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ほの研ブログ - 最新エントリー

いすみ鉄道

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今日の共想法 » 季節を感じるもの
執筆 : 
NegishiK 2012-10-7 8:00
 写真クラブの撮影会「房総の春を撮る」に参加して、房総を訪れました。
丁度、いすみ鉄道沿線は菜の花の黄色いじゅうたんに桜の花が咲き乱れ、走る列車に彩りを添えてと思っていましたが、今年は桜の開花が遅れて、菜の花は待ち切れず色あせ始め、花の共演には遅れたようです。菜の花は、住人ボランティアなどで17年前に種を蒔き始めたのがきっかけで沿線約15キロにわたり花を育てているとのことです。
 ここは、好天のこの日、大勢の鉄道ファンやカメラマンが絶好のアングルを求め、カメラを構える場所となっているようです。   継続コース A.M.さん


いすみ鉄道

コメントK.N.記: A.M.さん、いつも素敵な写真を有難う。桜はまだ蕾のようでちょっと残念でした。でも桜が満開になった時の光景はこの写真から良く解ります。 

シルバー大学院D組 出前講座

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
TaguchiY 2012-9-30 10:00
 2012年5月7日、東京電力(株)東葛支社1階コミュニティホールにて、柏シルバー大学院D組への出前講座を実施しました。受講者は、約100名と多人数の参加を得ての実施でした。
 定刻10:00より少し遅れて開講、柏シルバー大学院D組を代表して、植田 昇氏が挨拶に立ち、“ほのぼの研究所”についての紹介と依頼目的が報告されました。このあと出前講座のメニューに従い、長谷川事務局長よりほのぼの研究所の活動状況を報告、市民研究員が認知症についての講演、更に市民研究員が実演し、共想法の進め方のポイントについて解説するDVDの上映と補足説明をした後、持ち時間一人一分で行う一分共想法のデモを行いました。このデモの後、シルバー大学院生の有志6名でテーマを「好きなものごと」として、ふれあい共想法の体験実習をして頂きました。参加された大学院生は、初めてにもかかわらず活発にお話をされて場が盛り上がり、流石に勉強に意欲を持っている方々と見受けられました。
         出前講座担当 根岸勝壽記
 


シルバー大学院出前講座風景



受講者による共想法実施風景

ほのぼの研究所移籍記念講演会と交流会

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2012-9-23 10:00
7月に行なわれましたほのぼの研究所移籍記念講演会・交流会についての記事を、市民研究員の黒田征二さんに書いて頂きました。本日掲載できましたのでご覧下さい。

平成24年7月3日(火)、千葉大学柏の葉キャンパスのシーズホールにおきまして、ほのぼの研究所の設立5周年と、当研究所の活動拠点の東京大学から千葉大学への移籍を記念して、講演会と交流会を開催しました。100人を超える来場者を迎え、盛大に行われました。


受付風景

今年の新しい試みとして、第一部の記念講演、第二部の交流会とも、ほのぼの研究所、通称「ほの研」のロボット研究員「ほのちゃん」の司会により進行されました。昨年のクリスマス講演会で、一部対談の司会を行い、好評を博しましたが、今回は総合司会に挑戦、そのキャラクターと明るい語り口や会話の”間”が何ともいえない雰囲気を醸しだし大好評、堂々総合司会デビューを果たしました。
講演会は、NPO法人ほのぼの研究所代表理事所長を務める、本年より千葉大学大学院工学研究科ならびに環境健康フィールド科学センターに移籍した大武美保子准教授の開会挨拶に次いで、千葉大学環境健康フィールド科学センター長・高垣美智子教授、千葉大学副学長・野波健蔵教授のご挨拶を、引き続き来賓としてお招きした東京大学フューチャーセンター機構長ならびに大学院新領域創成科学研究科・大和裕幸教授のご挨拶をいただいた後、三つの講演が行われました。

はじめに、『これからの長寿社会と医療』と題して千葉大学大学院医学研究院・横手幸太郎教授にご講演をいただきました。肥満は健康の大敵であり、適度なカロリー制限と運動が長寿社会を維持していく上でとても大切だ、というちょっと耳が痛く、大いに役に立つお話がありました。


横手幸太郎教授御講演

次に『森、花の生理的リラックス効果と個人差』と題して千葉大学環境健康フィールド科学センター教授・宮崎良文教授にご講演をいただきました。森林セラピー、花セラピーがリラックス効果によりストレスを解消し、予防医学に役立つことを実証的に分かりやすくお話しいただきました。


宮崎良文教授御講演

そして、最後にほのぼの研究所代表理事所長として、千葉大学大学院工学研究科・大武美保子准教授が基調講演『ほのぼの研究所、これからの5年』を行い、今後、共想法の効果の検証と事業化を進め、世界初から世界一に発展してゆく「ほのぼの研究所」を目指す事で、記念講演会が締めくくられました。


大武先生講演 これからの5年

講演会終了後、約30分の休憩を挟んで同じくシーズホールにおいて交流会を開催いたしました。会場セッティングの為のこのインターバルを利用して、ご来場のお客様には、初めて開催した千葉大学柏の葉キャンパス内の見学会を企画し、大学の担当者の方に、ケミレスタウンをご案内いただきました。
交流会も、やはりほのちゃんの軽妙な語り口で始まり、はじめに来賓挨拶に柏市・秋山市長が紹介されると、市長も思わず破顔一笑、会場が一気に和んだのを感じました。
引き続き、東京大学名誉教授・吉本堅一先生の音頭での乾杯の後は、軽食を取りながらの交流がそこここで繰り広げられました。


秋山柏市長来賓あいさつ



交流会の様子

さらに、上橋泉柏市議会議員、宮地直丸元柏医師会会長はじめ、お集まりいただいた全ての参加者の方々に、大学関係者、企業関係者、地域活動組織、学生、ほのぼの研究所関係者等々のグループ毎に自己紹介をお願いし、相互交流を図りました。
また、連携する長崎北病院とのskype交信も行われ、全国的に広がりつつある活動が紹介されました。
楽しい交流会も、あっという間に過ぎ、最後に、上橋泉柏市議の中締めによりお開きとなりましたが、多くの方々のさらに交流が続き、なかなか名残つきない様子でした。

山口紀行

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ほの研日誌 » 旅行記
執筆 : 
TaguchiY 2012-9-16 10:00
去る6月、「第25回人工知能学会全国大会in山口」に、発表者として出席された市民研究員の武下秀子さんに紀行文「山口紀行―いざ山口学会へ」を書いて頂きましたので、本日、掲載させて頂きます。同じく市民研究員の佐藤由紀子さん、田口良江さんが同行されました。

<6月12日>、東京駅集合は9:40。大武先生はロボット研究員ほのちゃんをキャリーカートに、ポスターを手にと、まるで身動きもできない程の出立ちです。少し手分けし、佐藤さん、田口さん、武下もそれぞれ荷物を持ち出発です。改札口に入るところからもう記録用のビデオも作動開始、きりっと気持ちを引き締め、さあ3泊4日の旅のはじまりです。


新山口駅に到着し、たくさんの荷物と共に


 今回の旅の主な目的は、山口で開催される人工知能学会に参加発表することです。2月の半ば、先生から山口で開催される人工知能学会について「章ごとに分担して報告を」とのお話をいただきました。一人ではない気楽さも手伝い佐藤さん、田口さんを恃みに参加を希望しました。
 当日までの準備は思うように進まず、パワーポイント作成やポスターセッション内容など先生にご指導いただきながら3人でもミーティングを持ちました。なかなか不安を自信に変えることは困難でしたが頑張ってまいります。

<6月13日>、午前、午後とそれぞれの会場においてほのちゃん司会の熱いセッションが繰り広げられました。午前の会場は、山口県教育会館、午後の会場は、山口県自治会館です。詳しくは、山口人工知能学会参加報告をご覧ください。

山口人工知能学会 参加報告

 夕食は、魚の美味しいお店「和食 あかぎ」にしました。刺身、煮魚、生ビールでまずは乾杯!お疲れさまでした。大武先生、佐藤さん、田口さん、写真の会について発表された永田さん、動画記録担当の志茂さん、話題の尽きることはありません。ゆったりと腰を据えての夕食にすっかり癒されました。また、当地の話も花を添えました。
 店主は、「山口の魚は美味しいですよ。瀬戸内海、玄海灘、日本海と三つの海に囲まれているので、種類も豊富で新鮮な料理を皆さんに提供できます。」と自信のほど披露していました。なるほどと納得できたのも、ノドグロやウニなどの刺身や煮魚の心地よい満腹感によるものと思います。改めて山口の地形を思い浮かべたものです。

<6月14日>、厳島神社 安芸の宮島へ。第2の目的地は、日本三景の一つであり、世界文化遺産、平成12年大河ドラマの『平清盛』などで熱いこの地に決めました。
 大武先生、永田さんは13日に引き続き、午前のポスター発表、午後は大武先生の表彰式出席のため学会に残られます。佐藤さん、田口さん、武下の3人は山口駅8:28発JR山口線に乗り込み岩国経由にて目的地へ向かいます。
岩国は山陽本線への乗り継ぎだけでした。あちこちに錦帯橋の案内が目につき、次の機会があるのかどうかあのアーチが美しい木造の橋を愛でたいものだと、旅心を掻き立てられたものです。
 おしゃべりしている間に宮島口へ、腹時計もお昼です。駅前周辺のガイドブックにも載っている老舗のあなごめし「うえの」で先ずは腹ごしらえをと店の中へ、何と待ち時間3,40分の表示があります。のんびりしている間はありません。帰りまでお預けにし、次の行動へ。連絡船のチケットをもとめて「みせん丸」に乗り込み宮島口から宮島へ向かいます。
 なお、時間は前後しますが、厳島神社の見学を終え、おなかペコペコの3人が向かったところは勿論「うえの」でした。あなごのだし汁、蒲焼がたっぷりのあなごめしを堪能しました。


帰りまでお預けの「あなごめし」


 晴天に恵まれ、シカの散歩する参道をシカ達と遊び汗だくになりながら、すぐ目の前に見えていてもなかなかたどり着けなかった待望の厳島神社に到着しました。


厳島神社、さすがに、美しいです!


 観光客は外国の方が目立ちます。三々五々と見学者の列は途切れることなく続きます。長い長い朱塗りの回廊を、われわれはビデオ撮影もぬかりなく、担当交代もしました。わあー難しい。感が掴めないまま、次の人にバトンタッチです。それにしてもよくこんな建造物がと目を見張るばかりです。大河ドラマの『平清盛』と併せて世界文化遺産を生んだこの厳島を少しでも見聞できたらと、もともとまじめな3人、行きつ戻りつで、デジカメもフル可動です。そのうち帰りの時間が気になり次の場所へと急ぎました。

 大鳥居周辺へ。干潮時には大鳥居の下まで歩け、満潮時には大鳥居の下(黒くなった部分)まで満々と海水に浸されるといいます。見上げれば圧倒されそうな迫力、威厳に満ちたこの大鳥居は1168年に造営されたといいますから驚くばかりです。当時から続くこの大自然の営みに人々は干潮時になるとたくさんの生き物たちに出会うことができるのだと思います。
 アオサ、ホンダワラ、カニ、牡蠣、巻貝など、少し沖まで歩いてみますと、やはり海の底、まるで小さな生き物の宝庫です。写真のアオサはきれいに取り出して、大武先生と永田さんのおみやげにいただいて帰りました。
 こうして大勢の観光客を魅了してやまない建造物、宝物また弥山(みせん)原始林を含む大自然を、ほんの一部かも知れませんがそれぞれビデオにカメラにしっかりと納めました。中には初心者カメラマンの爆笑作品もあります。


大鳥居


干潮時の生き物


 さて、時計は帰りの連絡船の時刻に迫っています。大慌てで厳島神社にも別れを告げ大足徒歩で「みせん丸」に乗り込みました。行きと帰りの風景に大きな違いをしみじみと感じながら10分。宮島口に着きますと、さすがに空腹の虫が・・・3人で顔を見合わせ、駅前のあなごめし「うえの」へ駆けつけました。

 瑠璃光寺前庭、香山公園で行われる人工知能学会全国大会の交流会(ガーデンパーティ)が17:00から始まります。14:00代の電車に合わせておみやげを求めました。少しでもいいものをと一生懸命探しまわるのも旅の楽しみの一つかもしれません。やれやれ、無事に復路に入ることができました。宮島からの帰りは電車の連絡もスムーズで、予定通り参加することができてほっとしました。


山口きっての観光名所、瑠璃光寺において開催された交流会


 交流会は、庭園散策に始まり、山口市伝承の鷺流狂言「鬼瓦」が披露され、瑠璃光寺ならではの雰囲気に浸ることができました。メインの学会賞受賞者の紹介及び挨拶は、業績賞、現場イノベーション賞、論文賞の3部門でした。学問と実生活(実社会)との直結を痛感しました。アトラクションは郷土料理(岩国寿司実演)と筝&フルートの演奏です。本日までの役目を終えられた研究者の方々、学生さん、一般参加者の方々がリラックスモードで歓談される様子が印象に残りました。


アトラクションの生演奏をBGMに歓談


交流会の弁当とおみやげの萩焼の湯呑


<6月15日>、ホテルを8:00にスタート、最終日は湯田温泉駅発12:32を逆算しての見学になりました。向かったのは、中原中也記念館です。中也の生涯を語る作品や入口から玄関までの常設展示の詩の数々にふれ、記念館の見学は短い時間の中にも充実感がありました。


中原中也

           
 清閑な記念館をあとに、程なく中也通りにさしかかりました。そこで見つけたマンホールのふたは、中也の帽子を模ったものでした。デザインのピンクが目をひきました。また、すぐ近くの井上公園には、井上馨銅像、明治維新の志士の碑や放浪詩人の種田山頭火の句碑、そして足湯があります。足湯はいいですね・・・。ゆったりとつかっている間もありませんが、湯田温泉近くの足湯には何かほっとするものがありました。


中也の帽子をかたどったマンホールのふたを撮影


 湯田温泉駅に向かうタクシーからの風景に、出会った人々のことや静かな落ちついた街のことが想い起され、このような山口での学会参加がとても印象深く感じられました。お世話になった方々に感謝を込め、帰路につきました。

武下秀子 記

人工知能学会近未来チャレンジ卒業認定

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ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
fri 2012-9-9 6:10
人工知能学会には、近未来チャレンジという制度があります。5年以内に社会に役立ち、新しい学術分野を拓くテーマを募集し、セッションテーマとして取り上げ、毎年審査を行い、合格すると次の年もセッションを開催できる制度です。5回の審査に合格すると、卒業と認定されます。

2007年の人工知能学会全国大会で近未来チャレンジテーマとして提案した「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」は、2008年から2011年まで4回のセッションを開催し、提案を含めて5回の審査に合格し、2012年には卒業セッションの開催と共に、正式に卒業と認定されましたのでご報告します。卒業セッションを含めた5回の開催で、計68件の発表があり、基礎的な理論から現場での実践まで幅広く活発な討議が行われました。

近未来チャレンジについては、公式サイトをご覧ください。
人工知能学会全国大会特別企画 近未来チャレンジ
近未来チャレンジ 卒業生の体験談紹介 大武美保子氏

セッションが開催されたのは2008年からですが、ほの研ブログが始まった2009年以降、報告が掲載されていますのでご案内します。
2012年 山口人工知能学会 参加報告
2011年 盛岡人工知能学会 聴講記
2011年 盛岡紀行
2010年 長崎学会 聴講記
2010年 長崎紀行
2009年 高松学会&旅行記

卒業できましたのは、興味深い御発表と活発に御議論下さり、このセッションを御支援下さった、すべての方の御蔭です。改めて感謝申し上げます。
今後は、セッション開催を通じて主に日本で構築したネットワークを世界に拡張し、研究領域を構築、健康長寿社会における新産業の創出などに取り組んで参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

人工知能学会近未来チャレンジ(2007年−2011年)
「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」卒業生代表
大武美保子

山口人工知能学会参加報告

カテゴリ : 
ほの研日誌 » 行事
執筆 : 
SatoY 2012-9-9 6:00
市民研究員の田口良江さんに、6月に山口市で行われました人工知能学会参加報告を書いて頂きましたので、本日、写真と共に掲載します。

2012年度第26回人工知能学会全国大会は、6月12日(火)から15日(金)にかけて、山口県教育会館・山口県自治会館等(山口県山口市)において開催されました。テーマは、文化、科学技術と未来です。ほのぼの研究所からは、大武美保子先生、佐藤由紀子さん、武下秀子さん、田口良江が参加しました。

今年参加した、近未来チャレンジセッション「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」は5年目で卒業の年です。大武先生から発表のお話をいただいた時、私達佐藤、武下、田口とも異口同音「とても無理です」とお断りしました。「卒業セッションなので気楽でよいです」と勧められて参加することになりました。昨年は盛岡で開催された全国大会に3人で応援団として参加をしました。3人が一緒ならと気持ちが軽くなりましたが、それぞれに与えられた課題は別です。私たちほのぼの研究所、通称ほの研の佐藤・武下・田口が参加したセッションを中心に報告致します。

セッション前日の12日、新幹線の長旅の後夕方、山口に着くと明日の会場山口教育会館へ準備に向かいました。大ホールは500人収容の立派なホールで舞台は広く、会場は扇型に広がり階段状になっています。ゆっくりする間もなく会場作りのお手伝いや司会役のロボット研究員「ほのちゃん」の位置決めなど慌ただしく時間が過ぎて遅い時間にホテルに帰りました。明日の本番を考えて気をもんだり心配したりする余裕もない忙しさでした。


卒業セッション会場の山口県教育会館の大ホール


6月13日(水)当日。会場は、山口県教育会館の大ホール、時間は9時から12時までです。近未来チャレンジセッション(卒業セッション)「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」は、パネルディスカッション形式で、13名のパネリストが前半6名、後半7名登壇しました。パネルディスカッションは、それぞれ話題提供と質疑応答の時間に分かれ、話題提供では一人5分ずつ発表、質疑応答では全体で討論しました。総合司会は、ロボット研究員ほのちゃんという、人工知能学会において初の取り組みをしました。操作は、ほの研3名の研究員のち、2名が交替で行いました。


パネルディスカッションの司会をするロボット研究員 ほのちゃん



ロボットを交代で操作する市民研究員 武下さん、田口


前半の発表は次の通りです。
1) 認知症予防支援サ−ビス「ふれあい共想法」における人材育成課程の開発
2) 思い出写真の撮影プロセスが意味するものについての考察
3) 食事介助時におけるリソース配分と負担感の関係
4) 高齢者グループホームにおける介護者の身体動作
5) 気仙沼〜絆〜プロジェクト:KESENNUMA MODELの構築に向けて
6) 認知症者の生活支援

6名の発表者が着席。話題提供の時間です。話題提供者の第一番目は我がほの研の佐藤由紀子さん、発表タイトルは、“認知症予防支援サービス「ふれあい共想法」における人材育成過程の開発”です。以下佐藤由紀子さんの手記です。

発表は、次の四つの内容を盛り込むことになりました。
?「ほの研の背景と目的」、これまでの5年、何を研究してきたか 
? 結果何が分かり何を得られたか
? 結論は何か 
? 5年先の展望 
これらの事をたった5分で話さなくてはなりません。人数が多く時間超過は許されないのです。パワーポイントを操作しながら早口で話せば何とかなるかナ、と思いました。朝早めに食事を済ませ、会場へ急ぎ、東京から夜遠し車で駆けつけた動画記録担当の志茂さんを見つけ、急に緊張してきました。幸い私はトップバッター。5分経てばすべてが終わります。いよいよ司会の「ほのチャン」が私の名前を呼んでいます。志茂さんのカメラが回り始めました。さあ行こう!       佐藤由紀子さん記

佐藤さんの発表はとても素敵でした。日ごろの成果の発表は堂々と落ち着いて出来て、会場から盛大な拍手をいただきました。続く5名の方もスクリーンに映し出されたパワーポイント・映像を指しながら研究の説明をされました。それぞれが素晴らしい内容でした。


壇上で発表する市民研究員 佐藤さん


次に質疑応答の時間です。発表者は席に残り田口だけが新しく席に着きました。話題提供は佐藤さん、質疑応答は田口と役割分担したためです。原稿の無いぶっつけ本番です。始めから不安を抱えての着席でした。聞き慣れたロボット研究員ほのちゃんの「田口さん如何ですか?」の声を聞いて、ほっとするどころか頭の中が真っ白になり、他の発表について質問するはずが、気が付くとほの研の話をしていました。隣の席の永田映子さん(昨年度共想法研修コース卒業生、現在市民研究員)が、次に質問をしてくださり助かりました。次々に質問が出され、指名された方は明確に答えられて前半が終了しました。

後半は大武先生を含む7名の方の研究発表と質疑応答でした。
7)常同言語を音楽により緩和するシステムの構築に向けた試用
8)在宅及び施設での認知症介護における情報通信技術の活用
9)運転トレーニングと認知機能の関係
10)高齢者の会話における反応性の定量化と可視化
11)高齢者の発話音韻と脳血流を用いたベイジアンマイニングに基づく認知機能障害の早期スクリーニング
12) 神経伝導の量子モデルとその干渉、量子ベイズ統計、量子ニューラルネット
13) 複数の施設で利用可能な共想法支援システム「ほのぼのパネル」の開発

7名の研究者の質疑応答は活発で盛り上がりました。会場から多くの意見、質問、コメントが出て、タイムオーバーするほどの盛況でした。終了後は、壇上で卒業記念撮影をしました。


近未来チャレンジセッション終了後の卒業記念撮影


私たちは大急ぎでホテルに戻って昼食をとり、午後の部に備えました。午後の部は、ポスターセッションです。以下は、ポスターセッション担当の武下秀子さんの手記です。


人がひしめきあうインタラクティブセッション会場


インタラクティブ発表と呼ばれる、ポスターセッションとデモンストレーションの時間は15時から16時45分まで、会場は山口県自治会館2F大会議室です。大きなホールに、全国56チームのポスターが展示されました。発表タイトルは、午前の発表と同じく、“認知症予防支援サ−ビス「ふれあい共想法」における人材育成課程の開発”です。
大勢の研究者、学生さん、高齢者介護施設関係者、特に、産業技術総合研究所、静岡大学、東京大学からは大勢の研究者、学生さんにたくさんのご質問、ご意見を頂きました。大ホールは人でひしめき合い、遠くからでは声がほとんど聞き取れない状況でした。パネル前の机に座したロボット研究員のほのちゃんは混雑の中でもひときわ目立ちます。立ち止まる方たちに向かって『ロボット研究員、ほのと言います、ほのちゃんと呼んでね』という声掛けは、ほの研のポスター周辺に際立って響き渡りました。
質問は、ロボットに関すること、共想法の普及と人材について、写真から会話を引き出すだけでなくいろいろな角度から認知症予防をしてみたらいかがか、などがありました。
説明に当っては「ふれあい共想法」における人材育成課程の開発について、地域・近郊・遠隔、集中研修・相互学習、人とロボットの関係と、質問は多岐にわたりましたので、それぞれの質問に応じて手短に内容を濃く答えるのはたいへんでした。
参加者、会場スケールの大きさに圧倒されましたが、ほのちゃんだけは最後まで悠々と会場の皆さんに語りかけていました。あっぱれです。      武下秀子さん記


ポスターの前で丁寧に説明する武下さんとほのちゃん


ポスターの前では武下さんが大勢の中で声を張り上げるでもなく、一人一人丁寧に応じていました。少し離れた場所でほのちゃん操作は佐藤さん、田口でしておりました。ほのちゃん操作で移動するときに午前中の論文発表者の小島さんのポスターの前で挨拶しました。「ほの研の皆さんが(高齢なのに)前向きで元気に活躍しているのはどうしてでしょう?」と質問されてしまいました。「自分が認知症にならないように頑張っていると思いますが、大武先生は最新の研究も分かるように易しく説明してくださるし、共想法は前向きにどんどん進化して行くので私は追いつくのに精一杯です。その辺りに魅力を感じているのではないかしら。」と答えたような気がします。会場には、山口名物の蕨の粉で作ったういろうが沢山用意されていました。長い貴重な一日でした。

学会で発表出来たのは勿論生まれて初めてです。発表は成功にせよ、失敗にせよ、私たちにとって素晴らしい体験でした。この様な機会を与えて下さった大武先生に心から感謝を申し上げます。      佐藤由紀子・武下秀子・田口良江記

最後になりましたが、翌日14日の夕方開催された表彰式で、人工知能学会近未来チャレンジセッション「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」担当責任者大武美保子先生が、表彰を受けられました。



表彰式にて近未来チャレンジ卒業を表彰される大武先生

近未来チャレンジと卒業認定については、以下をご参照ください。
人工知能学会近未来チャレンジ卒業認定

シラサギの舞

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今日の共想法 » 好きなものごと
執筆 : 
NagataE 2012-9-2 10:00
シラサギは土手(利根川)の辺りで5月から10月にかけ普通に見かける鳥です。8月半ば楽しそうに群れ、何か相談でもしているかのようでした。やがて周りが黄金色に染まり収穫の農作業もはじまるという稲田近くのシラサギの舞、日頃散歩時にはなかなか出合えない光景に思わず息を呑みました。「ゴワー、ゴワー」と地味なしわがれた鳴き声の鳥なのに!
      市民研究員 H.T.さん



シラサギの舞


コメント:市民研究員 E.N.さん

白と緑のコントラストが清々しい写真ですね。「ゴワー」と鳴きながら仲間同士で何を話しているのでしょうか?他の鳥の鳴き声も聞いてみたくなりました。
8月のはじめに石垣島を訪れました。台風9号、10号と沖縄を直撃した、その直後のことです。宿泊先の海岸から眺めたつかの間の夕日を捉えたものです。翌朝は台風11号を告げる天気予報に予定変更を余儀なくされ1日早い便での帰宅となりましたが、沖縄の旅も例にもれずすばらしいものでした。
市民研究員 H.T.さん



石垣島の夕日

コメント:市民研究員 E.N.さん
夏の沖縄は台風銀座、さぞ残念だったことでしょう。沈む夕日にお名残りおしやの気持ちが表現されているように感じました。来年こそ私も行きたいな!

ひ孫の浴衣

カテゴリ : 
今日の共想法 » 好きなものごと
執筆 : 
NagataE 2012-8-19 10:00
日ごろは生意気な口を利くひ孫も浴衣を着るとおしとやかになります。「ほれ、写真を撮ってやるから、後ろを向いて。」と言いながらパチリと一枚。最近の浴衣の流行は私にはよく分かりませんが、良い記念になって写真をやっていると楽しいです。       
マカベ共想法参加者 U.H.さん


ひ孫の浴衣

一言コメント:市民研究員のE.N.さん
今年94歳のUさんはデジカメ歴3年のベテランカメラ女子です。ひ孫さんはバレーも習っている容姿端麗のお嬢さん、浴衣姿はフォトジェニック賞!これからもいい写真を撮られると思いますので皆様ご期待下さい。

昔は結構強かった

カテゴリ : 
今日の共想法 » 健康・食べ物
執筆 : 
NagataE 2012-8-12 10:00
最近は飲めないが昔は結構酒が強かった。ビールはジョッキだと5、6杯はいけた。友達と筑波山の宿へ出かけ、温泉につかって夜は宴会をした。昔は土管を扱っていたので随分と儲けた。田んぼの水はけをよくするために土管を埋めるのだが、このごろは土管屋も一軒だけになってしまった。以前は土管工場の煙突が沢山並んでいたものだった。
        マカベ共想法参加者 N.H.さん


昔は結構強かった

一言コメント:市民研究員のE.N.さん
いつも物静かな97歳のジェントルマン、お話を伺ってその酒豪ぶりに驚きました。また土管が田んぼの中に埋めてあるとは初耳!よほど頑丈で太い土管なのでしょう。