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ほの研ブログ - 最新エントリー

野菜炒め

カテゴリ : 
今日の共想法 » 5分でできる簡単料理
執筆 : 
SatoY 2013-8-18 8:00
野菜炒めを作ることに決めた。
  日常の料理作りでは 時間を計ることはあまりしない。実際に時間を計って見ると、考えていたのとは違うことが解った。とても新鮮に感じた。
  ピーマン、しめじ、ズッキーニを油でいため、味付けは砂糖と味噌。野菜を切る段階から測り7分かかったが、野菜炒めは野菜の切り方を工夫すれば5分に成功したかも。炊き立てのごはんに載せて頂くと食が進むこと請け合いで、熱中症にならずに済むのではないかと思います。
ほのぼの研究所 継続コース2グループ Y.H.さん


野菜炒め

コメント:市民研究員 Y.S.さん
砂糖と味噌の焦げるにおいっていいですね〜。よだれが出そうです。本当に食欲が無い時でも食べたくなります。あれ以来、我が家の献立に困ったときは、必ずこの野菜炒めを一品加える事にしています。栄養不足にならず、とても5分で出来たようには思えないほど充実していますから。

豚しゃぶ

カテゴリ : 
今日の共想法 » 5分でできる簡単料理
執筆 : 
SatoY 2013-8-18 8:00
  このテーマは加齢で低下する機能に刺激を与えてくれる。『産業教育機器システム便覧』によると、人間が日常的に情報量として脳がインプットしている割合は、視覚83%、聴覚が11%、臭覚3.5%、触覚1.5%、最後の味覚が1.0%、である。料理は視覚で食前から「美味しさ」を導く、器と盛り付けが大切な理由はここにある。聴覚で「料理の名前」を聞き同種の料理をイメージさせる。

  いよいよ口にする。臭覚で匂い、舌・歯或いは箸やフォークを持つ手の触覚を通じ固さ、柔らかさ、滑らかさを感じ、最後に味覚で味わうのだ。食前の視覚と聴覚の占める割合は大きい。共想法は料理を写真と言葉で説明する。同席者は食べずして「豪華でおいしそう」と言ってくれた。視覚と聴覚で参加者をその気にさせたかも知れないが、本当に美味しかった。
5分で作る料理は段取り次第、豚の湯通しは僅か1分、手伝ってもらった弟子に感謝。
ほのぼの研究所 継続コース2グループ Y.I.さん


豚しゃぶ

コメント:市民研究員 Y.S.さん
  男性でも素晴らしいお料理を作られますね〜。の質問に、弟子も使う(大笑い)。銀座のレストランのランチを参考にし、いろどりを良くした。と答えられました。盛り付け等を拝見すると、弟子の腕も相当なもので、かなりの豪華版でした。私も昨晩真似をして、ありあわせの材料で作ってみましたが、彩も悪く、ゆうに5分以上かかってしまいました。やはり美味しいものを食べる時は少々奮発しないと駄目の様です。私も有能な弟子が欲しいです。

サンマのマリネ

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今日の共想法 » 5分でできる簡単料理
執筆 : 
SatoY 2013-8-18 8:00
  お刺身用の新鮮なサンマを用意し、よく洗い、三枚におろす。食べやすい大きさに切り薄く塩をふり3分ほど塩をなじませる。その間に玉ねぎと、彩りに人参をを出来るだけ薄くスライスする。別の器に、酢、砂糖、麺つゆ、オリーブオイル少々を入れ味を調え合わせ酢を作る。
  器にサンマを形よく盛りその上にスライスした玉ねぎと人参を乗せ、上から合わせ酢をかければ出来上がり。有れば青じそを散らすと香りが良い。お酒の肴に合うと思う。
  新鮮なサンマが無い時は、小鯵を唐揚げにしてマリネにすると 、カルシウムもとれ、美味しく頂けます。
ほのぼの研究所 継続コース2グループ M.A.さん


サンマのマリネ

コメント:市民研究員 Y.S.さん
  サンマや鯵のマリネは、時間が掛かるものと思い込んでいて、特別な日にしか作りませんでした。
  ご紹介いただいたマリネの作り方は、お魚が手に入ればすぐにでも作れお酒の肴は勿論の事、すし飯の上に載せれば立派なメイン料理に早変わりです。

三宅徳久先生招待講演

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TaguchiY 2013-8-11 8:00
 2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベッド共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。

招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベッド」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。


千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生

<ベッドに関する基礎知識>
 起き上がりと立ち上がり補助機能があり、背上げができる、病院用ベッド・介護用ベッドについて説明がありました。
 背上げベッドの歴史は、100年位前に始まります。日本には1940年代に医療用ベッドとして入ってきました。1960年には電動式となり、1970年には介護用ベッドとして用いられるようになりました。
 起き上がりが楽で、安全に寝られ、立ち上がり易く介護に負担がかからない、更に快適な背上げ動作に向けて、機材の大きさなど、姿・かたち(機構)の工夫に加えて、動かし方(制御)の工夫をすることで、腰がずれず、圧迫感のないものになってきました。
・理想の背上げコンセプトは以下の通りです。
 (1)良い姿勢が保たれる
 (2)より適応性がある
 (3)「すべり」がない
 (4)圧迫感が減少する

<千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について>
 2013年4月に設立された、千葉大学−パラマウントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座は、私たちの暮らしを見守ることに関して、特に睡眠と転倒を研究テーマとしています。睡眠と転倒に関する技術と共同研究講座における研究課題について説明がありました。

1、睡眠のお話
 睡眠時の生体情報センシングとは、眠っている間の心拍・呼吸・体の動きをセンサーで測ることです。特に体の動きだけを取り出して測定することで、寝ているか、起きているかを測ります。そのことで眠りの質が分かり、課題を見つけて改善策を考えることができます。
・共同研究講座の研究課題(睡眠について)
 (1)睡眠の質を向上させるためには、どんな生活パターンが望ましいか?
 (2)体動から尿意などの検知ができないか?
 (3)どんな形で情報を掲示すれば、看護環境がよくなるか?

2、転倒のお話
 医療事故として、転倒・転落が1番多いのです。転倒・転落に着目すべき理由として、これらは70歳位から多くなり、ベッドから車椅子への乗り降りや、ベッドからの立ち上がりの場合など、ベッド絡みが9割以上を占めることがあります。これらを考えると、ベッドから離れる前に、立ち上がりや尿意等の予兆を検出して、看護師に知らせることが必要になります。
転倒が多い原因として、加齢に伴う身体能力の変化が挙げられます。身体能力のピークは20歳です。筋力は65歳で20歳の3分の2に、平衡性は65歳で20歳の時の3分の1に落ちます。筋力はそこそこあるので大丈夫と思っていても、筋力と比べて平衡感覚がより落ちているので、転びやすいのです。このため、転倒し寝たきりとなる可能性が増します。

さらに、高齢化に伴い、要介護者が増加しています。そこで、日常生活に支障のある患者さんの状態を、センシングする機能をベッドに付けてみることにしました。センサーが患者さんの動きを力で感知し、ナースステーションに知らせることができます。
・共同研究講座の研究課題(転倒に関わる患者状態の検知について)
(1)信頼性の向上(検知率を上げて、誤報率を下げる)
(2)使い易さの改善
(3)ベッドから離れることを、いち早く推定する方法の検討


加齢に伴う身体能力の変化(三宅先生スライドより)

3、看工連携高齢者支援工学共同研究講座
看工連携高齢者支援工学共同研究講座では、既存技術のブラッシュアップと新技術の開発を行います。人にやさしく、見守ってくれる賢いベッド環境として、以下の二点を目指します。
 (1)ベッドに寝たきりにしないための技術
 (2)安心してアクティブな生活を送れる環境
研究課題は、携わる研究者の専門に対応して、以下の四点を考えています。
 (1)患者の方の尊厳を重視した計測技術(プライバシーを侵害しない)
 (2)対話を通した「意図」の分析・理解
 (3)看護環境の経験的知識に基づく予測法
 (4)システム利用プログラム(ガイドライン)の開発

アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢者の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。

市民研究員 野口宗昭

正木治恵先生招待講演

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2013-8-4 8:00
  2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベッド共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。

  招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
  正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。

1、老いを生きるとは
  心理学者エリクソンの人間発達理論によれば、それぞれの人間の生涯は発達に応じて課題が異なり、それぞれの時期に応じて発達課題をこなして行くことで、人間的な成長あるいは、人間が生きていく意味に近づき、見えてくるとされています。
  乳幼児期は、信頼関係を親や近隣の人たちを結ぶことで、人が社会の中で生きていく、そこに安心をし自分の身を委ねるという、人間的発達を一つ一つを経て行く時期です。
  老年期は、統合対絶望あるいは嫌悪の課題と統合するか絶望するか、その両局面の中で葛藤したり努力したりする時期です。そして、統合と絶望の両局面に備え、そして乗り換えていくプロセスを通して人間は英知を獲得すると、人間発達理論では述べられています。


千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生

健やかに老いる上での目標は以下の項目に整理されます。(出典:正木治恵、老年看護学、放送大学出版、2009)
(1)ADL(基本的日常生活動作)を維持・回復すること
(2)セルフケア能力を高めて健康の維持・増進を図ること
(3)健康上の問題を予測し予防すること
(4)対人関係・社会交流を創り出すこと
(5)死の瞬間まで尊厳と安楽を維持すること

2、からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがい
健康について、以下の5つの側面から理解し、考えていくことが重要であると述べられました。
(1)からだとは身体的領域のこと
(2)こころとは心理的領域のこと
(3)かかわりとは人間関係的領域のこと
(4)暮らしとは生活的領域のこと
(5)生きがいとは価値的領域のこと

5つの側面は相互に関連し合っていて、良循環と悪循環があります。
・良循環を繰り返していくと心と体が良い方向に整っていく。
・悪循環となると、心と体の機能が低下し、閉じこもり、疾病が多くなる。また、心と体を使わないことで自然の老化より衰えてくる。

5つの側面の調査方法は、大きく分けて二通りあります。
  ?客観的機能側面
 活動能力、握力、疾病として診断されている数など、身体の側面を測る。
  ?主観的心理側面
 幸福、自分が今、幸せで充実している等、心の側面を測る。


からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいの5つの側面
(正木先生スライドより)

3、老いへの備え
(1)生活習慣病の包括的管理
 体を整えるための5つの側面、特に起こりやすくなっていく糖尿病、高血圧、動脈硬化等を、できるだけ自分の力で予防し管理すること。また、骨粗鬆症の予防や筋力、バランス能力の維持も大切です。
生活習慣病に備えるとは、日々の暮らしの中で、自分自身が健康のためにできることを行っていくことです。
(2)悪循環を断ち、良循環させる習慣
  最後のまとめになります。体は少しずつ細胞の老化とともに、これまで出来たことが、できなくなる体の変化を起こしています。そのような変化が心の変化までいかないよう、悪循環に至るところを断ち切ることで、良循環に戻していくことができます。

悪循環を断ち、良循環させる習慣を今から身に付けてくださいと、分かりやすく話され、正木先生の講演は終了しました。

市民研究員 野口宗昭

2013年7月2日(火)、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベット共同研究講座設立」を記念した講演会の終了後、休憩を挟んで講演会会場と同じ 千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、交流会が開かれました。参加者数は、59名(スカイプ(遠隔会議システム)にて繋がった長崎北病院のスタッフ2名含)でした。

 講演会終了後の休憩時間には、控え室において、共想法の記録ビデオをご覧いただきました。ホールでは担当スタッフにより着々と交流会会場の準備が整って・・さぁ 交流会スタートです!


ほのぼの研究所 研究員・スタッフ
          
 交流会の司会は佐藤さん、ビデオ撮影は講演会に引き続き、志茂さんです。大武先生の開会挨拶から始まりました。来賓のご挨拶を上橋先生、宮地先生に頂きました。さて、今回はちょっと趣向を変えて・・ご来場の皆様には、多くの方々と広く交流していただけるよう、血液型別で4つに分かれてテーブルへ、なんとなくにこやかに、楽しそうに皆様各テーブルへの移動が完了し、乾杯となりました。乾杯はほのぼの研究所の長谷川副代表理事です。「A型が多いですねぇ」と微笑ましい乾杯となりました。


柏市議会議員 上橋 泉先生



かんぱ〜い!!

 「あらぁ △型なのぉ」「あなたも?」・・と会話のつかみはOK!すぐに賑やかにお話が弾んでいる様子で明るい交流があちこちで行われていました。盛りつけもステキでおいしそうなお料理、サラダ、飲み物・・次々とお腹の中に入っていきました。とってもおいしく頂きました。


美味しい料理と楽しいふれあい



広がる、深まる交流
  
 宴もたけなわ、皆様のお話も盛り上がっている中、名札のシールの色分けによるチームごと(学校関係・企業関係)の自己紹介をお願いする佐藤さんの声に、皆様前に出て並び、1人ずつお話してくださいました。各テーブルはお話したり拍手をしたり、もちろんお食事したり・・ますます盛り上がり マイクの声も通らない程でした。


長崎北病院の小砲気鵝Πて遒気  



きらりびとみやしろの皆さん

 さて、ここで本日第2弾の席替えです。今度は出身地別に分かれてテーブル移動です。「北海道・東北チーム」、「関東・北陸チーム」、「西日本チーム」、「四国・九州チーム」の4つです。今回も皆様 楽しそうに移動して下さり、会話も弾んでいる様子でますます交流を深めてくださっているようでした。そして、スカイプで長崎北病院ともつながり、協働チームとしての自己紹介が再開、会場内の協働チーム(きらりびと・マカベ)、賛助会員、研究員と続き、長崎の映し出されている画面に向かって挨拶をしたり手を振ったり楽しい時間は あっという間に過ぎていきました。きらりびと理事長、島村孝一さんに中締めの言葉をいただき、皆さんで三三七拍子をし、盛会のうちに無事終了致しました。


賛助会員の皆様



中締め・きらりびと島村孝一理事長

このように素晴らしい会になりましたこと 皆様のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。

市民研究員 田崎 誉代

 2013年7月2日(火)千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、「ほのぼの研究所NPO法人設立5周年」と「千葉大学―パラマウントベット共同研究講座設立」を記念し、NPO法人ほのぼの研究所設立5周年記念講演会が開催されました。講演会のテーマは「ベッドと看護学から見た健康づくり」です。多方面に渡る賛助会員様、共想法参加者様、企業関係者様等、ほのぼの研究所の活動の広さが伺える95名の方々に参加をいただき、盛況のうち無事終了いたしました。
 講演会は、定刻の13時30分より黒田市民研究員の進行司会に始まり、NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長の開会挨拶に続き、お二方の来賓挨拶をいただきました。千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生の来賓挨拶では、研究者にとって大学を移ることは大きな決意がいるお話、看護学と工学が連携して研究講座が今年4月から開設されたこと、看工連携高齢者支援工学研究室の説明がありました。NPO法人きらりびとみやしろ前理事長 安倍 晨様からは、「ふれあい共想法」を地域福祉役立てることを目的とし、取入れる経過についての説明がありました。そして、招待講演2件、基調講演と進みました。


NPO法人ほのぼの研究所大武美保子代表理事・所長開会挨拶



千葉大学工学部長教授 北村 彰英先生



NPO法人きらりびとみやしろ前理事長安倍 晨様



講演会会場の様子 

 招待講演一件目は、千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生より「からだ、こころ、かかわり、暮らし、生きがいから見た健康づくり」と題して、まず、看護学研究科と看護学について、説明がありました。学部では、看護師・保健師・助産師になる看護学生を教え、皆様方の健康に貢献できる人材を育成し、大学院では、看護学の研究を通して、対象の皆様方により良い看護を提供できるためには、どんな看護が必要なのか、看護技術を開発したり、看護の対象の方々に理解を含めたりする研究をされています。
 正木先生は、老年看護学を専門としており、看護の対象となる方をより理解することが、看護の重要な事項になり、どう老いていくか、老いながらもどう生きていくか、老いとはどのようなものかを理解していくかが、中心的な話となります。この話がきっかけとなり、今日の講演を聞いたご自身がどう生きるかを考えていただきたく思う、と話されました。
- 正木治恵先生招待講演(リンク)


千葉大学大学院看護学研究科教授 正木 治恵先生

 休憩15分の後、招待講演二件目として、千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授三宅 徳久先生より「私たちの暮らしを見守る、人にやさしいベット」と題して、ベッドに関する基礎知識と、睡眠と転倒を研究テーマとする千葉大学―パラマントベッド看工連携高齢者支援工学共同研究講座について、お話を頂きました。

 アクティブライフの基本は人間性である、安全・安心を支援するベッドを中心とした環境づくり、近江商人の三方よしをもじって、買い手(使い手)である患者や高齢の方によし、ナースやケアをする人にもよし、社会よし、作り手よし、の「四方」よしを目指して行く、としめくくられました。
- 三宅徳久先生招待講演(リンク)


千葉大学看工連携高齢者支援工学研究室客員教授 三宅 徳久先生

 最後に基調講演として、千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授、NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長 大武美保子先生が、「写真で見る、ほのぼの研究所の歩み」と題して、当日受付で配布した資料の「特定非営利活動法人ほのぼの研究所5周年史」をもとに説明しました。この5周年史は、初期段階から参加した研究員有志が、記事を集め討議を重ねて完成したものです。最後のページにある編集後記を示し、掲載された5周年史編集担当5名の方々の紹介がありました。ページに沿って大武先生が詳しく説明され、ほのぼの研究所の5年間の歩みが、写真を通して分かりやすく理解されたと思います。そして、ほのぼの研究所賛助会員ならびに市民研究員への参加募集がありました。


千葉大学大学院工学研究科・環境健康フィールド科学センター准教授
NPO法人ほのぼの研究所代表理事 大武美保子先生

 閉会の挨拶では、NPO法人ほのぼの研究所 長谷川多度 副代表理事が、NPO法人設立前から数えて6年間共想法に携わり、思うことを述べました。施設のバリアフリーがあるのはあたりまえだが、日常生活の中には社会的バリアフリー、物的バリアフリーがあり、共想法に出会ったことで、共想法の場がこれらの問題を解決してくれる場面にもなっていると、閉会の挨拶の中で話され、終了しました。


NPO法人ほのぼの研究所 長谷川 多度 副代表理事

市民研究員 野口宗昭

電動自転車は生活の一部

カテゴリ : 
今日の共想法 » 好きなものごと
執筆 : 
SatoK 2013-7-14 10:00
ここ数年、朝のラジオ体操、ウォーキング、ペンチでのお喋りの1時間が日課となりました。ウォーキングの代わりに電動自転車を始めたきっかけは、腰痛です。高齢者は腰痛になっても諦めず挑戦して見ては如何でしょうか。
私のあさたい(朝の体操)グループは十数名で、ちょっとしたコミュニティーです。運動、会話、パン屋ペンチでの腹ごしらえなど、認知症予防の要素が詰まった楽しい集団です。

自転車の効用
 ? 早朝のカメラを持った散歩
 ? 買い物(何処が安いか物価調査、本の立ち読み、時には購入)
 ? 車を運転する人は、折りたたみで郊外へ
以上注意力分割訓練には最適ですが、高齢者になると注意分割力が低下するといわれておりますので要注意です。特に認知症者は著しいので、自転車は危険です。

以下私の編み出した教訓
 ? 自転車運行規則を知る。(特に路側停止車両対策)
 ? 過度な速度は禁物
 ? 危ないところは、ブレーキに手を
 ? 段差に注意(侮ると転倒)
 ? 危ないと思ったら停止
 ? 道路の横断は一時停止で必ず確認(無音で接近の乗用車に注意)

一分共想法参加者 市民研究員 Y.H.さん




電動自転車は生活の一部

コメント:市民研究員 K.S.さん
かわいい自転車の役に立つお話し。持ち主の暮らし振りが目に浮かびます。
私は、とてもバランスが悪いので、自転車は怖い乗り物なのですが、この知恵袋を活用すれば大丈夫になるかもしれません。
2013年6月4日から7日まで、富山国際会議場で開催された、人工知能学会に参加したので報告します。ほのぼの研究所からは、大武先生、市民研究員の佐藤和子さん、永田映子が参加しました。昨年山口大会で無事卒業した近未来チャレンジセッションに引き続き、初の取り組みとして国際セッション「COGNITIVE TRAINING AND ASSISTIVE TECHNOLOGY FOR AGING (高齢者の認知機能訓練と支援技術)」が開催されました。私は次回が国際セッションと伺っていたので、自分とは無関係なものと考えておりましたが、英語での発表を勧められチャレンジすることにしました。辞書片手に発音記号を調べるところから始め、文字通り、狐につままれた思いで会場へと向かいました。


第27回人工知能学会富山大会が開催された富山国際会議場

5日午後の部、6日午前の部において、全部で12件の発表がありました。スイス、日本、韓国、インドネシアなどの国々から、国際色豊かな方々が集まりましたが、印象的だったのは、東南アジアの皆様が、母国語のように英語を話されるということでした。
5日午後の部では、最初にスイスのチューリッヒ大学Mike Martin教授の遠隔会議システムskypeを用いた遠隔招待講演があり、去年のクリスマス交流会で聞いたなつかしい声で、機能的生活の質(fQOL)モデルのお話が展開されました。


Mike Martin教授の遠隔招待講演(スライド右上に写っているのがMartin先生)

同じく5日には、私も施設の写真活動について発表させていただきました。直前に風邪をひいたので、滑らかとはいきませんでしたが、原稿を目で追うことだけは何とかできました。英語での発表が人生初という方が、私以外にも数名いらしたので、少し救われました。


報告者の発表

6日午前の部では、最初に韓国の成均館大学Sukhan Lee教授の招待講演がありました。アメリカ滞在の長い先生の英語は、うらやましい位流暢でしたので、生活支援ロボットの写真を拝見しながら、何となく分かったような気分になりました。


Sukhan Lee教授の招待講演

6日午前の部の最後には、大武先生が名古屋のぎんさん姉妹の会話研究について発表されました。NHKの取材映像をまじえて、明るい姉妹の会話が響きました。


ぎんさん姉妹の会話について発表する大武先生(右端)応援団の市民研究員(左端)

セッション終了後、その日に発表された方を中心にして、記念撮影がありました。中央の黒いスーツの方がLee先生です。


国際セッション発表者記念撮影

その後、近くの日本食レストランで、海鮮丼を囲んでの会食がありました。メニューを選びながら、Lee先生が「生の魚も大丈夫です。米国から帰ってきてから、韓国の料理の辛さにはまだ慣れない。」とおっしゃったので、一同爆笑となりました。


国際セッション発表者会食

6日の夕方、会場前の富山城を拝見しようと出かけ、お堀の前で写真と撮っていますと、何やら不思議な物体を発見しました。富山市はガラス産業が盛んだと伺っていましたので、おそらくはガラス製品かと思われます。題名は「ピカソ・銀」とあり、「金」も隣に並んでいました。これもぎんさんの娘4姉妹との、何かのご縁かもしれません。

 
富山城(左)、彫刻「ピカソ・銀」(右)

市民研究員 永田映子 記

共想法に参加するロボット

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoK 2013-6-30 10:00
千葉大学大武研究室では、高齢者の共想法形式のグループ会話を盛り上げるロボットを開発しています。ロボットが人間の会話データを利用することで、質の高い会話セラピーを実施する試みは世界初となります。社会的交流の不足は認知症発症と相関があることが知られており、共想法は認知機能の維持向上を図る効果的なグループ会話手法として普及しつつあります。

共想法では、会話記録・実施記録等を通じて、実施したセッションを記録に残しています。記録に基づいて、参加者を盛り上げることのできた高齢者の話を、ロボット研究員「ぼのちゃん」が、ほのぼの研究所で実施している共想法継続コースの話題提供で再利用しました。再利用した話は、NPO法人きらりびとみやしろで実施している共想法の参加者である男性が提供してくださった「どら焼き」、「バナナ」、「筍」、「金環日食」のお話です。


ロボット研究員「ぼのちゃん」が参加した共想法

ロボットに実装した話題の提供者である男性およびロボットが、それぞれ提供した話題によって、参加者から話題提供1 分当たりに笑いをとった回数を下図に示します。ロボットの方が高い頻度で参加者から笑いをとれることがありました。


元の話題提供者とロボットが参加者から笑いをとった回数

本研究では、健常高齢者がロボットを操作できるように開発を進めています。共想法形式のグループ会話でロボットが司会したり、参加したりして、会話を盛り上げるには、熟練した技術が必要とされます。共想法が各地に普及するにつれて、優れた司会者やサポーターがより多く求められることが予想されます。優れた発言・スキルをロボットに実装することで、様々な場所で質の高いサービスの提供が可能になります。ロボットで好印象だった発言等を自分でも使うようになり、共想法をさらに楽しむ気持ちを持ったという感想を、ロボットを操作した研究員よりいただきました。

共想法に参加するロボットについて、解決すべきいくつかの問題があります。参加者の皆様より得られた御意見は次の通りです。
1)ロボットの音声は低い声の方が良いが、抑揚・方言が無いと面白みに欠ける。
2)参加者の間にロボットを置くと、参加者がロボットを見ない。会場前方のスクリーン側に置いてほしい。
頂いたご意見、ご感想とデータを基に、共想法をサポートするロボットの開発を進め、ロボットを活用して認知機能の訓練ができるようにしたいと考えております。

千葉大学大武研究室一期生 山口健太