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2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベッド共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。
招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベッド」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。
千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生
<ベッドに関する基礎知識>
起き上がりと立ち上がり補助機能があり、背上げができる、病院用ベッド・介護用ベッドについて説明がありました。
背上げベッドの歴史は、100年位前に始まります。日本には1940年代に医療用ベッドとして入ってきました。1960年には電動式となり、1970年には介護用ベッドとして用いられるようになりました。
起き上がりが楽で、安全に寝られ、立ち上がり易く介護に負担がかからない、更に快適な背上げ動作に向けて、機材の大きさなど、姿・かたち(機構)の工夫に加えて、動かし方(制御)の工夫をすることで、腰がずれず、圧迫感のないものになってきました。
・理想の背上げコンセプトは以下の通りです。
(1)良い姿勢が保たれる
(2)より適応性がある
(3)「すべり」がない
(4)圧迫感が減少する
<千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について>
2013年4月に設立された、千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座は、私たちの暮らしを見守ることに関して、特に睡眠と転倒を研究テーマとしています。睡眠と転倒に関する技術と共同研究講座における研究課題について説明がありました。
1、睡眠のお話
睡眠時の生体情報センシングとは、眠っている間の心拍・呼吸・体の動きをセンサーで測ることです。特に体の動きだけを取り出して測定することで、寝ているか、起きているかを測ります。そのことで眠りの質が分かり、課題を見つけて改善策を考えることができます。
・共同研究講座の研究課題(睡眠について)
(1)睡眠の質を向上させるためには、どんな生活パターンが望ましいか?
(2)体動から尿意などの検知ができないか?
(3)どんな形で情報を掲示すれば、看護環境がよくなるか?
2、転倒のお話
医療事故として、転倒・転落が1番多いのです。転倒・転落に着目すべき理由として、これらは70歳位から多くなり、ベッドから車椅子への乗り降りや、ベッドからの立ち上がりの場合など、ベッド絡みが9割以上を占めることがあります。これらを考えると、ベッドから離れる前に、立ち上がりや尿意等の予兆を検出して、看護師に知らせることが必要になります。
転倒が多い原因として、加齢に伴う身体能力の変化が挙げられます。身体能力のピークは20歳です。筋力は65歳で20歳の3分の2に、平衡性は65歳で20歳の時の3分の1に落ちます。筋力はそこそこあるので大丈夫と思っていても、筋力と比べて平衡感覚がより落ちているので、転びやすいのです。このため、転倒し寝たきりとなる可能性が増します。
さらに、高齢化に伴い、要介護者が増加しています。そこで、日常生活に支障のある患者さんの状態を、センシングする機能をベッドに付けてみることにしました。センサーが患者さんの動きを力で感知し、ナースステーションに知らせることができます。
・共同研究講座の研究課題(転倒に関わる患者状態の検知について)
(1)信頼性の向上(検知率を上げて、誤報率を下げる)
(2)使い易さの改善
(3)ベッドから離れることを、いち早く推定する方法の検討
加齢に伴う身体能力の変化(三宅先生スライドより)
3、看工連携高齢者支援工学共同研究講座
看工連携高齢者支援工学共同研究講座では、既存技術のブラッシュアップと新技術の開発を行います。人にやさしく、見守ってくれる賢いベッド環境として、以下の二点を目指します。
(1)ベッドに寝たきりにしないための技術
(2)安心してアクティブな生活を送れる環境
研究課題は、携わる研究者の専門に対応して、以下の四点を考えています。
(1)患者の方の尊厳を重視した計測技術(プライバシーを侵害しない)
(2)対話を通した「意図」の分析・理解
(3)看護環境の経験的知識に基づく予測法
(4)システム利用プログラム(ガイドライン)の開発
アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢者の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベッド」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。
千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生
<ベッドに関する基礎知識>
起き上がりと立ち上がり補助機能があり、背上げができる、病院用ベッド・介護用ベッドについて説明がありました。
背上げベッドの歴史は、100年位前に始まります。日本には1940年代に医療用ベッドとして入ってきました。1960年には電動式となり、1970年には介護用ベッドとして用いられるようになりました。
起き上がりが楽で、安全に寝られ、立ち上がり易く介護に負担がかからない、更に快適な背上げ動作に向けて、機材の大きさなど、姿・かたち(機構)の工夫に加えて、動かし方(制御)の工夫をすることで、腰がずれず、圧迫感のないものになってきました。
・理想の背上げコンセプトは以下の通りです。
(1)良い姿勢が保たれる
(2)より適応性がある
(3)「すべり」がない
(4)圧迫感が減少する
<千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について>
2013年4月に設立された、千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座は、私たちの暮らしを見守ることに関して、特に睡眠と転倒を研究テーマとしています。睡眠と転倒に関する技術と共同研究講座における研究課題について説明がありました。
1、睡眠のお話
睡眠時の生体情報センシングとは、眠っている間の心拍・呼吸・体の動きをセンサーで測ることです。特に体の動きだけを取り出して測定することで、寝ているか、起きているかを測ります。そのことで眠りの質が分かり、課題を見つけて改善策を考えることができます。
・共同研究講座の研究課題(睡眠について)
(1)睡眠の質を向上させるためには、どんな生活パターンが望ましいか?
(2)体動から尿意などの検知ができないか?
(3)どんな形で情報を掲示すれば、看護環境がよくなるか?
2、転倒のお話
医療事故として、転倒・転落が1番多いのです。転倒・転落に着目すべき理由として、これらは70歳位から多くなり、ベッドから車椅子への乗り降りや、ベッドからの立ち上がりの場合など、ベッド絡みが9割以上を占めることがあります。これらを考えると、ベッドから離れる前に、立ち上がりや尿意等の予兆を検出して、看護師に知らせることが必要になります。
転倒が多い原因として、加齢に伴う身体能力の変化が挙げられます。身体能力のピークは20歳です。筋力は65歳で20歳の3分の2に、平衡性は65歳で20歳の時の3分の1に落ちます。筋力はそこそこあるので大丈夫と思っていても、筋力と比べて平衡感覚がより落ちているので、転びやすいのです。このため、転倒し寝たきりとなる可能性が増します。
さらに、高齢化に伴い、要介護者が増加しています。そこで、日常生活に支障のある患者さんの状態を、センシングする機能をベッドに付けてみることにしました。センサーが患者さんの動きを力で感知し、ナースステーションに知らせることができます。
・共同研究講座の研究課題(転倒に関わる患者状態の検知について)
(1)信頼性の向上(検知率を上げて、誤報率を下げる)
(2)使い易さの改善
(3)ベッドから離れることを、いち早く推定する方法の検討
加齢に伴う身体能力の変化(三宅先生スライドより)
3、看工連携高齢者支援工学共同研究講座
看工連携高齢者支援工学共同研究講座では、既存技術のブラッシュアップと新技術の開発を行います。人にやさしく、見守ってくれる賢いベッド環境として、以下の二点を目指します。
(1)ベッドに寝たきりにしないための技術
(2)安心してアクティブな生活を送れる環境
研究課題は、携わる研究者の専門に対応して、以下の四点を考えています。
(1)患者の方の尊厳を重視した計測技術(プライバシーを侵害しない)
(2)対話を通した「意図」の分析・理解
(3)看護環境の経験的知識に基づく予測法
(4)システム利用プログラム(ガイドライン)の開発
アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢者の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
市民研究員 野口宗昭
2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベッド共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。
招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
1、老いを生きるとは
心理学者エリクソンの人間発達理論によれば、それぞれの人間の生涯は発達に応じて課題が異なり、それぞれの時期に応じて発達課題をこなして行くことで、人間的な成長あるいは、人間が生きていく意味に近づき、見えてくるとされています。
乳幼児期は、信頼関係を親や近隣の人たちを結ぶことで、人が社会の中で生きていく、そこに安心をし自分の身を委ねるという、人間的発達を一つ一つを経て行く時期です。
老年期は、統合対絶望あるいは嫌悪の課題と統合するか絶望するか、その両局面の中で葛藤したり努力したりする時期です。そして、統合と絶望の両局面に備え、そして乗り換えていくプロセスを通して人間は英知を獲得すると、人間発達理論では述べられています。
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生
健やかに老いる上での目標は以下の項目に整理されます。(出典:正木治恵、老年看護学、放送大学出版、2009)
(1)ADL(基本的日常生活動作)を維持・回復すること
(2)セルフケア能力を高めて健康の維持・増進を図ること
(3)健康上の問題を予測し予防すること
(4)対人関係・社会交流を創り出すこと
(5)死の瞬間まで尊厳と安楽を維持すること
2、からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがい
健康について、以下の5つの側面から理解し、考えていくことが重要であると述べられました。
(1)からだとは身体的領域のこと
(2)こころとは心理的領域のこと
(3)かかわりとは人間関係的領域のこと
(4)暮らしとは生活的領域のこと
(5)生きがいとは価値的領域のこと
5つの側面は相互に関連し合っていて、良循環と悪循環があります。
・良循環を繰り返していくと心と体が良い方向に整っていく。
・悪循環となると、心と体の機能が低下し、閉じこもり、疾病が多くなる。また、心と体を使わないことで自然の老化より衰えてくる。
5つの側面の調査方法は、大きく分けて二通りあります。
?客観的機能側面
活動能力、握力、疾病として診断されている数など、身体の側面を測る。
?主観的心理側面
幸福、自分が今、幸せで充実している等、心の側面を測る。
からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいの5つの側面
(正木先生スライドより)
3、老いへの備え
(1)生活習慣病の包括的管理
体を整えるための5つの側面、特に起こりやすくなっていく糖尿病、高血圧、動脈硬化等を、できるだけ自分の力で予防し管理すること。また、骨粗鬆症の予防や筋力、バランス能力の維持も大切です。
生活習慣病に備えるとは、日々の暮らしの中で、自分自身が健康のためにできることを行っていくことです。
(2)悪循環を断ち、良循環させる習慣
最後のまとめになります。体は少しずつ細胞の老化とともに、これまで出来たことが、できなくなる体の変化を起こしています。そのような変化が心の変化までいかないよう、悪循環に至るところを断ち切ることで、良循環に戻していくことができます。
悪循環を断ち、良循環させる習慣を今から身に付けてくださいと、分かりやすく話され、正木先生の講演は終了しました。
招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
1、老いを生きるとは
心理学者エリクソンの人間発達理論によれば、それぞれの人間の生涯は発達に応じて課題が異なり、それぞれの時期に応じて発達課題をこなして行くことで、人間的な成長あるいは、人間が生きていく意味に近づき、見えてくるとされています。
乳幼児期は、信頼関係を親や近隣の人たちを結ぶことで、人が社会の中で生きていく、そこに安心をし自分の身を委ねるという、人間的発達を一つ一つを経て行く時期です。
老年期は、統合対絶望あるいは嫌悪の課題と統合するか絶望するか、その両局面の中で葛藤したり努力したりする時期です。そして、統合と絶望の両局面に備え、そして乗り換えていくプロセスを通して人間は英知を獲得すると、人間発達理論では述べられています。
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生
健やかに老いる上での目標は以下の項目に整理されます。(出典:正木治恵、老年看護学、放送大学出版、2009)
(1)ADL(基本的日常生活動作)を維持・回復すること
(2)セルフケア能力を高めて健康の維持・増進を図ること
(3)健康上の問題を予測し予防すること
(4)対人関係・社会交流を創り出すこと
(5)死の瞬間まで尊厳と安楽を維持すること
2、からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがい
健康について、以下の5つの側面から理解し、考えていくことが重要であると述べられました。
(1)からだとは身体的領域のこと
(2)こころとは心理的領域のこと
(3)かかわりとは人間関係的領域のこと
(4)暮らしとは生活的領域のこと
(5)生きがいとは価値的領域のこと
5つの側面は相互に関連し合っていて、良循環と悪循環があります。
・良循環を繰り返していくと心と体が良い方向に整っていく。
・悪循環となると、心と体の機能が低下し、閉じこもり、疾病が多くなる。また、心と体を使わないことで自然の老化より衰えてくる。
5つの側面の調査方法は、大きく分けて二通りあります。
?客観的機能側面
活動能力、握力、疾病として診断されている数など、身体の側面を測る。
?主観的心理側面
幸福、自分が今、幸せで充実している等、心の側面を測る。
からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいの5つの側面
(正木先生スライドより)
3、老いへの備え
(1)生活習慣病の包括的管理
体を整えるための5つの側面、特に起こりやすくなっていく糖尿病、高血圧、動脈硬化等を、できるだけ自分の力で予防し管理すること。また、骨粗鬆症の予防や筋力、バランス能力の維持も大切です。
生活習慣病に備えるとは、日々の暮らしの中で、自分自身が健康のためにできることを行っていくことです。
(2)悪循環を断ち、良循環させる習慣
最後のまとめになります。体は少しずつ細胞の老化とともに、これまで出来たことが、できなくなる体の変化を起こしています。そのような変化が心の変化までいかないよう、悪循環に至るところを断ち切ることで、良循環に戻していくことができます。
悪循環を断ち、良循環させる習慣を今から身に付けてくださいと、分かりやすく話され、正木先生の講演は終了しました。
市民研究員 野口宗昭
2013年7月2日(火)、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベット共同研究講座設立」を記念した講演会の終了後、休憩を挟んで講演会会場と同じ 千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、交流会が開かれました。参加者数は、59名(スカイプ(遠隔会議システム)にて繋がった長崎北病院のスタッフ2名含)でした。
講演会終了後の休憩時間には、控え室において、共想法の記録ビデオをご覧いただきました。ホールでは担当スタッフにより着々と交流会会場の準備が整って・・さぁ 交流会スタートです!
ほのぼの研究所 研究員・スタッフ
交流会の司会は佐藤さん、ビデオ撮影は講演会に引き続き、志茂さんです。大武先生の開会挨拶から始まりました。来賓のご挨拶を上橋先生、宮地先生に頂きました。さて、今回はちょっと趣向を変えて・・ご来場の皆様には、多くの方々と広く交流していただけるよう、血液型別で4つに分かれてテーブルへ、なんとなくにこやかに、楽しそうに皆様各テーブルへの移動が完了し、乾杯となりました。乾杯はほのぼの研究所の長谷川副代表理事です。「A型が多いですねぇ」と微笑ましい乾杯となりました。
柏市議会議員 上橋 泉先生
かんぱ〜い!!
「あらぁ △型なのぉ」「あなたも?」・・と会話のつかみはOK!すぐに賑やかにお話が弾んでいる様子で明るい交流があちこちで行われていました。盛りつけもステキでおいしそうなお料理、サラダ、飲み物・・次々とお腹の中に入っていきました。とってもおいしく頂きました。
美味しい料理と楽しいふれあい
広がる、深まる交流
宴もたけなわ、皆様のお話も盛り上がっている中、名札のシールの色分けによるチームごと(学校関係・企業関係)の自己紹介をお願いする佐藤さんの声に、皆様前に出て並び、1人ずつお話してくださいました。各テーブルはお話したり拍手をしたり、もちろんお食事したり・・ますます盛り上がり マイクの声も通らない程でした。
長崎北病院の小砲気鵝Πて遒気
きらりびとみやしろの皆さん
さて、ここで本日第2弾の席替えです。今度は出身地別に分かれてテーブル移動です。「北海道・東北チーム」、「関東・北陸チーム」、「西日本チーム」、「四国・九州チーム」の4つです。今回も皆様 楽しそうに移動して下さり、会話も弾んでいる様子でますます交流を深めてくださっているようでした。そして、スカイプで長崎北病院ともつながり、協働チームとしての自己紹介が再開、会場内の協働チーム(きらりびと・マカベ)、賛助会員、研究員と続き、長崎の映し出されている画面に向かって挨拶をしたり手を振ったり楽しい時間は あっという間に過ぎていきました。きらりびと理事長、島村孝一さんに中締めの言葉をいただき、皆さんで三三七拍子をし、盛会のうちに無事終了致しました。
賛助会員の皆様
中締め・きらりびと島村孝一理事長
このように素晴らしい会になりましたこと 皆様のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。
講演会終了後の休憩時間には、控え室において、共想法の記録ビデオをご覧いただきました。ホールでは担当スタッフにより着々と交流会会場の準備が整って・・さぁ 交流会スタートです!
ほのぼの研究所 研究員・スタッフ
交流会の司会は佐藤さん、ビデオ撮影は講演会に引き続き、志茂さんです。大武先生の開会挨拶から始まりました。来賓のご挨拶を上橋先生、宮地先生に頂きました。さて、今回はちょっと趣向を変えて・・ご来場の皆様には、多くの方々と広く交流していただけるよう、血液型別で4つに分かれてテーブルへ、なんとなくにこやかに、楽しそうに皆様各テーブルへの移動が完了し、乾杯となりました。乾杯はほのぼの研究所の長谷川副代表理事です。「A型が多いですねぇ」と微笑ましい乾杯となりました。
柏市議会議員 上橋 泉先生
かんぱ〜い!!
「あらぁ △型なのぉ」「あなたも?」・・と会話のつかみはOK!すぐに賑やかにお話が弾んでいる様子で明るい交流があちこちで行われていました。盛りつけもステキでおいしそうなお料理、サラダ、飲み物・・次々とお腹の中に入っていきました。とってもおいしく頂きました。
美味しい料理と楽しいふれあい
広がる、深まる交流
宴もたけなわ、皆様のお話も盛り上がっている中、名札のシールの色分けによるチームごと(学校関係・企業関係)の自己紹介をお願いする佐藤さんの声に、皆様前に出て並び、1人ずつお話してくださいました。各テーブルはお話したり拍手をしたり、もちろんお食事したり・・ますます盛り上がり マイクの声も通らない程でした。
長崎北病院の小砲気鵝Πて遒気
きらりびとみやしろの皆さん
さて、ここで本日第2弾の席替えです。今度は出身地別に分かれてテーブル移動です。「北海道・東北チーム」、「関東・北陸チーム」、「西日本チーム」、「四国・九州チーム」の4つです。今回も皆様 楽しそうに移動して下さり、会話も弾んでいる様子でますます交流を深めてくださっているようでした。そして、スカイプで長崎北病院ともつながり、協働チームとしての自己紹介が再開、会場内の協働チーム(きらりびと・マカベ)、賛助会員、研究員と続き、長崎の映し出されている画面に向かって挨拶をしたり手を振ったり楽しい時間は あっという間に過ぎていきました。きらりびと理事長、島村孝一さんに中締めの言葉をいただき、皆さんで三三七拍子をし、盛会のうちに無事終了致しました。
賛助会員の皆様
中締め・きらりびと島村孝一理事長
このように素晴らしい会になりましたこと 皆様のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。
市民研究員 田崎 誉代
2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベット共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。多方面に渡る賛助会員様、共想法参加者様、企業関係者様等、ほのぼの研究所の活動の広さが伺える95名の方々に参加をいただき、盛況のうち無事終了いたしました。
講演会は、定刻の13時30分より黒田市民研究員の進行司会に始まり、NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長の開会挨拶に続き、お二方の来賓挨拶をいただきました。千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生の来賓挨拶では、研究者にとって大学を移ることは大きな決意がいるお話、看護学と工学が連携して研究講座が今年4月から開設されたこと、看工連携高齢者支援工学研究室の説明がありました。NPO法人きらりびとみやしろ前理事長 安倍 晨様からは、「ふれあい共想法」を地域福祉役立てることを目的とし、取入れる経過についての説明がありました。そして、招待講演2件、基調講演と進みました。
NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長開会挨拶
千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生
NPO法人きらりびとみやしろ前理事長安倍 晨様
講演会会場の様子
招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
- 正木治恵先生招待講演(リンク)
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生
休憩15分の後、招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベット」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。
アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
- 三宅徳久先生招待講演(リンク)
千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生
最後に基調講演として、千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授、NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長 大武美保子先生が、「写真で見る、ほのぼの研究所の歩み」と題して、当日受付で配布した資料の「特定非営利活動法人ほのぼの研究所5周年史」をもとに説明しました。この5周年史は、初期段階から参加した研究員有志が、記事を集め討議を重ねて完成したものです。最後のページにある編集後記を示し、掲載された5周年史編集担当5名の方々の紹介がありました。ページに沿って大武先生が詳しく説明され、ほのぼの研究所の5年間の歩みが、写真を通して分かりやすく理解されたと思います。そして、ほのぼの研究所賛助会員ならびに市民研究員への参加募集がありました。
千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授
NPO法人ほのぼの研究所代表理事 大武美保子先生
閉会の挨拶では、NPO法人ほのぼの研究所 長谷川多度 副代表理事が、NPO法人設立前から数えて6年間共想法に携わり、思うことを述べました。施設のバリアフリーがあるのはあたりまえだが、日常生活の中には社会的バリアフリー、物的バリアフリーがあり、共想法に出会ったことで、共想法の場がこれらの問題を解決してくれる場面にもなっていると、閉会の挨拶の中で話され、終了しました。
NPO法人ほのぼの研究所 長谷川 多度 副代表理事
講演会は、定刻の13時30分より黒田市民研究員の進行司会に始まり、NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長の開会挨拶に続き、お二方の来賓挨拶をいただきました。千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生の来賓挨拶では、研究者にとって大学を移ることは大きな決意がいるお話、看護学と工学が連携して研究講座が今年4月から開設されたこと、看工連携高齢者支援工学研究室の説明がありました。NPO法人きらりびとみやしろ前理事長 安倍 晨様からは、「ふれあい共想法」を地域福祉役立てることを目的とし、取入れる経過についての説明がありました。そして、招待講演2件、基調講演と進みました。
NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長開会挨拶
千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生
NPO法人きらりびとみやしろ前理事長安倍 晨様
講演会会場の様子
招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
- 正木治恵先生招待講演(リンク)
千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生
休憩15分の後、招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベット」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。
アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
- 三宅徳久先生招待講演(リンク)
千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生
最後に基調講演として、千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授、NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長 大武美保子先生が、「写真で見る、ほのぼの研究所の歩み」と題して、当日受付で配布した資料の「特定非営利活動法人ほのぼの研究所5周年史」をもとに説明しました。この5周年史は、初期段階から参加した研究員有志が、記事を集め討議を重ねて完成したものです。最後のページにある編集後記を示し、掲載された5周年史編集担当5名の方々の紹介がありました。ページに沿って大武先生が詳しく説明され、ほのぼの研究所の5年間の歩みが、写真を通して分かりやすく理解されたと思います。そして、ほのぼの研究所賛助会員ならびに市民研究員への参加募集がありました。
千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授
NPO法人ほのぼの研究所代表理事 大武美保子先生
閉会の挨拶では、NPO法人ほのぼの研究所 長谷川多度 副代表理事が、NPO法人設立前から数えて6年間共想法に携わり、思うことを述べました。施設のバリアフリーがあるのはあたりまえだが、日常生活の中には社会的バリアフリー、物的バリアフリーがあり、共想法に出会ったことで、共想法の場がこれらの問題を解決してくれる場面にもなっていると、閉会の挨拶の中で話され、終了しました。
NPO法人ほのぼの研究所 長谷川 多度 副代表理事
市民研究員 野口宗昭
2013年6月4日から7日まで、富山国際会議場で開催された、人工知能学会に参加したので報告します。ほのぼの研究所からは、大武先生、市民研究員の佐藤和子さん、永田映子が参加しました。昨年山口大会で無事卒業した近未来チャレンジセッションに引き続き、初の取り組みとして国際セッション「COGNITIVE TRAINING AND ASSISTIVE TECHNOLOGY FOR AGING (高齢者の認知機能訓練と支援技術)」が開催されました。私は次回が国際セッションと伺っていたので、自分とは無関係なものと考えておりましたが、英語での発表を勧められチャレンジすることにしました。辞書片手に発音記号を調べるところから始め、文字通り、狐につままれた思いで会場へと向かいました。
第27回人工知能学会富山大会が開催された富山国際会議場
5日午後の部、6日午前の部において、全部で12件の発表がありました。スイス、日本、韓国、インドネシアなどの国々から、国際色豊かな方々が集まりましたが、印象的だったのは、東南アジアの皆様が、母国語のように英語を話されるということでした。
5日午後の部では、最初にスイスのチューリッヒ大学Mike Martin教授の遠隔会議システムskypeを用いた遠隔招待講演があり、去年のクリスマス交流会で聞いたなつかしい声で、機能的生活の質(fQOL)モデルのお話が展開されました。
Mike Martin教授の遠隔招待講演(スライド右上に写っているのがMartin先生)
同じく5日には、私も施設の写真活動について発表させていただきました。直前に風邪をひいたので、滑らかとはいきませんでしたが、原稿を目で追うことだけは何とかできました。英語での発表が人生初という方が、私以外にも数名いらしたので、少し救われました。
報告者の発表
6日午前の部では、最初に韓国の成均館大学Sukhan Lee教授の招待講演がありました。アメリカ滞在の長い先生の英語は、うらやましい位流暢でしたので、生活支援ロボットの写真を拝見しながら、何となく分かったような気分になりました。
Sukhan Lee教授の招待講演
6日午前の部の最後には、大武先生が名古屋のぎんさん姉妹の会話研究について発表されました。NHKの取材映像をまじえて、明るい姉妹の会話が響きました。
ぎんさん姉妹の会話について発表する大武先生(右端)応援団の市民研究員(左端)
セッション終了後、その日に発表された方を中心にして、記念撮影がありました。中央の黒いスーツの方がLee先生です。
国際セッション発表者記念撮影
その後、近くの日本食レストランで、海鮮丼を囲んでの会食がありました。メニューを選びながら、Lee先生が「生の魚も大丈夫です。米国から帰ってきてから、韓国の料理の辛さにはまだ慣れない。」とおっしゃったので、一同爆笑となりました。
国際セッション発表者会食
6日の夕方、会場前の富山城を拝見しようと出かけ、お堀の前で写真と撮っていますと、何やら不思議な物体を発見しました。富山市はガラス産業が盛んだと伺っていましたので、おそらくはガラス製品かと思われます。題名は「ピカソ・銀」とあり、「金」も隣に並んでいました。これもぎんさんの娘4姉妹との、何かのご縁かもしれません。
富山城(左)、彫刻「ピカソ・銀」(右)
第27回人工知能学会富山大会が開催された富山国際会議場
5日午後の部、6日午前の部において、全部で12件の発表がありました。スイス、日本、韓国、インドネシアなどの国々から、国際色豊かな方々が集まりましたが、印象的だったのは、東南アジアの皆様が、母国語のように英語を話されるということでした。
5日午後の部では、最初にスイスのチューリッヒ大学Mike Martin教授の遠隔会議システムskypeを用いた遠隔招待講演があり、去年のクリスマス交流会で聞いたなつかしい声で、機能的生活の質(fQOL)モデルのお話が展開されました。
Mike Martin教授の遠隔招待講演(スライド右上に写っているのがMartin先生)
同じく5日には、私も施設の写真活動について発表させていただきました。直前に風邪をひいたので、滑らかとはいきませんでしたが、原稿を目で追うことだけは何とかできました。英語での発表が人生初という方が、私以外にも数名いらしたので、少し救われました。
報告者の発表
6日午前の部では、最初に韓国の成均館大学Sukhan Lee教授の招待講演がありました。アメリカ滞在の長い先生の英語は、うらやましい位流暢でしたので、生活支援ロボットの写真を拝見しながら、何となく分かったような気分になりました。
Sukhan Lee教授の招待講演
6日午前の部の最後には、大武先生が名古屋のぎんさん姉妹の会話研究について発表されました。NHKの取材映像をまじえて、明るい姉妹の会話が響きました。
ぎんさん姉妹の会話について発表する大武先生(右端)応援団の市民研究員(左端)
セッション終了後、その日に発表された方を中心にして、記念撮影がありました。中央の黒いスーツの方がLee先生です。
国際セッション発表者記念撮影
その後、近くの日本食レストランで、海鮮丼を囲んでの会食がありました。メニューを選びながら、Lee先生が「生の魚も大丈夫です。米国から帰ってきてから、韓国の料理の辛さにはまだ慣れない。」とおっしゃったので、一同爆笑となりました。
国際セッション発表者会食
6日の夕方、会場前の富山城を拝見しようと出かけ、お堀の前で写真と撮っていますと、何やら不思議な物体を発見しました。富山市はガラス産業が盛んだと伺っていましたので、おそらくはガラス製品かと思われます。題名は「ピカソ・銀」とあり、「金」も隣に並んでいました。これもぎんさんの娘4姉妹との、何かのご縁かもしれません。
富山城(左)、彫刻「ピカソ・銀」(右)
市民研究員 永田映子 記
千葉大学大武研究室では、高齢者の共想法形式のグループ会話を盛り上げるロボットを開発しています。ロボットが人間の会話データを利用することで、質の高い会話セラピーを実施する試みは世界初となります。社会的交流の不足は認知症発症と相関があることが知られており、共想法は認知機能の維持向上を図る効果的なグループ会話手法として普及しつつあります。
共想法では、会話記録・実施記録等を通じて、実施したセッションを記録に残しています。記録に基づいて、参加者を盛り上げることのできた高齢者の話を、ロボット研究員「ぼのちゃん」が、ほのぼの研究所で実施している共想法継続コースの話題提供で再利用しました。再利用した話は、NPO法人きらりびとみやしろで実施している共想法の参加者である男性が提供してくださった「どら焼き」、「バナナ」、「筍」、「金環日食」のお話です。
ロボット研究員「ぼのちゃん」が参加した共想法
ロボットに実装した話題の提供者である男性およびロボットが、それぞれ提供した話題によって、参加者から話題提供1 分当たりに笑いをとった回数を下図に示します。ロボットの方が高い頻度で参加者から笑いをとれることがありました。
元の話題提供者とロボットが参加者から笑いをとった回数
本研究では、健常高齢者がロボットを操作できるように開発を進めています。共想法形式のグループ会話でロボットが司会したり、参加したりして、会話を盛り上げるには、熟練した技術が必要とされます。共想法が各地に普及するにつれて、優れた司会者やサポーターがより多く求められることが予想されます。優れた発言・スキルをロボットに実装することで、様々な場所で質の高いサービスの提供が可能になります。ロボットで好印象だった発言等を自分でも使うようになり、共想法をさらに楽しむ気持ちを持ったという感想を、ロボットを操作した研究員よりいただきました。
共想法に参加するロボットについて、解決すべきいくつかの問題があります。参加者の皆様より得られた御意見は次の通りです。
1)ロボットの音声は低い声の方が良いが、抑揚・方言が無いと面白みに欠ける。
2)参加者の間にロボットを置くと、参加者がロボットを見ない。会場前方のスクリーン側に置いてほしい。
頂いたご意見、ご感想とデータを基に、共想法をサポートするロボットの開発を進め、ロボットを活用して認知機能の訓練ができるようにしたいと考えております。
共想法では、会話記録・実施記録等を通じて、実施したセッションを記録に残しています。記録に基づいて、参加者を盛り上げることのできた高齢者の話を、ロボット研究員「ぼのちゃん」が、ほのぼの研究所で実施している共想法継続コースの話題提供で再利用しました。再利用した話は、NPO法人きらりびとみやしろで実施している共想法の参加者である男性が提供してくださった「どら焼き」、「バナナ」、「筍」、「金環日食」のお話です。
ロボット研究員「ぼのちゃん」が参加した共想法
ロボットに実装した話題の提供者である男性およびロボットが、それぞれ提供した話題によって、参加者から話題提供1 分当たりに笑いをとった回数を下図に示します。ロボットの方が高い頻度で参加者から笑いをとれることがありました。
元の話題提供者とロボットが参加者から笑いをとった回数
本研究では、健常高齢者がロボットを操作できるように開発を進めています。共想法形式のグループ会話でロボットが司会したり、参加したりして、会話を盛り上げるには、熟練した技術が必要とされます。共想法が各地に普及するにつれて、優れた司会者やサポーターがより多く求められることが予想されます。優れた発言・スキルをロボットに実装することで、様々な場所で質の高いサービスの提供が可能になります。ロボットで好印象だった発言等を自分でも使うようになり、共想法をさらに楽しむ気持ちを持ったという感想を、ロボットを操作した研究員よりいただきました。
共想法に参加するロボットについて、解決すべきいくつかの問題があります。参加者の皆様より得られた御意見は次の通りです。
1)ロボットの音声は低い声の方が良いが、抑揚・方言が無いと面白みに欠ける。
2)参加者の間にロボットを置くと、参加者がロボットを見ない。会場前方のスクリーン側に置いてほしい。
頂いたご意見、ご感想とデータを基に、共想法をサポートするロボットの開発を進め、ロボットを活用して認知機能の訓練ができるようにしたいと考えております。
千葉大学大武研究室一期生 山口健太
2013年3月12日から14日まで2泊3日の旅です。研修は13日、朝9時から夜7時まででした。参加メンバーは大武先生、千葉大学4年生の山口健太さん、動画を撮影する志茂さん、記録担当の田口です。
研修日3月13日(水)強風で大雨、気温19℃ <長崎は今日も雨だった>
研修目的は、軽度認知症の方を対象とする共想法の効果的な実施方法を検討するために、脳リハビリ外来に通院する、患者さんと実施者の一日を動画記録に撮ることです。午後は軽度アルツハイマー型認知症で脳リハビリ外来に通う女性2名、男性1名、合計3名の患者さんが参加する共想法の撮影があります。強風雨の中、10名近い患者さんが集まりました。
9時30分から12時迄、午前中のリハビリです。
パソコンに取り込んだ桃の花を題材に患者さんと話し合う小縫好織奪
看護師さんから血圧の測定を受け、計算ドリル、次に作業療法士さんの合図で発声練習、音読、早口言葉を全員で唱和します。2グループに分かれ、片方は椅子に腰かけたまま体操をするグループです。もう片方はパソコンに取り込んだ写真を見て話し合うグループで、回想法をします。休憩のあと、夏目漱石作「三四郎」の部分を音読、スタッフの解説と質問で患者さんと問答して理解を深めます。午前中のみリハビリへ参加する患者さんは昼前に帰宅、午後から共想法または脳トレに参加する患者さんは、テーブルを囲んで昼食です。
全員が声を揃えて発声練習をします。担当は岩下スタッフ
朝一番、志茂さんはカメラの位置を確かめ設置して、早速撮影にかかります。患者さんに刺激を与えないように姿勢を低くしての撮影です。
患者さんは全体に静かで、大声を出すなど他の方の迷惑になるような方はいません。発声練習の「音読」「早口言葉」ではスタッフが「ゆっくりでいいからはっきり読んでください」と言います。活舌をよくする練習は声がよく揃っていました。「今日は何年何月何日何曜日でしょうか」はとても大事な質問です。
花を当てるクイズではたまたま花瓶に活けてあったボケの一枝が話題になりました。患者Bさん「ボケの花、名前が気の毒だわ」患者Cさん「この頃は(認知症を)ボケといわないのよ」患者Bさん「それでも名前が気のどく」とボケの花の名前にこだわっていました。
2時からは、3人の軽度アルツハイマー型認知症患者さんが参加する共想法です。ロボット研究員ぼのちゃんも飛び入り参加します。
1週間前に撮った写真の小道具をのせたワゴン
司会者の阿南さんが手早くパソコン、プロジェクター等の準備を完了。記録者と副司会者を兼ねる小砲気鵑、小道具を乗せたワゴンを引いて部屋に来ました。補助司会者の岩下さんが参加者3名と入室します。ぼのちゃんの担当は山口さんです。見学は名誉院長の辻畑先生、大武先生、田口です。
共想法が始まる前に司会者が必ず参加者に伝える言葉があります:「これから共想法をします。共に想うと書きます。みんなと一緒に想い合う、撮った写真を見ながら話し合いましょう。テーマは日本の行事です。」なお、テーマは毎月変わります。岩下さんの指導で発声練習は音読と早口言葉です。「バッチリ声が出ていましたよ」と参加者を励まします。次のフェイススケールは、にこにこ顔から泣いている顔まで6つ並んでいます。「皆さんは今どのような気持ちですか。あまり考え込まないで自分の気持ちに近い顔の番号に○を付けてください。」と述べ、用紙を回収します。
機材のセッティングをしながら打ち合わせをする阿南さん・小砲気鵝志茂さん
司会者は言います、「今日はお客様が来ています。ぼのちゃん自己紹介してください」。いよいよ共想法開始です。参加者の一人Aさんは聞いてもらいたい話を、唐突に何度も話し始めるので、その都度司会者は「今は○○の話をしていますからね。」ときっぱり伝えます。副司会者は参加者の撮った道具類をワゴンの上から取り出して示します。参加者の間に入った補助司会者は、気配りをして参加者に発言を促し又見守りますが、今日はお客様があり、皆さんのテンションが上がっていることもあって、促しはありません。参加者のBさんは午前中のテレビによるクイズの都道府県問題にもよく答えていましたし、産地の名産品もよく知っていて、ほとんどの場面でリーダーシップをとっていました。そのBさんが共想法の最後に司会者が「月見団子とすすきの写真はBさんが撮りました」と言うと「これ!わたしが撮ったのですか」といいました。「先週撮りましたね」と言われても全く思い出せない様子でした。
患者さんのリハビリ共想法風景
ぼのちゃんの感想を聞かれると、Aさんは「まあまあ」あとのお二人は「可愛かった」「よかった」とのこと。ぼのちゃんのベストを見て「かっこいい。長崎では毛皮はちょっとね。千葉は寒いのですか」とBさん。
一度話しだしたら止まらないBさんは、とくによく話されました。冗談も分かるし認知症の症状が感じられないのです。大武先生が、「どうして認知症がわかったのでしょうか」と聞きましたら「ちょっと気になって外来に行ったそうです」とスタッフが答えてくださいました。
夕食の時、向かい側にいらした名誉院長の辻畑先生に私が質問しました。「私が認知症を心配して病院に行った時に、どのようにして診断されるのでしょうか。」「あなたの日常生活をよく分かっている方が同行されるのがいいでしょう。この頃あなたの日常生活で、以前と違ったことを教えてくださいと聞きます。あなたは変わったことはない、物忘れがあるくらいですと答えるでしょう。同行者がいろいろ気付いたことを言います。あなたはその一言ずつに反論し、否定します。自分を正当化します。これが認知症の特徴です。」なるほど、自分では気が付かないのだと思いました。
実りの多い長い1日研修でした。リハビリとして行う共想法の難しさと、取り組んでいる病院・スタッフの研究熱心さには頭が下がりました。長崎北病院の脳リハビリ外来に通う患者さんは幸せだと思いました。認知症ができるだけ進みませんように願っております。
開花の季節にちょうど重なったので、14日は3時間ほどハウステンボスに立ち寄り、チューリップ畑を見て帰りました。初めて行ったハウステンボスの写真をご覧ください。
晴れて満開のチューリップが見事でした
研修日3月13日(水)強風で大雨、気温19℃ <長崎は今日も雨だった>
研修目的は、軽度認知症の方を対象とする共想法の効果的な実施方法を検討するために、脳リハビリ外来に通院する、患者さんと実施者の一日を動画記録に撮ることです。午後は軽度アルツハイマー型認知症で脳リハビリ外来に通う女性2名、男性1名、合計3名の患者さんが参加する共想法の撮影があります。強風雨の中、10名近い患者さんが集まりました。
9時30分から12時迄、午前中のリハビリです。
パソコンに取り込んだ桃の花を題材に患者さんと話し合う小縫好織奪
看護師さんから血圧の測定を受け、計算ドリル、次に作業療法士さんの合図で発声練習、音読、早口言葉を全員で唱和します。2グループに分かれ、片方は椅子に腰かけたまま体操をするグループです。もう片方はパソコンに取り込んだ写真を見て話し合うグループで、回想法をします。休憩のあと、夏目漱石作「三四郎」の部分を音読、スタッフの解説と質問で患者さんと問答して理解を深めます。午前中のみリハビリへ参加する患者さんは昼前に帰宅、午後から共想法または脳トレに参加する患者さんは、テーブルを囲んで昼食です。
全員が声を揃えて発声練習をします。担当は岩下スタッフ
朝一番、志茂さんはカメラの位置を確かめ設置して、早速撮影にかかります。患者さんに刺激を与えないように姿勢を低くしての撮影です。
患者さんは全体に静かで、大声を出すなど他の方の迷惑になるような方はいません。発声練習の「音読」「早口言葉」ではスタッフが「ゆっくりでいいからはっきり読んでください」と言います。活舌をよくする練習は声がよく揃っていました。「今日は何年何月何日何曜日でしょうか」はとても大事な質問です。
花を当てるクイズではたまたま花瓶に活けてあったボケの一枝が話題になりました。患者Bさん「ボケの花、名前が気の毒だわ」患者Cさん「この頃は(認知症を)ボケといわないのよ」患者Bさん「それでも名前が気のどく」とボケの花の名前にこだわっていました。
2時からは、3人の軽度アルツハイマー型認知症患者さんが参加する共想法です。ロボット研究員ぼのちゃんも飛び入り参加します。
1週間前に撮った写真の小道具をのせたワゴン
司会者の阿南さんが手早くパソコン、プロジェクター等の準備を完了。記録者と副司会者を兼ねる小砲気鵑、小道具を乗せたワゴンを引いて部屋に来ました。補助司会者の岩下さんが参加者3名と入室します。ぼのちゃんの担当は山口さんです。見学は名誉院長の辻畑先生、大武先生、田口です。
共想法が始まる前に司会者が必ず参加者に伝える言葉があります:「これから共想法をします。共に想うと書きます。みんなと一緒に想い合う、撮った写真を見ながら話し合いましょう。テーマは日本の行事です。」なお、テーマは毎月変わります。岩下さんの指導で発声練習は音読と早口言葉です。「バッチリ声が出ていましたよ」と参加者を励まします。次のフェイススケールは、にこにこ顔から泣いている顔まで6つ並んでいます。「皆さんは今どのような気持ちですか。あまり考え込まないで自分の気持ちに近い顔の番号に○を付けてください。」と述べ、用紙を回収します。
機材のセッティングをしながら打ち合わせをする阿南さん・小砲気鵝志茂さん
司会者は言います、「今日はお客様が来ています。ぼのちゃん自己紹介してください」。いよいよ共想法開始です。参加者の一人Aさんは聞いてもらいたい話を、唐突に何度も話し始めるので、その都度司会者は「今は○○の話をしていますからね。」ときっぱり伝えます。副司会者は参加者の撮った道具類をワゴンの上から取り出して示します。参加者の間に入った補助司会者は、気配りをして参加者に発言を促し又見守りますが、今日はお客様があり、皆さんのテンションが上がっていることもあって、促しはありません。参加者のBさんは午前中のテレビによるクイズの都道府県問題にもよく答えていましたし、産地の名産品もよく知っていて、ほとんどの場面でリーダーシップをとっていました。そのBさんが共想法の最後に司会者が「月見団子とすすきの写真はBさんが撮りました」と言うと「これ!わたしが撮ったのですか」といいました。「先週撮りましたね」と言われても全く思い出せない様子でした。
患者さんのリハビリ共想法風景
ぼのちゃんの感想を聞かれると、Aさんは「まあまあ」あとのお二人は「可愛かった」「よかった」とのこと。ぼのちゃんのベストを見て「かっこいい。長崎では毛皮はちょっとね。千葉は寒いのですか」とBさん。
一度話しだしたら止まらないBさんは、とくによく話されました。冗談も分かるし認知症の症状が感じられないのです。大武先生が、「どうして認知症がわかったのでしょうか」と聞きましたら「ちょっと気になって外来に行ったそうです」とスタッフが答えてくださいました。
夕食の時、向かい側にいらした名誉院長の辻畑先生に私が質問しました。「私が認知症を心配して病院に行った時に、どのようにして診断されるのでしょうか。」「あなたの日常生活をよく分かっている方が同行されるのがいいでしょう。この頃あなたの日常生活で、以前と違ったことを教えてくださいと聞きます。あなたは変わったことはない、物忘れがあるくらいですと答えるでしょう。同行者がいろいろ気付いたことを言います。あなたはその一言ずつに反論し、否定します。自分を正当化します。これが認知症の特徴です。」なるほど、自分では気が付かないのだと思いました。
実りの多い長い1日研修でした。リハビリとして行う共想法の難しさと、取り組んでいる病院・スタッフの研究熱心さには頭が下がりました。長崎北病院の脳リハビリ外来に通う患者さんは幸せだと思いました。認知症ができるだけ進みませんように願っております。
開花の季節にちょうど重なったので、14日は3時間ほどハウステンボスに立ち寄り、チューリップ畑を見て帰りました。初めて行ったハウステンボスの写真をご覧ください。
晴れて満開のチューリップが見事でした
市民研究員 田口良江記
ほのぼの研究所では、2009年度4月から公式ホームページのブログを開設して以来、毎週日曜ごとに更新を行っています。ブログの更新の準備や作業は、現在、研究員がチームを組み、6チーム12名にて交代で担当しています。記載記事は、共想法で出された面白いお話や、素敵な写真にコメントを付けて載せます。また、ほのぼの研究所での行事や講座の実施報告なども掲載しますので、なかなか大変な作業です。
私たちは、普段ホームページは見ますが、ホームページの更新や投稿などは、あまりしませんので、すごく新鮮に見えます。掲載途中で、手順が分からなくなったり、うまく写真が入らなかったり、悪戦苦闘をしながらブログ更新ができた時の喜びや安堵感が、何とも言えない誇らしさを感じます。
我々高齢者は、常に何かの物ごとに取り組んで、それを達成していくことで、これからの長寿社会で健康に過ごしていけると思います。
☆以下は、2012年度ほの研ブログで掲載した共想法の中からピックアップしたものです。
<ひ孫の浴衣>
日ごろは生意気な口を利くひ孫も浴衣を着るとおしとやかになります。「ほれ、写真を撮ってやるから、後ろを向いて。」と言いながらパチリと一枚。最近の浴衣の流行は私にはよく分かりませんが、良い記念になって写真をやっていると楽しいです。
ひ孫の浴衣
コメント:市民研究員 E.N.さん
今年94歳のUさんはデジカメ歴3年のベテランカメラ女子です。ひ孫さんはバレーも習っている容姿端麗のお嬢さん、浴衣姿はフォトジェニック賞!これからもいい写真を撮られると思いますので皆様ご期待下さい。
<柳屋の鯛焼き>
人形町柳屋の鯛焼き、年間通して販売しているが、やはり鯛焼きは冬を感じる。真っ赤に熾きた炭火の上でコロコロ回しながら焼いていく柳屋の鯛焼きは、天然ものであると言った人がいる。鯛焼きに天然&養殖も有るの? ネットで検索、有りました、養殖は機械で流れ作業でつくる、だから餡子はお腹だけ入っている。そう言えば柳屋の鯛焼きは尾っぽまで餡子が詰まっていた。
季節を感じるもの
コメント:市民研究員 M.N.さん
鯛焼きに養殖ものと天然ものがあるとは?全員大爆笑でした。また、S.Sさん楽しいお話を聞かせてください。
<土手の朝もや>
まだまだ日中は猛暑に見舞われることの多かった9月の半ば、散歩途中の土手の道に差し掛かると辺り一面が白い朝もやに包まれていました。いつもの風景とはまるで異なり、自然の織りなす情景にしばし足をとめました。“田んぼの稲が実って、朝もやがかかると秋だよ”と聞かされた昔のことなど思い起こしました。
土手の朝もや
コメント:市民研究員 S.K.さん
そっと近づく秋をとらえたとても良い写真ですね。私も時々犬を連れて土手に散歩に行きますが、四季折々の自然の変化を感じるとても良い場所だと思っています。
私たちは、普段ホームページは見ますが、ホームページの更新や投稿などは、あまりしませんので、すごく新鮮に見えます。掲載途中で、手順が分からなくなったり、うまく写真が入らなかったり、悪戦苦闘をしながらブログ更新ができた時の喜びや安堵感が、何とも言えない誇らしさを感じます。
我々高齢者は、常に何かの物ごとに取り組んで、それを達成していくことで、これからの長寿社会で健康に過ごしていけると思います。
市民研究員 黒田征二 記
☆以下は、2012年度ほの研ブログで掲載した共想法の中からピックアップしたものです。
<ひ孫の浴衣>
日ごろは生意気な口を利くひ孫も浴衣を着るとおしとやかになります。「ほれ、写真を撮ってやるから、後ろを向いて。」と言いながらパチリと一枚。最近の浴衣の流行は私にはよく分かりませんが、良い記念になって写真をやっていると楽しいです。
マカベ共想法参加者 U.H.さん
ひ孫の浴衣
コメント:市民研究員 E.N.さん
今年94歳のUさんはデジカメ歴3年のベテランカメラ女子です。ひ孫さんはバレーも習っている容姿端麗のお嬢さん、浴衣姿はフォトジェニック賞!これからもいい写真を撮られると思いますので皆様ご期待下さい。
<柳屋の鯛焼き>
人形町柳屋の鯛焼き、年間通して販売しているが、やはり鯛焼きは冬を感じる。真っ赤に熾きた炭火の上でコロコロ回しながら焼いていく柳屋の鯛焼きは、天然ものであると言った人がいる。鯛焼きに天然&養殖も有るの? ネットで検索、有りました、養殖は機械で流れ作業でつくる、だから餡子はお腹だけ入っている。そう言えば柳屋の鯛焼きは尾っぽまで餡子が詰まっていた。
きらりびと第1チーム S.S.さん
季節を感じるもの
コメント:市民研究員 M.N.さん
鯛焼きに養殖ものと天然ものがあるとは?全員大爆笑でした。また、S.Sさん楽しいお話を聞かせてください。
<土手の朝もや>
まだまだ日中は猛暑に見舞われることの多かった9月の半ば、散歩途中の土手の道に差し掛かると辺り一面が白い朝もやに包まれていました。いつもの風景とはまるで異なり、自然の織りなす情景にしばし足をとめました。“田んぼの稲が実って、朝もやがかかると秋だよ”と聞かされた昔のことなど思い起こしました。
市民研究員 H.T.さん
土手の朝もや
コメント:市民研究員 S.K.さん
そっと近づく秋をとらえたとても良い写真ですね。私も時々犬を連れて土手に散歩に行きますが、四季折々の自然の変化を感じるとても良い場所だと思っています。
ほのぼの研究所では、2009年度より、年3回のペースで、ニュースレター「ほの研通信」を発行しています。2012年度は、2012年5月、9月、2013年1月の3回、発行しました。
<ほの研通信第10号(2012年5月)>
5月号では、新年度の取組方針と前年度実施の長崎北病院での取り組みを、メイン記事として発行しました。トピックニュースとしては、当研究所大武美保子代表理事が東京大学から千葉大学へ准教授として移籍したのに伴い、ほのぼの研究所の移転を行ったことがあります。
- ほの研通信第10号,ほのぼの研究所,Vol.10, 2012.
【長崎北病院関係】
スクェアーステップを踏む
会議室での共想法の様子
トレーニング室での共想法の様子
<ほの研通信第11号(2012年9月)>
9月号では、7月に開催された移籍記念講演会の報告と、6月に行われた人工知能学会での研究発表の記事をメインに編集しました。
- ほの研通信第11号,ほのぼの研究所,Vol.11, 2012.
【移籍記念講演会関係】
横手幸太郎教授ご講演
宮崎良文教授ご講演
大武先生講演 これからの5年
「ほのちゃん」と交流会の様子
【人工知能学会関係】
壇上で発表する市民研究員 佐藤さん
表彰式にて近未来チャレンジ卒業を表彰される大武先生
近未来チャレンジセッション終了後の卒業記念撮影
<ほの研通信第12号(2013年1月)>
1月号では、毎年恒例の参加者の皆様がサンタクロースになって、楽しく過ごすことのできるクリスマス講演会・交流会の記事と、柏市社会福祉協議会、プロジェクトTへの出前講座の実施報告記事をメインに掲載しました。
この回より掲載方法を、縦書きより横書きに変更しての編集になりました。これにより編集がしやすくなったようにも思えます。
- ほの研通信第12号,ほのぼの研究所,Vol.12, 2012.
【クリスマス講演会・交流会関係】
開会挨拶 ほのぼの研究所 長谷川多度事務局長
来賓挨拶 柏市医師会前会長 宮地直丸先生
乾杯の音頭 産業技術総合研究所主任研究員 麻生英樹先生
スクリーン上、マグカップで乾杯する
スイス チューリッヒ大学マイク・マーティン教授
会場での乾杯の様子
招待ビデオ講演 マイク・マーティン先生
基調講演 大武美保子先生
クリスマス講演会の会場の様子
【柏市社会福祉協議会関係】
ロボット研究員「ほのちゃん」を紹介する大武先生
【市民グループ プロジェクトT 出前講座関係】
説明を聞く参加者
共想法に初めて参加するプロジェクトTのメンバー
2013年度より、今までの編集方針を変えて編集委員会を作り、ここで討議し掲載記事の検討をしてから制作に当たるようにしました。
こうすることで、発行に参加する皆さんの脳の活性化を図り、一人でも多く認知症の予防につなげていきたいと思っています。このことは、ほのぼの研究所の理念にも合っていると考えます。
将来は広く海外の皆さんにも読んで頂けるよう、英文化を計画しております。
<ほの研通信第10号(2012年5月)>
5月号では、新年度の取組方針と前年度実施の長崎北病院での取り組みを、メイン記事として発行しました。トピックニュースとしては、当研究所大武美保子代表理事が東京大学から千葉大学へ准教授として移籍したのに伴い、ほのぼの研究所の移転を行ったことがあります。
- ほの研通信第10号,ほのぼの研究所,Vol.10, 2012.
【長崎北病院関係】
スクェアーステップを踏む
会議室での共想法の様子
トレーニング室での共想法の様子
<ほの研通信第11号(2012年9月)>
9月号では、7月に開催された移籍記念講演会の報告と、6月に行われた人工知能学会での研究発表の記事をメインに編集しました。
- ほの研通信第11号,ほのぼの研究所,Vol.11, 2012.
【移籍記念講演会関係】
横手幸太郎教授ご講演
宮崎良文教授ご講演
大武先生講演 これからの5年
「ほのちゃん」と交流会の様子
【人工知能学会関係】
壇上で発表する市民研究員 佐藤さん
表彰式にて近未来チャレンジ卒業を表彰される大武先生
近未来チャレンジセッション終了後の卒業記念撮影
<ほの研通信第12号(2013年1月)>
1月号では、毎年恒例の参加者の皆様がサンタクロースになって、楽しく過ごすことのできるクリスマス講演会・交流会の記事と、柏市社会福祉協議会、プロジェクトTへの出前講座の実施報告記事をメインに掲載しました。
この回より掲載方法を、縦書きより横書きに変更しての編集になりました。これにより編集がしやすくなったようにも思えます。
- ほの研通信第12号,ほのぼの研究所,Vol.12, 2012.
【クリスマス講演会・交流会関係】
開会挨拶 ほのぼの研究所 長谷川多度事務局長
来賓挨拶 柏市医師会前会長 宮地直丸先生
乾杯の音頭 産業技術総合研究所主任研究員 麻生英樹先生
スクリーン上、マグカップで乾杯する
スイス チューリッヒ大学マイク・マーティン教授
会場での乾杯の様子
招待ビデオ講演 マイク・マーティン先生
基調講演 大武美保子先生
クリスマス講演会の会場の様子
【柏市社会福祉協議会関係】
ロボット研究員「ほのちゃん」を紹介する大武先生
【市民グループ プロジェクトT 出前講座関係】
説明を聞く参加者
共想法に初めて参加するプロジェクトTのメンバー
2013年度より、今までの編集方針を変えて編集委員会を作り、ここで討議し掲載記事の検討をしてから制作に当たるようにしました。
こうすることで、発行に参加する皆さんの脳の活性化を図り、一人でも多く認知症の予防につなげていきたいと思っています。このことは、ほのぼの研究所の理念にも合っていると考えます。
将来は広く海外の皆さんにも読んで頂けるよう、英文化を計画しております。
市民研究員 根岸勝壽記
国民的人気を博した長寿の双子姉妹、きんさん、ぎんさん。ぎんさんの娘・四姉妹のおしゃべりが面白いと注目を集めています。その面白さのなぞ解きをするNHKの取材に対応したことがきっかけで、会話を分析し、実際にお会いし、共想法ならびに開発中の会話支援ロボットを体験頂く機会を得ました。周囲の話をよく聞きながら同時に発言を考え、発言のバランスを取りながら頻繁に話者が入れ替わる、認知機能をフル活用する必要がある会話を日々実践されていることが分かりました。四姉妹というロールモデルを得て、ますます面白くて役に立つ技術を開発して参りたいと意を新たにしました。
ぎんさんの娘・四姉妹の皆さんとちゃぶ台を囲む
ぎんさんの娘・四姉妹の皆さんとちゃぶ台を囲む
代表理事 大武美保子記