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2025年3月11日13時より、ほのぼの研究所恒例の2024年度合同研修を、昨年度に引き続き、ハイブリッド形式で開催開催しました。
オンサイトの理研のAIPセンターの会場には、大武所長、大阪府岸和田市から上京された協働事業者:有限会社ヘルスプロモートのメンバー、理研のスタッフ、お江戸共想法参加者、協働事業者:マカベシルバートピアのメンバー、ほのぼの研究所の市民研究員、また、オンラインでは、継続コースやお江戸共想法に参加の賛助会員の方々、理研関係者、市民研究員等、両サイトで総勢37名が参加しました。

ハイブリッド開催の会場
まず、大武代表理事・所長が共想法を基点に認知症にならない方法について共に考え行動するために設立した当法人の存在意義を確認するともに、1年間得られた知見を持ち寄り、持ち帰り、新しい方法につなげるために行うという開催目的と意義を述べました。また、発表時間を、特別事案以外は1事案10分に設定、質疑応答は事後まとめて行うなど、効率的な時間の使い方の工夫をしての設定であると添えました。次いで、オンサイト参加者が自己紹介を行いました。
以下、それぞれの事業の報告概要を順にご紹介いたします。(標題下記は発表者)
【協働事業者 野花ヘルスプロモート 野花と共想法】

まず、野花ヘルスプロモートと共想法の出会い紹介から始まり、次いで、以下の説明がありました。2023年に、理化学研究所 革新知能統合研究センター 目的指向基盤技術研究グループ認知行動支援技術チームと有限会社 野花ヘルスプロモートと岸和田市とが共同研究契約を締結したこと。この契約の下、三者が協力し、「遠隔会話法を用いた新しい社会参加とその認知機能向上効果に関わる実証研究」を行っていること。2024年度はその2年目として、合計64名の認知症ではない高齢者に対して共想法を行ったこと。そして、その募集から実施までのプロセスが説明されました。
その後、担当メンバー4人それぞれが、遠隔共想法実験の実施者としての体験談を、被験者メンバーの特性や、共想法の話題テーマによる参加者の反応の違い等を交えて述べ、効果的に参加してもらうための工夫の成果を報告しました。
当初は、被験者から参加をネガティブに感じるような声もあったようですが、嬉しいことに終盤では、共想法参加のための定期的な外出や話題探し、写真撮影などの生活習慣がつき、果たして同年代のとの交流にも結びつき、アクティブな生活につながる貴重な経験であったと言われるようになったとのこと。
次年度はこうした声を追い風に、「岸和田市に共想法を定着させる」課題に向かって、2023〜2024年度の被験者を基点に、対面の共想法継続コースへの参加案内をしていくと抱負の述べ、報告を締めくくりました。
【お江戸共想法2024年度共想法実施報告】

山藤さんの司会で、日本橋を拠点とするグループの報告は、毎月第三水曜日に行っている遠隔共想法の延べ参加者数が204名に及ぶ、とまず実施報告をしました。次に、斎藤さんが、一昨年度末に行った日本橋、そして今年度の軽井沢との2回の街歩き共想法の報告をしました。そして上記に続く4名それぞれが、共想法に参加した動機や、その後の気持ちや生活の変化などを述べるという、バラエティ豊かな報告形式でした。
メンバーが司会を行うようになり、ネットワーク不備などのトラブル時対応のための理研窓口とのつながり構築が進んだことに続き、今後は実施時の役割分担を見直して、自主運営の精度を上げるとしました。また、大武所長の新著『脳が長持ちする会話』を活用して、共想法の周知・啓蒙活動を活動すると抱負を述べました。
【協働事業者 マカべシルバートピアの活動報告】

2011年のスタートから2024年8月の終了までの13年間、単身、先例のない手探り状態で老人保健施設の通所・入居の方々に対して、月4回6か月を1期として21期をなし遂げた経緯とそこから得られた知見を総括しました。
未だに施設では収束の見えないコロナ禍でもあるとのことですが、そうした苦難が続くも、殆ど脱落者もなく60歳代〜100歳までの男性16名、女性49名の参加者へ、参加しやすさへの配慮を重ね、介護施設としては大変手間や困難の多い実施を貫徹したこと。さらに、実施場所の安全なペースの確保と参加者の高齢化、フレイル化への懸念や、自らのライフステージへの確固とした信念をもって、上手な幕引に及んだことは、実に見事だと感じました。
また、その13年間のプロセスや得られた知見を、決められた発表持ち時間10分の間に簡潔、かつ淡々と語る姿は敬服に当たるものでした。事後のアンケートでは、野花の共想法の発表と並び、さらに詳細な情報を共有したいという声が多く挙がりました。
実施終了後は13年間の研究の総括に着手しているとのこと、素晴らしい論文の完成を待ちたいと思います。
【ほのぼの研究所 講演会2024年度講演会(ブログ)実施報告】

まず、コロナ禍3年間続けたオンライン形式が、コロナが第五類の伝染病に分類された2023年度にはハイブリッド形式へ、そして、2024年度は運営上の支障の少ないオンサイト形式へと開催形式の変遷を述べました。
2024年に開催した2回の講演会について、以下の通り報告しました。8月開催の設立記念講演会「創造的に老いる」は、理研との共催、日本橋理研のオープンスペースでの開催、事前のビデオ対談鑑賞、ミニ対談、アンケートに基づくミニワークショップの構成と、初めてづくしであったこと。12月の拠点エリアパレット柏でのクリスマス講演会は、大武所長の著書出版記念「脳が長持ちする会話」とし、弊所理事の招待講演講師:西村拓一先生のダンスデモやフレイル予防のダンス指導で、参加者との交流や一体感が深まったこと。
そして、ハイブリッド・オンサイト講演会では、講話や講師への関心度や魅力度はもとより、アクセスの良さも、参加動機の大切なポイントであり、地元エリアでのイベント参加者や関連研究被験者への積極的な働きかけが、継続参加、新規参加拡大に繋がっていることも述べました。
最後に、設立以来継続開催をしている講演会は、曲がりなりにも毎回9割近くの高評価で、「役立つ情報を得られた」と好評を得ています。そのため、弊所の認知症予防・共想法の啓蒙事業の柱としてできる限り継続していきたいと思っています。そのためには、所内の情報共有の精度と頻度を高め、万全な準備を持って臨むことを課題としていきたいと述べました。
併せて、毎週日曜日に研究員が輪番でほのぼの研究所のイベント等のお知らせや共想法の話題を紹介している「ほの研ブログ」配信報告を、担当として報告しました。
【ほのぼの研究所継続コース】

コロナ禍の2020年の6月から、遠隔共想法のアプリの開発進度に応じて、理研の強力なサポートのもと、共に試行錯誤やトレーニングにも励み、進んできた準備プロセスを述べ、本格的開始から44回実施、延べ987人が参加したと報告しました。併せて、上記プロセスに関する報告が、2024年度の日本認知症予防学会で、研究者ではない高齢者が認知症予防活動に携わった活動ということで、会長のお名前を冠した浦上賞を拝受したことを添えました。
年度内に実施した共想法体験会等を経て参加した方々も加わり、福岡市、大阪府、東京都、横浜市等の遠隔地と拠点東葛地域の16名の賛助会員と市民研究員の計26名の大所帯になりました。参加1年目の方には共想法の基本の12テーマで参加していただくと共に、年々難易度が上っている年間テーマ:2024年度は「フレイルと認知症予防」も共有しながら、慣れていただく工夫をしていること。、そして事後のオンラインフリートークで親睦を深めつつ、ネットワークの接続不具合によるアクシデント以外は、概ねスムーズな運用に至っていると述べました。
最後に、実施者の負担を軽減する進行の自動化や、遠隔共想法アプリシステムの精度アップが図られれば、実施頻度を上げることができたり、簡便に参加していただくことになり、より多くの人が共想法的生活習慣を効果的に取り入れられるのではないかと、主たる実施者担当としての熱い思いを述べました。
【街歩き共想法 我孫子市 実施報告】

2023年度の流山市本旧市街界隈の街歩き共想法に続いて、2024年10月29日(火)に我孫子市で街歩き共想法を行いました。参加者は、東葛地方の継続コース参加者、大武先生、賛助会員で共想法参加希望者1名と市民研究員の12名。
我孫子駅至近のけやきプラザ11Fの展望台から、我孫子市街や大きな手賀沼やそれに続く利根川はもとより、筑波山や小さく見える東京のスカイツリーなどを俯瞰。大武先生より、街歩き共想法の仕組みについて説明がありました。写真を撮りながら歩くことで、.侫譽ぅ襪陵祝匹砲弔覆ります。認知症になると衰える計画力、注意分割力、体験記憶を活用して底上げし、認知症予防につなげます。さらに、今日撮った写真をその日に共想法で会話することで、認知症の症状の一つである近い過去の物忘れの予防のための活動になります。まさに、一石二鳥、三鳥にもなります。一連の説明後、いよいよ出発です。
杉村楚人冠記念館、講道館の創始者の加納治五郎別荘公園、白樺派の文人の志賀直哉、武者小路実篤などの多くが別荘として住んだゆかりの地を散策。午後からは、手賀沼湖畔我孫子市生涯学習センター「アビスタ」にて、3グループに分かれて共想法を実施し、我孫子市のエピソードを共有。共想法参加検討中の方には、ご理解をいただき、共想法に継続参加いただけるという嬉しい結果となったと、報告を締めくくりました。
【ほのぼの研究所 柏市共想法体験講座 「今から始める認知症予防」実施報告】

共想法は話や文章だけでは、参加のイメージが湧きにくいため、興味を持って頂いた方には、参加している様子を直に見学したり、体験していただくことが必要だと考えられます。2023年度から、自主体験講座を開催していましたが、引き続き2024年度にも、2回実施しました。
1回目は2024年7月2日13:30より「今から始める認知症予防 ロボット体験会」と題して、ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)の多世代交流スペースにて実施。認知症予防や共想法ついての座学の後、60〜80代の参加者、見学者すべてに「質問を考えることが大切であるも、なかなかそれを考えるのは意外に難しい」ことを体感していただくために、AI搭載のミニぼのちゃんが、30秒の話題写真の説明を聞いた後、4分間の利用者の質問に答えてくれる対話ロボットを体験していただきました。
2回目は、2025年1月31日(金)13:30より、柏市民交流センターパレット柏多目的スペースAにて「今から始める認知症予防 共想法体験会」と題して実施。参加の公募せず 1月18日に大武美保子代表理事・所長が出講した、さわやかちば県民プラザで「ちばアカデミア講座5」のご聴講時に共想法に興味を持たれた方と活動のお仲間や、これまでの弊所のイベントに数多くご参加の柏フレイル予防サポーターとそのお仲間、共想法継続コースへ参加予定の方等へのお声掛けで、近隣の50〜80歳代まで、多世代13名にご参集いただきました。
大武所長の認知症予防と共想法についての座学の後、3グループに分かれて、事前に送付していただいた「好きな食べ物」の写真をもとにロボット司会による共想法を体験していただきました。
なお、この講座をきっかけに、次年度、柏市を中心に市民活動へのICT啓蒙活動などをなさっている団体と連携する嬉しい計画案も生まれ、従来の体験会とは異なる、新しい実りを得ることができました。
なお、最後に、当講座へのご参加のきっかけとなった上述のさわやかちば県民プラザ主催の「ちばアカデミア講座5」「認知症発症を遅らせるAI」〜脳が長持ちする会話を助ける会話支援ロボットの開発〜に関して、県民プラザのオンサイトで、また県内公民館等数か所のサテライト会場と個人のオンラインでと、合わせて100名ほどに視聴いただいたことも報告しました。
【ほのぼの研究所 新事務局の取り組み】

2024年度の目標に掲げていた「実施運営の多世代化→特に40〜50代」に沿って、2024年3月と、同年6月に2名の市民研究員(正会員)が加わりました。理研業務に携わりながら、それぞれ事務局全般、会計業務を担うこととなった両人から業務に関して報告をしました。
事務局担当は、データ管理・会計処理・連絡対応等の事務関連、イベント開催・支援、助成金申請を行っており、新年度の業務として、新しいコラボ企画の運営、新自主事業:「長持ち脳検定」の企画立案・運営、収入源拡大のための施策、instagram・公式Line等のSNS運営・管理に取り組むとしました。
会計担当は、会計管理に関するメーリングリスト・各種申請新テンプレート作成などのルール化を推進、インターネットバンキング、各種データの電子化等に着手。次年度も引き続き、さらに会計業務のIT可を進め、インボイス制度の導入も検討したいと述べました。
PCは一応高齢者にしては使えていても、アナログ色もややある市民研究員は、徐々に新しい風や、効率化を感じるようになった1年でした。新旧相互に意思の疎通、情報交換を密にしながら、より良い方向に向かっていきたいと思います。
【2024年度まとめ・2025年度方針】

まず、例年どおり、共想法の成り立ち、さらに2007年からの研究体制と共想法についての研究成果を、次のように、5年ごとの中期計画に区切り、フェーズごとに述べました。2007年〜種(手法)を苗(サービス)に、2012年〜苗を畑(非営利事業)に、2017年〜畑を試験農園(検証事業)に、2022年〜試験農園を各地、各国に、農園(営利事業)の立ち上げを支援)。併せてほのぼの研究所の事業の柱(実施・普及・育成・教育・研究)と、現在行われている事業や研究との結びつきについても説明しました。
次いで、下図のように、2024年度の目標として「コロナ禍の2020〜2023年に得られた知見と、実施者や参加者が歳を重ね、時間の流れへの対応が必要である」いうことを踏まえて、掲げた「持続可能なやり方に必要な体制を作る」に対しての総括を行いました。そして、以下のような2025年度の目標「持続可能な体制を作る方法を創る」を掲げ、説明しました。

その後、都合で短縮された質疑応答の時間に、オンサイトで発言の機会のなかった人達が担当事業や報告に関しての意見や感想を述べ、終講となりました。
事後のアンケ―トでは、初めて参加者には、先生の研究や活動への理解を深めるものとして好評を得ました。一方、発表のルールを遵守した進行、質疑応答時間の拡大要望、ハイブリッド開催ならではの、画面資料や音声の視聴に関するご意見をいただきました。今後のよりよい知見共有の場作りの貴重なご意見として、参考にさせていただきます。
オンサイトの理研のAIPセンターの会場には、大武所長、大阪府岸和田市から上京された協働事業者:有限会社ヘルスプロモートのメンバー、理研のスタッフ、お江戸共想法参加者、協働事業者:マカベシルバートピアのメンバー、ほのぼの研究所の市民研究員、また、オンラインでは、継続コースやお江戸共想法に参加の賛助会員の方々、理研関係者、市民研究員等、両サイトで総勢37名が参加しました。

ハイブリッド開催の会場
まず、大武代表理事・所長が共想法を基点に認知症にならない方法について共に考え行動するために設立した当法人の存在意義を確認するともに、1年間得られた知見を持ち寄り、持ち帰り、新しい方法につなげるために行うという開催目的と意義を述べました。また、発表時間を、特別事案以外は1事案10分に設定、質疑応答は事後まとめて行うなど、効率的な時間の使い方の工夫をしての設定であると添えました。次いで、オンサイト参加者が自己紹介を行いました。
以下、それぞれの事業の報告概要を順にご紹介いたします。(標題下記は発表者)
【協働事業者 野花ヘルスプロモート 野花と共想法】
正木慎三・村田智恵、蓑田真澄、新原和

まず、野花ヘルスプロモートと共想法の出会い紹介から始まり、次いで、以下の説明がありました。2023年に、理化学研究所 革新知能統合研究センター 目的指向基盤技術研究グループ認知行動支援技術チームと有限会社 野花ヘルスプロモートと岸和田市とが共同研究契約を締結したこと。この契約の下、三者が協力し、「遠隔会話法を用いた新しい社会参加とその認知機能向上効果に関わる実証研究」を行っていること。2024年度はその2年目として、合計64名の認知症ではない高齢者に対して共想法を行ったこと。そして、その募集から実施までのプロセスが説明されました。
その後、担当メンバー4人それぞれが、遠隔共想法実験の実施者としての体験談を、被験者メンバーの特性や、共想法の話題テーマによる参加者の反応の違い等を交えて述べ、効果的に参加してもらうための工夫の成果を報告しました。
当初は、被験者から参加をネガティブに感じるような声もあったようですが、嬉しいことに終盤では、共想法参加のための定期的な外出や話題探し、写真撮影などの生活習慣がつき、果たして同年代のとの交流にも結びつき、アクティブな生活につながる貴重な経験であったと言われるようになったとのこと。
次年度はこうした声を追い風に、「岸和田市に共想法を定着させる」課題に向かって、2023〜2024年度の被験者を基点に、対面の共想法継続コースへの参加案内をしていくと抱負の述べ、報告を締めくくりました。
【お江戸共想法2024年度共想法実施報告】
山藤千賀子・齋藤千鶴子・渡辺俊子・木口喜由江・阿部光夫・市毛正人

山藤さんの司会で、日本橋を拠点とするグループの報告は、毎月第三水曜日に行っている遠隔共想法の延べ参加者数が204名に及ぶ、とまず実施報告をしました。次に、斎藤さんが、一昨年度末に行った日本橋、そして今年度の軽井沢との2回の街歩き共想法の報告をしました。そして上記に続く4名それぞれが、共想法に参加した動機や、その後の気持ちや生活の変化などを述べるという、バラエティ豊かな報告形式でした。
メンバーが司会を行うようになり、ネットワーク不備などのトラブル時対応のための理研窓口とのつながり構築が進んだことに続き、今後は実施時の役割分担を見直して、自主運営の精度を上げるとしました。また、大武所長の新著『脳が長持ちする会話』を活用して、共想法の周知・啓蒙活動を活動すると抱負を述べました。
【協働事業者 マカべシルバートピアの活動報告】
マカベ―シルバートピア・市民研究員 永田映子

2011年のスタートから2024年8月の終了までの13年間、単身、先例のない手探り状態で老人保健施設の通所・入居の方々に対して、月4回6か月を1期として21期をなし遂げた経緯とそこから得られた知見を総括しました。
未だに施設では収束の見えないコロナ禍でもあるとのことですが、そうした苦難が続くも、殆ど脱落者もなく60歳代〜100歳までの男性16名、女性49名の参加者へ、参加しやすさへの配慮を重ね、介護施設としては大変手間や困難の多い実施を貫徹したこと。さらに、実施場所の安全なペースの確保と参加者の高齢化、フレイル化への懸念や、自らのライフステージへの確固とした信念をもって、上手な幕引に及んだことは、実に見事だと感じました。
また、その13年間のプロセスや得られた知見を、決められた発表持ち時間10分の間に簡潔、かつ淡々と語る姿は敬服に当たるものでした。事後のアンケートでは、野花の共想法の発表と並び、さらに詳細な情報を共有したいという声が多く挙がりました。
実施終了後は13年間の研究の総括に着手しているとのこと、素晴らしい論文の完成を待ちたいと思います。
【ほのぼの研究所 講演会2024年度講演会(ブログ)実施報告】
市民研究員 長久秀子

まず、コロナ禍3年間続けたオンライン形式が、コロナが第五類の伝染病に分類された2023年度にはハイブリッド形式へ、そして、2024年度は運営上の支障の少ないオンサイト形式へと開催形式の変遷を述べました。
2024年に開催した2回の講演会について、以下の通り報告しました。8月開催の設立記念講演会「創造的に老いる」は、理研との共催、日本橋理研のオープンスペースでの開催、事前のビデオ対談鑑賞、ミニ対談、アンケートに基づくミニワークショップの構成と、初めてづくしであったこと。12月の拠点エリアパレット柏でのクリスマス講演会は、大武所長の著書出版記念「脳が長持ちする会話」とし、弊所理事の招待講演講師:西村拓一先生のダンスデモやフレイル予防のダンス指導で、参加者との交流や一体感が深まったこと。
そして、ハイブリッド・オンサイト講演会では、講話や講師への関心度や魅力度はもとより、アクセスの良さも、参加動機の大切なポイントであり、地元エリアでのイベント参加者や関連研究被験者への積極的な働きかけが、継続参加、新規参加拡大に繋がっていることも述べました。
最後に、設立以来継続開催をしている講演会は、曲がりなりにも毎回9割近くの高評価で、「役立つ情報を得られた」と好評を得ています。そのため、弊所の認知症予防・共想法の啓蒙事業の柱としてできる限り継続していきたいと思っています。そのためには、所内の情報共有の精度と頻度を高め、万全な準備を持って臨むことを課題としていきたいと述べました。
併せて、毎週日曜日に研究員が輪番でほのぼの研究所のイベント等のお知らせや共想法の話題を紹介している「ほの研ブログ」配信報告を、担当として報告しました。
【ほのぼの研究所継続コース】
市民研究員 魚谷茜

コロナ禍の2020年の6月から、遠隔共想法のアプリの開発進度に応じて、理研の強力なサポートのもと、共に試行錯誤やトレーニングにも励み、進んできた準備プロセスを述べ、本格的開始から44回実施、延べ987人が参加したと報告しました。併せて、上記プロセスに関する報告が、2024年度の日本認知症予防学会で、研究者ではない高齢者が認知症予防活動に携わった活動ということで、会長のお名前を冠した浦上賞を拝受したことを添えました。
年度内に実施した共想法体験会等を経て参加した方々も加わり、福岡市、大阪府、東京都、横浜市等の遠隔地と拠点東葛地域の16名の賛助会員と市民研究員の計26名の大所帯になりました。参加1年目の方には共想法の基本の12テーマで参加していただくと共に、年々難易度が上っている年間テーマ:2024年度は「フレイルと認知症予防」も共有しながら、慣れていただく工夫をしていること。、そして事後のオンラインフリートークで親睦を深めつつ、ネットワークの接続不具合によるアクシデント以外は、概ねスムーズな運用に至っていると述べました。
最後に、実施者の負担を軽減する進行の自動化や、遠隔共想法アプリシステムの精度アップが図られれば、実施頻度を上げることができたり、簡便に参加していただくことになり、より多くの人が共想法的生活習慣を効果的に取り入れられるのではないかと、主たる実施者担当としての熱い思いを述べました。
【街歩き共想法 我孫子市 実施報告】
市民研究員 根岸勝壽

2023年度の流山市本旧市街界隈の街歩き共想法に続いて、2024年10月29日(火)に我孫子市で街歩き共想法を行いました。参加者は、東葛地方の継続コース参加者、大武先生、賛助会員で共想法参加希望者1名と市民研究員の12名。
我孫子駅至近のけやきプラザ11Fの展望台から、我孫子市街や大きな手賀沼やそれに続く利根川はもとより、筑波山や小さく見える東京のスカイツリーなどを俯瞰。大武先生より、街歩き共想法の仕組みについて説明がありました。写真を撮りながら歩くことで、.侫譽ぅ襪陵祝匹砲弔覆ります。認知症になると衰える計画力、注意分割力、体験記憶を活用して底上げし、認知症予防につなげます。さらに、今日撮った写真をその日に共想法で会話することで、認知症の症状の一つである近い過去の物忘れの予防のための活動になります。まさに、一石二鳥、三鳥にもなります。一連の説明後、いよいよ出発です。
杉村楚人冠記念館、講道館の創始者の加納治五郎別荘公園、白樺派の文人の志賀直哉、武者小路実篤などの多くが別荘として住んだゆかりの地を散策。午後からは、手賀沼湖畔我孫子市生涯学習センター「アビスタ」にて、3グループに分かれて共想法を実施し、我孫子市のエピソードを共有。共想法参加検討中の方には、ご理解をいただき、共想法に継続参加いただけるという嬉しい結果となったと、報告を締めくくりました。
【ほのぼの研究所 柏市共想法体験講座 「今から始める認知症予防」実施報告】
市民研究員 松村光輝

共想法は話や文章だけでは、参加のイメージが湧きにくいため、興味を持って頂いた方には、参加している様子を直に見学したり、体験していただくことが必要だと考えられます。2023年度から、自主体験講座を開催していましたが、引き続き2024年度にも、2回実施しました。
1回目は2024年7月2日13:30より「今から始める認知症予防 ロボット体験会」と題して、ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)の多世代交流スペースにて実施。認知症予防や共想法ついての座学の後、60〜80代の参加者、見学者すべてに「質問を考えることが大切であるも、なかなかそれを考えるのは意外に難しい」ことを体感していただくために、AI搭載のミニぼのちゃんが、30秒の話題写真の説明を聞いた後、4分間の利用者の質問に答えてくれる対話ロボットを体験していただきました。
2回目は、2025年1月31日(金)13:30より、柏市民交流センターパレット柏多目的スペースAにて「今から始める認知症予防 共想法体験会」と題して実施。参加の公募せず 1月18日に大武美保子代表理事・所長が出講した、さわやかちば県民プラザで「ちばアカデミア講座5」のご聴講時に共想法に興味を持たれた方と活動のお仲間や、これまでの弊所のイベントに数多くご参加の柏フレイル予防サポーターとそのお仲間、共想法継続コースへ参加予定の方等へのお声掛けで、近隣の50〜80歳代まで、多世代13名にご参集いただきました。
大武所長の認知症予防と共想法についての座学の後、3グループに分かれて、事前に送付していただいた「好きな食べ物」の写真をもとにロボット司会による共想法を体験していただきました。
なお、この講座をきっかけに、次年度、柏市を中心に市民活動へのICT啓蒙活動などをなさっている団体と連携する嬉しい計画案も生まれ、従来の体験会とは異なる、新しい実りを得ることができました。
なお、最後に、当講座へのご参加のきっかけとなった上述のさわやかちば県民プラザ主催の「ちばアカデミア講座5」「認知症発症を遅らせるAI」〜脳が長持ちする会話を助ける会話支援ロボットの開発〜に関して、県民プラザのオンサイトで、また県内公民館等数か所のサテライト会場と個人のオンラインでと、合わせて100名ほどに視聴いただいたことも報告しました。
【ほのぼの研究所 新事務局の取り組み】
市民研究員 三浦真代・渡部はるか

2024年度の目標に掲げていた「実施運営の多世代化→特に40〜50代」に沿って、2024年3月と、同年6月に2名の市民研究員(正会員)が加わりました。理研業務に携わりながら、それぞれ事務局全般、会計業務を担うこととなった両人から業務に関して報告をしました。
事務局担当は、データ管理・会計処理・連絡対応等の事務関連、イベント開催・支援、助成金申請を行っており、新年度の業務として、新しいコラボ企画の運営、新自主事業:「長持ち脳検定」の企画立案・運営、収入源拡大のための施策、instagram・公式Line等のSNS運営・管理に取り組むとしました。
会計担当は、会計管理に関するメーリングリスト・各種申請新テンプレート作成などのルール化を推進、インターネットバンキング、各種データの電子化等に着手。次年度も引き続き、さらに会計業務のIT可を進め、インボイス制度の導入も検討したいと述べました。
PCは一応高齢者にしては使えていても、アナログ色もややある市民研究員は、徐々に新しい風や、効率化を感じるようになった1年でした。新旧相互に意思の疎通、情報交換を密にしながら、より良い方向に向かっていきたいと思います。
【2024年度まとめ・2025年度方針】

ほのぼの研究所 代表理事・所長 大武美保子
まず、例年どおり、共想法の成り立ち、さらに2007年からの研究体制と共想法についての研究成果を、次のように、5年ごとの中期計画に区切り、フェーズごとに述べました。2007年〜種(手法)を苗(サービス)に、2012年〜苗を畑(非営利事業)に、2017年〜畑を試験農園(検証事業)に、2022年〜試験農園を各地、各国に、農園(営利事業)の立ち上げを支援)。併せてほのぼの研究所の事業の柱(実施・普及・育成・教育・研究)と、現在行われている事業や研究との結びつきについても説明しました。
次いで、下図のように、2024年度の目標として「コロナ禍の2020〜2023年に得られた知見と、実施者や参加者が歳を重ね、時間の流れへの対応が必要である」いうことを踏まえて、掲げた「持続可能なやり方に必要な体制を作る」に対しての総括を行いました。そして、以下のような2025年度の目標「持続可能な体制を作る方法を創る」を掲げ、説明しました。

その後、都合で短縮された質疑応答の時間に、オンサイトで発言の機会のなかった人達が担当事業や報告に関しての意見や感想を述べ、終講となりました。
事後のアンケ―トでは、初めて参加者には、先生の研究や活動への理解を深めるものとして好評を得ました。一方、発表のルールを遵守した進行、質疑応答時間の拡大要望、ハイブリッド開催ならではの、画面資料や音声の視聴に関するご意見をいただきました。今後のよりよい知見共有の場作りの貴重なご意見として、参考にさせていただきます。
市民研究員 長久秀子
1月の初めに撮った写真です。 新しいことに挑戦してもなかなか続きません。そこで長く続けていることを今年も続けようと考えました。 瞑想を10年以上 ほぼ毎日続けていますが 「迷想」に近いです。夏は5時半くらいに始めると、 風向きによっては お寺の鐘の音が聞こえ、 高野山の6時の鐘を思い出させてくれます。(無)になることが理想ですが なかなか そのような境地にはなりません。ただ(ムッ) とすることはなくなりました。

毎日続けている早朝からの瞑想
コメント:市民研究員 A.S.さん
1日の始まりを気持ち良く過ごす 「1日の計は朝にあり」ということわざがあるほど、気持ちの良い朝の時間を過ごせたらその日1日がなんだかうまくいくような気がしますね。高い処から朝陽を仰ぎながら、考えを深める時間を毎日取ることに、今年も良い年にしたいとの想いが、後姿の写真に映っているようにも伺えます。
市民研究員 A.U.さん

毎日続けている早朝からの瞑想
コメント:市民研究員 A.S.さん
1日の始まりを気持ち良く過ごす 「1日の計は朝にあり」ということわざがあるほど、気持ちの良い朝の時間を過ごせたらその日1日がなんだかうまくいくような気がしますね。高い処から朝陽を仰ぎながら、考えを深める時間を毎日取ることに、今年も良い年にしたいとの想いが、後姿の写真に映っているようにも伺えます。
写真のオーバーコートの丈が長いので、裾上げ15僂離螢侫ームの見積り依頼をしたところ、最低8500円の料金だということでした。そのため、自分でできないこともないと思い直し、少しずつ手掛けることにしました。表地も表地も横一直線なので何とかできそう?ただ、黒色なので、針目が見にくそうもありますが、頑張ってみることにしました。それが完了したら、模様が気に入っている、表地の縫い目のほつれが気になっている掛け布団の修理も手がけたいと思います。日本綿は干せばふっくらと軽く暖かく、睡眠に欠かせません。大事にしていきたいものです。

大物のリフォームに挑戦
コメント:市民研究員 H.N.さん
いずれも大物への取り組みに拍手!です。歳を重ねて溜まってしまったものを思うと、つい断捨離へと短絡的に考えがちですが、保管していたものには思い入れのあるものや、もうひと働きできそうなスグレモノもありそうです。Y.A.さんのお話を伺い、しばらく開けていない衣装ケースを勇気を出してのぞいてみて、有効利用にチャレンジするのも、充実した時の過ごし方だと思いました。
継続コース参加者 Y.A.さん

大物のリフォームに挑戦
コメント:市民研究員 H.N.さん
いずれも大物への取り組みに拍手!です。歳を重ねて溜まってしまったものを思うと、つい断捨離へと短絡的に考えがちですが、保管していたものには思い入れのあるものや、もうひと働きできそうなスグレモノもありそうです。Y.A.さんのお話を伺い、しばらく開けていない衣装ケースを勇気を出してのぞいてみて、有効利用にチャレンジするのも、充実した時の過ごし方だと思いました。
これは、私が始めている落ち葉利用の堆肥づくりの、はじめの段階の写真です。堆肥が完熟するためには、2〜3年かかります。今年やりたいことは、コナラ等の落葉樹の落ち葉で、上手く堆肥づくりができるようになること。そして、それを木々に施し、元気な樹に生育させてみることです。「ウグイスカグラ」という、小鳥が好きな赤い実がなる低木があるので施します。近所の幼児が、この実をつまんで食べるのを目当てにやって来る時の、期待に沿いたいのです。このように、堆肥作りは色々励みになる事があるので、まずは堆肥づくりの初歩段階のステップアップを目指しています。

励みになる堆肥づくり
コメント:市民研究員 A.S.さん
自然から出来る堆肥の活用は、植物にとって大切な栄養の基ですね、完熟堆肥の出来上がりを、木々が待っていることでしょう。私は野菜作り用の落ち葉堆肥を作ります。糠とぼかし、水を撒き、数カ月の速成堆肥を造ります。野菜の味が濃く感じられますね。
市民研究員 K.S.さん

励みになる堆肥づくり
コメント:市民研究員 A.S.さん
自然から出来る堆肥の活用は、植物にとって大切な栄養の基ですね、完熟堆肥の出来上がりを、木々が待っていることでしょう。私は野菜作り用の落ち葉堆肥を作ります。糠とぼかし、水を撒き、数カ月の速成堆肥を造ります。野菜の味が濃く感じられますね。
昨年暮れに、横浜の碑巡りをしたおり、広い交叉点を渡り見上げると、角のビルの2階の真ん中にこのショーウィンドウがありました。 ドキッ!…マネキンとはいえ生々しいお尻の迫力。カメラを向けていると、「誰に見せるの?」と友人に笑われてしまいました。写真を拡大してみると、モダンなタイツ、パンツ、Tシャツ類がびっしり並べられていて、ファッションショップのもののようでした。今様の踊りやスポーツに使うのかしらと想像しながら、時代の感覚の違いと、マネキンの効果の大きさを見せつけられたのでした。

目を奪われた上階のショーウィンドウ
コメント:市民研究員 H.N.さん
ファッショナブルな横浜のお土地がらでしょうか?きっと大通りの遠くからでも目につくような仕掛けとして考えられたのでしょうね。上階にあるショーウィンドウにも目を向けられるとは、N.K.さんのアンテナは、相変わらず感度良好なのですね。碑巡りでも、そして街ののショップからも、沢山の発見のあった充実したお出かけの1日だったと想像しました。
継続コース参加者 N.K.さん

目を奪われた上階のショーウィンドウ
コメント:市民研究員 H.N.さん
ファッショナブルな横浜のお土地がらでしょうか?きっと大通りの遠くからでも目につくような仕掛けとして考えられたのでしょうね。上階にあるショーウィンドウにも目を向けられるとは、N.K.さんのアンテナは、相変わらず感度良好なのですね。碑巡りでも、そして街ののショップからも、沢山の発見のあった充実したお出かけの1日だったと想像しました。
2025年1月31日(金)13:30より、柏市文化交流総合施設パレット柏多目的スペースAにて、ほのぼの研究所主催の「今から始める認知症予防 共想法体験会」を開催しました。このような体験型講座は、コロナ禍以降、オンライン中心の活動が中心になり、新しいお仲間にお目にかかる機会が減少してしまったのを取り返す意味もあります。座学やデモンストレーションをご覧いただくたけでは、とかくイメージの湧きにくい共想法を、共想法の手法の詳細ご説明と共に、直接ロボットを使う体験を通して理解を深めていただきたいと、昨年度来、開催しているものです。2024年度の開催は、昨年7月の、ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)で開催した「今から始める認知症予防 ロボット体験会」に次ぎ、2回目となりました。
今体験会は、準備期間が限られていたこともあり、広く公募はいたしませんでした。代わりに、比較的直近でご縁があった方に直接お声掛けしました。1月18日に大武美保子代表理事・所長が出講した、さわやかちば県民プラザでの「ちばアカデミア講座5」をご聴講時に共想法に興味を持たれた方と、主宰していらっしゃる活動のお仲間の方々。これまでのほのぼの研究所のイベントに数多くご参加経験のある、柏フレイル予防サポーターとそのお仲間。近々共想法継続コースへ参加される方、等。近隣にお住まいの方を中心に、50〜80歳代まで、多世代13名にご参集いただきました。
大武代表理事・所長の開会挨拶に続き、座学として、認知症予防に効果的な2つのアプローチについて、下図のように説明しました。

認知症予防に効果的なアプローチ
そして、共想法は【認知的アプローチ】であり、色々な角度から認知機能を活用するばかりでなく、食事や健康に関するテーマに取り組むことで、生理的アプローチにもつながること。また、この手法を取り入れた生活習慣を続けることが、予防につながると述べました。続いて、共想法の参加手順や、そのプロセスごとに活用できる認知機能について説明を行いました。

共想法に関する座学
次いで、いよいよ共想法体験に移りました。テーマは「好きな食べ物」、共想法に使う写真は、事前にメールで送っていただき、現物をご持参いただいた方には、研究員がその撮影やシステムへの登録をお手伝いさせていただきました。
参加者は3グループに分かれ、自己紹介をした後に、早速ロボットぼのちゃん司会による共想法体験(写真1枚、話題提供1分、質疑応答2分)が、いよいよスタート。

参加者の共想法体験
設定していたテーマは「好きな食べ物」でしたが、果たして、ご自身の好物ばかりでなく、ご自身、ご家族との食生活や食事作りの紹介、お取り寄せやお土産でとても気に入った、美しく素材が斬新な和菓子や果物、旅行先やお出かけ先での多彩なお膳、ご実家の思い出深いお菓子、嬉しかったお祝いのケーキ等々、日常・非日常双方の「食」シーンが様々な切り口で披露された印象を持ちました。そして、どなたもが、健康を意識されながら、日々の「食」を大いに楽しんでいらっしゃることを、拝察することができました。
共想法の体験では、ご参加の皆様には、興味を持たれた話題が多いとみえ、「感想」ではなく、熱心で活発な「質問」満載の共想法として、理想的な質疑応答が繰り広げられ、見学者ともども和やかで楽しい時間となりました。そしてパンクチュアルなロボットの司会で時間切れとなったその流れは、閉講後の懇親にもつながっていきました。
なお、懇親の時間に、お仲間大勢でご参加いただきました、柏市を中心に市民活動へのICT啓蒙活動などをなさっている、虹色未来大学という団体の活動と連携する企画を、次年度に行うという嬉しい計画案も生まれました。体験会実施でのこれまでとは異なる、新しい実りを得ることができました。
今回の体験会は、共想法に事前にご興味を持ってご参加なさった方と、その方のお誘いで、共想法への事前情報をあまりお持ちでない方の、両方がご参加下さいました。事後のアンケートでは、役立つ情報が得られ、共想法体験を含めて、参加者との交流や情報交換ができて、楽しい時をすごされた方が多いとみえ、体験会全体としてはご満足いただけたようでした。また、パレット柏という駅近の利便性の良いところでの開催や、参加料無料も、ご参加誘因の大きな要素であることも明らかになりました。
併せて、ロボット等の機器トラブルを僅少に抑えたり、参加者の共想法のご興味度レベルに関わらず、その楽しさを効果的に伝える体験方法など、今後のよりよい運営への、忌憚のないアドバイスやご提案もいただきました。今回いただいた有難く貴重なご意見を、今後にぜひ活かしてきたいと思います。
今体験会は、準備期間が限られていたこともあり、広く公募はいたしませんでした。代わりに、比較的直近でご縁があった方に直接お声掛けしました。1月18日に大武美保子代表理事・所長が出講した、さわやかちば県民プラザでの「ちばアカデミア講座5」をご聴講時に共想法に興味を持たれた方と、主宰していらっしゃる活動のお仲間の方々。これまでのほのぼの研究所のイベントに数多くご参加経験のある、柏フレイル予防サポーターとそのお仲間。近々共想法継続コースへ参加される方、等。近隣にお住まいの方を中心に、50〜80歳代まで、多世代13名にご参集いただきました。
大武代表理事・所長の開会挨拶に続き、座学として、認知症予防に効果的な2つのアプローチについて、下図のように説明しました。

認知症予防に効果的なアプローチ
そして、共想法は【認知的アプローチ】であり、色々な角度から認知機能を活用するばかりでなく、食事や健康に関するテーマに取り組むことで、生理的アプローチにもつながること。また、この手法を取り入れた生活習慣を続けることが、予防につながると述べました。続いて、共想法の参加手順や、そのプロセスごとに活用できる認知機能について説明を行いました。

共想法に関する座学
次いで、いよいよ共想法体験に移りました。テーマは「好きな食べ物」、共想法に使う写真は、事前にメールで送っていただき、現物をご持参いただいた方には、研究員がその撮影やシステムへの登録をお手伝いさせていただきました。
参加者は3グループに分かれ、自己紹介をした後に、早速ロボットぼのちゃん司会による共想法体験(写真1枚、話題提供1分、質疑応答2分)が、いよいよスタート。

参加者の共想法体験
設定していたテーマは「好きな食べ物」でしたが、果たして、ご自身の好物ばかりでなく、ご自身、ご家族との食生活や食事作りの紹介、お取り寄せやお土産でとても気に入った、美しく素材が斬新な和菓子や果物、旅行先やお出かけ先での多彩なお膳、ご実家の思い出深いお菓子、嬉しかったお祝いのケーキ等々、日常・非日常双方の「食」シーンが様々な切り口で披露された印象を持ちました。そして、どなたもが、健康を意識されながら、日々の「食」を大いに楽しんでいらっしゃることを、拝察することができました。
共想法の体験では、ご参加の皆様には、興味を持たれた話題が多いとみえ、「感想」ではなく、熱心で活発な「質問」満載の共想法として、理想的な質疑応答が繰り広げられ、見学者ともども和やかで楽しい時間となりました。そしてパンクチュアルなロボットの司会で時間切れとなったその流れは、閉講後の懇親にもつながっていきました。
なお、懇親の時間に、お仲間大勢でご参加いただきました、柏市を中心に市民活動へのICT啓蒙活動などをなさっている、虹色未来大学という団体の活動と連携する企画を、次年度に行うという嬉しい計画案も生まれました。体験会実施でのこれまでとは異なる、新しい実りを得ることができました。
今回の体験会は、共想法に事前にご興味を持ってご参加なさった方と、その方のお誘いで、共想法への事前情報をあまりお持ちでない方の、両方がご参加下さいました。事後のアンケートでは、役立つ情報が得られ、共想法体験を含めて、参加者との交流や情報交換ができて、楽しい時をすごされた方が多いとみえ、体験会全体としてはご満足いただけたようでした。また、パレット柏という駅近の利便性の良いところでの開催や、参加料無料も、ご参加誘因の大きな要素であることも明らかになりました。
併せて、ロボット等の機器トラブルを僅少に抑えたり、参加者の共想法のご興味度レベルに関わらず、その楽しさを効果的に伝える体験方法など、今後のよりよい運営への、忌憚のないアドバイスやご提案もいただきました。今回いただいた有難く貴重なご意見を、今後にぜひ活かしてきたいと思います。
市民研究員 松村光輝
夏になる前に、アボカドの種を植えてみました。新芽が出て、葉もずいぶん大きくなりました。何度か鉢のサイズもかえました。近頃の寒さにも負けず、またまた新芽が伸びています。どのくらいの大きさになったら実ができるのかと、とても楽しみです。主人が、たくさん実を付けてお店に卸せるといいねと、冗談を言い、2人で大笑いしました。

種から育てて、大きく成長したアボカドの木
コメント:市民研究員 A.U. さん
森のバターといわれるほど栄養価のあるトロリとした食感を私も大好きです。大きな実がたわわになって、市場に出せるといいですね。ニシン御殿のような立派な家を建ててお祝いしましょう。(夢は大きく)
継続コース参加者 R.I.さん

種から育てて、大きく成長したアボカドの木
コメント:市民研究員 A.U. さん
森のバターといわれるほど栄養価のあるトロリとした食感を私も大好きです。大きな実がたわわになって、市場に出せるといいですね。ニシン御殿のような立派な家を建ててお祝いしましょう。(夢は大きく)
私は朝活として、近所の公園までジョギングをし、足元より少し高い位置になりますが、通路の脇に組まれた石のところで腕立て伏せをしています。11月の終わりごろ、私がいつも使っているプッシュアップ石に謎のメッセージのように、松ぼっくりやどんぐりが置かれていたのです。 実はその頃、日の出がぐんぐん遅くなり、雨が降ったこともあって、数日、朝活をサボっていたのです。木の実のメッセージは、そんな私を励ますかのように置いてありました。それで、私も、お返しのつもりで公園の松ぼっくりを拾い、紅葉の葉をあしらってみました。単なる風のいたずらかもしれませんが、行くたびに木の実の位置や数が変わっています。

木の実の謎のメッセージ?
コメント:市民研究員 H.N.さん
まずは、身体を動かすのがお好きと伺っていましたが、朝からジョギングしてプッシュアップなさる習慣に敬服です。木の実の謎のメッセージは、おっしゃるように風のいたずらかもしれません。が、公園に住む赤い帽子をかぶったかわいい小人か森の精が、いつもC.S.さんが訪れるのを待っていて、何らかのメッセージを伝えたいと思っている…?というような、童話の一コマを勝手に想像してしまいました。お話の続きやいかに…。
継続コース参加者 C.Sさん

木の実の謎のメッセージ?
コメント:市民研究員 H.N.さん
まずは、身体を動かすのがお好きと伺っていましたが、朝からジョギングしてプッシュアップなさる習慣に敬服です。木の実の謎のメッセージは、おっしゃるように風のいたずらかもしれません。が、公園に住む赤い帽子をかぶったかわいい小人か森の精が、いつもC.S.さんが訪れるのを待っていて、何らかのメッセージを伝えたいと思っている…?というような、童話の一コマを勝手に想像してしまいました。お話の続きやいかに…。
2025年1月18日14時より、大武美保子代表理事・所長が、千葉県柏市柏の葉のさわやかちば県民プラザ大研修室にて開講の、ちばアカデミア講座5「認知症発症を遅らせるAI」〜脳が長持ちする会話を助ける会話支援ロボットの開発〜に出講いたしました。併せて共想法デモンストレーション等を行うため、市民研究員の根岸勝壽、松村光輝、鈴木晃、吉田美枝子が参加いたしました。
「ちばアカデミア講座」は 県民の生涯学習、現代的課題にふれる機会に資することを目的として、さわやかちば県民プラザが年に5回、県内外の国立研究機関・大学・文化施設・各種団体等と連携し、県民に最先端科学技術や経済・文化・教育・環境・健康・安全・食生活等に関する情報提供や講演を行うものです。

講座案内チラシ
2025年に入っても暖冬傾向が続いておりましたが、当日は快晴ではありましたが、平年並みの最高気温10度以下の寒さのなか、会場の大研修室には早々に多くの皆様にご参集いただきました。当講座は、さわやかちば県民プラザのオンサイト会場に加えて、県内の旭市民会館、千葉市の長作公民館、みつわ台公民館、緑が丘公民館、千葉市生涯学習センターの5か所のサテライト会場、そして県内外のオンライン受講と合せて約120名の方々に視聴していただきました。

さわやかちば県民プラザ大研修室(オンサイト会場)の受講者

千葉市生涯学習センタ−(サテライト会場)の受講者
定刻に、さわやかちば県民プラザ事業振興課の工藤様よる開会のご挨拶、オリエンテーションの後、早速講座が始まりました。
導入として、認知症とは「脳や身体の疾患を原因して、記憶・判断力などの障害がおこり、社会生活が送れなくなった状態」であるという定義を述べました。加えて、認知機能が社会生活を送るのに必要なレベルを下回らなければ認知症発症ではないこと、「認知症予防」というのは、対応可能なリスク要因をできるだけとりのぞくと共に、色々な変化が起こったとしてもその発症やその進行の速度を遅らせることであると、概念についても添えました。
次いで、認知症の原因の大部分を占める、アルツハイマー病と脳血管障害を予防する方法について述べました。下図のように、神経病理変化の進行(脳と身体の老化)を遅らせるための【生理的アプローチ】と、神経病理変化の影響を減らす(脳と身体が老化しても認知機能低下を遅らせる【認知的アプローチ】の2つがあると説明、その具体的方法を説きました。

認知症(アルツハイマー病)の予防:2つのアプローチ
また、アルツハイマー病の病変があっても、神経細胞の繋がり維持されていたために、認知症の症状が現れない人や、アルツハイマー病の病変がなく、脳に萎縮が見られない人がいて、その人達の言語能力が優れていたという研究:「ナンスタディ」を紹介。この研究は、大武所長が、会話の言語的特徴が認知機能に関係することに注目した研究を進めるきっかけともなりました。そして、認知症の祖母との会話をきっかけに考案した「脳が長持ちする会話」を助ける「共想法」について説明しました。

「脳が長持ちする会話」を助ける「共想法」
その後、共想法のイメージをつかんでいただくために、研究員4人が「今年したいこと」をテーマにした共想法のデモンストレーションをご覧に入れ、それぞれが「歩くこと」、「断捨離」、「ジムでの運動の継続」、「グランドゴルフ」について話題提供、質疑応答を行いました。
市民研究員による共想法デモンストレーション
10分休憩の後は、「共想法にかかわるAIロボット」のテーマに則り、大武所長が携わっている「脳が長持ちする社会の実現」を目的する研究とその目標を述べた後、司会進行と発話制御機能を有する【グループ会話支援ロボット】や、時間になるとロボットが話題提供を始め、その後に利用者からの質問を受ける【対話支援ロボット】を紹介し、それらを用いた認知機能に関わる知見の進捗を説明、また現在はスマートフォン・タブレットを用いた遠隔会話支援システムを使用して、共想法による会話サービスを継続していることを紹介しました。

「共想法」に立脚した会話・対話支援ロボット
最後に、各種SNSや近著『脳が長持ちする会話』による認知症予防に関する情報の提供、並びにほのぼの研究所の皆様に参加いただける各種イベントを含めた活動や、広報ツールについても紹介させていただきました。折りしも、1月31日にパレット柏にて開催予定の「今から始める認知症予防 共想法体験会」についてご案内させていただきましたところ、果たして早速数名の方からお申し込みをいただき、大変ありがたいことでした。
その後、受講媒体に応じて適宜アンケートにご回答いただき、無事終講となりました。
なお、当講座開講に際して、大変ご尽力いただきました、さわやかちば県民プラザ事業振興課の皆様、サテライト視聴会場を設けて下さった各施設の皆様に、改めて、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
「ちばアカデミア講座」は 県民の生涯学習、現代的課題にふれる機会に資することを目的として、さわやかちば県民プラザが年に5回、県内外の国立研究機関・大学・文化施設・各種団体等と連携し、県民に最先端科学技術や経済・文化・教育・環境・健康・安全・食生活等に関する情報提供や講演を行うものです。

講座案内チラシ
2025年に入っても暖冬傾向が続いておりましたが、当日は快晴ではありましたが、平年並みの最高気温10度以下の寒さのなか、会場の大研修室には早々に多くの皆様にご参集いただきました。当講座は、さわやかちば県民プラザのオンサイト会場に加えて、県内の旭市民会館、千葉市の長作公民館、みつわ台公民館、緑が丘公民館、千葉市生涯学習センターの5か所のサテライト会場、そして県内外のオンライン受講と合せて約120名の方々に視聴していただきました。

さわやかちば県民プラザ大研修室(オンサイト会場)の受講者

千葉市生涯学習センタ−(サテライト会場)の受講者
定刻に、さわやかちば県民プラザ事業振興課の工藤様よる開会のご挨拶、オリエンテーションの後、早速講座が始まりました。
導入として、認知症とは「脳や身体の疾患を原因して、記憶・判断力などの障害がおこり、社会生活が送れなくなった状態」であるという定義を述べました。加えて、認知機能が社会生活を送るのに必要なレベルを下回らなければ認知症発症ではないこと、「認知症予防」というのは、対応可能なリスク要因をできるだけとりのぞくと共に、色々な変化が起こったとしてもその発症やその進行の速度を遅らせることであると、概念についても添えました。
次いで、認知症の原因の大部分を占める、アルツハイマー病と脳血管障害を予防する方法について述べました。下図のように、神経病理変化の進行(脳と身体の老化)を遅らせるための【生理的アプローチ】と、神経病理変化の影響を減らす(脳と身体が老化しても認知機能低下を遅らせる【認知的アプローチ】の2つがあると説明、その具体的方法を説きました。

認知症(アルツハイマー病)の予防:2つのアプローチ
また、アルツハイマー病の病変があっても、神経細胞の繋がり維持されていたために、認知症の症状が現れない人や、アルツハイマー病の病変がなく、脳に萎縮が見られない人がいて、その人達の言語能力が優れていたという研究:「ナンスタディ」を紹介。この研究は、大武所長が、会話の言語的特徴が認知機能に関係することに注目した研究を進めるきっかけともなりました。そして、認知症の祖母との会話をきっかけに考案した「脳が長持ちする会話」を助ける「共想法」について説明しました。

「脳が長持ちする会話」を助ける「共想法」
その後、共想法のイメージをつかんでいただくために、研究員4人が「今年したいこと」をテーマにした共想法のデモンストレーションをご覧に入れ、それぞれが「歩くこと」、「断捨離」、「ジムでの運動の継続」、「グランドゴルフ」について話題提供、質疑応答を行いました。

市民研究員による共想法デモンストレーション
10分休憩の後は、「共想法にかかわるAIロボット」のテーマに則り、大武所長が携わっている「脳が長持ちする社会の実現」を目的する研究とその目標を述べた後、司会進行と発話制御機能を有する【グループ会話支援ロボット】や、時間になるとロボットが話題提供を始め、その後に利用者からの質問を受ける【対話支援ロボット】を紹介し、それらを用いた認知機能に関わる知見の進捗を説明、また現在はスマートフォン・タブレットを用いた遠隔会話支援システムを使用して、共想法による会話サービスを継続していることを紹介しました。

「共想法」に立脚した会話・対話支援ロボット
最後に、各種SNSや近著『脳が長持ちする会話』による認知症予防に関する情報の提供、並びにほのぼの研究所の皆様に参加いただける各種イベントを含めた活動や、広報ツールについても紹介させていただきました。折りしも、1月31日にパレット柏にて開催予定の「今から始める認知症予防 共想法体験会」についてご案内させていただきましたところ、果たして早速数名の方からお申し込みをいただき、大変ありがたいことでした。
その後、受講媒体に応じて適宜アンケートにご回答いただき、無事終講となりました。
なお、当講座開講に際して、大変ご尽力いただきました、さわやかちば県民プラザ事業振興課の皆様、サテライト視聴会場を設けて下さった各施設の皆様に、改めて、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
市民研究員 松村光輝
11月も半ばになると、急に足元が寒くなってきました。そんな時雑誌に靴下カバーの編み方が載っていたので、そうだこれだ!と思いました。残り毛糸の処分もできるし、冷え症の私の足を温めてくれる。これなら短時間でできるかと、毛糸と編み棒で久しぶりに挑戦しました。目がしょぼしょぼしてきましたが、これから何足か作って、残り毛糸を活用できれば一石二鳥かな。毛糸は使わないのに、処分する事ができず、溜め込んでしまっています。

手編みの靴下カバー
コメント:市民研究員 H.N.さん
伸縮性のある編みあがりで、温かそうですね。こうしたお品は買うとなると結構割高なような気がします。外出するわけではないので、少しずつ余った毛糸で大胆な色合いのおしゃれなものも作れそうなので、私も挑戦してみたいと思いました。いいアイデアありがとうございます。
継続コース参加者 C.M.さん

手編みの靴下カバー
コメント:市民研究員 H.N.さん
伸縮性のある編みあがりで、温かそうですね。こうしたお品は買うとなると結構割高なような気がします。外出するわけではないので、少しずつ余った毛糸で大胆な色合いのおしゃれなものも作れそうなので、私も挑戦してみたいと思いました。いいアイデアありがとうございます。