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仕事で京都に行く友人から、毎年師走になるとこの老舗料亭の鍋セットが送られてきます。以前飲み会での席で、「冬の京都は寒いが、鍋は格別」という話題が出たときに、かまをかけたのがけきっかけでした。温かい心に感謝しながら、今回もいただきました。この鍋料理は出汁がお店の売りで、土鍋にだし汁を入れ温めたら、ハマグリを入れ、少し口が開いたら取り出し、次々に具材を入れて楽しみます。締めのうどんも入っていて、最後まで美味しくいただけます。(テーマ:心も体も温まる食べ物を食べてみた)
彩りも美しい老舗料亭鍋セット
コメント:市民研究員 M.Y.さん
彩りもきれいて具材もその取り合わせも洗練されているようで、見るからに美味しそうで、いただかなくても身も心も温かくなるように思えます。「京都」という雰囲気も伝わってきます。鍋料理は主婦にとっては手抜きで簡単そうに思われがちですが、このようにきれいに具材を整えるのは結構手間がかかりそうです。このようなセットがあるのなら、毎日鍋料理にしたいと思ってしまいます。
市民研究員 A.S.さん
彩りも美しい老舗料亭鍋セット
コメント:市民研究員 M.Y.さん
彩りもきれいて具材もその取り合わせも洗練されているようで、見るからに美味しそうで、いただかなくても身も心も温かくなるように思えます。「京都」という雰囲気も伝わってきます。鍋料理は主婦にとっては手抜きで簡単そうに思われがちですが、このようにきれいに具材を整えるのは結構手間がかかりそうです。このようなセットがあるのなら、毎日鍋料理にしたいと思ってしまいます。
台所のファンヒーターが壊れたので石油ストーブを使う事にしました。やかんも新しく買いました。お湯がすぐ湧くのでもったいないと思って、17〜18年前に使った湯たんぽを使ってみることにしました。夕方早々、蒲団に入れて置くとほんわか暖まり、幸せ気分になります。明け方目が覚めた時には胸元に持ってきて抱いていると再び眠りにおちいります。睡眠もたっぷりで免疫力も上がればいいなぁと思っている毎日です。(テーマ:値上げ対策)
石油ストーブと湯たんぽ
コメント:市民研究員 H.N.さん
電気を使わないタイプの石油ストーブは、災害時等の停電時にも使えて便利なので一時品薄になったという報道があった記憶があります。我が家は集合住宅の決まりで今は使えませんが、エアコンとは格段の差のある温かさや炎の色、煮炊きができる便利さ、飼い猫が鼻が火傷しそうなほど近くによって暖を取っていたこと、そして灯油のかすかな香り等々、石油スト―プには懐かしい思い出がよみがえります。
市民研究員 M.Y.さん
石油ストーブと湯たんぽ
コメント:市民研究員 H.N.さん
電気を使わないタイプの石油ストーブは、災害時等の停電時にも使えて便利なので一時品薄になったという報道があった記憶があります。我が家は集合住宅の決まりで今は使えませんが、エアコンとは格段の差のある温かさや炎の色、煮炊きができる便利さ、飼い猫が鼻が火傷しそうなほど近くによって暖を取っていたこと、そして灯油のかすかな香り等々、石油スト―プには懐かしい思い出がよみがえります。
我が家では10年ほど前から、玄関に人感センサー付きの明かりを使っています。人の動きを察して自動で明るくなるので、特に夜間は助かっています。
庭にはソーラーライトをたくさん付けて、該当の電気代を節約しています。クリスマスシーズンには星空のように見えて、とてもきれいです。玄関ドア前のソーラーライトは、夜間の宅配便の受け取りにも十分対応可能です。近所には新しい家が増えましたので、防犯対策にもなっています。若い世代に囲まれて、安心して暮らせます。(テーマ:値上げ対策)
玄関に取り付けた人感センサーつき明かり
コメント:市民研究員 M.Y.さん
我が家でも玄関、廊下、脱衣場で今月から使い始めました。どうやら夫が照明をつけ放しにしているため、楽をしようとしたようですが、点いたり消えたりして、余計電気代がかかるのではないかと心配しているところです。庭のソーラーライトはとてもいいアイデアですね。クリスマスばかりでなく、寒いこの時期には、温かい光に癒されますね。
庭にはソーラーライトをたくさん付けて、該当の電気代を節約しています。クリスマスシーズンには星空のように見えて、とてもきれいです。玄関ドア前のソーラーライトは、夜間の宅配便の受け取りにも十分対応可能です。近所には新しい家が増えましたので、防犯対策にもなっています。若い世代に囲まれて、安心して暮らせます。(テーマ:値上げ対策)
市民研究員 E.N.さん
玄関に取り付けた人感センサーつき明かり
コメント:市民研究員 M.Y.さん
我が家でも玄関、廊下、脱衣場で今月から使い始めました。どうやら夫が照明をつけ放しにしているため、楽をしようとしたようですが、点いたり消えたりして、余計電気代がかかるのではないかと心配しているところです。庭のソーラーライトはとてもいいアイデアですね。クリスマスばかりでなく、寒いこの時期には、温かい光に癒されますね。
2022年12月20日(火)13時30分より、ほのぼの研究所クリスマス講演会を開催いたしました。新型コロナウィルス感染拡大がいまだに収束に至らないため、一昨年度の設立記念講演会から開始したオンラインでの講演会は、今講演会で6回目となりました。
今講演会は、「超高齢社会におけるサクセスフルエイジング」と題して、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授の三村將先生を招待講演講師としてお迎えし、「招待講演」「基調講演」「両講師の対談」「交流会」の4部形式としました。
2022年クリスマスオンライン講演会チラシ
大武美保子弊所代表理事・所長の開会挨拶に続き、東京都新宿区信濃町の慶應義塾大学医学部の研究室から、三村先生にご登壇いただき、「超【幸齢】社会をどう生きるか」と題した招待講演が始まりました。
招待講演講師 三村將先生
三村先生は1984年慶應義塾大学医学部をご卒業後、同年慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室に入局。1992年〜1994年までボストン大学医学部行動神経学部門・失語症研究センター・記憶障害研究センター研究員として研究に従事。帰国後は東京歯科大学市川総合病院精神神経科講師として臨床及び研究を行う。2000年より昭和大学医学部精神医学教室に勤務。講師、准教授等を経て、2011年より現職である慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授に就任。専門は老年精神医学、神経心理学。認知症や老年期うつ病の診療、研究に従事していらっしゃいます。
また、日本高次脳機能障害学会理事長、日本うつ病学会理事長、日本老年精神医学会副理事長、日本神経心理学会理事、日本精神神経学会理事、安全運転医療学会理事等の要職に就かれていらっしゃいます。
今回の講演会は、昨年11月に三村先生が会長として主宰された日本認知症学会学術集会/日本老年精神医学会(同時開催)「人生100年時代の認知症を考える」の会長講演「超高齢社会のサクセスフルエイジング」を今講演会のタイトルとして使用させていただくお許しを得ました。またその講話の一部を「超【幸齢】社会をどう生きるか」と題して、超高齢社会日本に於いて、高齢者が幸福に生きるということはどういうことか、また、あまり高いとはいえない日本の幸福度を高めるためにはどうするべきか、社会がどうなるべきなのかということを改めて考えるために、携わられた疫学コホート研究結果を含めた、専門的かつ広範な知見を、以下2点に絞って話題提供をしていただきました。
(1)サクセルフルエイジングとレジリエンス
(2)エイジングと心理社会的要因
招待講演演題
まず、幸福とは、人それぞれ異なるものの「瞬間的・直接的な快・不快の感情を超越してしみじみと、あるいはほのぼのと感じられる持続的で穏やかな気分状態」であると定義付けられました。さらにそういった状態で歳を重ねていくこと:よく生きるということがサクセスフルエイジングであり、日本を含む高齢社会においては、幸福寿命を延伸する鍵となる概念であると位置づけ、三村先生は「幸齢社会」という造語を使われていると述べられました。
そして、サクセルフルエイジングは、病気を健康と同じように評価し、認知的健康(記憶や遂行機能どの神経心理学的機能だけでなく、認知の枠組みや智恵を含む)と感情的健康(うつや不安などの否定的な感情がないだけでなく、肯定的な感情や統御などのストレス対処も含む)をもって定義すべきだと説かれました。
また、サクセルフルエイジングを考える上で欠かせないポイントとしてレジリエンス(疾病抵抗性・抗病力)について述べられました。これは人生の様々なストレスフルな状態に対する抵抗力のことを指します。「多くの高齢者は,身体的機能、経済的自立、親密な対人関係の喪失といったさまざま逆境やストレスフルな生活を送ってきた。けれども、そこから回復する過程で自己の価値や人生の意味を追求し続け,逆境から新たなことを学ぶとともにそれをきっかけに前進することができてきている。そのため、加齢に伴ってネガティブな状況が増えるにもかかわらず、高齢者の私的幸福感(ウェルビーイング)は上がる=Aging Paradoxという現象が起こっている。」と述べられました。このことから、多くの高齢者は疾患や障害を抱えながらも、サクセスフルエイジングを達成しており、言い換えればサクセスフルエイジングは「疾患や障害がない」のではなく、「疾患・障害への適応」でもあると説かれました。
自己評価による高齢者のエイジング評価
次に慶應義塾大学医学部精神神経科が関連する以下のコホート研究などから得られた、エイジングと心理社会的要因の関係が紹介されました。
慶應義塾大学精神神経科の高齢者コホート
・JPHC研究からは、コーピングが将来の自殺のみならず、身体疾患の予後にも影響することが示されている
・Arakawa65+Studyでは、高いポジティブ感情、社会資源、自己効力感、レジリエンスと共に、アプローチコーピングストラテジーが抑うつの発症と負の関連を示す
・Arakawa65+Studyでは、コーピングストラテジーと海馬全体あるいは一部の容積と関連している
・Arakawa 85+及び95+Studyでは、パーソナリティと認知機能、抑うつとが関連している
・Arakawa95+Study、さらに百寿者研究では、老年的超越は認知機能低下、抑うつ、フレイルと関連している
また、認知機能と抑うつの分布を見てみると、85歳以上では認知症が25%、うつが14%、95歳以上は認知症が60%、うつが20%の領域にあるも、95歳以上になると、通常加齢とともに下がってくる幸福度に関する因子の数値がやがて上がってくるという老年的超越(物質的で合理的な見かたから、加齢に伴い、より宇宙的で超越的な視点への変換)が見られることも述べられました。すなわち老化に伴う各種能力の衰えを否定的に捉えず、現状を肯定し、主観的幸福感を抱くようになることも重要なことだと説かれました。
晩年期に現れる主観的幸福感の老年的超越
さらに日本では、近い将来10万人以上に達すると想定される100歳(百寿者)になると、何とか生きていこうというよりも、むしろ生かされているというような超越的な感覚を持つようになるため、長生きができるのではないかと思うと述べられました。
以上の講話を通して、これまで認識の薄かった心理社会的な加齢に伴う一連の変化を伺うことができました。そして、例え健康寿命が絶たれても、前向きな心を持ち続け、レジリエンスを高める生活を送ることで、高いQOLやウェルビーイングを保ち続けることができる可能性を確認することができました。
COI-NEXT共創の場 研究開発課題のイメージ
そして最後に三村先生から、誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズCOI―NEXT共創の場(拠点:慶應義塾大学)において、「認知症になっても日々生き生き「寄り添う研究」のリーダーとして、「認知症になっても、やりたいことがあったら、それができるような生活、そしてそのために生きがいや悦びを維持していくには何ができるか、特に最新のAI、あるいは先端機器のようなものを使ってどのようなことができるのか」という研究を推進している旨が力強く述べられ、講話を締められました。
次いで、大武美保子代表理事・所長が東京の日本橋の理化学研究所から「高齢者を見守り、声掛けをするロボットの開発」と題して、彼女が高齢者の健康の維持に資することを目的として開発しているロボットにまつわる基調講演を行いました。
基調講演演題
まず、最初にWHO憲章「健康とは肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」に則り、高齢者の健康を「(自分や家族に)病気があっても、人生に極力支障がないように工夫して(レジリエンス)質の高い生活ができる状態」と定義づけ講話を始めました。
そして、代表理事・所長を務める彼女の研究フィールド:ほのぼの研究所メンバーや共想法参加者、(多くが本人あるいは家族に疾病や障害がある後期高齢者)の実験研究協力や観察を通して、高齢者の認知機能維持に働きかけ、レジリアントで質の高い生活を補助するロボットの開発プロセスを、実際の使用場面の動画を用いて披露しました。
まずロボットに何をさせるか、ロボットとの唯一の交流ツールでもあり、利用者が考えたり、話したり、行動したりするきっかけとなる「声掛け」については質の高い生活=やりたいことができるように気づかせるため、綿密なプロセスを経て「言葉」をセレクトしていくプロセスを説明しました。
【質の高い生活を助けるためのロボットへの声掛け】の企画プロセス
【すでにしているやりたいことについて聞くロボットへの声掛け】の企画プロセス
【これからやりたいことについて聞くロボット】の企画プロセス
また、ロボットが対応(回答)するセリフは、どのように相手が答えても、もっともらしく聞こえ、次の発言に導くように想定のセリフを多様に用意すると共に、発言するタイミングが息継ぎなのか、終話なのかを見計らう間合いを推定する技術を開発し、話のシナリオをうまく作れば、スムーズな会話が可能になり、会話において自分の考えを整理していけるということを確認できたと述べました。
さらに、ほのぼの研究所で継続実践している会話で認知機能を育む手法:共想法のフローのうち、一番難易度の高い、参加者の話を「聞き」「質問する」という部分だけを取り出して実装したロボットを使って、高齢者宅にて共想法をしていただく実験を行ったという報告がありました。提供される話題に関する想定問答は予め登録し、多様な話題をスケジュールに添って各ロボットに配信する技術を開発したとのことで、まだ実験期間が短いものの、対面で共想法に一定期間参加した被験者と同じ種類の認知機能の数値がよくなる傾向があったとの結果を得ているとのことで、今後の実験期間や頻度を充実させての結果が期待されます。
高齢者が話を聞き質問を考えることで、認知機能を育むロボット
共想法形式の会話の「聞く」「質問する」機能を実装
今回紹介したロボットは疾病や障害があっても、人生に支障がないように、具体的には認知機能をなるべく下げないように、したいことができるようにと企画設計されているため、三村先生のご講演でもご紹介のあったCOI-NEXTプロジェクトに参加して、さらに研究、開発を続けていきたいという抱負を述べて終話いたしました。
https://www.health-commons.com/
JST共創の場形成支援援プログラム
https://www.health-commons.com/randd#theme4
誰もが参加し繋がることができるができることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点
休憩を挟んでの三村生と大武所長との対談では、まず、三村先生が大学ご入学時には心理学科に籍を置かれるも、今のご専門は老年精神医学,神経心理学の研究に、大武所長が工学部出身ながら認知症予防の研究にと、多くの転機を経て辿りつかれた経緯をお互いに披露。その都度の様々な研究者や研究との出会いが非常に有意義に働いていることを思い起こされ、共有されました
対談演題
事後しばらく調査研究の方法、実験結果の効果測定方法等について研究者同志の熱いやりとりが続いた後、視聴者からの質問「後期高齢者の自動車運転」について、三村先生がお答え下さいました。三村先生は安全運転医療学会理事という要職に就かれ、高齢者の自動車運転についての課題をライフワークの一つとして携わってこられているだけに、現状の問題点を含めて大変詳細に、以下のようなご教示を下さいました。
1) 年を重ねるほど、運転能力、運転機能等の機能の個人差、性差が大きくなるため、運転の可否について、少なくとも年齢でしばるべきではない
2) 地方では足としてのニーズが根強く、しかも高齢者自身が運転をせざるを得ない状況があるため、認知症と診断された人は運転免許の更新ができないが、医師の記載する診断書の内容やその対応にばらつきがある等の問題点がある。またサポートカー限定免許に関しても規定が曖昧
3) 医師の診断・評価を得ながらなら、認知機能が低下していても運転可能なこともあるが、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の場合は運転は特にリスクが高い
4) 病名や年齢でしばるのではなく、運転がしっかりできる認知機能、予測力、判断力、運転操作能力が保たれているかということを、医療機関(運転評価外来など)での一定の評価を受け、公安委員会や免許証センターでの実車評価を受け、さらには同乗者の評価も参考にしながら続けていくことが大事→運転寿命の延伸→サクセルフルエイジング
次いで、大武所長へ投げかけられたロボットの声等に関する質問には論文(下記)の提示に替えさせていただきました。会話支援手法、共想法の司会を、ロボットが行う場合と、スピーカーが行う場合に、参加者がそれぞれどのように感じるかを調査したものです。
また、海外在住の高齢者が若々しく見えるのは、宗教的な支えもあるコミュニティに属するという社会的つながりも影響しているように思うが、ウェルビーイングの観点ではその重要度は大きいのかどうかという質問に対しては、日本は海外に比べると定着していないが、宗教的なスピリチュアリティを心理社会的要素として捉えることは非常に重要であると答えられました。
https://link.springer.com/article/10.1007/s12369-022-00925-7
Voice Over Body? Older Adults’ Reactions to Robot and Voice Assistant Facilitators of Group Conversation
(ロボットとスピーカーによるグループ会話の司会への高齢者の反応に関する研究)
最後の企画:オンライン(お茶会兼)交流会は、システム上、ご参加のためにリンク先を変更していただくお手間をかけることとなりましたが、飛び入りも含めて、拠点のある関東圏はもとより、北海道からの交流会初参加の方を含めて大阪府、長野県と幅広いエリアからご参加いただきました。三村先生は時間の都合上中座されましたが、前半では、参加者のポジティブな様子を大いに感じていただけたようでした。
交流会参加との記念撮影
参加者全員が、一言自己紹介、近況報告や講演会の感想などを述べ、和やかなオンラインでの対面が久しぶりに叶ったことは、一足早いクリスマスプレゼントのように、心温まるものとなりました。最後に画面上で記念撮影を行い、お開きとなりました。
今講演会は、「超高齢社会におけるサクセスフルエイジング」と題して、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授の三村將先生を招待講演講師としてお迎えし、「招待講演」「基調講演」「両講師の対談」「交流会」の4部形式としました。
2022年クリスマスオンライン講演会チラシ
大武美保子弊所代表理事・所長の開会挨拶に続き、東京都新宿区信濃町の慶應義塾大学医学部の研究室から、三村先生にご登壇いただき、「超【幸齢】社会をどう生きるか」と題した招待講演が始まりました。
招待講演講師 三村將先生
三村先生は1984年慶應義塾大学医学部をご卒業後、同年慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室に入局。1992年〜1994年までボストン大学医学部行動神経学部門・失語症研究センター・記憶障害研究センター研究員として研究に従事。帰国後は東京歯科大学市川総合病院精神神経科講師として臨床及び研究を行う。2000年より昭和大学医学部精神医学教室に勤務。講師、准教授等を経て、2011年より現職である慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授に就任。専門は老年精神医学、神経心理学。認知症や老年期うつ病の診療、研究に従事していらっしゃいます。
また、日本高次脳機能障害学会理事長、日本うつ病学会理事長、日本老年精神医学会副理事長、日本神経心理学会理事、日本精神神経学会理事、安全運転医療学会理事等の要職に就かれていらっしゃいます。
今回の講演会は、昨年11月に三村先生が会長として主宰された日本認知症学会学術集会/日本老年精神医学会(同時開催)「人生100年時代の認知症を考える」の会長講演「超高齢社会のサクセスフルエイジング」を今講演会のタイトルとして使用させていただくお許しを得ました。またその講話の一部を「超【幸齢】社会をどう生きるか」と題して、超高齢社会日本に於いて、高齢者が幸福に生きるということはどういうことか、また、あまり高いとはいえない日本の幸福度を高めるためにはどうするべきか、社会がどうなるべきなのかということを改めて考えるために、携わられた疫学コホート研究結果を含めた、専門的かつ広範な知見を、以下2点に絞って話題提供をしていただきました。
(1)サクセルフルエイジングとレジリエンス
(2)エイジングと心理社会的要因
招待講演演題
まず、幸福とは、人それぞれ異なるものの「瞬間的・直接的な快・不快の感情を超越してしみじみと、あるいはほのぼのと感じられる持続的で穏やかな気分状態」であると定義付けられました。さらにそういった状態で歳を重ねていくこと:よく生きるということがサクセスフルエイジングであり、日本を含む高齢社会においては、幸福寿命を延伸する鍵となる概念であると位置づけ、三村先生は「幸齢社会」という造語を使われていると述べられました。
そして、サクセルフルエイジングは、病気を健康と同じように評価し、認知的健康(記憶や遂行機能どの神経心理学的機能だけでなく、認知の枠組みや智恵を含む)と感情的健康(うつや不安などの否定的な感情がないだけでなく、肯定的な感情や統御などのストレス対処も含む)をもって定義すべきだと説かれました。
また、サクセルフルエイジングを考える上で欠かせないポイントとしてレジリエンス(疾病抵抗性・抗病力)について述べられました。これは人生の様々なストレスフルな状態に対する抵抗力のことを指します。「多くの高齢者は,身体的機能、経済的自立、親密な対人関係の喪失といったさまざま逆境やストレスフルな生活を送ってきた。けれども、そこから回復する過程で自己の価値や人生の意味を追求し続け,逆境から新たなことを学ぶとともにそれをきっかけに前進することができてきている。そのため、加齢に伴ってネガティブな状況が増えるにもかかわらず、高齢者の私的幸福感(ウェルビーイング)は上がる=Aging Paradoxという現象が起こっている。」と述べられました。このことから、多くの高齢者は疾患や障害を抱えながらも、サクセスフルエイジングを達成しており、言い換えればサクセスフルエイジングは「疾患や障害がない」のではなく、「疾患・障害への適応」でもあると説かれました。
自己評価による高齢者のエイジング評価
次に慶應義塾大学医学部精神神経科が関連する以下のコホート研究などから得られた、エイジングと心理社会的要因の関係が紹介されました。
慶應義塾大学精神神経科の高齢者コホート
・JPHC研究からは、コーピングが将来の自殺のみならず、身体疾患の予後にも影響することが示されている
・Arakawa65+Studyでは、高いポジティブ感情、社会資源、自己効力感、レジリエンスと共に、アプローチコーピングストラテジーが抑うつの発症と負の関連を示す
・Arakawa65+Studyでは、コーピングストラテジーと海馬全体あるいは一部の容積と関連している
・Arakawa 85+及び95+Studyでは、パーソナリティと認知機能、抑うつとが関連している
・Arakawa95+Study、さらに百寿者研究では、老年的超越は認知機能低下、抑うつ、フレイルと関連している
また、認知機能と抑うつの分布を見てみると、85歳以上では認知症が25%、うつが14%、95歳以上は認知症が60%、うつが20%の領域にあるも、95歳以上になると、通常加齢とともに下がってくる幸福度に関する因子の数値がやがて上がってくるという老年的超越(物質的で合理的な見かたから、加齢に伴い、より宇宙的で超越的な視点への変換)が見られることも述べられました。すなわち老化に伴う各種能力の衰えを否定的に捉えず、現状を肯定し、主観的幸福感を抱くようになることも重要なことだと説かれました。
晩年期に現れる主観的幸福感の老年的超越
さらに日本では、近い将来10万人以上に達すると想定される100歳(百寿者)になると、何とか生きていこうというよりも、むしろ生かされているというような超越的な感覚を持つようになるため、長生きができるのではないかと思うと述べられました。
以上の講話を通して、これまで認識の薄かった心理社会的な加齢に伴う一連の変化を伺うことができました。そして、例え健康寿命が絶たれても、前向きな心を持ち続け、レジリエンスを高める生活を送ることで、高いQOLやウェルビーイングを保ち続けることができる可能性を確認することができました。
COI-NEXT共創の場 研究開発課題のイメージ
そして最後に三村先生から、誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズCOI―NEXT共創の場(拠点:慶應義塾大学)において、「認知症になっても日々生き生き「寄り添う研究」のリーダーとして、「認知症になっても、やりたいことがあったら、それができるような生活、そしてそのために生きがいや悦びを維持していくには何ができるか、特に最新のAI、あるいは先端機器のようなものを使ってどのようなことができるのか」という研究を推進している旨が力強く述べられ、講話を締められました。
次いで、大武美保子代表理事・所長が東京の日本橋の理化学研究所から「高齢者を見守り、声掛けをするロボットの開発」と題して、彼女が高齢者の健康の維持に資することを目的として開発しているロボットにまつわる基調講演を行いました。
基調講演演題
まず、最初にWHO憲章「健康とは肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」に則り、高齢者の健康を「(自分や家族に)病気があっても、人生に極力支障がないように工夫して(レジリエンス)質の高い生活ができる状態」と定義づけ講話を始めました。
そして、代表理事・所長を務める彼女の研究フィールド:ほのぼの研究所メンバーや共想法参加者、(多くが本人あるいは家族に疾病や障害がある後期高齢者)の実験研究協力や観察を通して、高齢者の認知機能維持に働きかけ、レジリアントで質の高い生活を補助するロボットの開発プロセスを、実際の使用場面の動画を用いて披露しました。
まずロボットに何をさせるか、ロボットとの唯一の交流ツールでもあり、利用者が考えたり、話したり、行動したりするきっかけとなる「声掛け」については質の高い生活=やりたいことができるように気づかせるため、綿密なプロセスを経て「言葉」をセレクトしていくプロセスを説明しました。
【質の高い生活を助けるためのロボットへの声掛け】の企画プロセス
【すでにしているやりたいことについて聞くロボットへの声掛け】の企画プロセス
【これからやりたいことについて聞くロボット】の企画プロセス
また、ロボットが対応(回答)するセリフは、どのように相手が答えても、もっともらしく聞こえ、次の発言に導くように想定のセリフを多様に用意すると共に、発言するタイミングが息継ぎなのか、終話なのかを見計らう間合いを推定する技術を開発し、話のシナリオをうまく作れば、スムーズな会話が可能になり、会話において自分の考えを整理していけるということを確認できたと述べました。
さらに、ほのぼの研究所で継続実践している会話で認知機能を育む手法:共想法のフローのうち、一番難易度の高い、参加者の話を「聞き」「質問する」という部分だけを取り出して実装したロボットを使って、高齢者宅にて共想法をしていただく実験を行ったという報告がありました。提供される話題に関する想定問答は予め登録し、多様な話題をスケジュールに添って各ロボットに配信する技術を開発したとのことで、まだ実験期間が短いものの、対面で共想法に一定期間参加した被験者と同じ種類の認知機能の数値がよくなる傾向があったとの結果を得ているとのことで、今後の実験期間や頻度を充実させての結果が期待されます。
高齢者が話を聞き質問を考えることで、認知機能を育むロボット
共想法形式の会話の「聞く」「質問する」機能を実装
今回紹介したロボットは疾病や障害があっても、人生に支障がないように、具体的には認知機能をなるべく下げないように、したいことができるようにと企画設計されているため、三村先生のご講演でもご紹介のあったCOI-NEXTプロジェクトに参加して、さらに研究、開発を続けていきたいという抱負を述べて終話いたしました。
https://www.health-commons.com/
JST共創の場形成支援援プログラム
https://www.health-commons.com/randd#theme4
誰もが参加し繋がることができるができることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点
休憩を挟んでの三村生と大武所長との対談では、まず、三村先生が大学ご入学時には心理学科に籍を置かれるも、今のご専門は老年精神医学,神経心理学の研究に、大武所長が工学部出身ながら認知症予防の研究にと、多くの転機を経て辿りつかれた経緯をお互いに披露。その都度の様々な研究者や研究との出会いが非常に有意義に働いていることを思い起こされ、共有されました
対談演題
事後しばらく調査研究の方法、実験結果の効果測定方法等について研究者同志の熱いやりとりが続いた後、視聴者からの質問「後期高齢者の自動車運転」について、三村先生がお答え下さいました。三村先生は安全運転医療学会理事という要職に就かれ、高齢者の自動車運転についての課題をライフワークの一つとして携わってこられているだけに、現状の問題点を含めて大変詳細に、以下のようなご教示を下さいました。
1) 年を重ねるほど、運転能力、運転機能等の機能の個人差、性差が大きくなるため、運転の可否について、少なくとも年齢でしばるべきではない
2) 地方では足としてのニーズが根強く、しかも高齢者自身が運転をせざるを得ない状況があるため、認知症と診断された人は運転免許の更新ができないが、医師の記載する診断書の内容やその対応にばらつきがある等の問題点がある。またサポートカー限定免許に関しても規定が曖昧
3) 医師の診断・評価を得ながらなら、認知機能が低下していても運転可能なこともあるが、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の場合は運転は特にリスクが高い
4) 病名や年齢でしばるのではなく、運転がしっかりできる認知機能、予測力、判断力、運転操作能力が保たれているかということを、医療機関(運転評価外来など)での一定の評価を受け、公安委員会や免許証センターでの実車評価を受け、さらには同乗者の評価も参考にしながら続けていくことが大事→運転寿命の延伸→サクセルフルエイジング
次いで、大武所長へ投げかけられたロボットの声等に関する質問には論文(下記)の提示に替えさせていただきました。会話支援手法、共想法の司会を、ロボットが行う場合と、スピーカーが行う場合に、参加者がそれぞれどのように感じるかを調査したものです。
また、海外在住の高齢者が若々しく見えるのは、宗教的な支えもあるコミュニティに属するという社会的つながりも影響しているように思うが、ウェルビーイングの観点ではその重要度は大きいのかどうかという質問に対しては、日本は海外に比べると定着していないが、宗教的なスピリチュアリティを心理社会的要素として捉えることは非常に重要であると答えられました。
https://link.springer.com/article/10.1007/s12369-022-00925-7
Voice Over Body? Older Adults’ Reactions to Robot and Voice Assistant Facilitators of Group Conversation
(ロボットとスピーカーによるグループ会話の司会への高齢者の反応に関する研究)
最後の企画:オンライン(お茶会兼)交流会は、システム上、ご参加のためにリンク先を変更していただくお手間をかけることとなりましたが、飛び入りも含めて、拠点のある関東圏はもとより、北海道からの交流会初参加の方を含めて大阪府、長野県と幅広いエリアからご参加いただきました。三村先生は時間の都合上中座されましたが、前半では、参加者のポジティブな様子を大いに感じていただけたようでした。
交流会参加との記念撮影
参加者全員が、一言自己紹介、近況報告や講演会の感想などを述べ、和やかなオンラインでの対面が久しぶりに叶ったことは、一足早いクリスマスプレゼントのように、心温まるものとなりました。最後に画面上で記念撮影を行い、お開きとなりました。
市民研究員 長久秀子
2022年12月20日(火)13時30分より、ほのぼの研究所クリスマス講演会を開催いたしました。新型コロナウィルス感染拡大がいまだに収束に至らないため、一昨年度の設立記念講演会から開始したオンラインでの講演会は、今講演会で6回目となりました。
今講演会は、「超高齢社会におけるサクセスフルエイジング」と題して、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授の三村將先生を招待講演講師としてお迎えし、「招待講演」「基調講演」「両講師の対談」「交流会」の4部形式としました。動画をクリックすると再生が始まります。大きい画面でご覧になりたい方は、その後右下に表示されるYouTubeという文字をクリックすると、YouTubeのページが開きます。YouTubeのページからは、全画面表示が可能です。
招待講演
【超高齢社会におけるサクセスフルエイジング】超【幸齢】社会をどう生きるか 三村 將
基調講演
【超高齢社会におけるサクセスフルエイジング】高齢者を見守り、声掛けをするロボットの開発 大武 美保子
両講師の対談
【超高齢社会におけるサクセスフルエイジング】対談−三村 將×大武 美保子 「認知症の発症を遅らせ、なっても困らないためにできること」
これらの野菜はすべて我が家の家庭菜園で採れた野菜です。
大根があまりに大きくなってしまったので、どうしようかと思い「みぞれ鍋」にしてみました。
大根おろしを作るのが少し大変でしたが、頑張りました。白菜と豚バラ肉を足していき、油をひいてお餅をこんがり焼いたものを加えます。最後にたっぷりのおろしを加えて完成です。身体も温かく、心も満たされ、ついでにお財布も温rigまったようです。(心も体も温まる食べものを食べてみた)
大根おろしたっぷりのみぞれ鍋の具材となった家庭菜園の野菜たち
コメント:市民研究員 H.N.さん
お鍋がとても小さく見えるような、本当に立派な大根で、おろしを作るのには大変だったであろうと、容易に想像できました。最後に大根おろしを入れた後、お鍋全体があたまっていく時の音が聞こえてくるようで、想像しただけで身体が温まりそうです。何より家庭菜園の採れたてで作られるお鍋は、格別に美味しいことでしょう。私は油で焼いたお餅をお鍋に入れたことはありませんが、美味しそうなので、今度試してみたいと思います。
大根があまりに大きくなってしまったので、どうしようかと思い「みぞれ鍋」にしてみました。
大根おろしを作るのが少し大変でしたが、頑張りました。白菜と豚バラ肉を足していき、油をひいてお餅をこんがり焼いたものを加えます。最後にたっぷりのおろしを加えて完成です。身体も温かく、心も満たされ、ついでにお財布も温rigまったようです。(心も体も温まる食べものを食べてみた)
市民研究員 K.N.さん
大根おろしたっぷりのみぞれ鍋の具材となった家庭菜園の野菜たち
コメント:市民研究員 H.N.さん
お鍋がとても小さく見えるような、本当に立派な大根で、おろしを作るのには大変だったであろうと、容易に想像できました。最後に大根おろしを入れた後、お鍋全体があたまっていく時の音が聞こえてくるようで、想像しただけで身体が温まりそうです。何より家庭菜園の採れたてで作られるお鍋は、格別に美味しいことでしょう。私は油で焼いたお餅をお鍋に入れたことはありませんが、美味しそうなので、今度試してみたいと思います。
夕方の帷が下りる時間とアルコールの飲み物が好きです。普段は、焼酎かウィスキーのハイボール1〜2杯で、自分で決めたハレの日は、お酒の種類も量も変わります。
誕生日には、ふるさと納税制度で「この米焼酎を下さい」とプレゼントの予約をしています。熊本の森の中5人で大切に作られているもので、蓋を開けるとほんわかフルーティな華やかな香りが漂い、その爽やかな飲み心地から「お酒が好きで良かった」と思うのです。お薦めの飲み方はかち割り氷ロックです
充実した1日をしめくくってくれる至福の飲み物
コメント H.N.さん
日々の暮らしを充実させていらっしゃるとお見受けしているので、この夕刻の美酒セットを拝見するだけで、どのお酒も百薬の長としてのお役目を十分に果たしているのでしょうと想像しています。ご旅行好きのS.N.さんですから、ふるさと納税の返礼品以外にも、各地の美味しいお酒を発掘なさっているのではないでしょうか。いつかぴか一の美酒を教えてくださいね。
誕生日には、ふるさと納税制度で「この米焼酎を下さい」とプレゼントの予約をしています。熊本の森の中5人で大切に作られているもので、蓋を開けるとほんわかフルーティな華やかな香りが漂い、その爽やかな飲み心地から「お酒が好きで良かった」と思うのです。お薦めの飲み方はかち割り氷ロックです
継続コース参加者 N.S.さん
充実した1日をしめくくってくれる至福の飲み物
コメント H.N.さん
日々の暮らしを充実させていらっしゃるとお見受けしているので、この夕刻の美酒セットを拝見するだけで、どのお酒も百薬の長としてのお役目を十分に果たしているのでしょうと想像しています。ご旅行好きのS.N.さんですから、ふるさと納税の返礼品以外にも、各地の美味しいお酒を発掘なさっているのではないでしょうか。いつかぴか一の美酒を教えてくださいね。
ピンクの蓋の水は、硬水で、少し塩味がするので、夏の間は、熱中症予防のために時間を決めて飲んでいました。 青い蓋の水は、軟水で喉が乾いた時、薬を飲む時に飲み、 ご飯を炊く時にも使っていました。煮物には水道水を使っています。 共想法で、この話をしたところ、大阪にお住いの方から、水道水は不味くて飲めないと聞きました。一方、柏にお住いの方からは、水道水を美味しく飲んでいますとの声がありました。地域によって違いがあることを知り、驚きました。
軟水、硬水、水道水を使い分けて
コメント:市民研究員 K.N.さん
飲み水をいろいろに使い分けるのは大変ですね。特に硬水はミネラル分が多いと聞きます。夏の熱中症対策には、うってつけですね。今年の夏はそのようにしてみたいと思ます。
継続コース参加者 F.W.さん
軟水、硬水、水道水を使い分けて
コメント:市民研究員 K.N.さん
飲み水をいろいろに使い分けるのは大変ですね。特に硬水はミネラル分が多いと聞きます。夏の熱中症対策には、うってつけですね。今年の夏はそのようにしてみたいと思ます。
白湯を気に入っています。朝起きてまず歯磨き後お湯を沸かし冷まして一口、無味無臭でそれがまたよいので、安心して愛用しています。まして身体に良い飲み物ということなので、なおさら白湯好きになり、ちょくちょく一口と、細やかに飲んで、だいたい1時間にごとに1口50ml、一口50mlと、看護師のアドバイスに忠実に従っての愛用です。少しずつ一口ずつ飲んで、午前中大体300 ml、午後300 ml、 夜200 ml というところです。もう少し飲めるようにと頑張ってはいるのですが、今のところ宿題です。
身体にいいと勧められて飲用している白湯
コメント:市民研究員 K.N.さん
毎日の習慣として、「白湯」を飲むことで健康を気遣っているとは、私も見習いたいと思いますが、つい他の飲み物に手が行ってしまいます。残念です。
継続コース参加者 A.N.さん
身体にいいと勧められて飲用している白湯
コメント:市民研究員 K.N.さん
毎日の習慣として、「白湯」を飲むことで健康を気遣っているとは、私も見習いたいと思いますが、つい他の飲み物に手が行ってしまいます。残念です。
をくずれ水仙郷
あけましておめでとうございます
旧年は、世界的な感染症流行が始まって3年を過ぎ、ロシアによるウクライナ侵攻が本格化したり、安倍元首相が銃撃されたりするなど、不穏な出来事の多い年でした。共想法による認知症予防という切り口から、ほのぼのとした社会の実現を目指す当研究所は、その実現の難しさを改めて実感しました。写真を用いた会話で想いを共有する共想法が、どのような状況に対してもしなやかに対応し、折れない心を育むことに貢献できればと願っています。2022年は、コロナ禍になってから始めたことを深化させ、質的な変化を遂げた一年となりました。活動を引き続きオンラインを中心に行い、そのことにより、参加者の輪が広がりました。皆様の御参加、御支援、御協力に感謝申し上げます。
第一に、スマートフォンおよびタブレットアプリを用いた遠隔共想法支援システムを用いて、月1回のペースで実施している、共想法継続コースに、大阪や長野など、各地から個人で参加頂くようになりました。これまでも、研究拠点である千葉から地理的な離れたところの方にも、共想法に参加頂いてきましたが、実施運営拠点となる介護施設や病院があり、そこに参加者が集まっていました。遠隔共想法支援システムにより、そのような拠点がない地域の方にも、参加頂けるようになりました。病を得て、以前ほど活発に活動できなくなった親を心配する子どもに勧められ、参加された方もいます。システムを構想した当初に想定した用途で、使って頂けることが明らかになりました。本挨拶をご覧になり、興味を持った方、また、周りに勧めたいと思われた方は、是非事務局までご連絡下さい。
第二に、研究所設立当初より、年2回ペースで開催してきた講演会をオンラインで開催し、2020年から数えて合計6回となりました。夏の設立記念講演会は、「人とのつながりで、脳を育む」をテーマとし、脳の発達や加齢のメカニズムを研究され、ベストセラーの著書「生涯健康脳」がある瀧靖之先生に、仙台からご講演頂きました。冬のクリスマス講演会は、「超高齢社会のサクセスフルエイジング」をテーマとし、第41回日本認知症学会学術集会/第37回日本老年精神医学会大会長である三村將先生に、東京からご講演頂きました。そして、2022年の新たな取り組みとして、講演会終了後に、オンライン交流会の開催に挑戦しました。招待講師の先生を囲んで、参加者全員が感じたことや考えたことを一言ずつ発言し、交流を通じて、元気を与え合うことができました。
第三に、これは共想法継続コース参加者の方の取り組みになりますが、共想法をきっかけに撮り貯めた風景写真を展示する展覧会、「二人の軽井沢・春夏秋冬」展が銀座にて開催されました。コロナ禍前に、対面で行う共想法実験にご夫妻で参加され、コロナ禍が始まって以降、オンラインで開催する共想法継続コースに参加頂いています。コロナ禍を機に軽井沢に移住されたご夫妻の、自然豊かな写真と話題を、他の参加者の皆様と共に、毎回楽しんでいます。そのようにして撮影された写真が、展示されました。共想法参加者で、展覧会を開いた方は初めて、お二人にとっても展覧会を開くのは初めてでした。
新年は、NPO法人ほのぼの研究所を設立して15年を迎える節目の年となります。共想法をきっかけに、会話だけでなく、生活行動全般を整える方法を、実践研究を通じて明らかにするとともに、より本格的な普及に向けた情報発信や、そのための仲間づくりに取り組んで参りたいと思います。本年もご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
理化学研究所 チームリーダー 大武 美保子