ほの研ブログ - 最新エントリー
写真は2年前の3月、友人たちと行った千葉県の房総半島にある、鋸山の山頂付近から撮った内房の海です。江戸時代の俳人与謝蕪村の句「春の海 ひねもすのたり のたりかな」のように、おだやかでゆったりした春の海の景観です。その3日後、3月11日に東日本大震災が発生しました。東北地方はもとより、千葉市から浦安市にかけての海岸沿いでは、地盤の液状化現象や、化学工場の火災等が発生し、各地に甚大な被害をもたらしました。あれから2年、被災地の早期の復興を心から、お祈りいたします。
市民研究員 M.M.さん
春の海
コメント:M.N.さん
40数年前の若かりし頃、職場の慰安旅行で養老渓谷に行き、その時、鋸山に登りました。そのころは道路もロープウェイもなく、黙々とひたすら登った記憶が蘇りとても懐かしく、当時の仲間のことを思い出しました。2年前、被災された3日前の東日本の海もこの写真のように穏やかな様子だったでしょう。返す返すも残念です。被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。
市民研究員 M.M.さん
春の海
コメント:M.N.さん
40数年前の若かりし頃、職場の慰安旅行で養老渓谷に行き、その時、鋸山に登りました。そのころは道路もロープウェイもなく、黙々とひたすら登った記憶が蘇りとても懐かしく、当時の仲間のことを思い出しました。2年前、被災された3日前の東日本の海もこの写真のように穏やかな様子だったでしょう。返す返すも残念です。被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。
写真は福岡県二日市市にある大宰府天満宮の飛び梅です。この梅は菅原道真が詠んだ句「こち吹かばにおいおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」で有名です。私も2月に梅満開を期待して訪れたのですが、全くあてがはずれて3分咲きでした。私は2月に梅の花を鑑賞する旅行が大好きです。寒空のなかに、凜として咲く梅の花を見ると、桜の季節とは違い、自分の心をしゃっきりとさせてくれます。
市民研究員 M.M.さん
大宰府 天満宮
コメント:継続コース N.K.さん
数年前、5月のゴールデンウィークに訪れたのですが、残念ながら梅の花は見れなかったです。学問の神様 菅原道真を祭った神社で、合格祈願の絵馬がたくさんありました。よく見たら合格成就の絵馬まであり、感動しました。名物の梅ヶ枝餅を食べたのを覚えています。
市民研究員 M.M.さん
大宰府 天満宮
コメント:継続コース N.K.さん
数年前、5月のゴールデンウィークに訪れたのですが、残念ながら梅の花は見れなかったです。学問の神様 菅原道真を祭った神社で、合格祈願の絵馬がたくさんありました。よく見たら合格成就の絵馬まであり、感動しました。名物の梅ヶ枝餅を食べたのを覚えています。
写真は家の前の原っぱに冬、雪が積もっている様子です。私は寒さは平気なのですが、冬になると手足に「しもやけ」が出来て困っています。若い時には出来なかったので、家族の為の炊事やペットの世話で水を使うことが多いからかなと思います。洗濯は洗濯機がしてくれますが、干す時に手が冷たいですよね。今年は早めに皮膚科へ行って、飲み薬と塗り薬を貰って来ました。買い物に行ってお金を渡すときなどに、指がぱんぱんだとすごく恥ずかしいです。という訳で、私は冬が苦手です。
柏商工会議所女性会共想法参加者:M.S.さん
冬
コメント:市民研究員 Y.T.さん
うっすらと積もった雪景色を見た時、M.S.さんは寒い冬が苦手なのだと勝手に想像しました。ところが寒さには強いんですね。苦手は「しもやけ」でした。ぱんぱんに腫れた指をそっと両の掌で温めてあげたいと思いました。
柏商工会議所女性会共想法参加者:M.S.さん
冬
コメント:市民研究員 Y.T.さん
うっすらと積もった雪景色を見た時、M.S.さんは寒い冬が苦手なのだと勝手に想像しました。ところが寒さには強いんですね。苦手は「しもやけ」でした。ぱんぱんに腫れた指をそっと両の掌で温めてあげたいと思いました。
ハードロックが大好きです。BONJOVI、X-Japan、QUEEN。20年来の趣味です。うるさいと感じる人が多いかと思いますが、私にとっては快感です。子守唄にもなります。BONJOVIが特に好きで、一昨年の東京ドーム公演は一人で二日間楽しんできました。2時間立ちっぱなしですが、疲れは感じません。今年の春からワールドツアーが始まるので来日が楽しみです。これからもパワフルな音楽を聴いて脳を活性化していきたいと思います。
柏商工会議所女性会共想法参加者:M.T.さん
ハードロック
コメント:市民研究員 N.K.さん
外見では、ハードロッカーとは見えませんね。私はロックも好きですが、どちらかというとスローなバラードが好きです。それにしても2時間立ったままで疲れないとは!素晴らしい体力です。
柏商工会議所女性会共想法参加者:M.T.さん
ハードロック
コメント:市民研究員 N.K.さん
外見では、ハードロッカーとは見えませんね。私はロックも好きですが、どちらかというとスローなバラードが好きです。それにしても2時間立ったままで疲れないとは!素晴らしい体力です。
2012年8月に行なわれました、プロジェクトT 出前講座についての記事を、本日掲載できましたのでご覧下さい。
2012年8月10日、市民グループ プロジェクトTを対象に、柏市介護予防センターほのぼのプラザますおにおいて、出前講座を実施しました。午前10時の開始15分前には全員の方がお揃いになり、熱意のほどが伺えました。プロジェクトTは、柏市保健福祉総務課の企画、講師は千葉大学環境健康フィールド科学センター徳山郁夫教授による「地域を担う人材育成講座」第3期生の方々で立ち上げられたグループです。柏の葉UDCK(アーバンデザインセンター柏)において、月2回、紙芝居をしたり、市民活動団体のフェアでは、手作りの品を販売し、被災地の支援に当てられたりするなど、地域の子どもや高齢者の支援その他、幅広い活動を繰り広げておられます。今回は、2012年3月8日、松葉ふるさと協議会での出前講座参加者で、プロジェクトTのメンバーの藤田様のご紹介で、10名の方のご参加を得て、実施にいたりました。
定刻10時より、事務局長の長谷川さんのあいさつと、ほのぼの研究所の活動状況について、DVD放映に合わせ説明がありました。続いて、市民研究員の佐藤さんが、共想法と認知症予防効果について、パワーポイントによる解説を行いました。
説明を聞く参加者
市民研究員5名による共想法デモンストレーションの後は、プロジェクトTの皆様による共想法体験です。5名ずつ2グループに分かれて全員が参加されました。話題提供2分、質疑応答3分で行いました。第一グループ、第二グループの会話記録者の所見は次の通りです。「皆様初めての体験とは思えない面白い話題と、充実した質疑応答で各所に笑いがあり、老後の不安など微塵も感じさせない元気一杯の方々でした。この方々がほのぼの研究所に協力してくれたら良いなと思いました。」「プロジェクトTの皆様は会話に慣れておられ、質疑応答では流暢な語り口で、どの話題にも興味深く対応され、たいへん盛り上がりました。」
最後にアンケートの記入をお願いし、本日の共想法を終了しました。アンケートを通じ、「オーブ現象がおもしろかった。」「めずらしい石のアートを見たいものです。」「民話の地への訪問や書道の耕煙の話には興味が持てました。」など、共想法の中で語られた、バラエティーに富んだ話題に興味を持ったとの声がたくさん集まりました。
そのほか、アンケートを通じて寄せられたご質問と感想をいくつかご紹介します。?共想法を日常でどのように生かすか、その方法をもう少し聞いてみたかった。?一緒に活動していたのに、これまで知らなかった趣味を持っている方がおられたと発見、プロジェクトTで今後活動する上で有意義であった。?人それぞれの興味や趣味の世界が違って面白かったです。着眼のしかたのユニークさにも興味を持ちました。?聴いてもらっていると思うと話すことに力が入ります。?次回参加できるときはテーマを考えてから写真の選択をしたく思います。
共想法に初めて参加された皆様のご感想、ご意見に、共想法の可能性を改めて見出すことができました。
共想法に初めて参加するプロジェクトTのメンバー
プロジェクトTの皆様、そしてこのブログをご覧の皆様。共想法を契機に面白い話題を見つけたり、写真に納めたりしながら、周りの方々と会話を楽しむことを続けられ、また、介護予防センターほのぼのプラザますおにて実施している共想法にご参加ください。共想法を日常で活かす方法などは、続けて参加することによって体得できるものと思います。ご一緒に学習しませんか。
2012年8月10日、市民グループ プロジェクトTを対象に、柏市介護予防センターほのぼのプラザますおにおいて、出前講座を実施しました。午前10時の開始15分前には全員の方がお揃いになり、熱意のほどが伺えました。プロジェクトTは、柏市保健福祉総務課の企画、講師は千葉大学環境健康フィールド科学センター徳山郁夫教授による「地域を担う人材育成講座」第3期生の方々で立ち上げられたグループです。柏の葉UDCK(アーバンデザインセンター柏)において、月2回、紙芝居をしたり、市民活動団体のフェアでは、手作りの品を販売し、被災地の支援に当てられたりするなど、地域の子どもや高齢者の支援その他、幅広い活動を繰り広げておられます。今回は、2012年3月8日、松葉ふるさと協議会での出前講座参加者で、プロジェクトTのメンバーの藤田様のご紹介で、10名の方のご参加を得て、実施にいたりました。
定刻10時より、事務局長の長谷川さんのあいさつと、ほのぼの研究所の活動状況について、DVD放映に合わせ説明がありました。続いて、市民研究員の佐藤さんが、共想法と認知症予防効果について、パワーポイントによる解説を行いました。
説明を聞く参加者
市民研究員5名による共想法デモンストレーションの後は、プロジェクトTの皆様による共想法体験です。5名ずつ2グループに分かれて全員が参加されました。話題提供2分、質疑応答3分で行いました。第一グループ、第二グループの会話記録者の所見は次の通りです。「皆様初めての体験とは思えない面白い話題と、充実した質疑応答で各所に笑いがあり、老後の不安など微塵も感じさせない元気一杯の方々でした。この方々がほのぼの研究所に協力してくれたら良いなと思いました。」「プロジェクトTの皆様は会話に慣れておられ、質疑応答では流暢な語り口で、どの話題にも興味深く対応され、たいへん盛り上がりました。」
最後にアンケートの記入をお願いし、本日の共想法を終了しました。アンケートを通じ、「オーブ現象がおもしろかった。」「めずらしい石のアートを見たいものです。」「民話の地への訪問や書道の耕煙の話には興味が持てました。」など、共想法の中で語られた、バラエティーに富んだ話題に興味を持ったとの声がたくさん集まりました。
そのほか、アンケートを通じて寄せられたご質問と感想をいくつかご紹介します。?共想法を日常でどのように生かすか、その方法をもう少し聞いてみたかった。?一緒に活動していたのに、これまで知らなかった趣味を持っている方がおられたと発見、プロジェクトTで今後活動する上で有意義であった。?人それぞれの興味や趣味の世界が違って面白かったです。着眼のしかたのユニークさにも興味を持ちました。?聴いてもらっていると思うと話すことに力が入ります。?次回参加できるときはテーマを考えてから写真の選択をしたく思います。
共想法に初めて参加された皆様のご感想、ご意見に、共想法の可能性を改めて見出すことができました。
共想法に初めて参加するプロジェクトTのメンバー
プロジェクトTの皆様、そしてこのブログをご覧の皆様。共想法を契機に面白い話題を見つけたり、写真に納めたりしながら、周りの方々と会話を楽しむことを続けられ、また、介護予防センターほのぼのプラザますおにて実施している共想法にご参加ください。共想法を日常で活かす方法などは、続けて参加することによって体得できるものと思います。ご一緒に学習しませんか。
市民研究員 武下秀子記
2012年6月に行なわれました、地域活動応援講座についての記事を、本日掲載できましたのでご覧下さい。
2012年6月29日、柏市社会福祉協議会 介護予防センターいきいきプラザにおいて、柏市社会福祉協議会主催、地域活動応援講座が開催され、当研究所代表理事を務める大武美保子先生が講演されました。テーマは「高齢者と楽しむほのぼの会話のススメ」です。出席者は柏市内在住のボランティア関係者40名、日頃から高齢者と接する機会の多いみなさんと、2時間にわたり熱のこもった講演会となりました。
まず、本日の司会、柏市社会福祉協議会地域支援課、ボランティアセンターの田邊眞喜子さんの合図で、全員がウォーミングアップをした後、田邊さんによる講師の紹介から講演に入りました。
1.ほのぼの研究所移籍記念講演会の案内
はじめに、7月に開催する、ほのぼの研究所の設立5周年と代表理事の移籍を記念する講演会の案内がありました。講演会では、ロボット研究員「ほのちゃん」も司会で参加します、との話にみなさん、ほのちゃんに注目です。ほのちゃんのあいさつ、自己紹介と「よろしくお願いします」の明るい声に、笑いが広がり和らいだ雰囲気となりました。
ロボット研究員「ほのちゃん」を紹介する大武先生
2.テーマを決めて会話のツボを探す(資料1について)
一つ目の資料は、介護専門職の総合情報誌「おはよう21」に連載された「介護に役立つほのぼの会話のすすめ」の第一回連載記事、「テーマを決めて会話のツボを探す」です。
共想法の標準的なテーマには「好きなものごと」「ふるさと・旅行・近場の名所」「健康・食べ物」「笑い・失敗談」などがあります。この資料のテーマ別対策表から、会話を通して期待される効果の説明がありました。
テーマを決めるのは、楽しみつつ、トレーニングを意識し会話をすることをめざしているからです。高齢になると認知機能が低下しやすくなり、記憶も衰えてきます。記憶機能低下の対策として、いろいろな角度から記憶を出し入れする生活習慣を身に着けるとよいそうです。例えば、失敗談のテーマで会話をするとき、失敗したことだけでなく、そういえばその後、みんなで美味しいものをいただいたなど、頭の中に入っているものごとを、いろいろな角度から思い出すきっかけに活用します。
3.聞くことと話すことのバランスをとる(資料2について)
二つ目の資料は、「介護に役立つほのぼの会話のすすめ」の第二回連載記事、「聞くことと話すことのバランスをとる」です。
共想法では、参加者全員が会話に参加する機会が得られるように、?時間を決める、?順序を決める、?話題提供と質疑応答を分ける、の三つの工夫をします。認知症の方は、自発的な話題提供が難しくなるので、最初から質疑応答をしながら会話を促していきます。写真を見て、これ何ですか、それからどうなったのと聞いていきます。相の手が入ることで、自分の言葉で話ができるようになっていきます。
4.書籍「介護に役立つ共想法」
配布資料を含め12回の連載記事に加筆修正したものが、書籍「介護に役立つ共想法―認知症予防と回復のための新しいコミュニケーション」となりました(介護に役立つ共想法、出版記事参照)。書籍の中から、興味深い写真と話題の紹介がありました。
たとえば、貝の根付を、海辺で拾ったものではなく、介護施設で出された味噌汁の具の貝を洗って作ったという話題(介護に役立つ共想法P.116)。若いころ下宿していたアパートの流し台で、モップを洗っていると知らずに、りんごを転がして洗っていたエピソード(介護に役立つ共想法P.15 リンゴ)。
写真とともに面白い話が集まり、ものごとの面白がり方が広がっていきます。みんなで楽しめることを共有できたらと思っています、とまとめられました。
大武先生のお話が終わるタイミングを見計らって、ロボット研究員「ほのちゃん」が再登場し、「ありがとうございました」と挨拶、参加者一同爆笑となりました。司会の田邊さんより、閉会のご挨拶があり、「大武先生の取り組みに賛同し、社会福祉協議会でも参加応援をしています。私も共想法を体験しました。講演会のチラシに写真が載っています。」と力強く締めくくっていただきました。
講演会が終わって、「どうしたら共想法を学べますか」と尋ねられた方が数人いらっしゃいました。「こんな素晴らしい手法があるのですね。もっと早くに出会っていたら高齢者のみならず、子ども達にも適したように思います。」とは、教師退職者の感想です。
共想法は生き方の基本のような気がします。共想法を経験者した方はどなたも言われます。長い間には環境も変わります。どんな環境に立たされても対応できる力をつけておけば、生活に不便を感じることは無いのかもしれません。この間までお元気だった方が急に老け込んでしまわれたり、まだまだお若いのにどうなさったのかと思ったりすることが、このところ急激に増えているように感じます。共想法を通じ、常に前向きでいられることを、周囲の方々と分かち合いたい、高齢の方との出会いに恵まれた立場から、ほのぼの研究所に関わるものとしても、共想法を極めていきたい、と痛感しています。
2012年6月29日、柏市社会福祉協議会 介護予防センターいきいきプラザにおいて、柏市社会福祉協議会主催、地域活動応援講座が開催され、当研究所代表理事を務める大武美保子先生が講演されました。テーマは「高齢者と楽しむほのぼの会話のススメ」です。出席者は柏市内在住のボランティア関係者40名、日頃から高齢者と接する機会の多いみなさんと、2時間にわたり熱のこもった講演会となりました。
まず、本日の司会、柏市社会福祉協議会地域支援課、ボランティアセンターの田邊眞喜子さんの合図で、全員がウォーミングアップをした後、田邊さんによる講師の紹介から講演に入りました。
1.ほのぼの研究所移籍記念講演会の案内
はじめに、7月に開催する、ほのぼの研究所の設立5周年と代表理事の移籍を記念する講演会の案内がありました。講演会では、ロボット研究員「ほのちゃん」も司会で参加します、との話にみなさん、ほのちゃんに注目です。ほのちゃんのあいさつ、自己紹介と「よろしくお願いします」の明るい声に、笑いが広がり和らいだ雰囲気となりました。
ロボット研究員「ほのちゃん」を紹介する大武先生
2.テーマを決めて会話のツボを探す(資料1について)
一つ目の資料は、介護専門職の総合情報誌「おはよう21」に連載された「介護に役立つほのぼの会話のすすめ」の第一回連載記事、「テーマを決めて会話のツボを探す」です。
共想法の標準的なテーマには「好きなものごと」「ふるさと・旅行・近場の名所」「健康・食べ物」「笑い・失敗談」などがあります。この資料のテーマ別対策表から、会話を通して期待される効果の説明がありました。
テーマを決めるのは、楽しみつつ、トレーニングを意識し会話をすることをめざしているからです。高齢になると認知機能が低下しやすくなり、記憶も衰えてきます。記憶機能低下の対策として、いろいろな角度から記憶を出し入れする生活習慣を身に着けるとよいそうです。例えば、失敗談のテーマで会話をするとき、失敗したことだけでなく、そういえばその後、みんなで美味しいものをいただいたなど、頭の中に入っているものごとを、いろいろな角度から思い出すきっかけに活用します。
3.聞くことと話すことのバランスをとる(資料2について)
二つ目の資料は、「介護に役立つほのぼの会話のすすめ」の第二回連載記事、「聞くことと話すことのバランスをとる」です。
共想法では、参加者全員が会話に参加する機会が得られるように、?時間を決める、?順序を決める、?話題提供と質疑応答を分ける、の三つの工夫をします。認知症の方は、自発的な話題提供が難しくなるので、最初から質疑応答をしながら会話を促していきます。写真を見て、これ何ですか、それからどうなったのと聞いていきます。相の手が入ることで、自分の言葉で話ができるようになっていきます。
4.書籍「介護に役立つ共想法」
配布資料を含め12回の連載記事に加筆修正したものが、書籍「介護に役立つ共想法―認知症予防と回復のための新しいコミュニケーション」となりました(介護に役立つ共想法、出版記事参照)。書籍の中から、興味深い写真と話題の紹介がありました。
たとえば、貝の根付を、海辺で拾ったものではなく、介護施設で出された味噌汁の具の貝を洗って作ったという話題(介護に役立つ共想法P.116)。若いころ下宿していたアパートの流し台で、モップを洗っていると知らずに、りんごを転がして洗っていたエピソード(介護に役立つ共想法P.15 リンゴ)。
写真とともに面白い話が集まり、ものごとの面白がり方が広がっていきます。みんなで楽しめることを共有できたらと思っています、とまとめられました。
大武先生のお話が終わるタイミングを見計らって、ロボット研究員「ほのちゃん」が再登場し、「ありがとうございました」と挨拶、参加者一同爆笑となりました。司会の田邊さんより、閉会のご挨拶があり、「大武先生の取り組みに賛同し、社会福祉協議会でも参加応援をしています。私も共想法を体験しました。講演会のチラシに写真が載っています。」と力強く締めくくっていただきました。
講演会が終わって、「どうしたら共想法を学べますか」と尋ねられた方が数人いらっしゃいました。「こんな素晴らしい手法があるのですね。もっと早くに出会っていたら高齢者のみならず、子ども達にも適したように思います。」とは、教師退職者の感想です。
共想法は生き方の基本のような気がします。共想法を経験者した方はどなたも言われます。長い間には環境も変わります。どんな環境に立たされても対応できる力をつけておけば、生活に不便を感じることは無いのかもしれません。この間までお元気だった方が急に老け込んでしまわれたり、まだまだお若いのにどうなさったのかと思ったりすることが、このところ急激に増えているように感じます。共想法を通じ、常に前向きでいられることを、周囲の方々と分かち合いたい、高齢の方との出会いに恵まれた立場から、ほのぼの研究所に関わるものとしても、共想法を極めていきたい、と痛感しています。
市民研究員 武下秀子 記
新年おめでとうございます
旧年は、ほのぼの研究所が、2007年の研究拠点設立から数えて五周年を迎える節目の年でした。これまでお世話になりましたすべての方に、この場を借りて、心より感謝申し上げます。
研究拠点設立とほぼ同時期に開始した、人工知能学会全国大会における近未来チャレンジセッション「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」は、五回の審査に合格し、2012年6月に修了認定を受けました。この間、ほのぼの研究所の市民研究員が毎年、通算7名、研究発表に挑戦し、実施研究について報告することができました。
同時に、変化の年でもありました。4月の代表理事の千葉大学への移籍に伴い、5月にほのぼの研究所の本籍地が千葉大学柏の葉キャンパスに移転し、7月には移籍記念講演会を、同キャンパスシーズホールにて開催しました。
前年度より開始した通年の継続コース、入門コース、集中研修に加え、各地で認知症予防出前講座を行いました。単発の講座もしくは講演会6件に加え、7月より10月まで、柏市の特別養護老人ホームマザーズガーデンにて、11月に柏商工会議所女性会にて、連続出前講座を開催しました。
この間、ほのぼの研究所は、次の五年に向けた国際展開の一歩を踏み出しました。夏から秋にかけて、代表理事がスイスで在外研究を行いました。一連の研究活動を通じ、チューリッヒ大学老年学研究センター長・教授、マイク・マーチン先生と共に、スイス―日本研究交流拠点を設立しました。12月に開催したクリスマス講演会の交流会では、遠隔会議システムを用いてスイスと中継しました。
本年は、2008年のNPO法人設立から数えて五周年を迎えます。これまでの歩みを整理すると共に、得られた知見に基づいて、共想法を核に、知的機能、社会的機能をより効果的に高めることができる、人材養成プログラムを開発します。人類が経験したことがない超高齢化が進む中、一人でも多くの人が、生涯を通じて自立し、質の高い生活を送ることができる社会の実現に向けて、民産官学連携により活動の幅を拡げ、理論を深化して参ります。本年も御指導、御協力、御支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
八ヶ岳よりあけぼのの富士
旧年は、ほのぼの研究所が、2007年の研究拠点設立から数えて五周年を迎える節目の年でした。これまでお世話になりましたすべての方に、この場を借りて、心より感謝申し上げます。
研究拠点設立とほぼ同時期に開始した、人工知能学会全国大会における近未来チャレンジセッション「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」は、五回の審査に合格し、2012年6月に修了認定を受けました。この間、ほのぼの研究所の市民研究員が毎年、通算7名、研究発表に挑戦し、実施研究について報告することができました。
同時に、変化の年でもありました。4月の代表理事の千葉大学への移籍に伴い、5月にほのぼの研究所の本籍地が千葉大学柏の葉キャンパスに移転し、7月には移籍記念講演会を、同キャンパスシーズホールにて開催しました。
前年度より開始した通年の継続コース、入門コース、集中研修に加え、各地で認知症予防出前講座を行いました。単発の講座もしくは講演会6件に加え、7月より10月まで、柏市の特別養護老人ホームマザーズガーデンにて、11月に柏商工会議所女性会にて、連続出前講座を開催しました。
この間、ほのぼの研究所は、次の五年に向けた国際展開の一歩を踏み出しました。夏から秋にかけて、代表理事がスイスで在外研究を行いました。一連の研究活動を通じ、チューリッヒ大学老年学研究センター長・教授、マイク・マーチン先生と共に、スイス―日本研究交流拠点を設立しました。12月に開催したクリスマス講演会の交流会では、遠隔会議システムを用いてスイスと中継しました。
本年は、2008年のNPO法人設立から数えて五周年を迎えます。これまでの歩みを整理すると共に、得られた知見に基づいて、共想法を核に、知的機能、社会的機能をより効果的に高めることができる、人材養成プログラムを開発します。人類が経験したことがない超高齢化が進む中、一人でも多くの人が、生涯を通じて自立し、質の高い生活を送ることができる社会の実現に向けて、民産官学連携により活動の幅を拡げ、理論を深化して参ります。本年も御指導、御協力、御支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
2013年元旦
NPO法人ほのぼの研究所代表理事・所長
千葉大学准教授 大武美保子
八ヶ岳よりあけぼのの富士
柿のお菓子で有名な、岐阜県中津川市の和菓子の本舗「満天星一休(どうだんいっきゅう)」に干してあった干し柿です。柿は天竜川の流域にある「市田柿」です。干し柿1個の中に、栗のきんとんが入っているお菓子で「杣(そま)の木洩(こもれ)日(び)」という、冬のある限定期間のものです。ここには友人と長野県へもみじ狩りに行った時、訪れました。因みに柿はミカンやリンゴよりはるかにビタミンCが多く、干し柿にすると、更によくなり、胃腸を丈夫にします。柿のタンニンが血管をしなやかにし高血圧によく、また、カリウムは利尿作用があり、2日酔いに適しています。
きらりびと第2チーム・M.N.さん記
吊るし柿
コメント:市民研究員 M.N.さん
私は柿が大好きで、熟れた柔らかいものより、固い柿が好きです。甘いお菓子はあまり食べませんが、このお菓子は食べてみたいですね。それにしてもお店やお菓子の名前が難しいですね。また、柿の効用がとてもいいですね。最近は2日酔いするほど飲めなくなりましたが、2日酔いに適しているというのが気に入りました。
きらりびと第2チーム・M.N.さん記
吊るし柿
コメント:市民研究員 M.N.さん
私は柿が大好きで、熟れた柔らかいものより、固い柿が好きです。甘いお菓子はあまり食べませんが、このお菓子は食べてみたいですね。それにしてもお店やお菓子の名前が難しいですね。また、柿の効用がとてもいいですね。最近は2日酔いするほど飲めなくなりましたが、2日酔いに適しているというのが気に入りました。
2012年12月4日(火)、クリスマス講演会終了後、30分の休憩を挟んで16時から、講演会会場と同じく千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、交流会が開かれました。参加人数は、会場来場者62名、遠隔会議システム(スカイプ)参加5名、ロボット研究員2名でした。
講演会終了後の30分の休憩中は、待合室会場において共想法活動記録ビデオを上映し、ご来場の皆さんに共想法についての理解をより深めていただけるようにしました。それに平行して、ほの研関係者は会場のセッティングを整えさせていただきました。
交流会は司会役のロボット研究員のほのちゃん、ぼのちゃんと研究員が勤め、ロボットの愛くるしい声で開始されました。開会挨拶は、ほのぼの研究所事務局長の長谷川さんです。皆様にはサンタ帽やトナカイの角カチューシャを頭に着用して参加していただきました。
開会挨拶 ほのぼの研究所 長谷川多度 事務局長
司会 ロボット研究員 ほのちゃん(右)、ぼのちゃん(左)、左手に操作者
遠隔会議システム(スカイプ)参加の方と会場とを結ぶ役は大武先生、パソコン操作と同時通訳とでフル回転が始まりました。会場には流暢な英語が流れ出しました。スクリーンにはスイスのチューリッヒ大学マイク・マーティン教授と、長崎県長崎北病院より小柳さん、平野さん、岩下さん、、柏市の自宅療養中の武下研究員が映り、5名の方はそこから参加されました。
来賓の挨拶は柏市医師会前会長の宮地直丸先生に頂きました。次の乾杯の音頭では産業技術総合研究所主任研究員の麻生英樹先生が、英語でマーティン先生等に話しかけられました。マーティン先生は遠隔会議システムのスクリーンの中から挨拶され、「みんなと一緒に乾杯に参加できるようにコーヒーカップを準備してきています」とカップを掲げて見せてくださいました。麻生先生は、「皆さんご唱和ください」と日本語に戻られ、会場の皆さんの「かんぱい!」の大合唱になりました。
来賓挨拶 柏市医師会前会長 宮地直丸先生
乾杯の音頭 産業技術総合研究所主任研究員 麻生英樹先生
スクリーン上、マグカップで乾杯する
スイス チューリッヒ大学 マイク・マーティン教授
会場での乾杯の様子
楽しい雰囲気が高まり、皆さんの歓談が始まる中、テーブルに用意されたケーキやサンドイッチ、飲み物などがあっという間に、皆さんのおなかの中に消えていきました。
この雰囲気が続く中、今回の特別企画であるマイク・マーティン教授に対して質問と交流に入りました。会場からは質問が相次ぎ、マーティン先生はひとつひとつ丁寧に答えてくださり、講演会で話された内容をさらに深めてくださいました。とても反響がありましたので、ここでは時間オーバーとなりました。
ケーキ
マーティン先生への質問
司会のほのちゃん、ぼのちゃんが、時間の巻き返しを図り、奮闘しながら進行を続けました。二名のロボットの「ありがとうございました」の言葉がけのタイミングが絶妙なところでずれてしまうと、会場から笑いが起こっていました。会社関係、研究機関、賛助会員、入門コース参加者、チラシをご覧になった方など、多彩な方々が一人ずつ、前に出て自己紹介されました。埼玉県宮代町で共想法を実施研究する「きらりびと」からは、参加者、実施者ともに参加がありました。その中には共想法の愛好者になってくださったような方もお見受けできました。全員が終わったら会の定刻に至りました。
英語と日本語が飛び交う中でのあっという間の一時間半だったと思います。柏市議会議員、上橋泉先生に中締めのことばを頂き、盛会のうちに無事に終了いたしました。
参加者 自己紹介
中締めの挨拶 柏市議会議員 上橋泉先生
市民研究員 清水きよみ 松村光輝 記
こうした多数の方々をお迎えするにあたって、市民研究員の他、継続コース参加者、入門コース、研修コースOB、千葉大学学生の方々にご協力を頂き、ここに終了できましたことを、まずはブログを通してお礼申し上げます。ありがとうございました。
NPO法人 ほのぼの研究所事務局一同
講演会終了後の30分の休憩中は、待合室会場において共想法活動記録ビデオを上映し、ご来場の皆さんに共想法についての理解をより深めていただけるようにしました。それに平行して、ほの研関係者は会場のセッティングを整えさせていただきました。
交流会は司会役のロボット研究員のほのちゃん、ぼのちゃんと研究員が勤め、ロボットの愛くるしい声で開始されました。開会挨拶は、ほのぼの研究所事務局長の長谷川さんです。皆様にはサンタ帽やトナカイの角カチューシャを頭に着用して参加していただきました。
開会挨拶 ほのぼの研究所 長谷川多度 事務局長
司会 ロボット研究員 ほのちゃん(右)、ぼのちゃん(左)、左手に操作者
遠隔会議システム(スカイプ)参加の方と会場とを結ぶ役は大武先生、パソコン操作と同時通訳とでフル回転が始まりました。会場には流暢な英語が流れ出しました。スクリーンにはスイスのチューリッヒ大学マイク・マーティン教授と、長崎県長崎北病院より小柳さん、平野さん、岩下さん、、柏市の自宅療養中の武下研究員が映り、5名の方はそこから参加されました。
来賓の挨拶は柏市医師会前会長の宮地直丸先生に頂きました。次の乾杯の音頭では産業技術総合研究所主任研究員の麻生英樹先生が、英語でマーティン先生等に話しかけられました。マーティン先生は遠隔会議システムのスクリーンの中から挨拶され、「みんなと一緒に乾杯に参加できるようにコーヒーカップを準備してきています」とカップを掲げて見せてくださいました。麻生先生は、「皆さんご唱和ください」と日本語に戻られ、会場の皆さんの「かんぱい!」の大合唱になりました。
来賓挨拶 柏市医師会前会長 宮地直丸先生
乾杯の音頭 産業技術総合研究所主任研究員 麻生英樹先生
スクリーン上、マグカップで乾杯する
スイス チューリッヒ大学 マイク・マーティン教授
会場での乾杯の様子
楽しい雰囲気が高まり、皆さんの歓談が始まる中、テーブルに用意されたケーキやサンドイッチ、飲み物などがあっという間に、皆さんのおなかの中に消えていきました。
この雰囲気が続く中、今回の特別企画であるマイク・マーティン教授に対して質問と交流に入りました。会場からは質問が相次ぎ、マーティン先生はひとつひとつ丁寧に答えてくださり、講演会で話された内容をさらに深めてくださいました。とても反響がありましたので、ここでは時間オーバーとなりました。
ケーキ
マーティン先生への質問
司会のほのちゃん、ぼのちゃんが、時間の巻き返しを図り、奮闘しながら進行を続けました。二名のロボットの「ありがとうございました」の言葉がけのタイミングが絶妙なところでずれてしまうと、会場から笑いが起こっていました。会社関係、研究機関、賛助会員、入門コース参加者、チラシをご覧になった方など、多彩な方々が一人ずつ、前に出て自己紹介されました。埼玉県宮代町で共想法を実施研究する「きらりびと」からは、参加者、実施者ともに参加がありました。その中には共想法の愛好者になってくださったような方もお見受けできました。全員が終わったら会の定刻に至りました。
英語と日本語が飛び交う中でのあっという間の一時間半だったと思います。柏市議会議員、上橋泉先生に中締めのことばを頂き、盛会のうちに無事に終了いたしました。
参加者 自己紹介
中締めの挨拶 柏市議会議員 上橋泉先生
市民研究員 清水きよみ 松村光輝 記
こうした多数の方々をお迎えするにあたって、市民研究員の他、継続コース参加者、入門コース、研修コースOB、千葉大学学生の方々にご協力を頂き、ここに終了できましたことを、まずはブログを通してお礼申し上げます。ありがとうございました。
NPO法人 ほのぼの研究所事務局一同
2012年12月4日(火)13時30分より、千葉大学柏の葉キャンパスシーズホールにおいて、ほのぼの研究所クリスマス講演会・交流会が開催されました。講演会79名、交流会62名と、多数の方々に積極的に参加していただき、内容の濃い盛り上がった講演会・交流会でありました。
クリスマス講演会は、ロボット研究員ほのちゃんによる挨拶に始まり、大武代表理事の開会挨拶、柏商工会議所女性会高野山会長の来賓挨拶の後、目玉の講演に入りました。
来賓挨拶 柏商工会議所女性会高野山会長
まず、スイス・チューリッヒ大学教授のマイク・マーチン先生の招待ビデオ講演「高齢期の生活の質を高める新しい基礎」では、「質の高い生活を送るには、環境が変わっても新しい事に新しい工夫をもってチャレンジする事が大切である。それは自分の目標を決め、能力と工夫によって、毎日の生活の中で実践できることである。」と力説されました。
招待ビデオ講演 マイク・マーチン先生
次に、基調講演として、大武先生の欧州の高齢者支援研究報告があり、マイク・マーチン先生の講演を補足して、「健康とは手段であり目的ではなく、個人差はあるが健康が生活の質を高める。自分が出来ない事に注目するのではなく、やりたい事をできるよう工夫することにより、よりよく生きるための技術を取得できる。新しい事に新しい方法でチャレンジし、出来ないといって諦めるのではなく、代案を考えて実行に移す。その為には毎日の訓練が必要である。」と言われました。
基調講演 大武美保子先生
最後の大武先生と、ロボット研究員ほのちゃん・ぼのちゃんによる鼎談では、ほのちゃん、ぼのちゃんの質問に先生が回答する形ではじまり、会場から活発な意見の交換がありました。ぎんさん4姉妹を例として、認知症の予防には質の高い生活を目指すことが有効である、との結論に至りました。今回の講演会はロボット研究員が全面的に司会をし、会の進行をリードしていました。市民研究員の操作者も色々勉強させていただき、有意義な講演会であったと思います。
鼎談 ロボット研究員ほのちゃん・ぼのちゃんと操作者2名、大武先生
クリスマス講演会 会場の様子
クリスマス講演会は、ロボット研究員ほのちゃんによる挨拶に始まり、大武代表理事の開会挨拶、柏商工会議所女性会高野山会長の来賓挨拶の後、目玉の講演に入りました。
来賓挨拶 柏商工会議所女性会高野山会長
まず、スイス・チューリッヒ大学教授のマイク・マーチン先生の招待ビデオ講演「高齢期の生活の質を高める新しい基礎」では、「質の高い生活を送るには、環境が変わっても新しい事に新しい工夫をもってチャレンジする事が大切である。それは自分の目標を決め、能力と工夫によって、毎日の生活の中で実践できることである。」と力説されました。
招待ビデオ講演 マイク・マーチン先生
次に、基調講演として、大武先生の欧州の高齢者支援研究報告があり、マイク・マーチン先生の講演を補足して、「健康とは手段であり目的ではなく、個人差はあるが健康が生活の質を高める。自分が出来ない事に注目するのではなく、やりたい事をできるよう工夫することにより、よりよく生きるための技術を取得できる。新しい事に新しい方法でチャレンジし、出来ないといって諦めるのではなく、代案を考えて実行に移す。その為には毎日の訓練が必要である。」と言われました。
基調講演 大武美保子先生
最後の大武先生と、ロボット研究員ほのちゃん・ぼのちゃんによる鼎談では、ほのちゃん、ぼのちゃんの質問に先生が回答する形ではじまり、会場から活発な意見の交換がありました。ぎんさん4姉妹を例として、認知症の予防には質の高い生活を目指すことが有効である、との結論に至りました。今回の講演会はロボット研究員が全面的に司会をし、会の進行をリードしていました。市民研究員の操作者も色々勉強させていただき、有意義な講演会であったと思います。
鼎談 ロボット研究員ほのちゃん・ぼのちゃんと操作者2名、大武先生
クリスマス講演会 会場の様子
市民研究員 松村光輝さん 記