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ほの研ブログ - 最新エントリー

日本橋の麒麟の像

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今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
NagahisaH 2018-3-11 8:00
 東野圭吾原作の映画『麒麟の翼』で知った、日本橋の中央にある像です。麒麟はビール飲料会社のマークにも使われている伝説上の神獣と同じですが、道路の起点から日本中に飛び立つということで、翼があると聞きました。
 『麒麟の翼』は、中井貴一演ずる会社員が別の場所で刺されながらしばらく歩いてきた後、ここに倒れていたことから物語が始ります。この像がダイイング・メッセージとなっています。
 私は、本日初めて日本橋街歩き共想法に参加するということで、秋葉原から中央通りを真っ直ぐ元気に約25分歩いてこの像に辿り着きました!(笑)

日本橋街歩き共想法参加者 M.O.さん

 

日本橋の麒麟の像
 
コメント:市民研究員 H.N.さん
日本橋には、東京都の紋章を持った獅子の像もありますね。日本の道路の起点となる日本橋を、獅子が守護し、そこから広がる日本の繁栄を、翼のある麒麟が象徴しているのでしょうか。東京で生まれ育ち、買い物等によく訪れていいたはずなのに、久方ぶりの日本橋には新旧の新しい発見が山ほどありました。またゆっくり訪れてみたいと思います。

ヒメツルソバ

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今日の共想法 » 私の発見
執筆 : 
NagahisaH 2018-3-4 8:00
 実は共想法に参加するまで、この花の名前は知りませんでした。娘婿がインターネットで調べてくれたのですが、わからずに困っていました。実物も持参してみたところ、参加のお仲間や先生から、タデ科のヒメツルソバだと教えていただき、ほっとしました。
 この花は生命力が強く、岩の間でも伸びていきます。秋には葉が紅葉して、華やかになります。

マカベ共想法参加者I.K.さん

 

 
コメント:市民研究員 E.N.さん
路地に咲いているのと、鉢植えとでは、表情や雰囲気が違いますね。ミゾソバにも似ているように見えました。わからないことを仲間に教えてもらったり、自分の体験を伝えたりする時間を持つことは素晴らしいことだと思います。I.K.さんのご家族の温かいご協力の様子も素敵だと思いました。
 2018年2月13日、流山市生涯学習センター3Fの市民活動推進センター大会議室にて、2017年度ほのぼの研究所合同研修を開催しました。これは毎年1回通期で活動を総括、課題を整理し、次期の展望や運営方法について、確認・討議し合うための集まりです。

 当初予定されていた1月23日が、前日の大雪で急遽開催延期となった経緯があった上に、関東地方は快晴だったものの、雪模様の関西から参加者の上京が危ぶまれ、開催が心配されましたが、大武所長ほか、理化学研究所、産業技術総合研究所、千葉大学大学院の研究者の方々、協働事業者(埼玉県のNPO法人きらりびとみやしろ、茨城県の介護老人保健施設マカベシルバートピア、大阪府の有限会社野花ヘルスプロモート、そして市民研究員と、合わせて21名が無事一堂に会すことができました。

 午前の部は、この会議が一年の活動を総括し今後の発展につなげて行く大事な会議である旨の、大武所長による開会挨拶で始まり、続いて下記の順番で2017年度の活動報告がありました。

大武所長の開会の挨拶

≪2017年度活動報告≫
 まず、共同事業者の「きらりびとみやしろ」の野口宗昭さん、田崎誉代さんからは、「ふれあい共想法平成29年度実施報告・課題・今後の予定」と題する発表がありました。開始後7年目に入った、健常高齢者を対象にした共想法を中心とする活動について、問題点も含めて具体的で大変わかりやすい資料を用いて、発表がありました。様々な場面でいろいろな工夫を重ねて、共想法の実施や普及活動に力を注いでいる事例の多くは、今後ほかの組織でも共想法を展開して行くにあたり、大変参考になるものでした。

 次いで、協働事業者の「マカべシルバートピア」の永田映子さんから、「マカベ共想法報告」と題して、2011年11月のスタートから6年が経過した共想法についての報告がありました。昼休みの時間帯に月4回開催、6か月で1期とのことですが、介護老人保健施設という特性上、写真を実施者が用意することを増やすなど、様々な工夫をされていることが印象的でした。また、認知機能の低下は、参加していない人に比べてゆるやかであるという測定結果に、工夫の成果が表れていることを感じさせる内容でした。 

 続いて、一昨年夏に協働事業者となった、大阪府岸和田市の有限会社野花ヘルスプロモートの正木慎二さん、辻智絵さんからは、「のばな共想法」についての活動報告がありました。共想法をリラクゼーション体操と組み合わせて実施したり、自組織の他業態のスタッフに向けて共想法の実施研修をしたりと、地域と施設内での認知度アップのために様々な工夫を重ねているなかで、いろいろな課題も出てきているとの真摯な取り組みの報告に、頭が下がる思いでした。

岸和田市の協働事業者 のばな共想法の報告

  市民研究員の田口良江さんからは、継続コースの報告が行われました。活動拠点の「ほのぼのプラザますお」における継続コースは、共想法に継続参加することで、認知症予防に役立つ生活習慣をつけていただくことが目的としたものです。「〇〇の工夫をする」シリーズのテーマは難しかったものの、参加者のテーマに取り組む姿勢がお互いを刺激して効果を上げたようだという感想が述べられました。また、滑舌を良くする口腔体操や健康長寿を維持するための情報提供、そして参加者に会話記録や司会といった実施者の一部の役割分担をしてもらうといった、様々な新しい試みを行っているという説明がありました。

 次いで、昨年11月に実施した「柏の葉公園街歩き共想法」について、市民研究員の根岸勝壽さんから、報告がありました。今回は、柏の葉ウォーキングクラブとの共催で、街歩き共想法実施者の養成も兼ねて行われました。最後にこれまで数多く実施してきた街歩き共想法経験を踏まえて、今後は、温泉巡りや旅行と組み合わせたヘルスツーリズム関連企画を、旅行会社等に提案してみてはという意見も出されました。

 柏市から受託した柏市認知症予防講座については、市民研究員の松村光輝さん、魚谷茜さんから、報告がありました。認知症予防の必要性や共想法について、興味を持って参加していただいたり、短期間に正確に体得していただくことはなかなか難しいものがありました。けれども、堅苦しさを感じさせず、親しみやすい「写真と会話で脳トレしよう」という講座名としたり、開講直前に刊行された『共想法ガイドブック」を活用したため、受講生の評価は概ね良好だった由。なお、事後のアンケートでは、「認知症に関する知識よりも予防と実践に特に関心がある」、「参加者同士の交流や、新しい情報が得られたのが有用だった」との意見が挙がったということでした。2018年度も受託が決まった柏市の講座は、これらの経験と受講生のご意見を十分に活かして、さらに市民の方々に役立つものとしたいものです。

 また、認知症予防無料講習会については、市民研究員の清水きよみさん、松村光輝さんから報告がありました。新事務所を構えたパレット柏での初の開催であることに加えて、新研究員の発掘という目的も踏まえて、案内チラシ記載内容や、プログラムに参加者のその人らしさを表現しやすいグループワークを加える等の工夫を凝らした結果、予想外に多くの参加者があり、大いに手ごたえを感じたとのことでした。

 午前の部の最後に、恒例の年2回開催の講演会について、長久秀子市民研究員から報告がありました。まず、6月27日設立記念講演会での招待講演の感想や、多彩なゲストをお迎えして新しい試みを行った12月12日のクリスマス記念講演会の概要説明がありました。続いて、事後アンケート結果から、講演会内での共想法デモンストレーションは、共想法初体験の方々よりも、共想法の意義を熟知したベテランの市民研究員が当たった方が、共想法への関心度や参加意向を高めるのに効果的なのではという考察も述べられました。今後は、目的を明確に設定して、ご参加いただく方々にマッチした講話内容にすることで、より満足度の高い講演会をにしていきたいと、締めくくりました。
 
 以上の午前の報告はいずれも大変中身の濃いものであったため、予定の2時間はあっという間に過ぎ、集合写真の撮影も含め、待望のランチタイムは12時45分からとなりました。

参加者一同の記念写真


≪事業化に向けた取り組みについて≫
 午後の部は13時20分から始まり、冒頭は理化学研究所 革新知能統合研究センターの 小暮純生先生より、共想法の事業化に向けた取り組みについて説明がありました。商社・製薬会社・レジャー施設・生命保険会社など、各業界において、共想法に関心を持つ企業とのタイアップの話し合いが進んでいるとのことで、共想法の将来の大いなる発展に期待を抱かせる内容でした。

理化学研究所小暮純生先生の「事業化に向けた取り組み」の説明

 ≪産総研との知識の構造化について≫
 続いて、産業技術総合研究所 人工知能研究センターチームの西村拓一様、西村悟史様より、「知識の構造化」についての説明がありました。耳慣れない言葉でしたが、この知識の構造化が、実は共想法ロボット(ぼのちゃん)の一層の能力向上や実用化に不可欠なものであることが良く理解できる説明でした。 

産業技術総合研究所西村拓一様の「産能研との知識の構造化について」の説明

≪2017年度活動報告&2018年度施策について≫
 以上の各発表を踏まえ、総括として大武所長より、まず2017年度に実現できたいろいろな成果や、次世代ぼのちゃん15台の発注や、新ほのタブへの更新計画等の経過についての報告がありました。続く、次の5年、10年を見据えたうえでの、2018年度の様々な取り組み計画についての説明では、今後の組織体制や、データの保管・共有方法、10周年記念行事、等々についての展望が述べられました。それを踏まえて、活発な討議が繰り広げられ、気が付けば、はや終了予定時刻の17時となりました。

 一部の課題については、継続討議となりましたが、新研究員の鈴木晃さんの巧みな司会と各発表者の協力で、限られた時間の中で多くの発表と議論がなされ、実に濃密で有意義な1日となりました。一同夕闇の迫る中、充実感を抱きつつ、夫々の家路につきました。

市民研究員 氏橋隆幸

イチョウの絨毯

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今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
ShimizuK 2018-2-18 8:00
 日本庭園の紅葉のトンネルを抜けていくと、イチョウの葉が道の隅に集められていました。公園を管理する方がほうきで掃いて集められたのでしょう。こんもりと小山のようになっていて、まるで絨毯を敷き詰めたようにきれいに見えたので、ローアングルで撮ってみました。
イチョウの落ち葉は、しっとりと柔らかい、なんともいえない感触で、優しい気持ちになりました。

柏の葉公園街歩き共想法参加者 K.T.さん

 

イチョウの絨毯
 
コメント:市民研究員 K.S.さん
摩訶不思議な世界を感じる興味深いお写真ですね。豊かな感性と鋭い視点で特技を発揮されたのでしょう。どうしたらこのようなお写真を撮れるようになるのでしょう。これからも新鮮な刺激を期待しています。

紙袋のクリスマスツリー

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今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
TasakiT 2018-2-11 8:00
 いよいよクリスマスも近くなった繁華街は、様々なツリーが溢れていました。中でも老舗百貨店で出会ったこのクリスマスツリーは、大小の紙袋で飾りつけられていて、一段と目を惹きました。婦人服売り場に飾ってあったものですが、ディスプレーデザイナーの小粋なセンスを感じました。伝統的なツリーも雰囲気があってすてきですが、工夫次第では自分だけのオリジナルな飾り方ができるのだなと思いました。

日本橋街歩き共想法参加者 E.N.さん

 

紙袋のクリスマスツリー
 
コメント:市民研究員 T.T.さん
 紙袋・・。いろんなものでツリーを作ってきましたが、紙袋を素材にすることを考えたことがなかったです。が、とても素敵です。ボリュームもありいいです!写真を撮ろうと目を輝かせて街を歩くと発見だらけですね。頭も目にもいい栄養だなぁと感じました。

漢方医の像

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今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
ShimizuK 2018-2-4 8:00
 東京駅八重洲口から、5分位のところの歩道に、幕末に活躍したという、漢方医 尾台榕堂の像がありました。彼の周りには患者の女の子や調合する人もいて、慈愛を感じさせる座像でした。新潟県十日町の出身でこの近辺で開業していたとのことで、十日町の教育委員会が建てたそうです。
 このところ周辺はビルの建設ラッシュですが、大きなビルの陰に、地域に貢献したであろう名医の像がひっそりと建っていることに驚きました。

日本橋街歩き共想法参加者 M.M.さん

 

 
コメント:市民研究員 K.S.さん
確かに、建てられておりましたね。再開発によって最先端の都市へと変貌しているので、新しいものばかりに気を取られていました。この像は何を道行く人たちに伝えようとしているのでしょう。私もその想いをしっかり受け止めたいものです。

自動運転実験車

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今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
UotaniA 2018-1-28 8:00
 東大柏キャンパスには、様々な研究施設があります。最近移転してきた、生産技術研究所千葉研究所の研究棟の窓越しに、自動運転実験用の車を見ることができました。実験用の車は2台あり、交互に実験していると聞いています。秋のキャンパス開放日に、走行しているところを見ることもできます。走行試験用道路には、交通信号機も設置されているとのこと。将来の実用化が楽しみです。

柏の葉公園街歩き共想法参加者T.H.さん




自動運転実験車

コメント 市民研究員 A.U.さん
 長距離を自動運転してもらえたら、高齢者や障害のある人にはとても便利ですね。AI車が走行するのは映画の中だけではなくなる時代を見届けたい気持ちがわいてきます。

石畳

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今日の共想法 » 街歩き
執筆 : 
UotaniA 2018-1-21 8:00
 公園には度々訪れていましたが、今回初めて周囲に気を配りながら歩きました。お昼休憩の後、散策した道や池の傍を通り抜け、帰路を歩んでいると、公園センター前の石畳に目を奪われました。足元に規則正しい扇状の模様が連なっていました。普段であれば気づかず、ただ通るだけの石畳にも、職人の細やかな技が使われていることに、感心しました。

柏の葉公園街歩き共想法参加者M.S.さん



柏の葉公園センター前の石畳

コメント市民研究員A.U.さん
見事な模様の石畳ですね。石畳を照らす木漏れ日が、空に浮かぶ雲のようです。
職人の技に感動です。
 2017年12月12日(火)13:30よりさわやかちば県民プラザ大研修室にて開催したほのぼの研究所クリスマス講演会終了後、階下のレストラン赤坂クーポールにて交流会を開催しました。クリスマスデコレーション、赤いテーブルクロスで華やかな雰囲気の中、サンドイッチ、ケーキ、飲み物等が並べられた会場に、サンタ帽やトナカイのカチューシャ等、クリスマスグッズを身に着けた皆さんが揃いました。司会役の鈴木晃市民研究員と永田映子研究員の簡単な自己紹介の後、大武美保子ほのぼの研究所代表理事・所長がご参集への御礼を述べ、開会挨拶をいたしました。


交流会会場

 ご来賓挨拶は、柏の葉ウオーキングクラブ会長(KWC)の柳田秀雄様にお願いいたしました。柳田様は、「10年前から続けている生活習慣病の予防のためのウオーキングの啓蒙・普及活動を、今後は健康寿命延伸のため、[一に運動、二に食事、三に社会間の交流]を目標にした啓蒙・普及活動へと進めていきたい」と力説されました。KWC会員の方々には、講演会や共想法の継続コースにご参加いただいておりますし、数年前にほのぼの研究所有志がKWC例会に参加してウオーキングの指導を受けたり、さらに2016年に引き続き、2017年 11月に共催で「柏の葉公園街歩き共想法」を実施したりと、継続的にご協力をいただいております。今後も連携を深めていけたらと思います。


柏の葉ウオーキングクラブ会長 柳田秀雄様の御来賓挨拶

 その後、(株)学研ココファンスタッフ学研アカデミー事業室副室長の吉田弥生様の、笑顔溢れる、意気軒昂なご発声で乾杯!ご参加の皆様には、5つのテーブルに分かれていただき、それぞれに研究員が加わって、しばらく歓談をしました。


株式会社学研ココファンスタッフ 吉田弥生様の乾杯ご発声前のご挨拶

 今年の交流会は、全員参加で、楽しんでいただくという新趣向を取り入れました。まずは、田崎誉代研究員の歌詞指導と指揮で『 赤鼻のトナカイ』を一同で合唱、会場がひとつになったところで、企業や研究者の方々に、自己紹介を兼ねて、「自己の取り組み内容・今年の楽しかったこと、良かったこと」を披露していただきました。


クリスマスソング『赤鼻のトナカイ』を一同で熱唱?!

 次にビンゴゲームが始まりました。ビンゴゲームマシンから出てくる数字を読み上げる声に、耳を澄ませてワクワクドキドキしながら、必死に自分のビンゴカードをチェック。しばらくすると、次第に「リーチ!」「ビンゴ!」、そして「あと1ケなのに〜」などの声が増えていきました。一等賞品は招待講演でご登壇いただいた檜山敦先生の近著『超高齢社会2.0 クラウド時代の働き方革命』でした。包装されていて中身が何かがわからない、サプライズ満載の賞品の山がなくなったところで、ビンゴ一番乗りの方と同じ賞品がもらえるというラッキーなラストチャンスじゃんけんゲームも企画されていました。檜山先生の著書には、直接先生からサインをしていただけるという嬉しいおまけもついていたので、さらに喜んでいただけました。ご参加の皆様にも、しばし童心に帰って、楽しんでいただけたように思います。
 
 一段落したところで、ほのぼの研究所監事 柏市市議会議員上橋泉様より、超高齢社会の中、介護保険制度の改正に伴い介護予防のニーズが高まっている今こそ、ほのぼの研究所への積極的な協力や働きかけを望まれる旨のご挨拶をいただきました。


ほのぼの研究所監事 上橋泉氏のエールを込めたご挨拶
 
 中締めの音頭は、理化学研究所研革新知能統合研究センター認知行動支援技術チーム技術経営顧問、山梨大学客員教授 小暮純生様にお願いし、ご参加の皆様、ほのぼの研究所のなお一層の発展と安寧を祈りつつ、一同で元気に一本締めをいたしました。すっかり夜のとばりが下りた中、名残を惜しみながら、閉会となりました。


理化学研究所技術経営顧問 小暮純生先生の中締めの音頭

 ご参加いただきました皆様に厚く御礼を申し上げるとともに、次回もお目にかかることを楽しみにしております。

市民研究員 田口良江

新年のご挨拶2018

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ほの研日誌 » お知らせ
執筆 : 
fri 2018-1-7 8:00

2018年 戌年
上空より三保の松原と富士山を望む

旧年は、2007年に研究拠点ほのぼの研究所を開所して10年となる節目の年でした。大学発非営利組織として、代表理事の本務地と共に、最初の5年を東京大学柏キャンパス、次の5年を千葉大学柏の葉キャンパスを、事務所所在地として来ました。2017年の代表理事の理化学研究所への異動に伴い、次の10年を見据え、柏市文化・交流複合施設「パレット柏」に、事務所所在地を移転し、新たな一歩を踏み出しました。次の10年の間に、どのような状態になることを目指しているか、初夢の形で表現したいと思います。

  • ・・・2027年。高齢者を始めとする多世代の人が、健康支援産業の担い手となり、自らの健康状態やライフステージに合わせて、認知症予防事業などの実施者として勤務している。

  • その中に、会話支援手法、共想法が、認知症予防、質の高い生活、コミュニケーション、コミュニティづくりを支援するサービスの基盤として、社会の中で活用されている。

  • 共想法実施者は、継続的な研修を通じて、互いに刺激し合い、切磋琢磨しながら、質の高いサービスを提供している。

  • 効果的な共想法を確実に実施するよう支援する装置やロボットなどが開発され、商品化され、実施者や参加者はそれらを使いこなしている。

  • 共想法の効果検証の臨床試験が、国内外の各種機関において実施され、エビデンスが蓄積されている。

  • NPO法人ほのぼの研究所は、各種機関と連携しながら、共想法の実施者の養成、認証機関となり、共想法の発展と普及、品質保証を担う。・・・

このような未来に向けて、2017年はその端緒となる取り組みをしました。

  • 人材育成分野の企業の協力を得て、共想法ガイドブックを開発し、2日間にわたる本格的な実施者養成研修を試行。

  • 適性ある実施者を発掘する仕組みづくりを目指して、認知症予防無料講習会を実施。

  • 地域のウォーキングクラブや高齢者就労を支援する団体、自治体が運営する施設との共催や後援により、ワークショップや講演会を開催。

  • 共想法司会ロボットを用いた共想法の実践。

  • 共想法実施を通じて生活の知恵を引き出し共有するための、テーマ設定の検討。

日本の総人口に占める高齢者の割合は、2007年から2017年の間に、21.5%から27.7%まで上昇しました。認知症対策は待ったなしの状況です。開所当時83歳だった最高齢市民研究員が、健やかに93歳を迎えることができたことを始め、多くの方と共に10年の歩みを進めることができましたことを、心より喜ばしく、ありがたく思います。次の10年は、さらなる時代の転換期となることが予想されます。そのような中、よりよい社会を創っていかれるよう、努めて参ります。

2018年は、2008年にNPO法人ほのぼの研究所を設立して10年となる節目の年となります。本年も、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

2018年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
理化学研究所 チームリーダー 大武美保子