ほの研ブログ - 旅行記カテゴリのエントリ
2023年9月15〜17日に新潟市朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターにて、第12回日本認知症予防学会が開催されました。会場はガラス張りの建物で、広々として気分が良いところでした。
朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター
初日の15日にはメインホールで、大武美保子先生がシンポジウム1「次世代認知症診療セッション」に参加され、認知症予防とAIについて講演されました。認知症予防学会らしく、若い世代への認知症予防への取り組みに注目が集まっていました。座長は、2020年のほのぼの研究所のクリスマス講演会に招待講演講師としてご登壇いただいた、北九州市の、医療法人ふらて会 西野病院の西野憲史先生と、大分大学医学部神経内科の木村成志先生でした。
大武先生講演
私は「コロナ禍における会話支援技術共想法の介護施設における実践: 通所者と入所者の認知機能と満足度に関する考察」と題して、マカベシルバートピアにおける共想法について、主にコロナ禍における活動についてポスター発表をさせていただきました。ポスター会場設営の際には、椅子の上でよろよろしていた私を見かねたのでしょうか、北海道の二人のナースが声をかけて手伝って下さり、すっかり仕上げることができました。
ポスターセッション
初日には気が付かなかったのですが、会場入り口に大きな水槽があり、中にはきらびやかな錦鯉が優雅に泳いでいました。お土産売り場の笹団子にばかり気をとられて、うっかり素敵な鯉を見逃すところでした。
新潟の錦鯉
予想に反して新潟はかなり暑かったにもかかわらず、色鮮やかなお祭りの恰好をした若い人達が大通りを元気よく歩いていました。新潟市では9月16〜18日、にいがた総おどり祭が開催されたようでしたが、残念ながら踊りは見逃してしまいました。新潟は美味しいものの宝庫ですので、何を選んだら良いやらお土産選びが大変でした。
朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター
初日の15日にはメインホールで、大武美保子先生がシンポジウム1「次世代認知症診療セッション」に参加され、認知症予防とAIについて講演されました。認知症予防学会らしく、若い世代への認知症予防への取り組みに注目が集まっていました。座長は、2020年のほのぼの研究所のクリスマス講演会に招待講演講師としてご登壇いただいた、北九州市の、医療法人ふらて会 西野病院の西野憲史先生と、大分大学医学部神経内科の木村成志先生でした。
大武先生講演
私は「コロナ禍における会話支援技術共想法の介護施設における実践: 通所者と入所者の認知機能と満足度に関する考察」と題して、マカベシルバートピアにおける共想法について、主にコロナ禍における活動についてポスター発表をさせていただきました。ポスター会場設営の際には、椅子の上でよろよろしていた私を見かねたのでしょうか、北海道の二人のナースが声をかけて手伝って下さり、すっかり仕上げることができました。
ポスターセッション
初日には気が付かなかったのですが、会場入り口に大きな水槽があり、中にはきらびやかな錦鯉が優雅に泳いでいました。お土産売り場の笹団子にばかり気をとられて、うっかり素敵な鯉を見逃すところでした。
新潟の錦鯉
予想に反して新潟はかなり暑かったにもかかわらず、色鮮やかなお祭りの恰好をした若い人達が大通りを元気よく歩いていました。新潟市では9月16〜18日、にいがた総おどり祭が開催されたようでしたが、残念ながら踊りは見逃してしまいました。新潟は美味しいものの宝庫ですので、何を選んだら良いやらお土産選びが大変でした。
市民研究員・マカベシルバートピア共想法実践者 永田 映子
2019年3月7日から8日にかけて、だんぢり祭りやNHK連続テレビ小説「カーネーション」で有名な大阪府岸和田市にある、野花ヘルスプロモート(以下、略して野花)を訪問しましたのでご報告させていただきます。
報告者はほのぼの研究所の市民研究員ですが、協働事業者である野花の担当として2015年12月より3回ほどお邪魔しています。今回は司会ロボットぼのちゃんをご披露し、その操作を覚えていただくことと、各部署の責任者に、会話支援手法、共想法を理解していただくという目標がありました。そのために、大武先生、理研の田村さん、永田の3名で、東京駅から難波を経由して岸和田へ電車で向かいました。
7日は朝9時20分の新幹線に乗り、昼食は車内で駅弁を楽しみました。午後1時半に岸和田駅前のホテルで待ち合わせをした在宅統括責任者の正木さんのご案内で、有料老人ホーム喜平久米田、のばなデイサービスセンターを見学しました。正木さんが責任者であるのばなデイサービスセンターは、最近完成した明るい雰囲気の建物で、白い床板が印象的でした。お風呂以外に足湯もありましたし、カラフルなトイレやカフェ風の厨房はとてもおしゃれでした。
のばなデイサービスセンター カフェ風の厨房
最後のサービス付き高齢者向け住宅のばなの見学のあと、ロボットの操縦講習会を田村さんの指導で実施しました。正木さんと、サ高住施設長の福濱さんが講習を受けられ、熱心にビデオを撮影されていました。
ロボットの操縦講習会
次の8日は昨日と同じ会場で大武先生の講演会がありました。講演はのばな各部署責任者向けでしたので、代表の冨田さん、前日より引き続きの正木さん、福濱さんをはじめ、施設統括責任者の岡田さん、サ高住施設長の福濱さん、喜平久米田施設長の瀧川さん、ケアマネ管理者の信貴さん、訪問看護管理者の南木さん、渉外担当の原田さん、MS事業部、臨床心理士の大村さん、篠倉さん、藤本さんが参加されました。
大武先生講演会
講演会では先生のご研究の経緯、今後の展望をお伝えしましたので、興味津々の参加者の皆様は熱心に聴講されていました。それぞれ簡単な感想を述べていただき、その後11時ごろからぼのちゃんの司会による共想法が始まりました。ぼのちゃんは特に女性に人気があり、皆さんスマホで写真を撮りながらぼのちゃんに呼び掛けていました。
参加者は上の方々のなかから選ばれた5名の皆様、技術指導は田村さん、ぼのちゃんによる司会のセッションは終始大変和やかな雰囲気で進みました。写真はそれぞれ1枚、話題提供1分、質疑応答2分で、合計15分ほどかかりました。
野花共想法
大阪の皆様はさすがに話の盛り上げ方をご存知で、笑いとユーモアの絶えない生き生きとした共想法となりました。臨床心理士の皆様からは、色々な場所でやってみたいという感想をいただきました。筆者も同じように高齢者施設で働く者として、皆様の仕事に対する真摯な態度や明るい雰囲気に大いに刺激を受けました。共想法についての活発な質疑応答がなされたのち、12時過ぎに研修は無事終了しました。参加者のある女性が、ぼのちゃんや大武先生の存在自体が癒しだとおっしゃっていたのがとても嬉しかったです。
質疑応答風景
今回の訪問では新しい施設を見学させていただき、講演会では冨田代表をはじめ皆様の吸収力と尽きないエネルギーに圧倒されました。施設の看板にNobana inn Day Service Clubという英語表記をみつけた時は、まるでハワイにいるような気分になり、野花ヘルスプロモートの今後の展開がとても楽しみになりました。
デイサービスセンター玄関
ぼのちゃんという強力な助人を得て、忙しくとも学びを重ねていく若い方々の積極的な姿勢を拝見して、私もぼやぼやしてはいられないと思った次第です。また私の経験が多少なりともお役にたてるのであれば、今後とも尽力させていただきたく思います。
報告者はほのぼの研究所の市民研究員ですが、協働事業者である野花の担当として2015年12月より3回ほどお邪魔しています。今回は司会ロボットぼのちゃんをご披露し、その操作を覚えていただくことと、各部署の責任者に、会話支援手法、共想法を理解していただくという目標がありました。そのために、大武先生、理研の田村さん、永田の3名で、東京駅から難波を経由して岸和田へ電車で向かいました。
7日は朝9時20分の新幹線に乗り、昼食は車内で駅弁を楽しみました。午後1時半に岸和田駅前のホテルで待ち合わせをした在宅統括責任者の正木さんのご案内で、有料老人ホーム喜平久米田、のばなデイサービスセンターを見学しました。正木さんが責任者であるのばなデイサービスセンターは、最近完成した明るい雰囲気の建物で、白い床板が印象的でした。お風呂以外に足湯もありましたし、カラフルなトイレやカフェ風の厨房はとてもおしゃれでした。
のばなデイサービスセンター カフェ風の厨房
最後のサービス付き高齢者向け住宅のばなの見学のあと、ロボットの操縦講習会を田村さんの指導で実施しました。正木さんと、サ高住施設長の福濱さんが講習を受けられ、熱心にビデオを撮影されていました。
ロボットの操縦講習会
次の8日は昨日と同じ会場で大武先生の講演会がありました。講演はのばな各部署責任者向けでしたので、代表の冨田さん、前日より引き続きの正木さん、福濱さんをはじめ、施設統括責任者の岡田さん、サ高住施設長の福濱さん、喜平久米田施設長の瀧川さん、ケアマネ管理者の信貴さん、訪問看護管理者の南木さん、渉外担当の原田さん、MS事業部、臨床心理士の大村さん、篠倉さん、藤本さんが参加されました。
大武先生講演会
講演会では先生のご研究の経緯、今後の展望をお伝えしましたので、興味津々の参加者の皆様は熱心に聴講されていました。それぞれ簡単な感想を述べていただき、その後11時ごろからぼのちゃんの司会による共想法が始まりました。ぼのちゃんは特に女性に人気があり、皆さんスマホで写真を撮りながらぼのちゃんに呼び掛けていました。
参加者は上の方々のなかから選ばれた5名の皆様、技術指導は田村さん、ぼのちゃんによる司会のセッションは終始大変和やかな雰囲気で進みました。写真はそれぞれ1枚、話題提供1分、質疑応答2分で、合計15分ほどかかりました。
野花共想法
大阪の皆様はさすがに話の盛り上げ方をご存知で、笑いとユーモアの絶えない生き生きとした共想法となりました。臨床心理士の皆様からは、色々な場所でやってみたいという感想をいただきました。筆者も同じように高齢者施設で働く者として、皆様の仕事に対する真摯な態度や明るい雰囲気に大いに刺激を受けました。共想法についての活発な質疑応答がなされたのち、12時過ぎに研修は無事終了しました。参加者のある女性が、ぼのちゃんや大武先生の存在自体が癒しだとおっしゃっていたのがとても嬉しかったです。
質疑応答風景
今回の訪問では新しい施設を見学させていただき、講演会では冨田代表をはじめ皆様の吸収力と尽きないエネルギーに圧倒されました。施設の看板にNobana inn Day Service Clubという英語表記をみつけた時は、まるでハワイにいるような気分になり、野花ヘルスプロモートの今後の展開がとても楽しみになりました。
デイサービスセンター玄関
ぼのちゃんという強力な助人を得て、忙しくとも学びを重ねていく若い方々の積極的な姿勢を拝見して、私もぼやぼやしてはいられないと思った次第です。また私の経験が多少なりともお役にたてるのであれば、今後とも尽力させていただきたく思います。
市民研究員 永田映子
2016年9月14日から1週間、鹿児島県出水郡長島町の地域活性化プラン「できるまで帰れません!」において、千葉大学の学生で、ほのぼの研究所の学生研究員の上田哲也と根本卓也が、長島町にあった共想法の活用を検討すべく、長島町役場保健衛生課のみなさんのご協力をいただき、様々な実施形式を検討しました。
長島町は鹿児島県最北端に位置し、海と山の景観が共存する美しいまちです。ぶりの養殖の生産量が世界一、温州みかん発祥の地としても知られています。
九州本島と長島をつなぐ黒之瀬戸大橋(手前が長島)
長島町は、総務省から「地方創生人材支援制度」により、地方創生担当として井上貴至副町長が赴任し、地方創生に関する先進的な取り組みを行っている自治体です。
本企画は、長島町の地域活性化プラン企画・実現コンテスト「できるまで帰れません!」にのっとり行われました。同企画は、大学生などの参加者を募り、町役場が行きの旅費と1週間分の宿泊費を支給し、プランの実現で帰りの旅費も支給いただけるという制度です。
−鹿児島県長島町 http://www.town.nagashima.lg.jp/default.asp
−できるまで帰れません!(井上副町長のブログ)
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68537755.html
ラッコ教室での共想法
上の写真は母子教室「ラッコ教室」での共想法の様子です。島外出身の母親の皆さんの会話のきっかけに共想法が活用できないか、と考え企画しました。
この日の写真テーマは「私の好きなもの」で、お子さんの好きなものの写真についてお話しされる方がほとんどでした。
はじめは何をするのか、不安に思われたお母さんがたも、育児の様子などについて、最後にはとても会話が弾んでいらっしゃいました。その後のアンケートで「共想法で、普段聞けない他の参加者のお話が聞けましたか?」という問いに対し、参加者全員から「聞けた」という回答をいただくことができました。
普段は教室に来て、会話することなくお帰りになられる方も共想法で会話のきっかけをつかまれたようでした。
巡回みんなの保健室(小浜地区)での共想法
上の写真は小浜地区での巡回みんなの保健室の1回として、共想法体験を行った時の様子です。巡回みんなの保健室は保健衛生課の健康寿命を伸ばすのに有効な、健康に関するクイズ、運動教室などを行う取り組みです。
この日の写真テーマは「夏の思い出」、「好きな食べ物」でした。夏の思い出に関して、悲喜こもごも様々な話題で盛り上がりました。
共想法を運動教室などと組み合わせることで、より認知症予防効果を高めることができる可能性を感じました。
取り組みの3つ目として、保健師さんの各戸訪問先で共想法を実施しました。
共想法の会話支援の側面を活かし、保健師さんの聞き取りをより効率的に行えないか、と考え計画しました。訪問形式で行うことで、外出の足がなく交流のきっかけが少なくなっている方にも共想法に参加いただけます。
保健師さん2名、訪問先の方1名、司会1名で共想法を行い、テーマ「好きな食べ物、場所」についてとても会話が盛り上がりました。普段会話しない分、共想法でたくさん話せて気分が良くなったというお声もいただきました。
共想法で会話が弾むうちに、不意に生活の苦労などを伺うことができ、健康状態の背景を知ることが出来ました。
今後も保健衛生課をはじめ、長島町役場との連携で共想法を展開することで、コミュニティの新しいネットワークづくり、会話を通じた健康チェックに共想法を活用していただけるようバックアップをしていきます。
できるまで帰れません!の取り組みとして、成功のお墨付きをいただき無事帰路につくことができました。
お世話になった長島町の皆様に改めてお礼申し上げます。
長島町は鹿児島県最北端に位置し、海と山の景観が共存する美しいまちです。ぶりの養殖の生産量が世界一、温州みかん発祥の地としても知られています。
九州本島と長島をつなぐ黒之瀬戸大橋(手前が長島)
長島町は、総務省から「地方創生人材支援制度」により、地方創生担当として井上貴至副町長が赴任し、地方創生に関する先進的な取り組みを行っている自治体です。
本企画は、長島町の地域活性化プラン企画・実現コンテスト「できるまで帰れません!」にのっとり行われました。同企画は、大学生などの参加者を募り、町役場が行きの旅費と1週間分の宿泊費を支給し、プランの実現で帰りの旅費も支給いただけるという制度です。
−鹿児島県長島町 http://www.town.nagashima.lg.jp/default.asp
−できるまで帰れません!(井上副町長のブログ)
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68537755.html
ラッコ教室での共想法
上の写真は母子教室「ラッコ教室」での共想法の様子です。島外出身の母親の皆さんの会話のきっかけに共想法が活用できないか、と考え企画しました。
この日の写真テーマは「私の好きなもの」で、お子さんの好きなものの写真についてお話しされる方がほとんどでした。
はじめは何をするのか、不安に思われたお母さんがたも、育児の様子などについて、最後にはとても会話が弾んでいらっしゃいました。その後のアンケートで「共想法で、普段聞けない他の参加者のお話が聞けましたか?」という問いに対し、参加者全員から「聞けた」という回答をいただくことができました。
普段は教室に来て、会話することなくお帰りになられる方も共想法で会話のきっかけをつかまれたようでした。
巡回みんなの保健室(小浜地区)での共想法
上の写真は小浜地区での巡回みんなの保健室の1回として、共想法体験を行った時の様子です。巡回みんなの保健室は保健衛生課の健康寿命を伸ばすのに有効な、健康に関するクイズ、運動教室などを行う取り組みです。
この日の写真テーマは「夏の思い出」、「好きな食べ物」でした。夏の思い出に関して、悲喜こもごも様々な話題で盛り上がりました。
共想法を運動教室などと組み合わせることで、より認知症予防効果を高めることができる可能性を感じました。
取り組みの3つ目として、保健師さんの各戸訪問先で共想法を実施しました。
共想法の会話支援の側面を活かし、保健師さんの聞き取りをより効率的に行えないか、と考え計画しました。訪問形式で行うことで、外出の足がなく交流のきっかけが少なくなっている方にも共想法に参加いただけます。
保健師さん2名、訪問先の方1名、司会1名で共想法を行い、テーマ「好きな食べ物、場所」についてとても会話が盛り上がりました。普段会話しない分、共想法でたくさん話せて気分が良くなったというお声もいただきました。
共想法で会話が弾むうちに、不意に生活の苦労などを伺うことができ、健康状態の背景を知ることが出来ました。
今後も保健衛生課をはじめ、長島町役場との連携で共想法を展開することで、コミュニティの新しいネットワークづくり、会話を通じた健康チェックに共想法を活用していただけるようバックアップをしていきます。
できるまで帰れません!の取り組みとして、成功のお墨付きをいただき無事帰路につくことができました。
お世話になった長島町の皆様に改めてお礼申し上げます。
学生研究員 根本 卓也
2013年3月12日から14日まで2泊3日の旅です。研修は13日、朝9時から夜7時まででした。参加メンバーは大武先生、千葉大学4年生の山口健太さん、動画を撮影する志茂さん、記録担当の田口です。
研修日3月13日(水)強風で大雨、気温19℃ <長崎は今日も雨だった>
研修目的は、軽度認知症の方を対象とする共想法の効果的な実施方法を検討するために、脳リハビリ外来に通院する、患者さんと実施者の一日を動画記録に撮ることです。午後は軽度アルツハイマー型認知症で脳リハビリ外来に通う女性2名、男性1名、合計3名の患者さんが参加する共想法の撮影があります。強風雨の中、10名近い患者さんが集まりました。
9時30分から12時迄、午前中のリハビリです。
パソコンに取り込んだ桃の花を題材に患者さんと話し合う小縫好織奪
看護師さんから血圧の測定を受け、計算ドリル、次に作業療法士さんの合図で発声練習、音読、早口言葉を全員で唱和します。2グループに分かれ、片方は椅子に腰かけたまま体操をするグループです。もう片方はパソコンに取り込んだ写真を見て話し合うグループで、回想法をします。休憩のあと、夏目漱石作「三四郎」の部分を音読、スタッフの解説と質問で患者さんと問答して理解を深めます。午前中のみリハビリへ参加する患者さんは昼前に帰宅、午後から共想法または脳トレに参加する患者さんは、テーブルを囲んで昼食です。
全員が声を揃えて発声練習をします。担当は岩下スタッフ
朝一番、志茂さんはカメラの位置を確かめ設置して、早速撮影にかかります。患者さんに刺激を与えないように姿勢を低くしての撮影です。
患者さんは全体に静かで、大声を出すなど他の方の迷惑になるような方はいません。発声練習の「音読」「早口言葉」ではスタッフが「ゆっくりでいいからはっきり読んでください」と言います。活舌をよくする練習は声がよく揃っていました。「今日は何年何月何日何曜日でしょうか」はとても大事な質問です。
花を当てるクイズではたまたま花瓶に活けてあったボケの一枝が話題になりました。患者Bさん「ボケの花、名前が気の毒だわ」患者Cさん「この頃は(認知症を)ボケといわないのよ」患者Bさん「それでも名前が気のどく」とボケの花の名前にこだわっていました。
2時からは、3人の軽度アルツハイマー型認知症患者さんが参加する共想法です。ロボット研究員ぼのちゃんも飛び入り参加します。
1週間前に撮った写真の小道具をのせたワゴン
司会者の阿南さんが手早くパソコン、プロジェクター等の準備を完了。記録者と副司会者を兼ねる小砲気鵑、小道具を乗せたワゴンを引いて部屋に来ました。補助司会者の岩下さんが参加者3名と入室します。ぼのちゃんの担当は山口さんです。見学は名誉院長の辻畑先生、大武先生、田口です。
共想法が始まる前に司会者が必ず参加者に伝える言葉があります:「これから共想法をします。共に想うと書きます。みんなと一緒に想い合う、撮った写真を見ながら話し合いましょう。テーマは日本の行事です。」なお、テーマは毎月変わります。岩下さんの指導で発声練習は音読と早口言葉です。「バッチリ声が出ていましたよ」と参加者を励まします。次のフェイススケールは、にこにこ顔から泣いている顔まで6つ並んでいます。「皆さんは今どのような気持ちですか。あまり考え込まないで自分の気持ちに近い顔の番号に○を付けてください。」と述べ、用紙を回収します。
機材のセッティングをしながら打ち合わせをする阿南さん・小砲気鵝志茂さん
司会者は言います、「今日はお客様が来ています。ぼのちゃん自己紹介してください」。いよいよ共想法開始です。参加者の一人Aさんは聞いてもらいたい話を、唐突に何度も話し始めるので、その都度司会者は「今は○○の話をしていますからね。」ときっぱり伝えます。副司会者は参加者の撮った道具類をワゴンの上から取り出して示します。参加者の間に入った補助司会者は、気配りをして参加者に発言を促し又見守りますが、今日はお客様があり、皆さんのテンションが上がっていることもあって、促しはありません。参加者のBさんは午前中のテレビによるクイズの都道府県問題にもよく答えていましたし、産地の名産品もよく知っていて、ほとんどの場面でリーダーシップをとっていました。そのBさんが共想法の最後に司会者が「月見団子とすすきの写真はBさんが撮りました」と言うと「これ!わたしが撮ったのですか」といいました。「先週撮りましたね」と言われても全く思い出せない様子でした。
患者さんのリハビリ共想法風景
ぼのちゃんの感想を聞かれると、Aさんは「まあまあ」あとのお二人は「可愛かった」「よかった」とのこと。ぼのちゃんのベストを見て「かっこいい。長崎では毛皮はちょっとね。千葉は寒いのですか」とBさん。
一度話しだしたら止まらないBさんは、とくによく話されました。冗談も分かるし認知症の症状が感じられないのです。大武先生が、「どうして認知症がわかったのでしょうか」と聞きましたら「ちょっと気になって外来に行ったそうです」とスタッフが答えてくださいました。
夕食の時、向かい側にいらした名誉院長の辻畑先生に私が質問しました。「私が認知症を心配して病院に行った時に、どのようにして診断されるのでしょうか。」「あなたの日常生活をよく分かっている方が同行されるのがいいでしょう。この頃あなたの日常生活で、以前と違ったことを教えてくださいと聞きます。あなたは変わったことはない、物忘れがあるくらいですと答えるでしょう。同行者がいろいろ気付いたことを言います。あなたはその一言ずつに反論し、否定します。自分を正当化します。これが認知症の特徴です。」なるほど、自分では気が付かないのだと思いました。
実りの多い長い1日研修でした。リハビリとして行う共想法の難しさと、取り組んでいる病院・スタッフの研究熱心さには頭が下がりました。長崎北病院の脳リハビリ外来に通う患者さんは幸せだと思いました。認知症ができるだけ進みませんように願っております。
開花の季節にちょうど重なったので、14日は3時間ほどハウステンボスに立ち寄り、チューリップ畑を見て帰りました。初めて行ったハウステンボスの写真をご覧ください。
晴れて満開のチューリップが見事でした
研修日3月13日(水)強風で大雨、気温19℃ <長崎は今日も雨だった>
研修目的は、軽度認知症の方を対象とする共想法の効果的な実施方法を検討するために、脳リハビリ外来に通院する、患者さんと実施者の一日を動画記録に撮ることです。午後は軽度アルツハイマー型認知症で脳リハビリ外来に通う女性2名、男性1名、合計3名の患者さんが参加する共想法の撮影があります。強風雨の中、10名近い患者さんが集まりました。
9時30分から12時迄、午前中のリハビリです。
パソコンに取り込んだ桃の花を題材に患者さんと話し合う小縫好織奪
看護師さんから血圧の測定を受け、計算ドリル、次に作業療法士さんの合図で発声練習、音読、早口言葉を全員で唱和します。2グループに分かれ、片方は椅子に腰かけたまま体操をするグループです。もう片方はパソコンに取り込んだ写真を見て話し合うグループで、回想法をします。休憩のあと、夏目漱石作「三四郎」の部分を音読、スタッフの解説と質問で患者さんと問答して理解を深めます。午前中のみリハビリへ参加する患者さんは昼前に帰宅、午後から共想法または脳トレに参加する患者さんは、テーブルを囲んで昼食です。
全員が声を揃えて発声練習をします。担当は岩下スタッフ
朝一番、志茂さんはカメラの位置を確かめ設置して、早速撮影にかかります。患者さんに刺激を与えないように姿勢を低くしての撮影です。
患者さんは全体に静かで、大声を出すなど他の方の迷惑になるような方はいません。発声練習の「音読」「早口言葉」ではスタッフが「ゆっくりでいいからはっきり読んでください」と言います。活舌をよくする練習は声がよく揃っていました。「今日は何年何月何日何曜日でしょうか」はとても大事な質問です。
花を当てるクイズではたまたま花瓶に活けてあったボケの一枝が話題になりました。患者Bさん「ボケの花、名前が気の毒だわ」患者Cさん「この頃は(認知症を)ボケといわないのよ」患者Bさん「それでも名前が気のどく」とボケの花の名前にこだわっていました。
2時からは、3人の軽度アルツハイマー型認知症患者さんが参加する共想法です。ロボット研究員ぼのちゃんも飛び入り参加します。
1週間前に撮った写真の小道具をのせたワゴン
司会者の阿南さんが手早くパソコン、プロジェクター等の準備を完了。記録者と副司会者を兼ねる小砲気鵑、小道具を乗せたワゴンを引いて部屋に来ました。補助司会者の岩下さんが参加者3名と入室します。ぼのちゃんの担当は山口さんです。見学は名誉院長の辻畑先生、大武先生、田口です。
共想法が始まる前に司会者が必ず参加者に伝える言葉があります:「これから共想法をします。共に想うと書きます。みんなと一緒に想い合う、撮った写真を見ながら話し合いましょう。テーマは日本の行事です。」なお、テーマは毎月変わります。岩下さんの指導で発声練習は音読と早口言葉です。「バッチリ声が出ていましたよ」と参加者を励まします。次のフェイススケールは、にこにこ顔から泣いている顔まで6つ並んでいます。「皆さんは今どのような気持ちですか。あまり考え込まないで自分の気持ちに近い顔の番号に○を付けてください。」と述べ、用紙を回収します。
機材のセッティングをしながら打ち合わせをする阿南さん・小砲気鵝志茂さん
司会者は言います、「今日はお客様が来ています。ぼのちゃん自己紹介してください」。いよいよ共想法開始です。参加者の一人Aさんは聞いてもらいたい話を、唐突に何度も話し始めるので、その都度司会者は「今は○○の話をしていますからね。」ときっぱり伝えます。副司会者は参加者の撮った道具類をワゴンの上から取り出して示します。参加者の間に入った補助司会者は、気配りをして参加者に発言を促し又見守りますが、今日はお客様があり、皆さんのテンションが上がっていることもあって、促しはありません。参加者のBさんは午前中のテレビによるクイズの都道府県問題にもよく答えていましたし、産地の名産品もよく知っていて、ほとんどの場面でリーダーシップをとっていました。そのBさんが共想法の最後に司会者が「月見団子とすすきの写真はBさんが撮りました」と言うと「これ!わたしが撮ったのですか」といいました。「先週撮りましたね」と言われても全く思い出せない様子でした。
患者さんのリハビリ共想法風景
ぼのちゃんの感想を聞かれると、Aさんは「まあまあ」あとのお二人は「可愛かった」「よかった」とのこと。ぼのちゃんのベストを見て「かっこいい。長崎では毛皮はちょっとね。千葉は寒いのですか」とBさん。
一度話しだしたら止まらないBさんは、とくによく話されました。冗談も分かるし認知症の症状が感じられないのです。大武先生が、「どうして認知症がわかったのでしょうか」と聞きましたら「ちょっと気になって外来に行ったそうです」とスタッフが答えてくださいました。
夕食の時、向かい側にいらした名誉院長の辻畑先生に私が質問しました。「私が認知症を心配して病院に行った時に、どのようにして診断されるのでしょうか。」「あなたの日常生活をよく分かっている方が同行されるのがいいでしょう。この頃あなたの日常生活で、以前と違ったことを教えてくださいと聞きます。あなたは変わったことはない、物忘れがあるくらいですと答えるでしょう。同行者がいろいろ気付いたことを言います。あなたはその一言ずつに反論し、否定します。自分を正当化します。これが認知症の特徴です。」なるほど、自分では気が付かないのだと思いました。
実りの多い長い1日研修でした。リハビリとして行う共想法の難しさと、取り組んでいる病院・スタッフの研究熱心さには頭が下がりました。長崎北病院の脳リハビリ外来に通う患者さんは幸せだと思いました。認知症ができるだけ進みませんように願っております。
開花の季節にちょうど重なったので、14日は3時間ほどハウステンボスに立ち寄り、チューリップ畑を見て帰りました。初めて行ったハウステンボスの写真をご覧ください。
晴れて満開のチューリップが見事でした
市民研究員 田口良江記
国民的人気を博した長寿の双子姉妹、きんさん、ぎんさん。ぎんさんの娘・四姉妹のおしゃべりが面白いと注目を集めています。その面白さのなぞ解きをするNHKの取材に対応したことがきっかけで、会話を分析し、実際にお会いし、共想法ならびに開発中の会話支援ロボットを体験頂く機会を得ました。周囲の話をよく聞きながら同時に発言を考え、発言のバランスを取りながら頻繁に話者が入れ替わる、認知機能をフル活用する必要がある会話を日々実践されていることが分かりました。四姉妹というロールモデルを得て、ますます面白くて役に立つ技術を開発して参りたいと意を新たにしました。
ぎんさんの娘・四姉妹の皆さんとちゃぶ台を囲む
ぎんさんの娘・四姉妹の皆さんとちゃぶ台を囲む
代表理事 大武美保子記
去る6月、「第25回人工知能学会全国大会in山口」に、発表者として出席された市民研究員の武下秀子さんに紀行文「山口紀行―いざ山口学会へ」を書いて頂きましたので、本日、掲載させて頂きます。同じく市民研究員の佐藤由紀子さん、田口良江さんが同行されました。
<6月12日>、東京駅集合は9:40。大武先生はロボット研究員ほのちゃんをキャリーカートに、ポスターを手にと、まるで身動きもできない程の出立ちです。少し手分けし、佐藤さん、田口さん、武下もそれぞれ荷物を持ち出発です。改札口に入るところからもう記録用のビデオも作動開始、きりっと気持ちを引き締め、さあ3泊4日の旅のはじまりです。
新山口駅に到着し、たくさんの荷物と共に
今回の旅の主な目的は、山口で開催される人工知能学会に参加発表することです。2月の半ば、先生から山口で開催される人工知能学会について「章ごとに分担して報告を」とのお話をいただきました。一人ではない気楽さも手伝い佐藤さん、田口さんを恃みに参加を希望しました。
当日までの準備は思うように進まず、パワーポイント作成やポスターセッション内容など先生にご指導いただきながら3人でもミーティングを持ちました。なかなか不安を自信に変えることは困難でしたが頑張ってまいります。
<6月13日>、午前、午後とそれぞれの会場においてほのちゃん司会の熱いセッションが繰り広げられました。午前の会場は、山口県教育会館、午後の会場は、山口県自治会館です。詳しくは、山口人工知能学会参加報告をご覧ください。
―山口人工知能学会 参加報告
夕食は、魚の美味しいお店「和食 あかぎ」にしました。刺身、煮魚、生ビールでまずは乾杯!お疲れさまでした。大武先生、佐藤さん、田口さん、写真の会について発表された永田さん、動画記録担当の志茂さん、話題の尽きることはありません。ゆったりと腰を据えての夕食にすっかり癒されました。また、当地の話も花を添えました。
店主は、「山口の魚は美味しいですよ。瀬戸内海、玄海灘、日本海と三つの海に囲まれているので、種類も豊富で新鮮な料理を皆さんに提供できます。」と自信のほど披露していました。なるほどと納得できたのも、ノドグロやウニなどの刺身や煮魚の心地よい満腹感によるものと思います。改めて山口の地形を思い浮かべたものです。
<6月14日>、厳島神社 安芸の宮島へ。第2の目的地は、日本三景の一つであり、世界文化遺産、平成12年大河ドラマの『平清盛』などで熱いこの地に決めました。
大武先生、永田さんは13日に引き続き、午前のポスター発表、午後は大武先生の表彰式出席のため学会に残られます。佐藤さん、田口さん、武下の3人は山口駅8:28発JR山口線に乗り込み岩国経由にて目的地へ向かいます。
岩国は山陽本線への乗り継ぎだけでした。あちこちに錦帯橋の案内が目につき、次の機会があるのかどうかあのアーチが美しい木造の橋を愛でたいものだと、旅心を掻き立てられたものです。
おしゃべりしている間に宮島口へ、腹時計もお昼です。駅前周辺のガイドブックにも載っている老舗のあなごめし「うえの」で先ずは腹ごしらえをと店の中へ、何と待ち時間3,40分の表示があります。のんびりしている間はありません。帰りまでお預けにし、次の行動へ。連絡船のチケットをもとめて「みせん丸」に乗り込み宮島口から宮島へ向かいます。
なお、時間は前後しますが、厳島神社の見学を終え、おなかペコペコの3人が向かったところは勿論「うえの」でした。あなごのだし汁、蒲焼がたっぷりのあなごめしを堪能しました。
帰りまでお預けの「あなごめし」
晴天に恵まれ、シカの散歩する参道をシカ達と遊び汗だくになりながら、すぐ目の前に見えていてもなかなかたどり着けなかった待望の厳島神社に到着しました。
厳島神社、さすがに、美しいです!
観光客は外国の方が目立ちます。三々五々と見学者の列は途切れることなく続きます。長い長い朱塗りの回廊を、われわれはビデオ撮影もぬかりなく、担当交代もしました。わあー難しい。感が掴めないまま、次の人にバトンタッチです。それにしてもよくこんな建造物がと目を見張るばかりです。大河ドラマの『平清盛』と併せて世界文化遺産を生んだこの厳島を少しでも見聞できたらと、もともとまじめな3人、行きつ戻りつで、デジカメもフル可動です。そのうち帰りの時間が気になり次の場所へと急ぎました。
大鳥居周辺へ。干潮時には大鳥居の下まで歩け、満潮時には大鳥居の下(黒くなった部分)まで満々と海水に浸されるといいます。見上げれば圧倒されそうな迫力、威厳に満ちたこの大鳥居は1168年に造営されたといいますから驚くばかりです。当時から続くこの大自然の営みに人々は干潮時になるとたくさんの生き物たちに出会うことができるのだと思います。
アオサ、ホンダワラ、カニ、牡蠣、巻貝など、少し沖まで歩いてみますと、やはり海の底、まるで小さな生き物の宝庫です。写真のアオサはきれいに取り出して、大武先生と永田さんのおみやげにいただいて帰りました。
こうして大勢の観光客を魅了してやまない建造物、宝物また弥山(みせん)原始林を含む大自然を、ほんの一部かも知れませんがそれぞれビデオにカメラにしっかりと納めました。中には初心者カメラマンの爆笑作品もあります。
大鳥居
干潮時の生き物
さて、時計は帰りの連絡船の時刻に迫っています。大慌てで厳島神社にも別れを告げ大足徒歩で「みせん丸」に乗り込みました。行きと帰りの風景に大きな違いをしみじみと感じながら10分。宮島口に着きますと、さすがに空腹の虫が・・・3人で顔を見合わせ、駅前のあなごめし「うえの」へ駆けつけました。
瑠璃光寺前庭、香山公園で行われる人工知能学会全国大会の交流会(ガーデンパーティ)が17:00から始まります。14:00代の電車に合わせておみやげを求めました。少しでもいいものをと一生懸命探しまわるのも旅の楽しみの一つかもしれません。やれやれ、無事に復路に入ることができました。宮島からの帰りは電車の連絡もスムーズで、予定通り参加することができてほっとしました。
山口きっての観光名所、瑠璃光寺において開催された交流会
交流会は、庭園散策に始まり、山口市伝承の鷺流狂言「鬼瓦」が披露され、瑠璃光寺ならではの雰囲気に浸ることができました。メインの学会賞受賞者の紹介及び挨拶は、業績賞、現場イノベーション賞、論文賞の3部門でした。学問と実生活(実社会)との直結を痛感しました。アトラクションは郷土料理(岩国寿司実演)と筝&フルートの演奏です。本日までの役目を終えられた研究者の方々、学生さん、一般参加者の方々がリラックスモードで歓談される様子が印象に残りました。
アトラクションの生演奏をBGMに歓談
交流会の弁当とおみやげの萩焼の湯呑
<6月15日>、ホテルを8:00にスタート、最終日は湯田温泉駅発12:32を逆算しての見学になりました。向かったのは、中原中也記念館です。中也の生涯を語る作品や入口から玄関までの常設展示の詩の数々にふれ、記念館の見学は短い時間の中にも充実感がありました。
中原中也
清閑な記念館をあとに、程なく中也通りにさしかかりました。そこで見つけたマンホールのふたは、中也の帽子を模ったものでした。デザインのピンクが目をひきました。また、すぐ近くの井上公園には、井上馨銅像、明治維新の志士の碑や放浪詩人の種田山頭火の句碑、そして足湯があります。足湯はいいですね・・・。ゆったりとつかっている間もありませんが、湯田温泉近くの足湯には何かほっとするものがありました。
中也の帽子をかたどったマンホールのふたを撮影
湯田温泉駅に向かうタクシーからの風景に、出会った人々のことや静かな落ちついた街のことが想い起され、このような山口での学会参加がとても印象深く感じられました。お世話になった方々に感謝を込め、帰路につきました。
<6月12日>、東京駅集合は9:40。大武先生はロボット研究員ほのちゃんをキャリーカートに、ポスターを手にと、まるで身動きもできない程の出立ちです。少し手分けし、佐藤さん、田口さん、武下もそれぞれ荷物を持ち出発です。改札口に入るところからもう記録用のビデオも作動開始、きりっと気持ちを引き締め、さあ3泊4日の旅のはじまりです。
新山口駅に到着し、たくさんの荷物と共に
今回の旅の主な目的は、山口で開催される人工知能学会に参加発表することです。2月の半ば、先生から山口で開催される人工知能学会について「章ごとに分担して報告を」とのお話をいただきました。一人ではない気楽さも手伝い佐藤さん、田口さんを恃みに参加を希望しました。
当日までの準備は思うように進まず、パワーポイント作成やポスターセッション内容など先生にご指導いただきながら3人でもミーティングを持ちました。なかなか不安を自信に変えることは困難でしたが頑張ってまいります。
<6月13日>、午前、午後とそれぞれの会場においてほのちゃん司会の熱いセッションが繰り広げられました。午前の会場は、山口県教育会館、午後の会場は、山口県自治会館です。詳しくは、山口人工知能学会参加報告をご覧ください。
―山口人工知能学会 参加報告
夕食は、魚の美味しいお店「和食 あかぎ」にしました。刺身、煮魚、生ビールでまずは乾杯!お疲れさまでした。大武先生、佐藤さん、田口さん、写真の会について発表された永田さん、動画記録担当の志茂さん、話題の尽きることはありません。ゆったりと腰を据えての夕食にすっかり癒されました。また、当地の話も花を添えました。
店主は、「山口の魚は美味しいですよ。瀬戸内海、玄海灘、日本海と三つの海に囲まれているので、種類も豊富で新鮮な料理を皆さんに提供できます。」と自信のほど披露していました。なるほどと納得できたのも、ノドグロやウニなどの刺身や煮魚の心地よい満腹感によるものと思います。改めて山口の地形を思い浮かべたものです。
<6月14日>、厳島神社 安芸の宮島へ。第2の目的地は、日本三景の一つであり、世界文化遺産、平成12年大河ドラマの『平清盛』などで熱いこの地に決めました。
大武先生、永田さんは13日に引き続き、午前のポスター発表、午後は大武先生の表彰式出席のため学会に残られます。佐藤さん、田口さん、武下の3人は山口駅8:28発JR山口線に乗り込み岩国経由にて目的地へ向かいます。
岩国は山陽本線への乗り継ぎだけでした。あちこちに錦帯橋の案内が目につき、次の機会があるのかどうかあのアーチが美しい木造の橋を愛でたいものだと、旅心を掻き立てられたものです。
おしゃべりしている間に宮島口へ、腹時計もお昼です。駅前周辺のガイドブックにも載っている老舗のあなごめし「うえの」で先ずは腹ごしらえをと店の中へ、何と待ち時間3,40分の表示があります。のんびりしている間はありません。帰りまでお預けにし、次の行動へ。連絡船のチケットをもとめて「みせん丸」に乗り込み宮島口から宮島へ向かいます。
なお、時間は前後しますが、厳島神社の見学を終え、おなかペコペコの3人が向かったところは勿論「うえの」でした。あなごのだし汁、蒲焼がたっぷりのあなごめしを堪能しました。
帰りまでお預けの「あなごめし」
晴天に恵まれ、シカの散歩する参道をシカ達と遊び汗だくになりながら、すぐ目の前に見えていてもなかなかたどり着けなかった待望の厳島神社に到着しました。
厳島神社、さすがに、美しいです!
観光客は外国の方が目立ちます。三々五々と見学者の列は途切れることなく続きます。長い長い朱塗りの回廊を、われわれはビデオ撮影もぬかりなく、担当交代もしました。わあー難しい。感が掴めないまま、次の人にバトンタッチです。それにしてもよくこんな建造物がと目を見張るばかりです。大河ドラマの『平清盛』と併せて世界文化遺産を生んだこの厳島を少しでも見聞できたらと、もともとまじめな3人、行きつ戻りつで、デジカメもフル可動です。そのうち帰りの時間が気になり次の場所へと急ぎました。
大鳥居周辺へ。干潮時には大鳥居の下まで歩け、満潮時には大鳥居の下(黒くなった部分)まで満々と海水に浸されるといいます。見上げれば圧倒されそうな迫力、威厳に満ちたこの大鳥居は1168年に造営されたといいますから驚くばかりです。当時から続くこの大自然の営みに人々は干潮時になるとたくさんの生き物たちに出会うことができるのだと思います。
アオサ、ホンダワラ、カニ、牡蠣、巻貝など、少し沖まで歩いてみますと、やはり海の底、まるで小さな生き物の宝庫です。写真のアオサはきれいに取り出して、大武先生と永田さんのおみやげにいただいて帰りました。
こうして大勢の観光客を魅了してやまない建造物、宝物また弥山(みせん)原始林を含む大自然を、ほんの一部かも知れませんがそれぞれビデオにカメラにしっかりと納めました。中には初心者カメラマンの爆笑作品もあります。
大鳥居
干潮時の生き物
さて、時計は帰りの連絡船の時刻に迫っています。大慌てで厳島神社にも別れを告げ大足徒歩で「みせん丸」に乗り込みました。行きと帰りの風景に大きな違いをしみじみと感じながら10分。宮島口に着きますと、さすがに空腹の虫が・・・3人で顔を見合わせ、駅前のあなごめし「うえの」へ駆けつけました。
瑠璃光寺前庭、香山公園で行われる人工知能学会全国大会の交流会(ガーデンパーティ)が17:00から始まります。14:00代の電車に合わせておみやげを求めました。少しでもいいものをと一生懸命探しまわるのも旅の楽しみの一つかもしれません。やれやれ、無事に復路に入ることができました。宮島からの帰りは電車の連絡もスムーズで、予定通り参加することができてほっとしました。
山口きっての観光名所、瑠璃光寺において開催された交流会
交流会は、庭園散策に始まり、山口市伝承の鷺流狂言「鬼瓦」が披露され、瑠璃光寺ならではの雰囲気に浸ることができました。メインの学会賞受賞者の紹介及び挨拶は、業績賞、現場イノベーション賞、論文賞の3部門でした。学問と実生活(実社会)との直結を痛感しました。アトラクションは郷土料理(岩国寿司実演)と筝&フルートの演奏です。本日までの役目を終えられた研究者の方々、学生さん、一般参加者の方々がリラックスモードで歓談される様子が印象に残りました。
アトラクションの生演奏をBGMに歓談
交流会の弁当とおみやげの萩焼の湯呑
<6月15日>、ホテルを8:00にスタート、最終日は湯田温泉駅発12:32を逆算しての見学になりました。向かったのは、中原中也記念館です。中也の生涯を語る作品や入口から玄関までの常設展示の詩の数々にふれ、記念館の見学は短い時間の中にも充実感がありました。
中原中也
清閑な記念館をあとに、程なく中也通りにさしかかりました。そこで見つけたマンホールのふたは、中也の帽子を模ったものでした。デザインのピンクが目をひきました。また、すぐ近くの井上公園には、井上馨銅像、明治維新の志士の碑や放浪詩人の種田山頭火の句碑、そして足湯があります。足湯はいいですね・・・。ゆったりとつかっている間もありませんが、湯田温泉近くの足湯には何かほっとするものがありました。
中也の帽子をかたどったマンホールのふたを撮影
湯田温泉駅に向かうタクシーからの風景に、出会った人々のことや静かな落ちついた街のことが想い起され、このような山口での学会参加がとても印象深く感じられました。お世話になった方々に感謝を込め、帰路につきました。
武下秀子 記
2012年1月18日から21日にかけて、長崎北病院に行かれた市民研究員の田口良江さんに訪問記を書いて頂きましたので、ここに掲載します。
【長崎北病院訪問記】
訪問者:大武先生、林(大学院生)、田口(市民研究員)
訪問日程:2012年1月18日〜21日
場所:長崎県西彼杵郡時津町
長崎北病院
玄関に到着
<長崎北病院の見学>
病院に入ると広い待合室があり、天井が高い吹き抜けになっています。見上げると3枚のステンドグラスが明るく輝いています。待合室は時折音楽ホールとなり、音楽会が開かれます。お客様は入院患者さんやご近所の方々でとても評判がよいそうです。
ステンドグラスが迎えてくれます。
病院は建て替えられて4年ほどになり、内科・呼吸器科・循環器科・神経内科・リハビリテーション科・放射線科などがあります。3階から上は主に入院室で1階は受付と各科の診療室、2階にリハビリテーション室があります。建物を順に見学させて頂きました。
特に印象が強かったのはリハビリテーション室で、広いその部屋は一面が広い窓で明るく開放的でした。5~60人の患者さんが機能訓練を受けていましたが、全ての患者さんにマンツウマンで作業療法士さんが付き添っており、充分に目が行き届いているのを感じました。
入院室の前の廊下に<スクエアーステップ>の張り紙があり「・足の踏み出し・バランス転倒予防・認知機能の向上」と効能が書いてあり、入院患者が練習できるように廊下の床にステップのます目が書かれていました。写真はステップを踏む林さん、作業療法士の小砲気鵝扮Α砲販彎何翰士の土井さん(奥)。
ステップを踏む
トイレは左麻痺優先トイレと右麻痺優先トイレがありそれぞれの方が使いやすいように手すりが付いていました。
<脳リハビリ外来>
ここの「脳リハビリ外来」では、木曜日と金曜日の午後に外来に通う患者さんを対象に、共想法を実施しています。脳トレーニングを早い時期から行うことで症状の進行防止を図るのを目的としています。共想法は個別機能訓練として行われ、医療保険扱いです。
患者さんは病院に着くと、看護師による健康チェックを受けた後、個別に学習療法に取り組み、集団での脳活性化トレーニング、体操、園芸、料理、ゲーム等に参加します。昼食をはさんで午後からは、共想法や絵手紙など、個別の作業療法が実施されます。
作業療法士3名、理学療法士1名、看護師1名、看護助手1名のスタッフが注意深く見守りながらサポートします。
厨房のある明るいトレーニング室には、テーブル2個と肘掛のついた椅子があり、隣には畳敷きの休養室があります。木曜日はこのトレーニング室で、金曜日は会議室で、共想法が行われます。
<長崎北病院における共想法>
患者さんの共想法セッションを見学しました。木曜コース、金曜コース共にテーマは「お正月の遊び」です。スクリーンに向かって参加者がUの字型に席に着き、司会者、副司会者がスクリーン側に左右一人ずつ座り、参加者に向き合う形で進行します。
司会者は「今から共想法をします。白板に書いてある漢字です。」と患者さんにこれからすることを認識してもらいます。
フェイススケールには6つの顔の表情が書かれており、今の自分の気持ちに合う顔を選んで丸をつけてもらいます。プリントが渡されて全員が声を揃えて音読、次に早口言葉の練習をします。発声練習をして、声や言葉が出やすくするのがねらいです。
トレーニング室での共想法の様子
会議室での共想法の様子
先週自分が写真を撮ったのを忘れてしまった人、言葉が上手く出ない人、こだわりの強い人、よくわからないと笑ってごまかす人など、さまざまな特徴のある患者さんですが、司会者・副司会者の助言で言葉が引き出され、話の輪が広がっていきます。参加している仲間の問いかけを聞いて、話を順調に進めていく人もいます。また、先週一緒に取った写真をすっかり忘れた参加者に思いだしてもらうために、スタッフは小道具を会場まで持って行きます。参加者は、自分のテーマの道具を手に取って見ながら説明し、実際に使って見せる方もいます。司会者は共想法が始まるたびに、同じ言葉を繰り返して参加者を促し、時に励ましながら進行していきます。健常者の共想法司会者と大きく違う点です。
<長崎北病院におけるその他のリハビリテーション>
共想法の他、午前中行われた集団で取り組むリハビリテーションを見学しました。平成○年○月○日○曜日に答えるクイズから始まり、大型テレビをスクリーンにして週間天気予報、ニュース、行事(1/23〜1/30長崎ランタンフェスティバル)を紹介します。長崎弁を標準語に・標準語を長崎弁にするクイズや、ラステカ⇒カステラのような文字の並べ替えをしました。これは文字数が増えるとかなり難しくなります。そして、長崎の観光名所を写真で見ました。
見学した日のリハビリテーションは、私たち3人を歓迎してくださるサービスメニューだったようで、楽しく見学させていただきました。
病院の6階の窓から真向かいに見える奇岩「鯖くさらかし岩」
長崎の方言「とっとっと?」「とっとっと!」
その後、体操を一緒にしました。椅子に座ったまま足首を曲げ伸ばし、左右に首を振る運動をします。次に椅子の背につかまって立ち体を反らしたり片足を上げてみる運動は、筋肉をほぐしてリラックス出来ます。体操は少しの場所があれば出来るのを知りました。
昼食は、同じテーブルで患者さんと同じお食事をいただきました。季節の食材を使った献立は薄味の健康食です。里芋のゆずみそあんかけがとてもおいしかったです。ほとんどの方がきれいに食べていました。
患者さんと同じ昼食をいただく
<研究紹介と意見交換>
辻畑名誉院長、外来の看護師長、脳リハビリ外来スタッフの皆さんの前で、大武先生が次世代共想法支援システムを紹介しました。
次世代共想法支援システムの紹介
司会者の大武先生と、遠隔地からの参加者役の土井さんが、B-5版ほどのタブレット端末を持って交信します。今日の共想法のテーマは「好きな動物」、開始日時と経過時間が画面の右手に表示されます。共想法参加者は他に小砲気鵑氾銚、記録者は林さんの構成です。新システムでは、司会者が操作するタブレット端末の画面と同じ画面を、タブレット端末を持った遠隔地の参加者が見て、会話に参加できます。さまざまな地域にいる参加者がタブレット端末を通して一同に介し、共想法を行う夢が現実になるのです。
大学院生の林さんは『会話における応答特性の分類』について説明をしました。林さんは長崎北病院で行われた共想法の動画の文字おこしデータに基づいて、参加者毎の応答特性を一つ一つ分析し、修士論文にまとめています。大変な作業だったと思います。観察から、いくつかの傾向が見られるそうです。たとえば、会話の反応性は高いが、内容の深い理解までは出来ないタイプ。一つのことに考え込んでしまうので一部の話題にしか反応できないタイプ。いつも同じ話を繰り返すタイプ等です。会話における各タイプは低下した認知機能の種類に関係があるのではないかと考えられるそうです。分類方法については、引き続き議論することになりました。この他、認知症の参加者に対する共想法の効果的な実施方法について意見交換が行われました。
林院生の発表
<長崎卓袱料理と外海観光>
研究紹介と意見交換の後は、共想法を主に担当している脳リハビリ外来の3人と長崎市内に出て、郷土の名物「長崎卓袱」料理をいただきました。丁寧でおいしいお料理にホッとしたひとときでした。
長崎卓袱料理
最終日の21日(土)は快晴で、午前中、辻畑先生、土井さん、小砲気鵑外海を車で案内してくださいました。初めて見る外海、美しい海岸線の向こうに幾つもの島が見え隠れしています。
ド・ロ神父記念館を訪ねました。「フランス人の神父は1868年(慶応4年)28歳で来日、宣教師としてだけでなく石版印刷技術を伝えるために来られましたが、74歳で亡くなるまでの46年間を日本で過ごし、その間、外海地域の産業、社会福祉、医療、移住開拓、土木、建築、教育文化などに奉仕されました。」と説明を受けて、その幅の広さに驚きを隠せませんでした。そして、神父ゆかりの出津(しつ)教会に立ち寄りました。
出津(しつ)教会
外海を一望できる遠藤周作文学館は、ついゆっくり浸ってしまうほど魅力的でした。氏の作品「沈黙」は此処外海(そとめ)が舞台です。
半日の観光時間はあっという間に終わりました。それでも花より団子で「長崎名物トルコランチ」なる昼食をおいしくいただき、お世話になったご挨拶もそこそこに一路急ぎ時津港へ。時間ぎりぎりの船に飛び乗り、長崎空港に向かいました。
人の温かさに触れ、たっぷり研修させていただいた長崎北病院、ちょぴり観光した長崎外海地区は心に残り、本当に素敵でした。
研修に参加出来た「健康」に感謝しています。
田口良江 記
【長崎北病院訪問記】
訪問者:大武先生、林(大学院生)、田口(市民研究員)
訪問日程:2012年1月18日〜21日
場所:長崎県西彼杵郡時津町
長崎北病院
玄関に到着
<長崎北病院の見学>
病院に入ると広い待合室があり、天井が高い吹き抜けになっています。見上げると3枚のステンドグラスが明るく輝いています。待合室は時折音楽ホールとなり、音楽会が開かれます。お客様は入院患者さんやご近所の方々でとても評判がよいそうです。
ステンドグラスが迎えてくれます。
病院は建て替えられて4年ほどになり、内科・呼吸器科・循環器科・神経内科・リハビリテーション科・放射線科などがあります。3階から上は主に入院室で1階は受付と各科の診療室、2階にリハビリテーション室があります。建物を順に見学させて頂きました。
特に印象が強かったのはリハビリテーション室で、広いその部屋は一面が広い窓で明るく開放的でした。5~60人の患者さんが機能訓練を受けていましたが、全ての患者さんにマンツウマンで作業療法士さんが付き添っており、充分に目が行き届いているのを感じました。
入院室の前の廊下に<スクエアーステップ>の張り紙があり「・足の踏み出し・バランス転倒予防・認知機能の向上」と効能が書いてあり、入院患者が練習できるように廊下の床にステップのます目が書かれていました。写真はステップを踏む林さん、作業療法士の小砲気鵝扮Α砲販彎何翰士の土井さん(奥)。
ステップを踏む
トイレは左麻痺優先トイレと右麻痺優先トイレがありそれぞれの方が使いやすいように手すりが付いていました。
<脳リハビリ外来>
ここの「脳リハビリ外来」では、木曜日と金曜日の午後に外来に通う患者さんを対象に、共想法を実施しています。脳トレーニングを早い時期から行うことで症状の進行防止を図るのを目的としています。共想法は個別機能訓練として行われ、医療保険扱いです。
患者さんは病院に着くと、看護師による健康チェックを受けた後、個別に学習療法に取り組み、集団での脳活性化トレーニング、体操、園芸、料理、ゲーム等に参加します。昼食をはさんで午後からは、共想法や絵手紙など、個別の作業療法が実施されます。
作業療法士3名、理学療法士1名、看護師1名、看護助手1名のスタッフが注意深く見守りながらサポートします。
厨房のある明るいトレーニング室には、テーブル2個と肘掛のついた椅子があり、隣には畳敷きの休養室があります。木曜日はこのトレーニング室で、金曜日は会議室で、共想法が行われます。
<長崎北病院における共想法>
患者さんの共想法セッションを見学しました。木曜コース、金曜コース共にテーマは「お正月の遊び」です。スクリーンに向かって参加者がUの字型に席に着き、司会者、副司会者がスクリーン側に左右一人ずつ座り、参加者に向き合う形で進行します。
司会者は「今から共想法をします。白板に書いてある漢字です。」と患者さんにこれからすることを認識してもらいます。
フェイススケールには6つの顔の表情が書かれており、今の自分の気持ちに合う顔を選んで丸をつけてもらいます。プリントが渡されて全員が声を揃えて音読、次に早口言葉の練習をします。発声練習をして、声や言葉が出やすくするのがねらいです。
トレーニング室での共想法の様子
会議室での共想法の様子
先週自分が写真を撮ったのを忘れてしまった人、言葉が上手く出ない人、こだわりの強い人、よくわからないと笑ってごまかす人など、さまざまな特徴のある患者さんですが、司会者・副司会者の助言で言葉が引き出され、話の輪が広がっていきます。参加している仲間の問いかけを聞いて、話を順調に進めていく人もいます。また、先週一緒に取った写真をすっかり忘れた参加者に思いだしてもらうために、スタッフは小道具を会場まで持って行きます。参加者は、自分のテーマの道具を手に取って見ながら説明し、実際に使って見せる方もいます。司会者は共想法が始まるたびに、同じ言葉を繰り返して参加者を促し、時に励ましながら進行していきます。健常者の共想法司会者と大きく違う点です。
<長崎北病院におけるその他のリハビリテーション>
共想法の他、午前中行われた集団で取り組むリハビリテーションを見学しました。平成○年○月○日○曜日に答えるクイズから始まり、大型テレビをスクリーンにして週間天気予報、ニュース、行事(1/23〜1/30長崎ランタンフェスティバル)を紹介します。長崎弁を標準語に・標準語を長崎弁にするクイズや、ラステカ⇒カステラのような文字の並べ替えをしました。これは文字数が増えるとかなり難しくなります。そして、長崎の観光名所を写真で見ました。
見学した日のリハビリテーションは、私たち3人を歓迎してくださるサービスメニューだったようで、楽しく見学させていただきました。
病院の6階の窓から真向かいに見える奇岩「鯖くさらかし岩」
長崎の方言「とっとっと?」「とっとっと!」
その後、体操を一緒にしました。椅子に座ったまま足首を曲げ伸ばし、左右に首を振る運動をします。次に椅子の背につかまって立ち体を反らしたり片足を上げてみる運動は、筋肉をほぐしてリラックス出来ます。体操は少しの場所があれば出来るのを知りました。
昼食は、同じテーブルで患者さんと同じお食事をいただきました。季節の食材を使った献立は薄味の健康食です。里芋のゆずみそあんかけがとてもおいしかったです。ほとんどの方がきれいに食べていました。
患者さんと同じ昼食をいただく
<研究紹介と意見交換>
辻畑名誉院長、外来の看護師長、脳リハビリ外来スタッフの皆さんの前で、大武先生が次世代共想法支援システムを紹介しました。
次世代共想法支援システムの紹介
司会者の大武先生と、遠隔地からの参加者役の土井さんが、B-5版ほどのタブレット端末を持って交信します。今日の共想法のテーマは「好きな動物」、開始日時と経過時間が画面の右手に表示されます。共想法参加者は他に小砲気鵑氾銚、記録者は林さんの構成です。新システムでは、司会者が操作するタブレット端末の画面と同じ画面を、タブレット端末を持った遠隔地の参加者が見て、会話に参加できます。さまざまな地域にいる参加者がタブレット端末を通して一同に介し、共想法を行う夢が現実になるのです。
大学院生の林さんは『会話における応答特性の分類』について説明をしました。林さんは長崎北病院で行われた共想法の動画の文字おこしデータに基づいて、参加者毎の応答特性を一つ一つ分析し、修士論文にまとめています。大変な作業だったと思います。観察から、いくつかの傾向が見られるそうです。たとえば、会話の反応性は高いが、内容の深い理解までは出来ないタイプ。一つのことに考え込んでしまうので一部の話題にしか反応できないタイプ。いつも同じ話を繰り返すタイプ等です。会話における各タイプは低下した認知機能の種類に関係があるのではないかと考えられるそうです。分類方法については、引き続き議論することになりました。この他、認知症の参加者に対する共想法の効果的な実施方法について意見交換が行われました。
林院生の発表
<長崎卓袱料理と外海観光>
研究紹介と意見交換の後は、共想法を主に担当している脳リハビリ外来の3人と長崎市内に出て、郷土の名物「長崎卓袱」料理をいただきました。丁寧でおいしいお料理にホッとしたひとときでした。
長崎卓袱料理
最終日の21日(土)は快晴で、午前中、辻畑先生、土井さん、小砲気鵑外海を車で案内してくださいました。初めて見る外海、美しい海岸線の向こうに幾つもの島が見え隠れしています。
ド・ロ神父記念館を訪ねました。「フランス人の神父は1868年(慶応4年)28歳で来日、宣教師としてだけでなく石版印刷技術を伝えるために来られましたが、74歳で亡くなるまでの46年間を日本で過ごし、その間、外海地域の産業、社会福祉、医療、移住開拓、土木、建築、教育文化などに奉仕されました。」と説明を受けて、その幅の広さに驚きを隠せませんでした。そして、神父ゆかりの出津(しつ)教会に立ち寄りました。
出津(しつ)教会
外海を一望できる遠藤周作文学館は、ついゆっくり浸ってしまうほど魅力的でした。氏の作品「沈黙」は此処外海(そとめ)が舞台です。
半日の観光時間はあっという間に終わりました。それでも花より団子で「長崎名物トルコランチ」なる昼食をおいしくいただき、お世話になったご挨拶もそこそこに一路急ぎ時津港へ。時間ぎりぎりの船に飛び乗り、長崎空港に向かいました。
人の温かさに触れ、たっぷり研修させていただいた長崎北病院、ちょぴり観光した長崎外海地区は心に残り、本当に素敵でした。
研修に参加出来た「健康」に感謝しています。
田口良江 記
先般、大武先生が石川県へ学会の出張で行かれた際に、介護施設とその経営母体のお寺を訪問されました。 その見学記を書いて頂きましたので、ここに掲載致します。 ご覧ください。 ほの研・広報G
平成23年10月15日、第78回ヒューマンインタフェース学会研究会の翌日、JAISTの杉原先生の先導のもと、招待講演者のRachel Jones氏、Carys Banksをはじめ、研究会参加者有志で、社会福祉法人自生園と、高野山真言宗別格本山那谷寺を訪れました。自生園は、那谷寺が設立母体となっています。
自生園は、養護(盲)老人ホーム、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)を中心に、短期入所生活介護事業所、通所介護事業所、訪問入浴介護事業所、居宅介護支援事業所で構成されています。特別養護老人ホーム 施設長の今井要様に、施設全体をご案内いただきました。しっかりした理念のもと、すべてのところに意識と工夫が行き届いていることが分かり、深い感銘を受けました。
養護(盲)老人ホームは、目が見えない人が歩きやすいよう、廊下は中央が白両端が赤になっています。廊下には手すりがついていて、部屋の入り口には、住人が触って識別できるよう、目印となる人形などがついています。
養護(盲)老人ホーム見学の様子、右手前が今井施設長
どこを歩いていて全くにおいがしなかったのは、廊下から各部屋に向かって空気が流れるようになっていたり、汚れたものは空気に触れないようにして、においが部屋に拡散し、じゅうたんやカーテンに残らないよう、常に気をつけているからだそうです。よい施設かどうかの一つのバロメータは、においがするかどうかだと一般に言われています。
食事はお盆を時計に見立てた時の時計の針の位置に沿って、5の場所に味噌汁、6の場所に箸、7の場所にご飯、と場所を説明し、食材の産地などを詳しく説明するそうです。一月に一回は、職員も目隠しして食事を取り、目が見えない人にとっての食事を体験しているということでした。食堂の奥には仏壇があり、一月に一回、過去の利用者にお経を上げ、現在の利用者に講話をする会が開かれます。
食堂の奥の仏壇
目が見えない人は運動不足になりがちなので、季節の花が咲く庭があり、花の香りを頼りに、手すりに沿って散歩できます。目が見えるうちに88箇所巡りしておけばよかったとの利用者の声を反映し、88箇所を模した石仏をお参りできるようになっています。
88箇所巡りができる庭
那谷寺は、海底噴火の跡と伝えられる奇岩霊石、奇岩遊仙境で有名です。岩の急階段を登り、いくつかの鳥居をくぐってお稲荷さんをお参りしました。楓月橋を渡り、正面にある展望台と鎮守堂から、うっすらと色づく紅葉に囲まれた奇岩遊仙境を静かに楽しむことができました。中央には登ったばかりの階段が見えます。
お稲荷さんを目指し急な石段を登る
楓月橋を渡る
展望台から望む奇岩遊仙境
平成23年10月15日、第78回ヒューマンインタフェース学会研究会の翌日、JAISTの杉原先生の先導のもと、招待講演者のRachel Jones氏、Carys Banksをはじめ、研究会参加者有志で、社会福祉法人自生園と、高野山真言宗別格本山那谷寺を訪れました。自生園は、那谷寺が設立母体となっています。
自生園は、養護(盲)老人ホーム、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)を中心に、短期入所生活介護事業所、通所介護事業所、訪問入浴介護事業所、居宅介護支援事業所で構成されています。特別養護老人ホーム 施設長の今井要様に、施設全体をご案内いただきました。しっかりした理念のもと、すべてのところに意識と工夫が行き届いていることが分かり、深い感銘を受けました。
養護(盲)老人ホームは、目が見えない人が歩きやすいよう、廊下は中央が白両端が赤になっています。廊下には手すりがついていて、部屋の入り口には、住人が触って識別できるよう、目印となる人形などがついています。
養護(盲)老人ホーム見学の様子、右手前が今井施設長
どこを歩いていて全くにおいがしなかったのは、廊下から各部屋に向かって空気が流れるようになっていたり、汚れたものは空気に触れないようにして、においが部屋に拡散し、じゅうたんやカーテンに残らないよう、常に気をつけているからだそうです。よい施設かどうかの一つのバロメータは、においがするかどうかだと一般に言われています。
食事はお盆を時計に見立てた時の時計の針の位置に沿って、5の場所に味噌汁、6の場所に箸、7の場所にご飯、と場所を説明し、食材の産地などを詳しく説明するそうです。一月に一回は、職員も目隠しして食事を取り、目が見えない人にとっての食事を体験しているということでした。食堂の奥には仏壇があり、一月に一回、過去の利用者にお経を上げ、現在の利用者に講話をする会が開かれます。
食堂の奥の仏壇
目が見えない人は運動不足になりがちなので、季節の花が咲く庭があり、花の香りを頼りに、手すりに沿って散歩できます。目が見えるうちに88箇所巡りしておけばよかったとの利用者の声を反映し、88箇所を模した石仏をお参りできるようになっています。
88箇所巡りができる庭
那谷寺は、海底噴火の跡と伝えられる奇岩霊石、奇岩遊仙境で有名です。岩の急階段を登り、いくつかの鳥居をくぐってお稲荷さんをお参りしました。楓月橋を渡り、正面にある展望台と鎮守堂から、うっすらと色づく紅葉に囲まれた奇岩遊仙境を静かに楽しむことができました。中央には登ったばかりの階段が見えます。
お稲荷さんを目指し急な石段を登る
楓月橋を渡る
展望台から望む奇岩遊仙境
去る6月、「第25回人工知能学会全国大会in盛岡」に、応援団として出席された市民研究員の佐藤由紀子さんに「紀行文」を書いて頂きましたので、本日、掲載させて頂きます。尚、応援団には同じく市民研究員の田口良江さん、武下秀子さんが同行されました。
『盛岡紀行』 市民研究員 佐藤由紀子記
5月31日、田口良江さん、武下秀子さんと私の三人は、東北新幹線の「一関駅」で途中下車し、平泉、中尊寺、金色堂に立ち寄りました。世界遺産登録直前で、賑わっているでしょうと思っていましたが、3・11の大震災の後の為か、人影もまばらで広い境内が寂しい位、閑散としていました。金色堂は50年前に訪れた時は、覆堂もガラスもなく、ただ薄汚れていて、螺鈿の柱や華まんが目の前にあり、手で触った覚えが有ります。
中尊寺
田口さんは病気の後の初めての旅行。武下さんは一週間前にけがをしたためコルセット姿で、本来なら絶対安静中の旅行でした。
月見坂にてのお二人
平泉でのんびりし過ぎた為か?或いは筆者の計算違いか?バスに乗り遅れ、列車も乗り遅れ、盛岡に着いたのは夕方の7時半近くで、集合時間より30分も遅くなり、大武先生始め、参加者の皆様に大変ご迷惑をお掛けした事を反省しています。
セッション前夜の交流会
この日のメニューは「焼肉と冷麺」、冷麺は、しこしこ固めでひんやり冷たく、焼き肉にとても合って美味しかったです。この他盛岡には有名な「わんこそば」や「じゃじゃ麺」が有り、この3つを“盛岡三大麺”と言うそうです。
「冷麺」しこしこ固めでひんやり
翌日は、いよいよ「アイーナ」岩手県民情報センターの最上階で、人工知能学会が行われ、座長・大武先生の「新語紹介」で始まりました。学会報告のトップバッターは塚脇さん、次に報告なさったのは現在研修コースに参加なさっている、永田映子さん。お二人とも落ち着いて立派な報告でした。我々応援団は、パンフレットやチラシを配ったり、写真を撮りまくったり、もしかしたら、わさわさと、うるさく目立ったかも知れません。
「光原社」、昔宮沢賢治の製本を一手に引き受けていた印刷所が有った所で、昼休みに永田さんの案内で、大武先生、塚脇さん、応援団3名で見学。今は喫茶店と、お土産屋さんになっていました。
光原社前にて
光原社の裏に行くと、北上川がとうとうと流れていて、そのすぐ横の白壁に宮沢賢治の自筆と思われる「アメニモマケズ、カゼニモマケズ」の詩が書いてありました。詩の中に、共想法のルーツは宮沢賢治にあり?と思うような一節「ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ」があり、全員喜び写真を撮りました。
宮沢賢治の詩
ソシテワスレズ
打ち上げは、言うまでもなく「わんこそば」で有名な「東屋」で行われました。わんこそばは、蕎麦振る舞いが原型だそうで、薬味や箸やすめが見事でした。
盛岡で有名なわんこそば店
食べたわんこそばのお椀
学会発表のストレスを、ここぞ!とばかりに発散し、ご覧の写真の様に平らげました。これで6人分?、えっ、えっ、一人分??? まさか〜楽しく、有意義な盛岡学会紀行でした。
『盛岡紀行』 市民研究員 佐藤由紀子記
5月31日、田口良江さん、武下秀子さんと私の三人は、東北新幹線の「一関駅」で途中下車し、平泉、中尊寺、金色堂に立ち寄りました。世界遺産登録直前で、賑わっているでしょうと思っていましたが、3・11の大震災の後の為か、人影もまばらで広い境内が寂しい位、閑散としていました。金色堂は50年前に訪れた時は、覆堂もガラスもなく、ただ薄汚れていて、螺鈿の柱や華まんが目の前にあり、手で触った覚えが有ります。
中尊寺
田口さんは病気の後の初めての旅行。武下さんは一週間前にけがをしたためコルセット姿で、本来なら絶対安静中の旅行でした。
月見坂にてのお二人
平泉でのんびりし過ぎた為か?或いは筆者の計算違いか?バスに乗り遅れ、列車も乗り遅れ、盛岡に着いたのは夕方の7時半近くで、集合時間より30分も遅くなり、大武先生始め、参加者の皆様に大変ご迷惑をお掛けした事を反省しています。
セッション前夜の交流会
この日のメニューは「焼肉と冷麺」、冷麺は、しこしこ固めでひんやり冷たく、焼き肉にとても合って美味しかったです。この他盛岡には有名な「わんこそば」や「じゃじゃ麺」が有り、この3つを“盛岡三大麺”と言うそうです。
「冷麺」しこしこ固めでひんやり
翌日は、いよいよ「アイーナ」岩手県民情報センターの最上階で、人工知能学会が行われ、座長・大武先生の「新語紹介」で始まりました。学会報告のトップバッターは塚脇さん、次に報告なさったのは現在研修コースに参加なさっている、永田映子さん。お二人とも落ち着いて立派な報告でした。我々応援団は、パンフレットやチラシを配ったり、写真を撮りまくったり、もしかしたら、わさわさと、うるさく目立ったかも知れません。
「光原社」、昔宮沢賢治の製本を一手に引き受けていた印刷所が有った所で、昼休みに永田さんの案内で、大武先生、塚脇さん、応援団3名で見学。今は喫茶店と、お土産屋さんになっていました。
光原社前にて
光原社の裏に行くと、北上川がとうとうと流れていて、そのすぐ横の白壁に宮沢賢治の自筆と思われる「アメニモマケズ、カゼニモマケズ」の詩が書いてありました。詩の中に、共想法のルーツは宮沢賢治にあり?と思うような一節「ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ」があり、全員喜び写真を撮りました。
宮沢賢治の詩
ソシテワスレズ
打ち上げは、言うまでもなく「わんこそば」で有名な「東屋」で行われました。わんこそばは、蕎麦振る舞いが原型だそうで、薬味や箸やすめが見事でした。
盛岡で有名なわんこそば店
食べたわんこそばのお椀
学会発表のストレスを、ここぞ!とばかりに発散し、ご覧の写真の様に平らげました。これで6人分?、えっ、えっ、一人分??? まさか〜楽しく、有意義な盛岡学会紀行でした。
冬晴れの平成22年12月2日(木)、ほのぼの研究所の大武先生と、市民研究員の7名(長谷川、蓼沼、黒田、佐藤、武下、鬼武、塚脇)が、「写真の会」見学のため、茨城県桜川市の介護老人保健施設『マカベシルバートピア』を訪問した。 同所は、筑波山登山口より北北西に約3km、山麓田園風景の広がる田んぼの真ん中にあった。 見事なイングリッシュガーデンの中庭があり、明るくゆったりとした空間の広がるリハビリ主体の介護施設(鉄筋平屋建)である。
窓の外には、筑波山が広がる
今回の見学は、「ふれあい共想法」をご見学頂いた永田映子様のご配慮によるものである。 同施設では、リハビリの一環として、デジタルカメラで撮影した写真でスクラップブックを作成する「写真の会」を、2グル−プ(火、木)に分かれ、隔週で実施されており、心身の改善に効果がある由。
参加者は、テーマに沿った写真を撮り、プリントし、30cm角の台紙に貼り付け、加えて、シール、リボン、各種の切り抜き素材等で飾り付けをアレンジし、「ことば」を添えて「スクラップブッキング」をするもの。アートセラピーの考え方に基づき、写真を通じて、自由な自己表現を楽しむことが出来る。
デジカメで撮る
当日のテーマは、「人物」。 参加者は、自分自身を撮影、プリントした写真を好みの台紙に貼り付け、様々な素材で飾り付けを楽しんでおられた。男性2名、女性4名。60歳代後半から93歳まで様々。写真の会の成果か、皆様お元気ではつらつとしておられた。 過去の作品のスクラップアルバムをお宝として居室から持ってこられた方があり、楽しく拝見。 ほの研の長谷川さん、佐藤さん、武下さんは、アルバム制作に挑戦、ステキな作品を完成させた。
写真作品を制作中
「ふれあい共想法」とは、写真が主体である点は同じであるが、参加者夫々がマイペースの自由な発想で、一定時間、作品つくりに没頭する点は、全く異なる参加形態であった。 ワークショップ終了後、施設のご説明と見学の後、つるべ落としの夕闇迫るなか同所を後にした。
イングリッシュガーデンの中庭
窓の外には、筑波山が広がる
今回の見学は、「ふれあい共想法」をご見学頂いた永田映子様のご配慮によるものである。 同施設では、リハビリの一環として、デジタルカメラで撮影した写真でスクラップブックを作成する「写真の会」を、2グル−プ(火、木)に分かれ、隔週で実施されており、心身の改善に効果がある由。
参加者は、テーマに沿った写真を撮り、プリントし、30cm角の台紙に貼り付け、加えて、シール、リボン、各種の切り抜き素材等で飾り付けをアレンジし、「ことば」を添えて「スクラップブッキング」をするもの。アートセラピーの考え方に基づき、写真を通じて、自由な自己表現を楽しむことが出来る。
デジカメで撮る
当日のテーマは、「人物」。 参加者は、自分自身を撮影、プリントした写真を好みの台紙に貼り付け、様々な素材で飾り付けを楽しんでおられた。男性2名、女性4名。60歳代後半から93歳まで様々。写真の会の成果か、皆様お元気ではつらつとしておられた。 過去の作品のスクラップアルバムをお宝として居室から持ってこられた方があり、楽しく拝見。 ほの研の長谷川さん、佐藤さん、武下さんは、アルバム制作に挑戦、ステキな作品を完成させた。
写真作品を制作中
「ふれあい共想法」とは、写真が主体である点は同じであるが、参加者夫々がマイペースの自由な発想で、一定時間、作品つくりに没頭する点は、全く異なる参加形態であった。 ワークショップ終了後、施設のご説明と見学の後、つるべ落としの夕闇迫るなか同所を後にした。
イングリッシュガーデンの中庭
ほのぼの研究所 市民研究員 塚脇章生 記