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昨年暮れに、横浜の碑巡りをしたおり、広い交叉点を渡り見上げると、角のビルの2階の真ん中にこのショーウィンドウがありました。 ドキッ!…マネキンとはいえ生々しいお尻の迫力。カメラを向けていると、「誰に見せるの?」と友人に笑われてしまいました。写真を拡大してみると、モダンなタイツ、パンツ、Tシャツ類がびっしり並べられていて、ファッションショップのもののようでした。今様の踊りやスポーツに使うのかしらと想像しながら、時代の感覚の違いと、マネキンの効果の大きさを見せつけられたのでした。

目を奪われた上階のショーウィンドウ
コメント:市民研究員 H.N.さん
ファッショナブルな横浜のお土地がらでしょうか?きっと大通りの遠くからでも目につくような仕掛けとして考えられたのでしょうね。上階にあるショーウィンドウにも目を向けられるとは、N.K.さんのアンテナは、相変わらず感度良好なのですね。碑巡りでも、そして街ののショップからも、沢山の発見のあった充実したお出かけの1日だったと想像しました。
継続コース参加者 N.K.さん

目を奪われた上階のショーウィンドウ
コメント:市民研究員 H.N.さん
ファッショナブルな横浜のお土地がらでしょうか?きっと大通りの遠くからでも目につくような仕掛けとして考えられたのでしょうね。上階にあるショーウィンドウにも目を向けられるとは、N.K.さんのアンテナは、相変わらず感度良好なのですね。碑巡りでも、そして街ののショップからも、沢山の発見のあった充実したお出かけの1日だったと想像しました。
2025年1月31日(金)13:30より、柏市文化交流総合施設パレット柏多目的スペースAにて、ほのぼの研究所主催の「今から始める認知症予防 共想法体験会」を開催しました。このような体験型講座は、コロナ禍以降、オンライン中心の活動が中心になり、新しいお仲間にお目にかかる機会が減少してしまったのを取り返す意味もあります。座学やデモンストレーションをご覧いただくたけでは、とかくイメージの湧きにくい共想法を、共想法の手法の詳細ご説明と共に、直接ロボットを使う体験を通して理解を深めていただきたいと、昨年度来、開催しているものです。2024年度の開催は、昨年7月の、ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)で開催した「今から始める認知症予防 ロボット体験会」に次ぎ、2回目となりました。
今体験会は、準備期間が限られていたこともあり、広く公募はいたしませんでした。代わりに、比較的直近でご縁があった方に直接お声掛けしました。1月18日に大武美保子代表理事・所長が出講した、さわやかちば県民プラザでの「ちばアカデミア講座5」をご聴講時に共想法に興味を持たれた方と、主宰していらっしゃる活動のお仲間の方々。これまでのほのぼの研究所のイベントに数多くご参加経験のある、柏フレイル予防サポーターとそのお仲間。近々共想法継続コースへ参加される方、等。近隣にお住まいの方を中心に、50〜80歳代まで、多世代13名にご参集いただきました。
大武代表理事・所長の開会挨拶に続き、座学として、認知症予防に効果的な2つのアプローチについて、下図のように説明しました。

認知症予防に効果的なアプローチ
そして、共想法は【認知的アプローチ】であり、色々な角度から認知機能を活用するばかりでなく、食事や健康に関するテーマに取り組むことで、生理的アプローチにもつながること。また、この手法を取り入れた生活習慣を続けることが、予防につながると述べました。続いて、共想法の参加手順や、そのプロセスごとに活用できる認知機能について説明を行いました。

共想法に関する座学
次いで、いよいよ共想法体験に移りました。テーマは「好きな食べ物」、共想法に使う写真は、事前にメールで送っていただき、現物をご持参いただいた方には、研究員がその撮影やシステムへの登録をお手伝いさせていただきました。
参加者は3グループに分かれ、自己紹介をした後に、早速ロボットぼのちゃん司会による共想法体験(写真1枚、話題提供1分、質疑応答2分)が、いよいよスタート。

参加者の共想法体験
設定していたテーマは「好きな食べ物」でしたが、果たして、ご自身の好物ばかりでなく、ご自身、ご家族との食生活や食事作りの紹介、お取り寄せやお土産でとても気に入った、美しく素材が斬新な和菓子や果物、旅行先やお出かけ先での多彩なお膳、ご実家の思い出深いお菓子、嬉しかったお祝いのケーキ等々、日常・非日常双方の「食」シーンが様々な切り口で披露された印象を持ちました。そして、どなたもが、健康を意識されながら、日々の「食」を大いに楽しんでいらっしゃることを、拝察することができました。
共想法の体験では、ご参加の皆様には、興味を持たれた話題が多いとみえ、「感想」ではなく、熱心で活発な「質問」満載の共想法として、理想的な質疑応答が繰り広げられ、見学者ともども和やかで楽しい時間となりました。そしてパンクチュアルなロボットの司会で時間切れとなったその流れは、閉講後の懇親にもつながっていきました。
なお、懇親の時間に、お仲間大勢でご参加いただきました、柏市を中心に市民活動へのICT啓蒙活動などをなさっている、虹色未来大学という団体の活動と連携する企画を、次年度に行うという嬉しい計画案も生まれました。体験会実施でのこれまでとは異なる、新しい実りを得ることができました。
今回の体験会は、共想法に事前にご興味を持ってご参加なさった方と、その方のお誘いで、共想法への事前情報をあまりお持ちでない方の、両方がご参加下さいました。事後のアンケートでは、役立つ情報が得られ、共想法体験を含めて、参加者との交流や情報交換ができて、楽しい時をすごされた方が多いとみえ、体験会全体としてはご満足いただけたようでした。また、パレット柏という駅近の利便性の良いところでの開催や、参加料無料も、ご参加誘因の大きな要素であることも明らかになりました。
併せて、ロボット等の機器トラブルを僅少に抑えたり、参加者の共想法のご興味度レベルに関わらず、その楽しさを効果的に伝える体験方法など、今後のよりよい運営への、忌憚のないアドバイスやご提案もいただきました。今回いただいた有難く貴重なご意見を、今後にぜひ活かしてきたいと思います。
今体験会は、準備期間が限られていたこともあり、広く公募はいたしませんでした。代わりに、比較的直近でご縁があった方に直接お声掛けしました。1月18日に大武美保子代表理事・所長が出講した、さわやかちば県民プラザでの「ちばアカデミア講座5」をご聴講時に共想法に興味を持たれた方と、主宰していらっしゃる活動のお仲間の方々。これまでのほのぼの研究所のイベントに数多くご参加経験のある、柏フレイル予防サポーターとそのお仲間。近々共想法継続コースへ参加される方、等。近隣にお住まいの方を中心に、50〜80歳代まで、多世代13名にご参集いただきました。
大武代表理事・所長の開会挨拶に続き、座学として、認知症予防に効果的な2つのアプローチについて、下図のように説明しました。

認知症予防に効果的なアプローチ
そして、共想法は【認知的アプローチ】であり、色々な角度から認知機能を活用するばかりでなく、食事や健康に関するテーマに取り組むことで、生理的アプローチにもつながること。また、この手法を取り入れた生活習慣を続けることが、予防につながると述べました。続いて、共想法の参加手順や、そのプロセスごとに活用できる認知機能について説明を行いました。

共想法に関する座学
次いで、いよいよ共想法体験に移りました。テーマは「好きな食べ物」、共想法に使う写真は、事前にメールで送っていただき、現物をご持参いただいた方には、研究員がその撮影やシステムへの登録をお手伝いさせていただきました。
参加者は3グループに分かれ、自己紹介をした後に、早速ロボットぼのちゃん司会による共想法体験(写真1枚、話題提供1分、質疑応答2分)が、いよいよスタート。

参加者の共想法体験
設定していたテーマは「好きな食べ物」でしたが、果たして、ご自身の好物ばかりでなく、ご自身、ご家族との食生活や食事作りの紹介、お取り寄せやお土産でとても気に入った、美しく素材が斬新な和菓子や果物、旅行先やお出かけ先での多彩なお膳、ご実家の思い出深いお菓子、嬉しかったお祝いのケーキ等々、日常・非日常双方の「食」シーンが様々な切り口で披露された印象を持ちました。そして、どなたもが、健康を意識されながら、日々の「食」を大いに楽しんでいらっしゃることを、拝察することができました。
共想法の体験では、ご参加の皆様には、興味を持たれた話題が多いとみえ、「感想」ではなく、熱心で活発な「質問」満載の共想法として、理想的な質疑応答が繰り広げられ、見学者ともども和やかで楽しい時間となりました。そしてパンクチュアルなロボットの司会で時間切れとなったその流れは、閉講後の懇親にもつながっていきました。
なお、懇親の時間に、お仲間大勢でご参加いただきました、柏市を中心に市民活動へのICT啓蒙活動などをなさっている、虹色未来大学という団体の活動と連携する企画を、次年度に行うという嬉しい計画案も生まれました。体験会実施でのこれまでとは異なる、新しい実りを得ることができました。
今回の体験会は、共想法に事前にご興味を持ってご参加なさった方と、その方のお誘いで、共想法への事前情報をあまりお持ちでない方の、両方がご参加下さいました。事後のアンケートでは、役立つ情報が得られ、共想法体験を含めて、参加者との交流や情報交換ができて、楽しい時をすごされた方が多いとみえ、体験会全体としてはご満足いただけたようでした。また、パレット柏という駅近の利便性の良いところでの開催や、参加料無料も、ご参加誘因の大きな要素であることも明らかになりました。
併せて、ロボット等の機器トラブルを僅少に抑えたり、参加者の共想法のご興味度レベルに関わらず、その楽しさを効果的に伝える体験方法など、今後のよりよい運営への、忌憚のないアドバイスやご提案もいただきました。今回いただいた有難く貴重なご意見を、今後にぜひ活かしてきたいと思います。
市民研究員 松村光輝
夏になる前に、アボカドの種を植えてみました。新芽が出て、葉もずいぶん大きくなりました。何度か鉢のサイズもかえました。近頃の寒さにも負けず、またまた新芽が伸びています。どのくらいの大きさになったら実ができるのかと、とても楽しみです。主人が、たくさん実を付けてお店に卸せるといいねと、冗談を言い、2人で大笑いしました。

種から育てて、大きく成長したアボカドの木
コメント:市民研究員 A.U. さん
森のバターといわれるほど栄養価のあるトロリとした食感を私も大好きです。大きな実がたわわになって、市場に出せるといいですね。ニシン御殿のような立派な家を建ててお祝いしましょう。(夢は大きく)
継続コース参加者 R.I.さん

種から育てて、大きく成長したアボカドの木
コメント:市民研究員 A.U. さん
森のバターといわれるほど栄養価のあるトロリとした食感を私も大好きです。大きな実がたわわになって、市場に出せるといいですね。ニシン御殿のような立派な家を建ててお祝いしましょう。(夢は大きく)
私は朝活として、近所の公園までジョギングをし、足元より少し高い位置になりますが、通路の脇に組まれた石のところで腕立て伏せをしています。11月の終わりごろ、私がいつも使っているプッシュアップ石に謎のメッセージのように、松ぼっくりやどんぐりが置かれていたのです。 実はその頃、日の出がぐんぐん遅くなり、雨が降ったこともあって、数日、朝活をサボっていたのです。木の実のメッセージは、そんな私を励ますかのように置いてありました。それで、私も、お返しのつもりで公園の松ぼっくりを拾い、紅葉の葉をあしらってみました。単なる風のいたずらかもしれませんが、行くたびに木の実の位置や数が変わっています。

木の実の謎のメッセージ?
コメント:市民研究員 H.N.さん
まずは、身体を動かすのがお好きと伺っていましたが、朝からジョギングしてプッシュアップなさる習慣に敬服です。木の実の謎のメッセージは、おっしゃるように風のいたずらかもしれません。が、公園に住む赤い帽子をかぶったかわいい小人か森の精が、いつもC.S.さんが訪れるのを待っていて、何らかのメッセージを伝えたいと思っている…?というような、童話の一コマを勝手に想像してしまいました。お話の続きやいかに…。
継続コース参加者 C.Sさん

木の実の謎のメッセージ?
コメント:市民研究員 H.N.さん
まずは、身体を動かすのがお好きと伺っていましたが、朝からジョギングしてプッシュアップなさる習慣に敬服です。木の実の謎のメッセージは、おっしゃるように風のいたずらかもしれません。が、公園に住む赤い帽子をかぶったかわいい小人か森の精が、いつもC.S.さんが訪れるのを待っていて、何らかのメッセージを伝えたいと思っている…?というような、童話の一コマを勝手に想像してしまいました。お話の続きやいかに…。
2025年1月18日14時より、大武美保子代表理事・所長が、千葉県柏市柏の葉のさわやかちば県民プラザ大研修室にて開講の、ちばアカデミア講座5「認知症発症を遅らせるAI」〜脳が長持ちする会話を助ける会話支援ロボットの開発〜に出講いたしました。併せて共想法デモンストレーション等を行うため、市民研究員の根岸勝壽、松村光輝、鈴木晃、吉田美枝子が参加いたしました。
「ちばアカデミア講座」は 県民の生涯学習、現代的課題にふれる機会に資することを目的として、さわやかちば県民プラザが年に5回、県内外の国立研究機関・大学・文化施設・各種団体等と連携し、県民に最先端科学技術や経済・文化・教育・環境・健康・安全・食生活等に関する情報提供や講演を行うものです。

講座案内チラシ
2025年に入っても暖冬傾向が続いておりましたが、当日は快晴ではありましたが、平年並みの最高気温10度以下の寒さのなか、会場の大研修室には早々に多くの皆様にご参集いただきました。当講座は、さわやかちば県民プラザのオンサイト会場に加えて、県内の旭市民会館、千葉市の長作公民館、みつわ台公民館、緑が丘公民館、千葉市生涯学習センターの5か所のサテライト会場、そして県内外のオンライン受講と合せて約120名の方々に視聴していただきました。

さわやかちば県民プラザ大研修室(オンサイト会場)の受講者

千葉市生涯学習センタ−(サテライト会場)の受講者
定刻に、さわやかちば県民プラザ事業振興課の工藤様よる開会のご挨拶、オリエンテーションの後、早速講座が始まりました。
導入として、認知症とは「脳や身体の疾患を原因して、記憶・判断力などの障害がおこり、社会生活が送れなくなった状態」であるという定義を述べました。加えて、認知機能が社会生活を送るのに必要なレベルを下回らなければ認知症発症ではないこと、「認知症予防」というのは、対応可能なリスク要因をできるだけとりのぞくと共に、色々な変化が起こったとしてもその発症やその進行の速度を遅らせることであると、概念についても添えました。
次いで、認知症の原因の大部分を占める、アルツハイマー病と脳血管障害を予防する方法について述べました。下図のように、神経病理変化の進行(脳と身体の老化)を遅らせるための【生理的アプローチ】と、神経病理変化の影響を減らす(脳と身体が老化しても認知機能低下を遅らせる【認知的アプローチ】の2つがあると説明、その具体的方法を説きました。

認知症(アルツハイマー病)の予防:2つのアプローチ
また、アルツハイマー病の病変があっても、神経細胞の繋がり維持されていたために、認知症の症状が現れない人や、アルツハイマー病の病変がなく、脳に萎縮が見られない人がいて、その人達の言語能力が優れていたという研究:「ナンスタディ」を紹介。この研究は、大武所長が、会話の言語的特徴が認知機能に関係することに注目した研究を進めるきっかけともなりました。そして、認知症の祖母との会話をきっかけに考案した「脳が長持ちする会話」を助ける「共想法」について説明しました。

「脳が長持ちする会話」を助ける「共想法」
その後、共想法のイメージをつかんでいただくために、研究員4人が「今年したいこと」をテーマにした共想法のデモンストレーションをご覧に入れ、それぞれが「歩くこと」、「断捨離」、「ジムでの運動の継続」、「グランドゴルフ」について話題提供、質疑応答を行いました。
市民研究員による共想法デモンストレーション
10分休憩の後は、「共想法にかかわるAIロボット」のテーマに則り、大武所長が携わっている「脳が長持ちする社会の実現」を目的する研究とその目標を述べた後、司会進行と発話制御機能を有する【グループ会話支援ロボット】や、時間になるとロボットが話題提供を始め、その後に利用者からの質問を受ける【対話支援ロボット】を紹介し、それらを用いた認知機能に関わる知見の進捗を説明、また現在はスマートフォン・タブレットを用いた遠隔会話支援システムを使用して、共想法による会話サービスを継続していることを紹介しました。

「共想法」に立脚した会話・対話支援ロボット
最後に、各種SNSや近著『脳が長持ちする会話』による認知症予防に関する情報の提供、並びにほのぼの研究所の皆様に参加いただける各種イベントを含めた活動や、広報ツールについても紹介させていただきました。折りしも、1月31日にパレット柏にて開催予定の「今から始める認知症予防 共想法体験会」についてご案内させていただきましたところ、果たして早速数名の方からお申し込みをいただき、大変ありがたいことでした。
その後、受講媒体に応じて適宜アンケートにご回答いただき、無事終講となりました。
なお、当講座開講に際して、大変ご尽力いただきました、さわやかちば県民プラザ事業振興課の皆様、サテライト視聴会場を設けて下さった各施設の皆様に、改めて、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
「ちばアカデミア講座」は 県民の生涯学習、現代的課題にふれる機会に資することを目的として、さわやかちば県民プラザが年に5回、県内外の国立研究機関・大学・文化施設・各種団体等と連携し、県民に最先端科学技術や経済・文化・教育・環境・健康・安全・食生活等に関する情報提供や講演を行うものです。

講座案内チラシ
2025年に入っても暖冬傾向が続いておりましたが、当日は快晴ではありましたが、平年並みの最高気温10度以下の寒さのなか、会場の大研修室には早々に多くの皆様にご参集いただきました。当講座は、さわやかちば県民プラザのオンサイト会場に加えて、県内の旭市民会館、千葉市の長作公民館、みつわ台公民館、緑が丘公民館、千葉市生涯学習センターの5か所のサテライト会場、そして県内外のオンライン受講と合せて約120名の方々に視聴していただきました。

さわやかちば県民プラザ大研修室(オンサイト会場)の受講者

千葉市生涯学習センタ−(サテライト会場)の受講者
定刻に、さわやかちば県民プラザ事業振興課の工藤様よる開会のご挨拶、オリエンテーションの後、早速講座が始まりました。
導入として、認知症とは「脳や身体の疾患を原因して、記憶・判断力などの障害がおこり、社会生活が送れなくなった状態」であるという定義を述べました。加えて、認知機能が社会生活を送るのに必要なレベルを下回らなければ認知症発症ではないこと、「認知症予防」というのは、対応可能なリスク要因をできるだけとりのぞくと共に、色々な変化が起こったとしてもその発症やその進行の速度を遅らせることであると、概念についても添えました。
次いで、認知症の原因の大部分を占める、アルツハイマー病と脳血管障害を予防する方法について述べました。下図のように、神経病理変化の進行(脳と身体の老化)を遅らせるための【生理的アプローチ】と、神経病理変化の影響を減らす(脳と身体が老化しても認知機能低下を遅らせる【認知的アプローチ】の2つがあると説明、その具体的方法を説きました。

認知症(アルツハイマー病)の予防:2つのアプローチ
また、アルツハイマー病の病変があっても、神経細胞の繋がり維持されていたために、認知症の症状が現れない人や、アルツハイマー病の病変がなく、脳に萎縮が見られない人がいて、その人達の言語能力が優れていたという研究:「ナンスタディ」を紹介。この研究は、大武所長が、会話の言語的特徴が認知機能に関係することに注目した研究を進めるきっかけともなりました。そして、認知症の祖母との会話をきっかけに考案した「脳が長持ちする会話」を助ける「共想法」について説明しました。

「脳が長持ちする会話」を助ける「共想法」
その後、共想法のイメージをつかんでいただくために、研究員4人が「今年したいこと」をテーマにした共想法のデモンストレーションをご覧に入れ、それぞれが「歩くこと」、「断捨離」、「ジムでの運動の継続」、「グランドゴルフ」について話題提供、質疑応答を行いました。

市民研究員による共想法デモンストレーション
10分休憩の後は、「共想法にかかわるAIロボット」のテーマに則り、大武所長が携わっている「脳が長持ちする社会の実現」を目的する研究とその目標を述べた後、司会進行と発話制御機能を有する【グループ会話支援ロボット】や、時間になるとロボットが話題提供を始め、その後に利用者からの質問を受ける【対話支援ロボット】を紹介し、それらを用いた認知機能に関わる知見の進捗を説明、また現在はスマートフォン・タブレットを用いた遠隔会話支援システムを使用して、共想法による会話サービスを継続していることを紹介しました。

「共想法」に立脚した会話・対話支援ロボット
最後に、各種SNSや近著『脳が長持ちする会話』による認知症予防に関する情報の提供、並びにほのぼの研究所の皆様に参加いただける各種イベントを含めた活動や、広報ツールについても紹介させていただきました。折りしも、1月31日にパレット柏にて開催予定の「今から始める認知症予防 共想法体験会」についてご案内させていただきましたところ、果たして早速数名の方からお申し込みをいただき、大変ありがたいことでした。
その後、受講媒体に応じて適宜アンケートにご回答いただき、無事終講となりました。
なお、当講座開講に際して、大変ご尽力いただきました、さわやかちば県民プラザ事業振興課の皆様、サテライト視聴会場を設けて下さった各施設の皆様に、改めて、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
市民研究員 松村光輝
11月も半ばになると、急に足元が寒くなってきました。そんな時雑誌に靴下カバーの編み方が載っていたので、そうだこれだ!と思いました。残り毛糸の処分もできるし、冷え症の私の足を温めてくれる。これなら短時間でできるかと、毛糸と編み棒で久しぶりに挑戦しました。目がしょぼしょぼしてきましたが、これから何足か作って、残り毛糸を活用できれば一石二鳥かな。毛糸は使わないのに、処分する事ができず、溜め込んでしまっています。

手編みの靴下カバー
コメント:市民研究員 H.N.さん
伸縮性のある編みあがりで、温かそうですね。こうしたお品は買うとなると結構割高なような気がします。外出するわけではないので、少しずつ余った毛糸で大胆な色合いのおしゃれなものも作れそうなので、私も挑戦してみたいと思いました。いいアイデアありがとうございます。
継続コース参加者 C.M.さん

手編みの靴下カバー
コメント:市民研究員 H.N.さん
伸縮性のある編みあがりで、温かそうですね。こうしたお品は買うとなると結構割高なような気がします。外出するわけではないので、少しずつ余った毛糸で大胆な色合いのおしゃれなものも作れそうなので、私も挑戦してみたいと思いました。いいアイデアありがとうございます。
4〜5年前から足の指の爪がギザギザになり、また巻き爪で食い込んで膿んだりした事があり、巻き爪専門の病院へ通ったのですが、保険が適用されず、金銭的にも大変で、その上治らないので、通院を止めてしまいました。爪の先を布団や毛布に引っかけ、痛い思いをしたため、病院で薦められた五本指ソックスを履くようにしました。 これは靴下専門店で見つけて、可愛いかったので買った物で、履きやすくて重宝しています。 爪の方は、今は自分でするお手入れでなんとかしています。

気に入っている5本指ソックス
コメント:市民研究員 H.N.さん
なんともかわいいデザインで、傷めていらっしゃる爪にも負担が少なそうな靴下ですね。5本指ソックスは足の健康にもよいと、最近は品揃えも増えてきましたが、試着しては買えないため、履き心地がいまひとつのものがあったりします。
よいものを見つけられてよかったですね。どうぞお大事になさってください。
継続コース参加者 F.W.さん

気に入っている5本指ソックス
コメント:市民研究員 H.N.さん
なんともかわいいデザインで、傷めていらっしゃる爪にも負担が少なそうな靴下ですね。5本指ソックスは足の健康にもよいと、最近は品揃えも増えてきましたが、試着しては買えないため、履き心地がいまひとつのものがあったりします。
よいものを見つけられてよかったですね。どうぞお大事になさってください。
良い老いをイメージして撮りました。私はクイズが好きで雑誌、新聞等で楽しんだり、テレビでも頓智や謎解き等を観ては、答えに驚いたり感心したり、脳に心地よい刺激を受けています。引っ込み思案の性格なので、時にちょっと勇気を持って、感謝の心で生活するよう心がけていると、ストレスにも鈍感になって(これは生来の?)いるようで、このボールのようにまあるく人当たりも頭の中も、柔らかくいきたいものです。

柔軟な生き方をイメージして…
コメント:市民研究員 H.N.さん
穏やかで柔軟な生き方を、ボールで表現なさるT.M.さんのアイデアに、敬服しました。ストレスに弱い私はどうやら、どこかに柔軟さや心がけが欠けているのかもしれないと反省しました。この素敵なイメージ写真を思い出して、今年はまあるい心がけへと変えていきたいと思いました。
継続コース参加者 T.M.さん

柔軟な生き方をイメージして…
コメント:市民研究員 H.N.さん
穏やかで柔軟な生き方を、ボールで表現なさるT.M.さんのアイデアに、敬服しました。ストレスに弱い私はどうやら、どこかに柔軟さや心がけが欠けているのかもしれないと反省しました。この素敵なイメージ写真を思い出して、今年はまあるい心がけへと変えていきたいと思いました。

三浦半島 馬の背洞門
あけましておめでとうございます
旧年は、認知症予防を当事者の視点で研究するNPO法人ほのぼの研究所にとって、大きな飛躍に向けた一歩を踏み出す年となりました。
9月に、市民研究員3名と所長1名の計4名が、第13回日本認知症予防学会学術集会に参加発表しました。その中で、市民研究員による発表「高齢者の認知機能低下を防ぐために当事者の声を反映して開発した認知症予防会話手法共想法の遠隔アプリ」が、優秀な発表に対して贈られる「浦上賞」を受賞しました。ほのぼの研究所における当事者研究が、学術的にお認め頂けたことを嬉しく思います。10月には、当研究所所長である私が、「認知的健康につながるコミュニケーション支援技術の開発」の研究により、第23回ドコモ・モバイル・サイエンス賞 社会科学部門 選考委員特別賞を受賞しました。認知的健康のための基盤技術である会話支援手法「共想法」は、2006年10月に考案してから、18年になります。この間の活動を支えて下さっている皆様に、心より感謝申し上げます。
認知症予防の当事者は、高齢者だけでなく、その前の、40〜50代を中心とする全世代であることから、40〜50代の方に、市民研究員として当研究所の運営にご参加頂き、多世代で運営する体制を構築しました。12月には、40〜50代を中心とする多世代に向けた書籍「脳が長持ちする会話」を出版しました。幅広い世代に、自分事として興味を持っていただけるよう、認知症予防を「脳が長持ち」と言い換える工夫をしました。ビジネス書、実用書の位置づけで、ビジネスパーソンや高齢者が、仕事や日常の会話で使えるノウハウをまとめました。2025年の40〜50代が、2050年に60〜80代になった時に、脳が長持ちしている人が大半を占める社会を実現して参りたいと思います。
8月には、『老いの失敗学』を出版された、畑村洋太郎先生をお迎えし、「創造的に老いる」をテーマに、設立記念講演会を開催しました。老いの当事者である畑村先生に配慮して、対談を事前収録した上で、当日、対談動画を一緒に見ながら会場でさらに対談をしました。当事者の視点での研究が重要という畑村先生の考え方は、当事者研究拠点であるほのぼの研究所の基礎となるもので、その原点を確かめることができました。12月には、書籍『脳が長持ちする会話』出版を記念するクリスマス講演会を開催し、書籍の内容を紹介する基調講演と、共想法実演を交えた対談をしました。
コロナ禍によりストップしていた出前講座が復活したことは、特記すべきことです。千葉県生涯大学校卒業生が、自主的に運営している生涯学習サークル「柏シルバー大学院」から、出講の依頼がありました。5月にC組、7月にB組を対象に、それぞれ約100名ずつの方にご参加頂き、会話による認知症予防についてお伝えしました。東京都西東京市から、認知症予防事業「脳とからだの健康教室」への出講依頼があり、食事や運動など、認知症予防について学ぶ全7回で構成される講座の1回を、合計3クール担当することとなりました。10月に第1クール、12月に第2クールを開催、今年2月に第3クールが開催される予定です。
初めての方に共想法を体験頂くために、「今から始める認知症予防」と題する体験講座を、柏市教育福祉会館「ラコルタ柏」にて、1月、3月、7月に対面で開催しました。また、街歩きと共想法を組み合わせた街歩き共想法を、10月に千葉県我孫子市で開催しました。この他、理化学研究所が主催、当研究所は研究協力という形で、6月に大阪府岸和田市、7月に長野県軽井沢町で、街歩き共想法を開催しました。体験講座、街歩き共想法参加者の中から、共想法継続コースへの継続参加ご希望の方が現れました。
新年は、千葉県の生涯学習、芸術文化センターである、さわやかちば県民プラザ主催「ちばアカデミア講座」への出前講座から始まります。新年は、運営の多世代化と共に多世代を対象とする体験イベントにも挑戦し、引き続き、新たな仲間を見つけるための活動、仕組みづくりに取り組んで参りたいと思います。2025年を「長持ち脳会話」元年として参ります。本年もご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
理化学研究所 チームリーダー 大武 美保子
これはキッチンの引出しの一つでふきんやゴミ袋などを収納している場所です。整理しても、左の写真のようにすぐにぐちゃぐちゃになってしまい、ちょっとイラッとするところです。まず目につくのが左下のメラミンスポンジ、このサイズではいざ使いたい時にすぐに使えません。その他のものも、散在しているのが課題でした。
まずは中身を全部取り出して、引き出しの中を拭くことから開始。気になっていたメラミンスポンジは使いやすい大きさにハサミで切り、かごに入れ、次にごちゃごちゃしていた別のかごにスポンジの予備やお掃除道具を収納。そして残りのスペースにふきん、ビニール袋をまとめて収納。見た目はかなりスッキリし大満足。これからは、使いながら気になるところがあったら改善していこうと思います。(テーマ:お掃除ビフォーアフター)

キッチン引き出しの掃除 ビフォア(左)・アフター(右)
コメント:市民研究員 E.N.さん
ちょこちょこと掃除や整頓をするのはいい考えですね。気になっていると家事の効率も下がってしまい、精神衛生上も良くないです。私はずぼらなのであまり掃除をしないため、ちょっと留守にすると息子が台所の模様替えをするのでドキッとさせられます。あるはずのものがどこかに。。。
まずは中身を全部取り出して、引き出しの中を拭くことから開始。気になっていたメラミンスポンジは使いやすい大きさにハサミで切り、かごに入れ、次にごちゃごちゃしていた別のかごにスポンジの予備やお掃除道具を収納。そして残りのスペースにふきん、ビニール袋をまとめて収納。見た目はかなりスッキリし大満足。これからは、使いながら気になるところがあったら改善していこうと思います。(テーマ:お掃除ビフォーアフター)
市民研究員 M.M.さん

キッチン引き出しの掃除 ビフォア(左)・アフター(右)
コメント:市民研究員 E.N.さん
ちょこちょこと掃除や整頓をするのはいい考えですね。気になっていると家事の効率も下がってしまい、精神衛生上も良くないです。私はずぼらなのであまり掃除をしないため、ちょっと留守にすると息子が台所の模様替えをするのでドキッとさせられます。あるはずのものがどこかに。。。