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旅行することが多い日々ですが、以前はよく忘れ物をして困り、新たに購入したり、人に借りたりする事がありました。
そこで旅の種類別のリストを作り、それを元に準備する事にしました。また旅行中に気がついたこともメモしておいて次回使います。そのリストはいつも取り出せる所において活用しているので、今のところ忘れものもなく、順調です。
旅の種類別のリストを活用して、整えている旅カバン
コメント:市民研究員 K.S.さん
旅の種類別のリストを作って、きちんと使いこなしているなんて、尊敬いたします。旅好きな方にとっては耳寄り情報となるでしょうね。ちなみに、リストは何種類ぐらいあるのでしょう。豊かに人生を送られているお姿が目に浮かびます。
そこで旅の種類別のリストを作り、それを元に準備する事にしました。また旅行中に気がついたこともメモしておいて次回使います。そのリストはいつも取り出せる所において活用しているので、今のところ忘れものもなく、順調です。
継続コース参加者 C. O. さん
旅の種類別のリストを活用して、整えている旅カバン
コメント:市民研究員 K.S.さん
旅の種類別のリストを作って、きちんと使いこなしているなんて、尊敬いたします。旅好きな方にとっては耳寄り情報となるでしょうね。ちなみに、リストは何種類ぐらいあるのでしょう。豊かに人生を送られているお姿が目に浮かびます。
家にある懐中電灯を並べてみました。以前懐中電灯が必要になった時に、電池の液もれで使えなかったので、様々なタイプを用意して、各部屋に一つずつは必ず備えてあります。 緑色のしおり型はベッド脇に置いて、暗闇で地震が起きた時に、使おうと思っています。白い電灯は普段は普通の電灯として使いながら、充電でき、はずすと、懐中電灯になります。
部屋ごとに備えてある懐中電灯
コメント:E.N.さん
防災のお手本となるような工夫ですね。最近懐中電灯の電池をチェックしていないので、我が家でも早速調べてみたいと思いました。懐中電灯にも様々なタイプがあることを教えていただきました。
市民研究員A.U.さん
部屋ごとに備えてある懐中電灯
コメント:E.N.さん
防災のお手本となるような工夫ですね。最近懐中電灯の電池をチェックしていないので、我が家でも早速調べてみたいと思いました。懐中電灯にも様々なタイプがあることを教えていただきました。
何年か前、友達と地震対策の話題になった時、割れたガラス等を踏んで怪我をすると危険なので、枕元に「靴」をおいてある旨を聞きました。私も、準備しなければと思いつつも、毎晩寝床の近くで靴を見るのも風情がないのではと、躊躇していました。ふと、フェルト状になってしまって、捨てようかと迷っていた登山用靴下を思い出し、役に立ちそうだし、寒かったら履いて寝ようと、靴の代用にすることにしました。何年か前、山登りの帰途、靴擦れのため靴を脱いで担ぎ、この靴下で30分以上歩いても、切れることはなかったので、丈夫さには自信があります。何よりこの靴下を使わないことを願うばかりです。
防災用としての登山用靴下
コメント:E.N.さん
最近では登山用の装備もおしゃれなものが目につきます。私が持っている登山用の靴下は赤一色でそれほど丈夫ではないですが、この靴下は色合いも素敵ですね。日頃の備えもばっちりでさすがです。
継続コース参加者 N.K.さん
防災用としての登山用靴下
コメント:E.N.さん
最近では登山用の装備もおしゃれなものが目につきます。私が持っている登山用の靴下は赤一色でそれほど丈夫ではないですが、この靴下は色合いも素敵ですね。日頃の備えもばっちりでさすがです。
桜が待たれる季節に、「梅か桜か」というテーマで共想法をしました。桜の花は賑やかに咲いてとてもきれいですが、どちらかというと私は梅が好きです。なぜなら、梅は実も楽しめるからです。梅酒や梅ジュース、梅干しなどを作るので、毎年収穫が待ち遠しいです。庭には梅の木が何本もあり、食べきれないほどの実がつきます。ご先祖様が植えてくれた梅の木を、これからも大切にしていきたいと思います。
マカベシルバートピア敷地内の満開の桜
コメント:E.N.さん
毎年梅の季節になると、昔の失敗を思い出します。梅干しをつけた時にできる梅酢をうっかり捨ててしまい、家族に呆れられました。幸い、田舎のお店で梅酢を買うことができて、ほっとしたのでした。
マカベ共想法参加者 U.S.さん
マカベシルバートピア敷地内の満開の桜
コメント:E.N.さん
毎年梅の季節になると、昔の失敗を思い出します。梅干しをつけた時にできる梅酢をうっかり捨ててしまい、家族に呆れられました。幸い、田舎のお店で梅酢を買うことができて、ほっとしたのでした。
2018年2月28日(水)13:00〜15:00、川崎市社会福祉協議会の研修室に於いて、神奈川県川崎市の傾聴ボランティアさいわいへの、共想法の出前講座を実施しました。27名の方にお集まりいただき、ほのぼの研究所からは、市民研究員 根岸、清水、松村、魚谷、鈴木の5名が参加しました。また、神奈川県海老名市の終活ライフケアプランナーのボランティアの方も見学されました。
定刻より、傾聴ボランティアさいわい会長 春田公江様の挨拶にて開始、引き続き、ほのぼの研究所をご紹介頂いた後、市民研究員の自己紹介を経て「ほのぼの研究所と共想法」と題して、講話を行いました。
『共想法ガイドブック』に沿ったパワーポイント資料を用いた解説と、共想法説明動画、協働事業者であるNPO法人きらりびとみやしろで実施されている共想法のダイジェスト動画の2本のビデオ視聴で、認知症の予防を目的とする会話支援手法である、共想法についての理解を深めて頂きました。
その後、市民研究員による共想法のデモンストレーションを見ていただき、続いて、予め参加をお願いしておいた「傾聴ボランティアさいわい」のメンバー6名に、「好きなものごと」をテーマに、共想法を体験していただきました。体験した方々は、傾聴ボランティアの経験者であり、お互いが顔見知りであるからでしょうか、活発な発言が多く大変盛り上がりました。
講座参加者による共想法体験
最後に皆様からの質問を受け、アンケート記入をお願いして、講座を終了しました。講座について「満足」、「やや満足」と回答して頂いた方が88%というアンケート結果に、ほっと胸をなでおろしております。
定刻より、傾聴ボランティアさいわい会長 春田公江様の挨拶にて開始、引き続き、ほのぼの研究所をご紹介頂いた後、市民研究員の自己紹介を経て「ほのぼの研究所と共想法」と題して、講話を行いました。
『共想法ガイドブック』に沿ったパワーポイント資料を用いた解説と、共想法説明動画、協働事業者であるNPO法人きらりびとみやしろで実施されている共想法のダイジェスト動画の2本のビデオ視聴で、認知症の予防を目的とする会話支援手法である、共想法についての理解を深めて頂きました。
その後、市民研究員による共想法のデモンストレーションを見ていただき、続いて、予め参加をお願いしておいた「傾聴ボランティアさいわい」のメンバー6名に、「好きなものごと」をテーマに、共想法を体験していただきました。体験した方々は、傾聴ボランティアの経験者であり、お互いが顔見知りであるからでしょうか、活発な発言が多く大変盛り上がりました。
講座参加者による共想法体験
最後に皆様からの質問を受け、アンケート記入をお願いして、講座を終了しました。講座について「満足」、「やや満足」と回答して頂いた方が88%というアンケート結果に、ほっと胸をなでおろしております。
市民研究員 根岸勝壽
こんぶくろ池自然博物公園入口にある野間の土手を通るときには、いつも、しばし昔の柏の地形と歴史に思いを馳せます。江戸時代この周辺は小金牧の中にあったため、放牧されていた馬が農作地を荒らさないためにと築かれたという野馬土手が多くありましたが、近年の周辺の開発で消滅しているからです。都市化が進む中、稀有な自然環境が広がっている中にひっそりと残されていることを思うと、大切に守っていきたいと思う時でもあります。
こんぶくろ池の野馬土手
コメント:K.N.さん
最近は再開発事業という名目で、古くからあるこのような史跡がどんどんなくなって、寂しい限りです。ここは近代的なビルの中にある、緑に囲まれた小さな空間ですが、行ってみると多種の珍しい植物に会えて癒されます。
柏の葉公園街歩き共想法参加者 H.Y.さん
こんぶくろ池の野馬土手
コメント:K.N.さん
最近は再開発事業という名目で、古くからあるこのような史跡がどんどんなくなって、寂しい限りです。ここは近代的なビルの中にある、緑に囲まれた小さな空間ですが、行ってみると多種の珍しい植物に会えて癒されます。
東野圭吾原作の映画『麒麟の翼』で知った、日本橋の中央にある像です。麒麟はビール飲料会社のマークにも使われている伝説上の神獣と同じですが、道路の起点から日本中に飛び立つということで、翼があると聞きました。
『麒麟の翼』は、中井貴一演ずる会社員が別の場所で刺されながらしばらく歩いてきた後、ここに倒れていたことから物語が始ります。この像がダイイング・メッセージとなっています。
私は、本日初めて日本橋街歩き共想法に参加するということで、秋葉原から中央通りを真っ直ぐ元気に約25分歩いてこの像に辿り着きました!(笑)
日本橋の麒麟の像
コメント:市民研究員 H.N.さん
日本橋には、東京都の紋章を持った獅子の像もありますね。日本の道路の起点となる日本橋を、獅子が守護し、そこから広がる日本の繁栄を、翼のある麒麟が象徴しているのでしょうか。東京で生まれ育ち、買い物等によく訪れていいたはずなのに、久方ぶりの日本橋には新旧の新しい発見が山ほどありました。またゆっくり訪れてみたいと思います。
『麒麟の翼』は、中井貴一演ずる会社員が別の場所で刺されながらしばらく歩いてきた後、ここに倒れていたことから物語が始ります。この像がダイイング・メッセージとなっています。
私は、本日初めて日本橋街歩き共想法に参加するということで、秋葉原から中央通りを真っ直ぐ元気に約25分歩いてこの像に辿り着きました!(笑)
日本橋街歩き共想法参加者 M.O.さん
日本橋の麒麟の像
コメント:市民研究員 H.N.さん
日本橋には、東京都の紋章を持った獅子の像もありますね。日本の道路の起点となる日本橋を、獅子が守護し、そこから広がる日本の繁栄を、翼のある麒麟が象徴しているのでしょうか。東京で生まれ育ち、買い物等によく訪れていいたはずなのに、久方ぶりの日本橋には新旧の新しい発見が山ほどありました。またゆっくり訪れてみたいと思います。
実は共想法に参加するまで、この花の名前は知りませんでした。娘婿がインターネットで調べてくれたのですが、わからずに困っていました。実物も持参してみたところ、参加のお仲間や先生から、タデ科のヒメツルソバだと教えていただき、ほっとしました。
この花は生命力が強く、岩の間でも伸びていきます。秋には葉が紅葉して、華やかになります。
コメント:市民研究員 E.N.さん
路地に咲いているのと、鉢植えとでは、表情や雰囲気が違いますね。ミゾソバにも似ているように見えました。わからないことを仲間に教えてもらったり、自分の体験を伝えたりする時間を持つことは素晴らしいことだと思います。I.K.さんのご家族の温かいご協力の様子も素敵だと思いました。
この花は生命力が強く、岩の間でも伸びていきます。秋には葉が紅葉して、華やかになります。
マカベ共想法参加者I.K.さん
コメント:市民研究員 E.N.さん
路地に咲いているのと、鉢植えとでは、表情や雰囲気が違いますね。ミゾソバにも似ているように見えました。わからないことを仲間に教えてもらったり、自分の体験を伝えたりする時間を持つことは素晴らしいことだと思います。I.K.さんのご家族の温かいご協力の様子も素敵だと思いました。
2018年2月13日、流山市生涯学習センター3Fの市民活動推進センター大会議室にて、2017年度ほのぼの研究所合同研修を開催しました。これは毎年1回通期で活動を総括、課題を整理し、次期の展望や運営方法について、確認・討議し合うための集まりです。
当初予定されていた1月23日が、前日の大雪で急遽開催延期となった経緯があった上に、関東地方は快晴だったものの、雪模様の関西から参加者の上京が危ぶまれ、開催が心配されましたが、大武所長ほか、理化学研究所、産業技術総合研究所、千葉大学大学院の研究者の方々、協働事業者(埼玉県のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県の介護老人保健施設マカベシルバートピア、大阪府の有限会社野花ヘルスプロモート、そして市民研究員と、合わせて21名が無事一堂に会すことができました。
午前の部は、この会議が一年の活動を総括し今後の発展につなげて行く大事な会議である旨の、大武所長による開会挨拶で始まり、続いて下記の順番で2017年度の活動報告がありました。
大武所長の開会の挨拶
≪2017年度活動報告≫
まず、共同事業者の「きらりびとみやしろ」の野口宗昭さん、田崎誉代さんからは、「ふれあい共想法平成29年度実施報告・課題・今後の予定」と題する発表がありました。開始後7年目に入った、健常高齢者を対象にした共想法を中心とする活動について、問題点も含めて具体的で大変わかりやすい資料を用いて、発表がありました。様々な場面でいろいろな工夫を重ねて、共想法の実施や普及活動に力を注いでいる事例の多くは、今後ほかの組織でも共想法を展開して行くにあたり、大変参考になるものでした。
次いで、協働事業者の「マカべシルバートピア」の永田映子さんから、「マカベ共想法報告」と題して、2011年11月のスタートから6年が経過した共想法についての報告がありました。昼休みの時間帯に月4回開催、6か月で1期とのことですが、介護老人保健施設という特性上、写真を実施者が用意することを増やすなど、様々な工夫をされていることが印象的でした。また、認知機能の低下は、参加していない人に比べてゆるやかであるという測定結果に、工夫の成果が表れていることを感じさせる内容でした。
続いて、一昨年夏に協働事業者となった、大阪府岸和田市の有限会社野花ヘルスプロモートの正木慎二さん、辻智絵さんからは、「のばな共想法」についての活動報告がありました。共想法をリラクゼーション体操と組み合わせて実施したり、自組織の他業態のスタッフに向けて共想法の実施研修をしたりと、地域と施設内での認知度アップのために様々な工夫を重ねているなかで、いろいろな課題も出てきているとの真摯な取り組みの報告に、頭が下がる思いでした。
岸和田市の協働事業者 のばな共想法の報告
市民研究員の田口良江さんからは、継続コースの報告が行われました。活動拠点の「ほのぼのプラザますお」における継続コースは、共想法に継続参加することで、認知症予防に役立つ生活習慣をつけていただくことが目的としたものです。「〇〇の工夫をする」シリーズのテーマは難しかったものの、参加者のテーマに取り組む姿勢がお互いを刺激して効果を上げたようだという感想が述べられました。また、滑舌を良くする口腔体操や健康長寿を維持するための情報提供、そして参加者に会話記録や司会といった実施者の一部の役割分担をしてもらうといった、様々な新しい試みを行っているという説明がありました。
次いで、昨年11月に実施した「柏の葉公園街歩き共想法」について、市民研究員の根岸勝壽さんから、報告がありました。今回は、柏の葉ウォーキングクラブとの共催で、街歩き共想法実施者の養成も兼ねて行われました。最後にこれまで数多く実施してきた街歩き共想法経験を踏まえて、今後は、温泉巡りや旅行と組み合わせたヘルスツーリズム関連企画を、旅行会社等に提案してみてはという意見も出されました。
柏市から受託した柏市認知症予防講座については、市民研究員の松村光輝さん、魚谷茜さんから、報告がありました。認知症予防の必要性や共想法について、興味を持って参加していただいたり、短期間に正確に体得していただくことはなかなか難しいものがありました。けれども、堅苦しさを感じさせず、親しみやすい「写真と会話で脳トレしよう」という講座名としたり、開講直前に刊行された『共想法ガイドブック」を活用したため、受講生の評価は概ね良好だった由。なお、事後のアンケートでは、「認知症に関する知識よりも予防と実践に特に関心がある」、「参加者同士の交流や、新しい情報が得られたのが有用だった」との意見が挙がったということでした。2018年度も受託が決まった柏市の講座は、これらの経験と受講生のご意見を十分に活かして、さらに市民の方々に役立つものとしたいものです。
また、認知症予防無料講習会については、市民研究員の清水きよみさん、松村光輝さんから報告がありました。新事務所を構えたパレット柏での初の開催であることに加えて、新研究員の発掘という目的も踏まえて、案内チラシ記載内容や、プログラムに参加者のその人らしさを表現しやすいグループワークを加える等の工夫を凝らした結果、予想外に多くの参加者があり、大いに手ごたえを感じたとのことでした。
午前の部の最後に、恒例の年2回開催の講演会について、長久秀子市民研究員から報告がありました。まず、6月27日設立記念講演会での招待講演の感想や、多彩なゲストをお迎えして新しい試みを行った12月12日のクリスマス記念講演会の概要説明がありました。続いて、事後アンケート結果から、講演会内での共想法デモンストレーションは、共想法初体験の方々よりも、共想法の意義を熟知したベテランの市民研究員が当たった方が、共想法への関心度や参加意向を高めるのに効果的なのではという考察も述べられました。今後は、目的を明確に設定して、ご参加いただく方々にマッチした講話内容にすることで、より満足度の高い講演会をにしていきたいと、締めくくりました。
以上の午前の報告はいずれも大変中身の濃いものであったため、予定の2時間はあっという間に過ぎ、集合写真の撮影も含め、待望のランチタイムは12時45分からとなりました。
参加者一同の記念写真
≪事業化に向けた取り組みについて≫
午後の部は13時20分から始まり、冒頭は理化学研究所 革新知能統合研究センターの 小暮純生先生より、共想法の事業化に向けた取り組みについて説明がありました。商社・製薬会社・レジャー施設・生命保険会社など、各業界において、共想法に関心を持つ企業とのタイアップの話し合いが進んでいるとのことで、共想法の将来の大いなる発展に期待を抱かせる内容でした。
理化学研究所小暮純生先生の「事業化に向けた取り組み」の説明
≪産総研との知識の構造化について≫
続いて、産業技術総合研究所 人工知能研究センターチームの西村拓一様、西村悟史様より、「知識の構造化」についての説明がありました。耳慣れない言葉でしたが、この知識の構造化が、実は共想法ロボット(ぼのちゃん)の一層の能力向上や実用化に不可欠なものであることが良く理解できる説明でした。
産業技術総合研究所西村拓一様の「産能研との知識の構造化について」の説明
≪2017年度活動報告&2018年度施策について≫
以上の各発表を踏まえ、総括として大武所長より、まず2017年度に実現できたいろいろな成果や、次世代ぼのちゃん15台の発注や、新ほのタブへの更新計画等の経過についての報告がありました。続く、次の5年、10年を見据えたうえでの、2018年度の様々な取り組み計画についての説明では、今後の組織体制や、データの保管・共有方法、10周年記念行事、等々についての展望が述べられました。それを踏まえて、活発な討議が繰り広げられ、気が付けば、はや終了予定時刻の17時となりました。
一部の課題については、継続討議となりましたが、新研究員の鈴木晃さんの巧みな司会と各発表者の協力で、限られた時間の中で多くの発表と議論がなされ、実に濃密で有意義な1日となりました。一同夕闇の迫る中、充実感を抱きつつ、夫々の家路につきました。
当初予定されていた1月23日が、前日の大雪で急遽開催延期となった経緯があった上に、関東地方は快晴だったものの、雪模様の関西から参加者の上京が危ぶまれ、開催が心配されましたが、大武所長ほか、理化学研究所、産業技術総合研究所、千葉大学大学院の研究者の方々、協働事業者(埼玉県のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県の介護老人保健施設マカベシルバートピア、大阪府の有限会社野花ヘルスプロモート、そして市民研究員と、合わせて21名が無事一堂に会すことができました。
午前の部は、この会議が一年の活動を総括し今後の発展につなげて行く大事な会議である旨の、大武所長による開会挨拶で始まり、続いて下記の順番で2017年度の活動報告がありました。
大武所長の開会の挨拶
≪2017年度活動報告≫
まず、共同事業者の「きらりびとみやしろ」の野口宗昭さん、田崎誉代さんからは、「ふれあい共想法平成29年度実施報告・課題・今後の予定」と題する発表がありました。開始後7年目に入った、健常高齢者を対象にした共想法を中心とする活動について、問題点も含めて具体的で大変わかりやすい資料を用いて、発表がありました。様々な場面でいろいろな工夫を重ねて、共想法の実施や普及活動に力を注いでいる事例の多くは、今後ほかの組織でも共想法を展開して行くにあたり、大変参考になるものでした。
次いで、協働事業者の「マカべシルバートピア」の永田映子さんから、「マカベ共想法報告」と題して、2011年11月のスタートから6年が経過した共想法についての報告がありました。昼休みの時間帯に月4回開催、6か月で1期とのことですが、介護老人保健施設という特性上、写真を実施者が用意することを増やすなど、様々な工夫をされていることが印象的でした。また、認知機能の低下は、参加していない人に比べてゆるやかであるという測定結果に、工夫の成果が表れていることを感じさせる内容でした。
続いて、一昨年夏に協働事業者となった、大阪府岸和田市の有限会社野花ヘルスプロモートの正木慎二さん、辻智絵さんからは、「のばな共想法」についての活動報告がありました。共想法をリラクゼーション体操と組み合わせて実施したり、自組織の他業態のスタッフに向けて共想法の実施研修をしたりと、地域と施設内での認知度アップのために様々な工夫を重ねているなかで、いろいろな課題も出てきているとの真摯な取り組みの報告に、頭が下がる思いでした。
岸和田市の協働事業者 のばな共想法の報告
市民研究員の田口良江さんからは、継続コースの報告が行われました。活動拠点の「ほのぼのプラザますお」における継続コースは、共想法に継続参加することで、認知症予防に役立つ生活習慣をつけていただくことが目的としたものです。「〇〇の工夫をする」シリーズのテーマは難しかったものの、参加者のテーマに取り組む姿勢がお互いを刺激して効果を上げたようだという感想が述べられました。また、滑舌を良くする口腔体操や健康長寿を維持するための情報提供、そして参加者に会話記録や司会といった実施者の一部の役割分担をしてもらうといった、様々な新しい試みを行っているという説明がありました。
次いで、昨年11月に実施した「柏の葉公園街歩き共想法」について、市民研究員の根岸勝壽さんから、報告がありました。今回は、柏の葉ウォーキングクラブとの共催で、街歩き共想法実施者の養成も兼ねて行われました。最後にこれまで数多く実施してきた街歩き共想法経験を踏まえて、今後は、温泉巡りや旅行と組み合わせたヘルスツーリズム関連企画を、旅行会社等に提案してみてはという意見も出されました。
柏市から受託した柏市認知症予防講座については、市民研究員の松村光輝さん、魚谷茜さんから、報告がありました。認知症予防の必要性や共想法について、興味を持って参加していただいたり、短期間に正確に体得していただくことはなかなか難しいものがありました。けれども、堅苦しさを感じさせず、親しみやすい「写真と会話で脳トレしよう」という講座名としたり、開講直前に刊行された『共想法ガイドブック」を活用したため、受講生の評価は概ね良好だった由。なお、事後のアンケートでは、「認知症に関する知識よりも予防と実践に特に関心がある」、「参加者同士の交流や、新しい情報が得られたのが有用だった」との意見が挙がったということでした。2018年度も受託が決まった柏市の講座は、これらの経験と受講生のご意見を十分に活かして、さらに市民の方々に役立つものとしたいものです。
また、認知症予防無料講習会については、市民研究員の清水きよみさん、松村光輝さんから報告がありました。新事務所を構えたパレット柏での初の開催であることに加えて、新研究員の発掘という目的も踏まえて、案内チラシ記載内容や、プログラムに参加者のその人らしさを表現しやすいグループワークを加える等の工夫を凝らした結果、予想外に多くの参加者があり、大いに手ごたえを感じたとのことでした。
午前の部の最後に、恒例の年2回開催の講演会について、長久秀子市民研究員から報告がありました。まず、6月27日設立記念講演会での招待講演の感想や、多彩なゲストをお迎えして新しい試みを行った12月12日のクリスマス記念講演会の概要説明がありました。続いて、事後アンケート結果から、講演会内での共想法デモンストレーションは、共想法初体験の方々よりも、共想法の意義を熟知したベテランの市民研究員が当たった方が、共想法への関心度や参加意向を高めるのに効果的なのではという考察も述べられました。今後は、目的を明確に設定して、ご参加いただく方々にマッチした講話内容にすることで、より満足度の高い講演会をにしていきたいと、締めくくりました。
以上の午前の報告はいずれも大変中身の濃いものであったため、予定の2時間はあっという間に過ぎ、集合写真の撮影も含め、待望のランチタイムは12時45分からとなりました。
参加者一同の記念写真
≪事業化に向けた取り組みについて≫
午後の部は13時20分から始まり、冒頭は理化学研究所 革新知能統合研究センターの 小暮純生先生より、共想法の事業化に向けた取り組みについて説明がありました。商社・製薬会社・レジャー施設・生命保険会社など、各業界において、共想法に関心を持つ企業とのタイアップの話し合いが進んでいるとのことで、共想法の将来の大いなる発展に期待を抱かせる内容でした。
理化学研究所小暮純生先生の「事業化に向けた取り組み」の説明
≪産総研との知識の構造化について≫
続いて、産業技術総合研究所 人工知能研究センターチームの西村拓一様、西村悟史様より、「知識の構造化」についての説明がありました。耳慣れない言葉でしたが、この知識の構造化が、実は共想法ロボット(ぼのちゃん)の一層の能力向上や実用化に不可欠なものであることが良く理解できる説明でした。
産業技術総合研究所西村拓一様の「産能研との知識の構造化について」の説明
≪2017年度活動報告&2018年度施策について≫
以上の各発表を踏まえ、総括として大武所長より、まず2017年度に実現できたいろいろな成果や、次世代ぼのちゃん15台の発注や、新ほのタブへの更新計画等の経過についての報告がありました。続く、次の5年、10年を見据えたうえでの、2018年度の様々な取り組み計画についての説明では、今後の組織体制や、データの保管・共有方法、10周年記念行事、等々についての展望が述べられました。それを踏まえて、活発な討議が繰り広げられ、気が付けば、はや終了予定時刻の17時となりました。
一部の課題については、継続討議となりましたが、新研究員の鈴木晃さんの巧みな司会と各発表者の協力で、限られた時間の中で多くの発表と議論がなされ、実に濃密で有意義な1日となりました。一同夕闇の迫る中、充実感を抱きつつ、夫々の家路につきました。
市民研究員 氏橋隆幸
日本庭園の紅葉のトンネルを抜けていくと、イチョウの葉が道の隅に集められていました。公園を管理する方がほうきで掃いて集められたのでしょう。こんもりと小山のようになっていて、まるで絨毯を敷き詰めたようにきれいに見えたので、ローアングルで撮ってみました。
イチョウの落ち葉は、しっとりと柔らかい、なんともいえない感触で、優しい気持ちになりました。
イチョウの絨毯
コメント:市民研究員 K.S.さん
摩訶不思議な世界を感じる興味深いお写真ですね。豊かな感性と鋭い視点で特技を発揮されたのでしょう。どうしたらこのようなお写真を撮れるようになるのでしょう。これからも新鮮な刺激を期待しています。
イチョウの落ち葉は、しっとりと柔らかい、なんともいえない感触で、優しい気持ちになりました。
柏の葉公園街歩き共想法参加者 K.T.さん
イチョウの絨毯
コメント:市民研究員 K.S.さん
摩訶不思議な世界を感じる興味深いお写真ですね。豊かな感性と鋭い視点で特技を発揮されたのでしょう。どうしたらこのようなお写真を撮れるようになるのでしょう。これからも新鮮な刺激を期待しています。