確かめられた。また、実施に必要な事前準備、要介護者を対象とする実施の工夫、フェイススケールによる主観評価が可能であることが確かめられ、以後、持続可能な実施体制を整える計画であると締めくくられた。
市民研究員 塚脇章生さんの発表
「マカベシルバートピア」永田映子さんの発表
分科会の最後に、大武美保子先生が「高齢者が遠隔操作するロボットを用いた司会による共想法形式のグループ会話支援」と題して高齢者同士のグループ会話を、遠隔操作ロボットで司会することができるかを確かめた研究成果を発表された。
応援者3人の学会参加の感想としては、
?「学会の発表」を聴くことにあまり抵抗なく参加できてよかった。理由として
・前日の交流会の席で、発表される方の話を聞くことができたこと。
・ロボット関係の発表にはこれまでの体験から親しみを持って聞くことができたこと。
?認知症に対し、あらゆる角度から研究が進められていることが分かった。
?積み重ねられた研究成果の発表に質疑が多く出された。
発表者、発表グループはもとより実用化の過程等の質問にいたるまで、さすがに格調高い人工知能学会であったと感じさせられた。
市民研究員 武下秀子 記
セッション前夜の交流会
7月16日に開催されたシンポジウム『貢献する心の生物・文化的起源と将来』の中で、大武先生が“視点をつなぐ「ふれあい共想法」”と題して講演を行いました。その内容が、YouTube に掲載されています。
但し、講演時間が長いので、最初の10分ほどでが画面が切れますが、とても気になるタイミングで終わります。 是非、ご覧下さい。
ほのぼの研究所 広報G
但し、講演時間が長いので、最初の10分ほどでが画面が切れますが、とても気になるタイミングで終わります。 是非、ご覧下さい。
ほのぼの研究所 広報G