ログイン | 新規登録
メインメニュー

ほの研ブログ - 最新エントリー

空飛ぶ魔法のじゅうたん

カテゴリ : 
今日の共想法 » 私の発見
執筆 : 
TakeshitaH 2015-3-8 8:00
  SKIPシティの映像ミュージアムで「空飛ぶ魔法のじゅうたん」に乗って世界旅行をしているお仲間の様子を映し出した映像です。幼い頃、TV番組で「空飛ぶじゅうたん」を観て、子供心に「夢、未来・・・」とよく空想したことを懐かしく思い出し、思わず撮ってしまいました。
  「合成映像体験」に参加された4人の女優さん達の笑顔と演技が最高にすばらしく、大変楽しそうな様子でしたので、自分も参加しているような気持ちになり、嬉しくなりました。
  日常では体験できないことを実体験できるのはとても楽しいことです。いつか自分も勇気を出して参加してみたいな・・・と思いました。

 実践コース SKIPシティ川口街歩き共想法参加者  A.K.さん

 

空飛ぶ魔法のじゅうたんに乗って世界旅行

コメント 市民研究員 H.T.さん
  映像ミュージアムでは、私たちを夢の世界に導いてくれた「空飛ぶ魔法のじゅうたん」、これは圧巻でしたね。童心に返って世界旅行体験なんて! 動きの速い、しかも登場人物の笑顔の瞬間のキャッチもうまい!SKIPシティ川口街歩き共想法ならではの一幕を楽しませて頂きました。
  ほのぼの研究所では、街歩きと共想法を組み合わせた「街歩き共想法」が考案され、認知症予防と同時に健康づくりを目的とした取り組みを各方面で実施してまいりました。第5回は、埼玉県川口市、「SKIPシティ」を舞台に開催しまし た。 
  街歩きしたグループ毎に報告します。今回は、「ゆっくりグループ」からの実施報告です。企画全体の報告は、SKIPシティ川口街歩き共想法の実施報告をご覧ください。

  ゆっくりグループC班メンバーの多くは柏市集合組、貸し切りバスは心配された高速道路の大渋滞もなく、スムーズに進みました。出発時に吹き荒れていた前夜来の初木枯しもおさまり、雲ひとつない秋空のもと、住宅地の中に突如として現れた広大な敷地にそびえたつ、SKIPシティの立派な建物群に、期待が膨らんだことでした。
  全体集合の後、若い参加メンバーと合流して、8名の班行動がスタート。

くらっしー君

  最初の見学コース、彩の国くらしプラザの入り口では、愛らしい挨拶で迎えてくれた同館のキャラクターくらっしー君に、一同思わず、にっこり、ほっこり。消費生活に関する知識を、ゲーム感覚で体得できるスクールを横切って、シアターに入りました。リラックスした雰囲気の中で、堅苦しくなりがちな消費者トラブルや環境問題について、キャラクターのフレンドリーな会話や映像を効果的に使い、クイズ形式で考えさせる工夫はなかなか巧妙で、小さい頃からの消費者教育の重要性も痛感しました。

  次いで人気スポット、ビジュアルプラザの映像ミュージアムツァーへ。往年の映画青年やカメラ・ビデオ好きには、ガイダンスルームで同席した社会科見学の小学生達のさざめきさえも、わくわく感をかきたてる格好のプレリュード(前奏曲)となった様子でした。

集中力フル稼働で映像ミュージアム見学中

液晶テレビの仕組みの説明

  まずは、2階の映像学習ゾーンへ進み、映像の原理、撮影・編集、アニメ等の映像の仕組みを、装置や機材等を目の当たりにし、ガイドさんの熱い説明にも感心しきり。薄暗い中、様々な装置、映像にふれては、「懐かしい」「面白い」「「納得した」「驚いた」等の思いが交錯、そして共想法に使う写真を撮影するために、デジカメやタブレットも操作しなければ!ガイドさんにも遅れずについて行かなければ!と、集中力はいつになくフル稼働。きっと脳も身体も大いに活性化したことでしょう。圧巻の映画制作現場の緻密で壮大な大ジオラマに魅せられた後、3階の映像制作ゾーンへ移動しました。

撮影現場ジオラマ見学の様子

空飛ぶ魔法のじゅうたんに乗って世界旅行

  ここには、本格的な機材を使って映像制作ができるスタジオがありましたが、一番人気は「世界一周旅行」が楽しめる合成映像体験でした。「私も」「私も」と、積極的に何人もが演技派の女優になりきって、「空飛ぶ魔法のじゅうたん」で世界旅行に出発、童心にかえったような嬉々とした様子に、心が和んだことでした。
 どこも見どころ、押さえどころ満載で、あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、一旦昼食休憩。

特大のパラボラアンテナ

川口ならではの鋳物製の水銀灯

  午後からは、共想法に使う写真を選んで一息ついたところで、休憩希望者等を除いた数名が、健脚グループの大武先生や学生さんと一緒に、地元在住の研究員の案内でくらしプラザの外に出ました。そして、スキップシティ全景を見渡して、改めてその広大な敷地面積を体感することができました。
  通りの一角で花壇の手入れをしていらっしゃる方に声を掛けたり、大きなパラボラアンテナを見に行ったり、さすが川口!と鋳物製の水銀灯を撫でたりした後、急いでビジュアルプラザに戻り、ゆっくりグループの予定だったNHKドキュメント映像の視聴や、買物を駆け足でこなし、時間ぎりぎりで共想法実施会場に戻りました。

  共想法で、話題提供者の新しい発見やこだわり、ものの見方に共感、驚嘆しているうちに、楽しいひとときは瞬く間に過ぎてしまいました。
 帰りのバスに乗り込むのが精いっぱいの、慌ただしいスケジュールでしたが、自分では進んで訪れることがないであろう街を訪れ、短時間に実に様々な体験をし、それらを参加者同士共有できたことに心から感謝しながら、SKIPシティを後にしました。
 

ゆっくりグループ 長久秀子・佐藤由紀子

 
 ほのぼの研究所では、街歩きと共想法を組み合わせた「街歩き共想法」が考案され、認知症予防と同時に健康づくりを目的とした取り組みとして、各地で実施してまいりました。第5回は、埼玉県川口市、「SKIPシティ」を舞台に開催しました。街歩きしたグループ毎に報告します。企画全体の報告は SKIPシティ川口街歩き共想法 実施報告 をご覧ください。


たっぷりグループのメンバー

 たっぷりグループは中央のジェントルマンと彼を囲んだ女性7名の計8名、好奇心旺盛なメンバーが揃いました。
 展示物が目白押しの映像ミュージアムでは、見るもの聞くことすべてが物珍しく、目まぐるしく館内を歩きながら必死に写真を撮りました。


映画スタッフワークの現場

  スタッフワークの現場では、一本の映画を作るにはこれほどの多職種のスタッフが必要なのだと改めて知り、感動しました。また、「ロケ弁」は日本のテレビ等ではお馴染みですが、海外では撮影現場で料理を作るケータリングが一般的だということを教えていただきました。


興味津々の映画作りの現場

  往年の大スターの展示には、その面影を辛うじて思い出せる年代としてとても懐かしく思いました。黒澤明監督をはじめとする才能豊かな映画監督等、今日の日本の映像文化を作り上げた人々の努力の跡をたどることができる場所として、世界に誇れる貴重な施設であると確信しました。また、新しい技術を体験できる参加型の展示として、天気予報の画面をその場で合成できる装置がありました。本職のアナウンサー顔負けの才能を発揮するメンバーがいて、お互いに楽しむことができました。


映像公開ライブラリー

 昼食の後、まず映像公開ライブラリーを訪れました。ここは大変多くのNHKの番組や価値のある貴重な映像の中から希望するものを視聴することができる施設です。メンバーに特別希望がなかったので、紅白歌合戦の映像を鑑賞しました。白組の司会は宮田輝アナウンサーで、若かりし頃の北島三郎、村田英雄、ペギー葉山、水前寺清子等の歌手達が出演していて懐かしく思いました。


NHKTV人形劇歴代の登場人物たち


NHKショップのキャラクターとの撮影スポット

  NHKショップのバナーナ夫人をはじめ、「チロリン村とくるみの木」の野菜達や「ひょっこりひょうたん島」の登場人物等の展示には、童心にかえった気分になりました。チロリン村に声の出演をしていた黒柳徹子さんが今も現役で活躍されているのは、素晴らしいのひとことです。NHKの多くの番組が戦後の子ども達の情操教育に果たした役目の大きさに感慨もひとしおでした。
  天候に左右されずに楽しめる盛りだくさんの施設は、今後家族と訪れてみたい場所のひとつとなりました。また研究員の清水さんに教えていただいた川口市の鋳物産業や植木産業についても大変興味が湧き、この機会がなかったらおそらく川口市を訪れることはなかっただろうと街歩き共想法に参加できたことに感謝しました。

たっぷりグループ 永田映子・野口宗昭

 ほのぼの研究所では、街歩きと共想法を組み合わせた「街歩き共想法」が考案され、認知症予防と同時に健康づくりを目的とした取り組みとして、各地で実施してまいりました。第5回は、埼玉県川口市、「SKIPシティ」を舞台に開催しました。街歩きしたグループ毎に報告します。今回は、「健脚グループ」からの実施報告です。企画全体の報告は SKIPシティ川口街歩き共想法 実施報告をご覧ください。


健脚グループのメンバー

 ベスト観光シーズンの10月下旬、当日は晴天に恵まれ、街歩きを楽しむのには絶好の日和となりました。わが健脚グループは、交通手段等の関係で現地集合を希望された方がほとんどでした。最寄り駅からタクシーに分乗して、集合時刻に余裕をもってSKIPシティへ到着しましたので、柏からバスで訪れる参加者との合流までの間、一息つきながら言葉を交わしました。
 全体集合のあいさつや説明、記念撮影などを済ませた後、グループでの行動開始となりました。メンバーは、総勢7名(実践コース受講者、企業関係者、きらりびとの方々、ほの研メンバー)と、多彩な方々です。


ゲーム感覚で学べるくらっしースクール


双方向交流で学べるくらっしーシアター

 まず、消費生活をテーマにした全国唯一の本格的な参加体験型施設:彩の国くらしプラザの参加体験ゾーンへ行きました。くらっしーシアターでは、くらしプラザのキャラクター:くらっしー君の案内により、最近ニュースで取り上げられることの多いオレオレ詐欺等の悪質商法にあわないようにする心構え等、日々の暮らしに役立つことを色々学びました。各客席に設置されたボタンを操作して回答する双方向、リアルタイムで行われる参加体験型学習は大変面白く、皆さんの朝からの緊張がすっかり緩んだように見えました。

 続いての映像ミュージアム見学からは学生のグループと合流、ガイドさん付きの案内になりました。実際の撮影機器・カメラやセットの展示、撮影現場の模型等を見ながら、わかりやすい説明を受けましたので、映画やテレビ放送の制作過程をとても身近に感じることができました。


映画撮影用の実物カメラ


映写機器と蒸気機関車の画面


 パリの街角のセットでは、実際のカメラを用いて撮影した映像がモニターに映し出されたので、何となくスターになったような気分にさせてくれました。
 ここでの目玉は、何といっても、映像合成技術により、“魔法のじゅうたん”に乗って世界旅行や、恐竜ランドに行ける体験を楽しめたことでした。魔法のじゅうたんの目まぐるしい動きをカメラに収めるのは、思ったより困難でしたが、うまく捉えて撮る楽しみも味わえたようでした。


「空飛ぶじゅうたん」撮影現場

 映像の世界に浸っている間に時計は12時を回っており、あっという間に昼食の時間となりました。共想法に使う写真の選定をした後、共想法実施会場の会議室でお弁当を食べたり、施設内にある飲食店を利用したりと、仲間同士で和気あいあいのひとときを過ごしました。
 その後は、再探検です。主だった女性群は、建造物を外観からも楽しもうと周辺の散策に出かけました。SKIPシティの建物群は少し離れて眺めると、建物の屋上にプラネタリウムのドームや天文台等があることがわかりました。BS衛星放送を発信する巨大なアンテナを眺めた後はNHKアーカイブスに向かいました。ここでは、NHKが保存している懐かしいテレビ番組を観たり、お土産ショップや喫茶コーナーを利用したりして過ごしました。
 短い時間でしたが、皆さんの足取りは軽やかで、さらなる話題発見につながる有意義な街歩き、探検のひとときになったようです。


共想法使用写真「ウサギとカメのオブジェ」



共想法使用写真「効果音を作成する装置」

 午後2時30分くらしプラザ4階の会議室に集合して、いよいよ共想法の開始となりました。メンバーからは「ウサギとカメのオブジェ」や「効果音を作成する装置」等の写真提供があり、大いに話題が広がり、皆さんの大変楽しそうな様子が印象的でした。
 共想法の後は、いつものように会話の余韻を楽しみながらお茶とおやつで一服して、帰宅の途につきました。
 今回の企画に対し、親身になってのご協力、ご支援を賜りましたSKIPシティの関係の方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

健脚グループ  根岸勝壽 ・ 清水きよみ

SKIPシティ川口街歩き共想法 実施報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2015-2-8 8:00
  ほのぼの研究所では、街歩きと共想法を組み合わせた「街歩き共想法」が考案され、認知症予防と同時に健康づくりを目的とした取り組みとして、各地で実施してまいりました。2014年10月28日(火)、SKIPシティ川口(埼玉県川口市)において、街歩き共想法が実施されました。柏の葉スマートシティに続く第5回目は、総勢28名の参加者を得て、秋晴れの清々しい日に実施されました。
  定刻の午前10時には、柏よりチャーターバスで来た人、直接現地に集合した人全員が揃い、記念写真を撮影後、各グループに分かれて散策が開始されました。


集合写真

  初めに、全員でゆるキャラの“くらっしー”君のお出迎えを受け、彩の国くらしプラザの映像ホールに入場しました。ここでは、日々の暮らしのいろいろな問題点、オレオレ詐欺の対処法などと、映像を見ての解説がありました。
  11時からの映像ミュージアムでは、健脚グループと学生、ゆっくりグループとたっぷりグループの2班に分かれ、それぞれに解説者がついての散策でした。
色々な撮影設備の厖大さに驚き、触ったりカメラに収めたりの大忙しでしたが、皆さん子供にかえったように楽しんでおりました。
  この様子は、各班の報告に委ねることとして、12時には、くらしプラザの会議室に集合して、昼食となりました。昼食時、参加者は、共想法に必要な各自の写真を選びます。共想法支援システム、ほのパネ準備担当は、選ばれた写真を集め、システムに登録します。その後、14時30分の共想法開始まで、参加者は、健脚、たっぷり、ゆったりの3グループに分かれて散策に出かけました。
  14時30分、いよいよ共想法開始です。参加者を3班に分けて『私の発見』をテーマに、1分共想法を実施しました。


共想法風景

  15時40分、共想法が終了し、皆さん寛いでおやつを頂きました。昼食係おやつ係の幹事さん、ご苦労さまでした。
  16時15分、全員でチャーターのバスに乗り込み、現地集合の参加者がJR西川口駅で下車された後、バスは直通運転で柏に向かいました。ゆったりとした大型バスの中での会話は、盛りだくさんの情報の中から一つの話題にしぼる難しさや、いろいろな角度からの発見に共想法の楽しさが膨らんでいくことなど、街歩き共想法の話題は尽きることはなく、柏駅に到着しました。スタッフの皆様、参加者の皆様と街歩き共想法を共有できた、すばらしい一日となりました。
  尚、この街歩きの様子は、班ごとに3週にわたりまして、皆様にお届けいたします。

SKIPシティ川口街歩き共想法 健脚グループ実施報告
SKIPシティ川口街歩き共想法 たっぷりグループ実施報告
SKIPシティ川口街歩き共想法 ゆっくりグループ実施報告

市民研究員 根岸勝壽

  最近マカベ共想法に参加するようになったMさんは、手先の器用な方です。写真は、かまぼこに自由に絵を描いたものです。出身は都内の田端で、谷根千はお気に入りの場所でした。雑誌記事を見ながら、谷根千の話題で盛り上がることもあります。

Ms. M, a new member of Makabe co-imagination method, is good with her hands. She drew freehand pictures on the fish paste boards. She came from Tabata in Tokyo, so Yanesen was her favorite place to visit. We sometimes liven up sharing our memories of Yanesen over magazine articles.

市民研究員 E.N.さん

 

フリーハンドの蒲鉾板絵 Freehand drawing on fish paste boards

コメント 市民研究員 H.T.さん
  どこまでも広がっていきそうな楽しい絵の世界に、すっかり引き込まれてしまいました。ついお話したくなります。この軽妙な筆致が蒲鉾板と聞き、なおさら可能性は無限だと感じました。
  クリスマスシーズンに歯科医院で見たサンタさんは、何と歯医者でした。歯ブラシと練り歯磨きを手に、微笑んでいました。歯磨き習慣のように、写真を撮って脳磨きもするようにということを思い出させてくれたサンタさん、ありがとう!

I found Santa Claus at a dental clinic in the Christmas season. Surprisingly he was a dentist, smiling and carrying toothbrushes and a tooth paste. Thank you Santa! You remind me to take photos to have a good memory as well as brushing my teeth.

市民研究員 E.N.さん



歯科医院のサンタさん  Santa Claus at a dental clinic

コメント 市民研究員 H.T.さん
  歯磨きの習慣を脳に対して取り入れれば、認知症予防!
  昨年の講演会で聴いたショッキングな話が甦り、一日一話の話題探しや写真撮影なども習慣にしたいものだと痛感しました。まさにサンタさんからの贈りものでしたね。


 

空がひろい

カテゴリ : 
今日の共想法 » 私の発見
執筆 : 
SatoY 2015-1-18 8:00
  初めての<街歩き共想法>に参加しました。緑を敷き詰めた広場、その向こうに広がるさえぎるものがない広い空。私が住んでいる地域では、なかなか見ることのできない光景です。気持ちも晴れ晴れとのびやかになります。お母さんらしき人に向かってかけている女の子も楽しそう。
  説明によると、かつてこの辺りは飛行場だったそうです。未来型都市についての発見だったはずが、生活を豊かにしてくれる技術はありがたいけれど、一方、人には大地と空が一番恋しい存在だと気付かされました。

継続コース参加者 A.U.さん




空がひろい

コメント:市民研究員 H.T.さん
  私の発見<空がひろい>にほっとひと息つきました。長い間この地に居住する者にとっては、いっそうの感慨があります。最先端の技術に躍進する柏の葉だからこそ、A.U.さんのおっしゃるこの広い空、土地のめぐみが大切なものに思えます。
  去る、9月30日(火)千葉市民活動支援センター主催で、『自分らしくシニアライフを生きる』と題し、ほのぼの研究所の出前講座が開かれました。
当日は12時に講座担当の根岸、佐藤、田口、長久の4名が集合して、活動支援センターのスタッフの皆さんと、入念な打合せをして臨みました。講座参加者は、18名でした。

  定刻1時に主催者活動支援センターの出納様による挨拶で講座が開始され、ほの研の担当者の紹介が有り、講演に進みました。
  講演は、パワーポイントで作られた、認知症の現状と予防方法、共想法の実施方法と写真の撮り方などをお話ししました。認知症予防の大切さとして、家に引きこもらず、人と会話をして、「社会とのかかわりが大事」とのお話をし、その一つとして共想法があり、また地域コミュニティに積極的に参加することを薦めました。この予備知識を入れたうえで、ほの研の紹介ビデオ、NHKのおはよう日本放映ビデオを見て頂き、前半を終了しました。
  10分の休憩の後、共想法のデモンストレーションを、司会根岸、参加者佐藤、田口、長久の3名で行い、講座参加者の皆様に見て頂きました。その後、写真を事前に提出して頂いた参加者により、共想法の体験をしました。テーマは、「好きなもの」として8名の方より写真の提供があり、これを4名ずつの2チームに分けて、実施しました。共想法の司会は、田口研究員と佐藤研究員、パソコンでの記録は、根岸研究員、会話記録は長久研究員担当としました。初めて共想法に出会った方ばかりなので、どうなるかなと思っていましたが、スムーズに運び、笑いもたくさん出ておりました。

参加者による共想法実施風景

  最後に講演全体についての質疑応答の時間を10分取りましたが、皆さん関心が高く、多くの方から率直な質問が出されたのを、市民研究員全員で対応いたしました。「共想法に是非参加したいが、柏は遠すぎて通えない。千葉市でやって頂ければ行きたい」との意見もありました。
 午後4時15分講座が終わり、活動支援センターのスタッフの方々とお話をさせて頂きま
したところ、講座に参加された皆さんが和やかなお顔で帰られたとのお話を伺い、主催者、参加者ともにご満足いただけたと思いました。

市民研究員 根岸 勝壽

                          

新年のご挨拶2015

カテゴリ : 
ほの研日誌 » お知らせ
執筆 : 
SatoY 2015-1-4 8:00


早暁の大洗海岸


あけましておめでとうございます

  旧年は、防ぎうる認知症にかからない社会を創ることを目標に掲げ、社会に与える影響から逆算して活動した一年でした。目標の実現に近づくためには、ほのぼの研究所だけでなく、多くの方や組織との連携が必要になります。2014年2月に放映された、TBSテレビ夢の扉+「楽しい会話の力でさらば!認知症」を通じ、全国各地の個人や自治体、企業からの問い合わせがあり、これらに対応するための体制作りが急務となりました。
  そこで、認知症予防と同時に健康づくり、地域活性化の効果が期待できる、全国各地に展開しうる新たなプログラムとして、街歩きと共想法を組み合わせた「街歩き共想法」を考案しました。これまでに、東京都台東区の谷中、茨城県桜川市真壁町、千葉県千葉市の海浜ニュータウン、千葉県柏市の柏の葉スマートシティ、埼玉県川口市のスキップシティの五か所で開催し、効果的な手順を検討しました。
  本年は、旧年に開発した街歩き共想法を各地へ展開し、人と街に与える効果検証を行います。この他、旧年より準備を進めてきた事柄に取り組みます。具体的には、企業と連携し、「共想法」を受益者負担により営利事業として社会実装するための、プログラム開発と、講師の育成を行います。同時に、「防ぎうる認知症にかからない社会」の土台となる「高齢者が役割を持ち、多世代へ貢献することができる社会」において共想法を活用する方法を明らかにするため、高齢者だけでなく多世代の方に共想法に参加頂きます。共想法への参加が各世代に与える影響と、双方向の会話を通じた世代を超えた相互学習の可能性について検討します。国際連携については、2012年の在外研究がきっかけとなり、スイスと日本の研究者が健康な老化について議論するワークショップを日本で開催します。ここでも、街歩き共想法を実施します。
  旧年の一連の活動を支えて下さったすべての方々に、心より感謝申し上げます。本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

2015年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
千葉大学准教授 大武美保子