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ほの研ブログ - 最新エントリー

盃を重ねる

カテゴリ : 
今日の共想法 » ストレスを溜めない工夫
執筆 : 
TaguchiY 2018-7-1 8:00
 お酒を飲む時に使っている陶器の器です。今はワインか焼酎を飲む時に使用しています。健康で盃を重ねることは、一日の疲れを癒す事ができて、ストレス解消に繋がっていると思っています。時には外で仲間と盃を重ねることも良いですが、自宅でこの器を持って一人で盃を重ねる時が私のストレス解消に繋がっていると思っています。器が360ccと大きいので飲み過ぎのきらいがあるので、休肝日を設けて、気を付けて飲むようにしています。

市民研究員A.S.さん 



愛用の器

コメント市民研究員Y.T.さん
思ったより大きい器でびっくりしました。A.S.さんはお酒が大好きなのですね。健康保持のための休肝日、大賛成です。いつまでも健康で盃が重ねられますように、私からもお願いします。
 ゴールデンウィークに、横浜に来ないかと、息子から電話があったので、訪問することにしました。着くなりすぐに、「リュックを買ったので、こんど来るときに使ってね」と、息子のお嫁さんが渡してくれました。私には向かないように思ったので躊躇しましたが、すすめられて背負ってみると、「かっこいい」「かっこいい」といってくれましたので、いただいて帰りました。
 新聞などには、変わった形のリュックサックが流行していると載っていましたので、街歩きに利用しようかなと思っています。私は少しも「かっこいい」とは思っていないのですが...。

継続コース共想法参加者 M.A.さん



リュックサック

コメント:市民研究員N.K.さん
息子のお嫁さん、お義母さんを気遣い両手が使えるようにと、リュックをプレゼントをするなんて。背負った姿もその気遣いも、なんともかっこいいですね。
 それは、駅での一瞬の出来事でした。前方から白杖を持った男性が歩いて来たので道を空けた時、その男性スレスレに若い人が走り抜けました。それを見た40歳前後の男性の一喝「少しは気をつかえ!」がかっこよかった。なかなか言えそうで言えない言葉に、思いやりと気づかいを感じました。帰宅後、その時に感じた「思いやり 気づかい」を忘れないようにと、半紙に書きとめました。

思いやりと気づかい

コメント:市民研究員 M.N.さん
一瞬の出来事の行動と言葉を感じ取り、その時の言葉を帰宅後忘れないよう半紙の書きとめ、写真に撮り、共想法で発表、このような視点で写真に撮ることに驚きました。視点を替えて話題を探すことに気づかされ、大変参考になりました。

和太鼓の魅力

カテゴリ : 
今日の共想法 » 私の発見
執筆 : 
NegishiK 2018-6-10 8:00
 「和太鼓キララ」は特別支援学校の関係者が中心となって結成された和太鼓クラブです。演奏に感動して2年前から仲間になり、毎月2回練習に参加しています。和太鼓の独特な響きには、民族に植え付けられた音色のようなものを感じます。演奏してみると、言葉では言い表せない高揚感が湧き、それが魂をいやし、心身を健康にしてくれるように感じます。
 これはさわやかちば県民プラザのアゴラで開催された、東葛飾文化祭の実演部門に参加した仲間に、観客が自由に参加して演奏している場面です。初めての方も大変上手に演奏するので、驚きました。

継続コース参加者 M.A.さん



実演参加者と共に演奏する和太鼓クラブの仲間たち

コメント:市民研究員H.N.さん
木漏れ日が注ぐガラス張りのアゴラに響きわたる和太鼓の音色が、伝わってくるようです。観る人、聴く人の心を大いに揺さぶったことでしょう。ダイナミックな生演奏にふれてみたい衝動にかられました。
 2008年にNPO法人ほのぼの研究所を設立してから、今年で10年の節目を迎えます。2017年度は、次の10年を見据えて、市民研究員発掘事業、共想法実施人材養成事業に重点的に取り組みました。この結果、新たな出会いがあり、市民研究員を発掘し、教育系企業との連携により、共想法実施人材を養成する本格的な研修を行うことができました。また、代表理事が理化学研究所へ移籍したことに伴い、共想法研究体制の強化が求められるようになった結果、市民研究員が理化学研究所の非常勤職員に着任し、協働事業者が理化学研究所と共同研究契約を締結することとなりました。共想法が社会実装された近未来に向けた実施体制となりました。
 2018年度からは、ほのぼの研究所の主な活動拠点である、介護予防センターほのぼのプラザますおが、柏市役所直営から、柏市社会福祉協議会を指定管理者とする施設となりました。以上を踏まえ、今年度は、昨年度の市民研究員発掘事業、共想法実施人材養成事業を継続した上で、主として以下の二つの事業に取り組みます。

 第一に、知識の構造化事業に取り組みます。10年の歩みの中で生まれた知識、具体的には、活動や運営の手順が、必ずしも明文化されていないため、新たな参加者にその趣旨が理解しづらいという課題が明らかになりました。新たに活動に参加頂く方が、新たな視点で抱く「なぜ?何のために?」という率直な疑問に答える必要があります。
 そこで、これまで取り組んできた、また、今後取り組む予定の一つずつの活動が、何を目的に、なぜ実施し、それがどのような意味や効果を持つのか、他に目的を達成する手段があるとすれば何があるか、その活動をもしも実施しなかった場合や、実施の仕方を変えた場合にどのような問題が発生しうるか、より効果的に実施するためには、何がポイントとなるか、どのような新たな工夫が考えられるか、丁寧に整理する計画です。具体的には、ほのぼの研究所ガイドブック、10周年史、規程、活動記録様式、ウェブサイトなどのアウトプットを考えています。

 第二に、自治体との連携による共想法事業に取り組みます。具体的には、柏市における事業を、新たな形で位置づけ、これを、自治体における事業のロールモデルとすることを目指します。
 2007年より、ほのぼの研究所は、介護予防センターほのぼのプラザますおを拠点に、柏市の支援を得て、共想法の活動を展開してきました。特に、2011年からは、共想法継続コースの形で、共想法を定期的に開催し、今日に至るまで、共想法に興味を持って下さった多くの方に参加頂いています。同時に、2016年からは、柏市が主催し、ほのぼの研究所が実施協力する形で、共想法の講座を開催しています。
 今年度からは、共想法継続コースを、柏市が主催する共想法の講座の受け皿として、柏市が行政として位置付けた上で実施します。公助による認知症予防活動を、共助による認知症予防活動につなげ、自治体がNPOを支援する一つの形となります。いつからでも参加しやすいよう、新たに参加する方向けのテーマと、継続参加者向けのテーマとを用意するなど、初めての方にも、継続している方にも、共に満足頂ける開催の仕方を研究します。

NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
大武美保子

平成30年度継続コーススタート

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
NagahisaH 2018-5-27 8:00
 共想法の継続コースは、活動的かつほのぼのとした質の高い生活を心掛けることによって、脳を鍛え、認知症を予防することを目指し、実施してきました。
 4月24日のオリエンテーションで、大武先生は、「大事だと思うこと、大切にしたい物事を明らかにして、それを毎日の生活で実行することが、人生の質を高めることにつながる」と述べられ、今年のテーマは「価値観と遊び心」だと発表されました。少々難解に思え、毎回のテーマ探しに手こずるのではないかと、心配しましたが、「難しく考えずに、遊び心をもって、毎日を少しずつ面白くするコツを探していきましょう」と、結ばれましたので、新しい挑戦の年になりそうだと、参加者の皆様と心を新たにしたことでした。
 また、昨年度刊行された『共想法ガイドブック』も使って、改めて共想法の基礎理論についても学ぶことになります。

 今年は、オリエンテーションを皮切りに、月一回ずつ、年間12回の共想法を実施していきます。継続コースが、ほのぼの研究所が柏市から継続して受託開講している「認知症予防講座」の受け皿として、改めて位置づけられたため、新しい参加者とともに共想法を実施する機会が増え、さらに活発な活動が期待されます。

 第1回目、5月8日のテーマは「かっこいいと思うものごと」。この大変興味深いテーマには、見た目のかっこよさはいうまでもなく、障害のある方に対する無遠慮なふるまいへの勇気ある叱責、凛として巧みな演技を続ける女優、端正な工芸作品を作り続ける作家、被災地での植樹に精を出す方等の真摯な生き様と、多種多彩な「かっこよさ」が、見せ方(写真の撮り方)にも工夫をこらして、提供されました。そして、参加者は、新しいことを知って感心したり、うなずいたりと、まさに「想」いを「共」にすることができたのでした。


継続コース1回目の様子
 

 なお、共想法の最後に毎回行っている写真当てクイズが、今年から用紙に記入することなく、各自のタブレット(ほのタブ)画面上で実施できるようになり、使い勝手も進化、便利になりました。


「一度やってみたかったこと」のテーマで盛り上がった、2回目の共想法
 
  
 8年目に入った継続コースには、初回から参加している90代の人生の大先輩2人を含む、魅力的な方々にご参加頂いています。しなやかでいきいきとした前向きな生き方を感じ、お互いに刺激しあえる共想法を、参加者と共に実施できることは、何よりの喜びです。

市民研究員 田口良江

 
 デリカビーズ織りでつくったバッグやアクセサリー、小物です。織り機に糸を張り、目数表にしたがって一目ずつ色ビーズを選び、張った縦糸に横に通していきます。細かい作業なので、嫌なことや雑念があると集中できず、間違ってしまいます。作業が進み、だんだん綺麗な模様ができ上ってくると、とても嬉しくなり、心が晴れやかになります。そして、でき上がった作品を身に着けて、楽しんでいます。

継続コース参加者 Y. H. さん

 

デリカビーズ織りの様々な作品
 
コメント:市民研究員 H.N.さん
美しい仕上がりの作品にほれぼれするとともに、最近糸を針に通すのにさえ難しくなってきた私は、この繊細な作業を根気よくこなされるY. H. さんに感服です。そして、でき上がった作品をご覧になって晴れやかにほほ笑むお姿を想像して、こちらもストレス解消となりました。
 つくば駅から歩いて5分ほどのところで、セグウェイの練習風景に出会いました。「セグウェイシティツアーinつくば」といって、事前の練習とがセットになった、シティガイドツアーとのこと。「モビリティロボット実験特区」の認定を受けたつくば市では、平成23年から公道実験がスタート、その実験の一環で、日本で初めてセグウェイに乗って2時間ほど公道を散策できるのです。
 面白そうなので試してみたいものですが、参加するには年齢制限があり70歳程度までとのことです。

市民研究員 E.N.さん



セグウェイツアー前の練習風景

コメント:市民研究員 A.U.さん
日本語でいうと、「電動立ち乗り二輪車」というらしいです。日本ではまだ公道を走ることはできませんが、空港での警備に使用されているそうです。足を一歩前に出さなくても、進むって、とっても気分がいいでしょうね。長い時間立って乗り続けるのは疲れるでしょうから、腰かけることができたら、もっと嬉しいのですが。

藤の花

カテゴリ : 
今日の共想法 » 住まいの工夫
執筆 : 
UotaniA 2018-5-6 8:00
 今年も藤が例年より早く咲きました。年々花が咲くのが早くなっているように感じます。薄紫の花は、築40年の年季の入った我が家を隠す工夫に、格好の役目を果たしてくれています。
 道行く知らない方が「きれいですね」と声を掛けてくれます。「ブンブンと唸りながら飛ぶ大きい蜂がいますね」、「大きい体で飛ぶので怖がる人がいますが、密を吸いに来るので人に悪さはしないですよ」と、思いがけない会話もはずみます。今年は低い枝に花が咲いたので、優しい芳香に魅せられて、思わず花房に頬を寄せて香りを楽しんだ方が何人もいたようです。

市民研究員 Y.T.さん



満開の藤の花

コメント:市民研究員 A.U.さん
紫の房が下がっていると、思わず近寄って息を深くすいこみ、甘い香りにうっとりします。通りすがりの人も立ち止まって、楽しまれた事でしょう。通りかかった人を幸せにするだけでなく、Y. T. さんのお宅を見守っているのですね。藤のつるに右巻きと左巻きがあるそうです。
 2018年4月6日(金)15:30から、柏市の文化・交流複合施設 パレット柏の多目的スペースにおいて、「超かっこよく老いよう!」−ラーニングフルエイジングのヒント−ワークショップを主催しました。講演会の一環としてのワークショップの開催は経験がありますが、単体でのワークショップは初めての試みでした。講師には、ワークショップやカフェイベントの企画・運営・評価に関する実践的な研究をなさっている帝京大学 学修・研究支援センター 准教授 森 玲奈先生をお迎えしました。
 事前お申込みに、当日飛び入り参加を含めて、高齢社会の生き方についてご興味を持たれた20〜80代の幅広い年代の13名にご参加いただきました。


パレット柏のワークショップ会場入り口

 まず、森先生、ほのぼの研究所大武所長の挨拶のあと、参加者全員で自己紹介をしました。前段は大武所長の「プロジェクトを通じた高齢者の学び」−ほのぼの研究所における取り組み―と題した講話でした。高齢者の学びの場としてのほのぼの研究所で、共想法を実践、普及、研究するプロジェクトを推進する意義や効果を述べ、困難はあるも、たゆみない相互学習によりそれらを乗り越え、生き生きと活動している事例を紹介しました。こうした活動を通して感じる「かっこよさ」とは、まさに「わからないことを正直にわからないといえること」。そして学び合うということも。


共想法について説明する大武所長

 その後、認知症予防手法『共想法』の理解を深めていただくために、市民研究員4名により、「かっこよく思うものごと」というテーマの、共想法の実演もご覧に入れました。


市民研究員による共想法実演

 休憩後の後段は、森先生のワークショップを行う注意ポイントの説明からスタート。早々に3グループに分かれてのワークに入りました。「かっこいい生き方に関するエピソード」をそれぞれがA4用紙に書き出し、メンバーで共有、さらにそれらをカテゴリー分類し、ネーミングを考えながら、「かっこよく生きるためには、何をしたらよいか、何ができるか」についてグループ討議を行いました。そして最後に、代表者が、カテゴライズしたメンバーの意見を壁やボードに掲示して発表しました。「自分にとってかっこいいもの」「他人から見てかっこいいもの」「望ましい生き様」「かっこよく生きるために必要な要素や能力」等々について、様々な切り口での結果発表がありました。納得したり、新しい考え方に刺激を受けたりと、果たして、かっこよい後半の人生を送るために、何をするべきなのか、何を続けていくべきなのかへのヒントを得ることができた有意義なひとときとなりました。


森先生によるワークショップ手法の説明
 


グループ討議の様子
 


発表のために掲示された「かっこいい生き方」エピソードの数々

 当日初めて出会い、しかも多くがワークショップ手法にはあまり馴染みのない60 代以上という参加者のため、不安もありましたが、アンケートでは、他の参加者との交流や情報交換がはかれ、面白く楽しく時を過ごせたというお声を多くいただきました。改善提案として、グループワークのグループ分け次第で内容の濃淡が出てしまうので、配慮が必要ではという声もいただきました。認知症予防や共想法をはじめとする、ほのぼの研究所の活動への認識や興味を高められたという感想が多く、試行錯誤の末の開催の成果に安堵しました。今後はこの結果を踏まえて、より多くの方々に奮ってご参加いただけるよう、常に改善を図りながら認知症予防への認識や、ほのぼの研究所の活動や共想法について理解を深めていただく企画を開催したいと思います。
 最後になりましたが、お忙しい中、ご尽力いただきました森先生、並びに積極的にご参加いただきました皆様に心より御礼申し上げます。

市民研究員 松村光輝